浴室塗装とは?塗装を進めるポイントや業者の選び方を解説!

  • 【更新日】2023-12-11
浴室の塗装ってどうやるの?

浴室の経年劣化や掃除で取り切れない汚れが増えてきたことをきっかけに、浴室リフォームを検討する方は多いでしょう。

浴室リフォームには、浴槽の取り換えのみや浴室全体を取り替える以外に、浴室塗装という方法があります。

費用の安さや工期の短さで検討されることの多い浴室塗装ですが、実際にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

本記事では、浴室を綺麗にしたいとお考えの方に、浴室塗装というリフォーム方法の価値ある情報をまとめました。
最後まで読んで浴室リフォームを検討する際に、お役立て下さい。

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浴室塗装とは?

浴室塗装は、浴室リフォームの1つとして、浴室内部の壁・天井・床、浴槽まで塗装を施し綺麗な状態に戻す方法です。

「浴室の塗装なんてできるの?」と思われるかもしれませんが、専用の塗料を使えば十分可能で、見た目が綺麗になるだけではなく防カビ・抗菌作用を備えることもできます

ユニットバスの設備ごと交換するリフォームの場合は既存の浴室を解体する必要がありますが、浴室塗装であれば解体作業は伴いません
その分、工期も短く費用を抑えられるのが注目されるポイントとなっています。

浴室塗装の耐用年数は?

塗装というと、どのようなことが心配になるでしょう。

すぐに剥がれないか?色落ち・変色は?耐水性はどの程度か?など、塗装に対する不安はさまざまです。

DIYならまだしも、専門業者が行う浴室塗装ならすぐに色落ちしたり、剥がれたりすることはありません。

浴室塗装の寿命は、材料の種類や使用頻度によって異なりますが、およそ10年と言われています。高温多湿の環境下で10年もつのであれば浴室リフォームの選択肢として十分検討していいでしょう。

塗装には油性と水性のものがあり、壁や浴槽の材質によって使用する塗料が変わってきます。併せて、付着力を確保するプライマーも適切なものを選ぶ必要があります。

浴室塗装はユニットバス交換と違う?

浴室リフォームの手段を考える時、どういった目的で浴室リフォームするのかを、はっきりさせておきましょう。

浴室塗装で得られる効果は、あくまでも浴室の美観回復です。

浴室塗装を行うには壁などに水漏れや破損がないことが前提であり、今ある浴室の上から塗装を施し綺麗にするための手段が浴室塗装です。

防カビ・抗菌といった表面上の効果は期待できますが、設備の追加や機能の向上とは効果は別物であることを理解しましょう。

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浴室塗装で使う塗料の色は選べる?

浴室塗装で使う塗料の色は、ほとんどの場合選べますが、注意しなければならないのが色の種類です。

特殊な色や濃い色は、着色成分の混合コストがかかり価格が高くなることがあります。
対して薄い色は、販売価格こそ安くなりますが、元の色が透けてみえる懸念があります。色選びは慎重に行いましょう。

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浴室塗装の相場費用は?

浴室塗装の相場は、既存の浴室がどのような状態かで変ってきます。

浴室の状態は、大きく下記の2つにわける事ができます。

  • 在来浴室
  • ユニットバス

 

それでは、それぞれ解説していきます。

費用相場その1:在来工法の浴室

在来浴室とは、モルタルとタイルを使って仕上げられた浴室のことです。

この場合、塗装する壁はタイルである事が多いです。

  • 浴室の壁の下地処理費用:約30,000円~
  • 浴室の壁の補修費用  :約20,000円~
  • 浴室の壁の塗装費用  :約80,000円~

 

