外壁塗装の見積もりで騙されないために確認する7つのこと。坪別の費用相場まで解説

  • 【更新日】2021-05-12

塗装会社から見積書をもらったけど、なにを確認すればいいの?

塗装業界に詐欺や手抜き工事が多いのは有名な話です。

しかし、騙されないためには具体的には何に注意すれば良いのかまではあまり知られていません。

そこで、この記事では、初めて外壁塗装を行う方に向けて見積書のチェックポイントを詳しく解説します。

最後の章では「外壁塗装の費用を安くする方法」もご紹介しているので、外壁塗装をお得にしたい方はぜひチェックして見て下さい。

参考記事:外壁塗装を絶対に失敗しないための5つのコツ

私の家だといくら?

外壁塗装の見積りの注意点7つ

外壁塗装工事は、頻繁に行うことではないため、工事を依頼する施主の知識があまり多くないのが普通です。

そして、それを逆手に取って、必要工程の省略や工事代金の水増しなどの不正を働く塗装会社が一定数存在しているのが実情です。

この章では、悪徳な塗装会社に騙されないために「見積りの注意点7つ」をお伝えします。

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注意点①「一式」という表記が多用されていないか

見積書の中に「◯◯一式」という表記が多用されていないか、確認しておきましょう。

「〇〇一式」という表記自体は、付帯部塗装などに利用される一般的な表記です。塗装面積を正確に測るのが難しい箇所などに利用されます。

ただ、外壁や屋根の塗装の内訳には使用しないものなので、「外壁塗装一式」や「屋根塗装一式」といった内訳が記載してある場合には詳細の確認が必要です。

「〇〇一式」という表現では、塗装面積や使用する塗料の単価が分からないので、騙されていても判別がつかなくなります。

注意点②塗装は三回塗りになっているか

外壁塗装は、「下塗り」「中塗り」「上塗り」の三回の塗装を行うのが一般的です。

この三回の塗装が見積もりにきちんと書かれているかはしっかり確認してください。

悪徳塗装会社の中には、「見積もりには書いてなかったから」と下塗りや中塗りの工程を省くような会社もいます。

この手抜き工事による弊害が出るのは塗装の数年後ですが、弊害がでた頃には会社に連絡がつかなくなっている……ということもありえます。

注意点③塗装面積がかさ増しされていないか

外壁の塗装面積は、知識のない方がパッと見ただけではどのくらいの面積が分かりにくいです。

そのため、「どうせばれないだろう」と塗装面積をかさ増しし、工事代金をあげようとする塗装会社が存在します。

このような手口に騙されないように、塗装面積が大きすぎないかはチェックが必要です。

塗装面積は、お家の延べ坪数から概算することができます。

【坪数からおおよその塗装面積を算出する】
坪数×3.3㎡×1.1~1.3 = 塗装面積

【延床面積からおおよその塗装面積を算出する】
延床面積 ×1.1~1.3 = 塗装面積

注意点④塗料名がきちんと書かれているか

見積もりの中に具体的な塗料名が記載されているかはしっかり確認しましょう。

塗装会社によっては「シリコン塗装」「フッ素塗料」などのグレードでしか書いてない場合がありますが、同じグレードでも価格はピンきりです。

塗装会社が出してきた見積もりの価格が相場価格なのかどうか確認するために、必ず具体的な塗料名を見積もりに記載してもらってください。

注意点⑤値引き額が大きすぎないか

塗装会社に工事代金の値引きをしてもらった場合は、値引かれた代金が大きすぎないかをチェックしてください。

工事代金の10%~15%程度までなら企業努力の可能性が高いですが、それを超えてくると必要な工程を省略して価格を安くしている可能性があります。

あるいは、もともと出していた工事代金が相場より大幅に高かったということも考えられます。

注意点⑥工程がすべて明記されているか

先述しているように、悪徳塗装会社はよく工事の必要工程を省略した手抜き工事を行います。

この手抜き工事にあたらないためには、見積もりに必要工程が詳しく書いてあるかをきちんと確認する必要があります。

見積もりに書いてない工程の場合、万が一省略されてしまっても反論する術がほとんどありません。

次の章では、優良塗装会社の見積書をもとに、外壁塗装の見積もりの内容を詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてください。

参考記事:外壁塗装にかかる期間はどれくらい?画像付きで工事ステップごとに期間を解説!

⑦相見積もりをとったかどうか

相見積もりとは、2社以上の会社に同条件で見積もりを依頼することを指します。

この相見積もりは、外壁塗装で損をしないために最も大事なことです。

素人目に見積書がいくら正しそうに見えても、プロに意見を聞くと「それは騙されてるよ!」と返答されてしまうことも多く、本当に見積もりが適正かどうかは、複数の見積もりを見比べることでしか正確には分かりません。

「塗装会社に何社も声をかけるのが面倒……」「断るのが申し訳ないから相見積もりをしたくない」

そんな風に考えられる方も、もしかするとおられるかもしれません。

その場合は、ヌリカエなどの一括見積もりサービスがおすすめです。

ヌリカエなら、優良塗装会社のネットワークの中からお客様のご条件に当てはまる塗装会社を複数社に絞ってご紹介することができます。

また、お断りを代行するサービスも行っているので、見積もりのあとの営業などを心配されている方にもおすすめです。

外壁塗装で損をしたくない方は、ぜひ一度ヌリカエにご相談下さい。

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外壁塗装の費用相場

次に、お手元の見積もりにかかれている工事金額が適正価格かどうかを確認しておきましょう。

30坪の家の外壁塗装の相場価格

平均的な広さの戸建て住宅(約30坪)の外壁をシリコン塗装で塗装する場合の相場価格は、70万円~90万円ほどです。

屋根も外壁と一緒に塗装する場合には、80万~110万円ほどかかります。

坪数別の外壁塗装・屋根塗装の費用相場

塗装する家の坪数が分かる場合は、以下の表で塗装の費用相場を大まかに確かめることができます。

【坪数別の外壁塗装・屋根塗装の費用相場】

延べ坪数 塗装面積(㎡) 外壁塗装相場 外壁・屋根塗装相場
10坪 40 25万~30万円 30万~35万円
20坪 79 50万~60万円 60万~70万円
30坪 119 70万~90万円 80万~110万円
40坪 158 90万~120万円 100万~130万円
50坪 198 120万~150万円 130万~180万円
60坪 238 150万~180万円 190万~210万円