合計で約130,000円〜、これが在来浴室を塗装した時に掛かる金額の目安です。

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費用相場その2:ユニットバス

次に、ユニットバスの浴室塗装の相場を見てみましょう。

ユニットバスとは、工場で予め成型される浴室のことで、現地でネジやボルトを使って組み立てることの出来る浴室です。

ユニットバスは、在来浴室とは異なり工業製品ですので、塗装しやすいといえます。

  • 浴室の壁の下地処理費用:パネル化されたものなので、不要であるケースが多い。
  • 浴室の壁の補修費用  :約50,000円~
  • 浴室の壁のFRP塗装費用:約70,000円~

 

合計で約120,000円~、これがユニットバスを塗装した時に掛かる金額の目安です。

これに加えて、浴槽の塗装を行う場合約80,000円~、床塗装を行う場合約50,000円~、天井塗装のを行う場合約40,000円~が必要となります。

浴室塗装は、部分的にやると中途半端な仕上がりになりますので、できれば全面塗装する事をおすすめします。

*浴室リフォームは、腐食・破損の程度により追加費用が発生する可能性があります。あくまでも目安として参考にしてください。

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浴室リフォームの施工日数は?

浴室をリフォームするときに、下の4つの場合でそれぞれどの程度、施工日数が掛かるか解説します。

  • 在来浴室の塗装の場合
  • ユニットバスの塗装の場合
  • 既存在来浴室からユニットバスに新しくする場合
  • 既存ユニットバスからユニットバスに新しくする場合

 

日数その1:浴室塗装の場合(在来浴室)

在来浴室を塗装する時に掛かる日数は、最短で1日です。

塗料の乾燥具合にもよりますが、3日程度で浴室の使用が可能になります。

日数として3日掛かる場合もありますが、乾燥時間が含まれますので、実際に工事している時間はさほど長くありません。

日数その2:浴室塗装の場合(ユニットバス)

ユニットバスの塗装に掛かる日数は、最短で1日です。

こちらも、在来浴室の塗装と同様、浴室を使用できるのは乾燥具合によります。

ただし、下地処理などの手間が省けることから、より短時間で仕上がります。

日数その3:既存在来浴室からユニットバスに新しくする場合

既存在来浴室からユニットバスに新しくする場合に掛かる日数は、約6日~10日です。

1日目、既存在来浴室の解体が行われます。

2日目、解体された土間にコンクリートを打設します。

3日目、コンクリートの養生日(乾燥日)

4日目、ユニットバスの組立と水道管・排水管の接続

5日目、浴室にからむ間仕切り壁作り

6日目、作った間仕切り壁などの壁紙貼り

ユニットバスの組立が完成した日から、シャワー程度であれば使える場合もあります。

日数その4:既存ユニットバスからユニットバスに新しくする場合

既存ユニットバスからユニットバスに新しくする場合に掛かる日数は、約4~5日です。

1日目、既存ユニットバスの解体が行われます。

2日目、ユニットバスの組立と水道管・排水管の接続

3日目、浴室にからむ間仕切り壁作り

4日目、作った間仕切り壁などの壁紙貼り

このように、既存在来浴室からユニットバスへの取替より、少し短い工期で完了します。

※条件によっては施工日数が伸びることも

季節や天気によっては、浴室内の塗装が完全に乾くまで数日間かかる場合もあります。

塗装が完全に乾かないうちにお風呂を使うと塗装の耐用年数の低下に繋がるため、工期が延びる可能性を理解したうえでしっかり乾燥するのを待って使いましょう

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浴室塗装をおこなうときのポイントは?

浴室塗装を行うときに考えておくべきポイントは3つあります。

  • 浴室塗装に強い業者に依頼する
  • 相見積もりを取る
  • ユニットバス交換も検討する

 

この3点について解説していきましょう。

ポイントその1:浴室塗装に強い業者に依頼する

浴室塗装は、タイル・FRP浴槽などの特殊な素材に、塗装を施す必要があります。

その際に、十分な経験がなければ適切な材料選定を行う事が出来ません。

浴室塗装に強い業者=経験値、実績が豊富であるということです。

複数の業者に相談して、対応も含めて考えていきましょう。

ポイントその2:相見積もりを取る

リフォームというジャンルそのものが、おおよその相場があっても各現場によって値段が大きく異なります。見積もりを1社だけに依頼しても、適正価格かどうかの判断は難しいでしょう。

そこで大切になってくるのが相見積もりです。

相見積もりを取って適切な価格帯を知り、信頼のおける業者に依頼しましょう。

見積もりを依頼する際は、追加工事やそれに伴う追加費用の可能性も含めてお願いすることが重要です。金額だけを単純に比較するのではなく、内容をしっかり吟味してください。

相見積もりは、できれば3社以上取りましょう

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ポイントその3:ユニットバス交換も検討する

浴室塗装は、工期も短く価格も安いので浴室リフォームを行う上で良い方法です。

しかし、あくまでも浴室塗装は上塗りを行う方法です。すべてが新品になるわけではなく、仕上がりは下地の状態に左右されます。

妥協できる範囲を決め、難しい様であればユニットバス交換に切り替える方が、結果的に安くつく場合もあります。

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浴室塗装業者の正しい見分け方は?

一括りに浴室塗装業者といっても、さまざまな会社があります。

工事を受注を目的とした営業会社や、町の工務店が運営するリフォーム会社、大手建設会社のリフォーム部門などがあります。

浴室塗装業者を正しく見分けるポイントを2つご紹介します。

  • 見分け方その1:実績があるか
  • 見分け方その2:保証はあるか

 

この3つのポイントを順に見ていきましょう。

見分け方その1:実績があるか

これは少しシビアな条件ですが、目安として浴室塗装の実績が5年以上あるか聞いてみましょう。

施工実績の写真提出を求めて、実績の事実確認を行ってください。

本当に実績のある業者であれば、施工前後写真や施工中の写真などを準備することは難しくありません。

逆に、大手だからといって安心してはいけません。受注が大手でも、工事を行うのは下請け業者です。下請け業者の経験が乏しければ意味がありません。

見分け方その2:保証はあるか

浴室塗装には、ほとんど保証がついています。ただし、保証内容は業者によって異なります。

保証の範囲は業者に委ねられており、「剥がれ」に対して2年保証もあれば、無償対応もあります。

どれだけいい素材の塗料を選定しても、万が一のアクシデントは起こりうると仮定して、できるだけ良い保証の業者を選定しましょう。

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浴室塗装はDIYでできる?

ホームセンターでも、浴室塗装用塗料が売られるようになってきました。

DIYは可能ですが、専門的な知識と技術が必要です。

下地の処理や壁の補修などは、経験のない素人では難しいといえます。また、有機溶剤である塗料を使用する場合、浴室内の密閉された空間では有機溶剤中毒になる可能性もあります。

正しい知識がないのであれば、専門業者に任せる方が無難でしょう。

浴室塗装DIYのメリットは?

浴室塗装をDIYすることで得られるメリットは、価格が安く済むことのみです。材料購入費のみで、あとは自分自身で施工すれば安価な金額でできます。

ただし、長持ちしない、身体にダメージを受けるなど、かえって高くつく場合も考えられます。

浴室塗装DIYのデメリットは?

DIYは誰にでも出来るリフォームです。しかし、素人が下手に手を出すと、「想像以上に時間が掛かってしまった。」

「思ったような仕上がりにならなかった。」などのデメリットが考えられます。

また、途中で「やっぱりプロにお願いしよう!」と思っても、すでにプロでも直せない状態になっていることもあります。

DIYで浴室塗装を行うのであれば、仕上がりが悪かったとしても妥協できる気持ちのゆとりを持ちましょう。

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まとめ:浴室塗装で新品のような綺麗さを取り戻そう

ここまで浴室塗装に関して説明してきました。

浴室塗装は、比較的安価に、浴室を蘇らせる方法です。浴室リフォームを考えるときに、金額面、工期、現状から選択肢の一つに加えてください。

相見積もりの取り方、業者の選定のポイントなど、この記事が浴室塗装を検討する際の参考になれば幸いです。

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