※シリコン塗料で塗装を行った場合

塗装工事の価格は塗料によっても異なりますが、上記の相場価格より50万円以上はずれているときは注意しましょう。

相場と比べて高すぎる場合は、何らかの費用が水増しされている可能性があります。

逆に、相場と比べて安すぎる場合にも必要工程の省略などが考えられるので、注意が必要です。

なお、塗料ごとの費用の違いについては「外壁塗装の費用相場はいくら?坪数ごとの工事価格を3000人に調査!」をご覧ください。

塗料によっても見積もりの価格は変わる

先述の通り、外壁塗装の相場価格はどの塗料を使うかで大きく変わります。

外壁塗装に利用される塗料には大きく分けて4つのグレードがあり、それぞれ耐用年数と価格が異なります。
【塗料のグレードごとの費用】

塗料のグレード 耐用年数 平米単価(円/㎡) 30坪の家の外壁塗装にかかる費用
アクリル 5~8年 1400~1600円 40~50万円
ウレタン 8~10年 1700~2200円 50~70万円
シリコン 10~15年 2300~3000円 70~90万円
フッ素 15~20年 3800~4800円 110~140万円

最も一般的なのはシリコン塗料となっています。

見積書が手元にある場合は使用する塗料が記載してあるかと思うので、どのグレードの塗料なのか確認してみて下さい。

参考記事:【外壁塗装】塗料知識を全公開!種類・特徴・価格・耐用年数・選び方

外壁塗装の見積書の内訳と見方

見積もり書について大まかに確認したあとは、細部の内訳までしっかり見ておきましょう。

見積書の読み方を知らず、知らないうちに悪徳塗装会社に騙されてしまうケースは珍しくありません。

この章ではヌリカエの優良加盟店の例を参考にしながら、外壁塗装の見積書の内訳と見方を解説します。

外壁塗装の見積書の模範例

下記の見積書の例は、シリコン塗料で外壁・屋根・付帯部の塗装を行う場合の見積書の模範例です。

品名 詳細 単価 数量 価格
①仮設足場工事 700 223㎡ 156,100円
②外壁塗装工事
-下塗り エピテックフィラーAE下塗り 700 122㎡ 85,400円
-中塗り シリコンフレックスⅡ 800 122㎡ 97,600円
-上塗り シリコンフレックスⅡ 800 122㎡ 97,600円
③屋根塗装 ASTEC スーパーシャネツサーモSi 2,200 89㎡ 195,800円
④付帯塗装 マックスシールド1500Si-JY 106,100 1式 106,100円
⑤コーキング 縦目地打ち替え 700 132㎡ 92,400円
⑥高圧洗浄 高圧洗浄機使用 200 211㎡ 42,200円
⑦諸経費・運搬費 上記金額合計の5% 43,660円
消費税 10% 95,046円
合計 1,045,506円
内訳と各項目の費用が明記されているのが分かるかと思います。

以下では、それぞれの項目(品名)の概要と相場をご紹介します。

見積書の項目(品名)の概要と相場

①仮設足場工事

仮設足場

仮設足場工事は、外壁・屋根の塗装のために家の周辺に仮設足場を設ける工事です。

外壁と屋根を塗装する場合には、必ず必要になります。

1㎡あたりの単価はおよそ700円~900円です。

なお、仮設足場工事のみ平米単価ではなく架平米(掛平米)という単位が用いられる場合があります。

②外壁塗装工事

外壁の塗装にかかる費用です。使用する塗料名と、各工程ごとの費用が明記されているとしっかりとした見積書といえるでしょう。

価格は、塗料代・人件費を合計した価格で算出するのが通例です。

平米単価は使用する塗料のグレードによって大きく異なりますが、下塗りが600円~1000円、中塗り・上塗りが800円~2000円ほどです。

外壁塗装の塗装は3回塗り以上が基本なので、2回塗りなどの記載があった場合は理由を確認してください。

③屋根塗装

屋根の塗装にかかる費用です。

外壁塗装と同じく、平米単価は使用する塗料のグレードで変動しますが、2000円~5000円ほどが相場です。

④付帯塗装

付帯塗装は、住宅の壁と屋根以外の箇所(付帯部)の塗装を指します。平米単価ではなく、「付帯部塗装一式」と表現されることもあります。

付帯部には以下のようなものが含まれます。

  • ・軒天
  • ・破風板
  • ・雨樋
  • ・鼻隠し

平米単価は塗料によって異なりますが、500円~1500円の間であることが多いです。

⑤コーキング工事

コーキング工事とは、サイディングボードの間の目地の部分の補修工事です。

コーキングが劣化すると雨漏りにつながるため、塗装の際に一緒にメンテナンスをするのが一般的です。

コーキング工事には打ち替えと打ち増しがあり、打ち替えは交換、打ち増しは劣化部分の補強です。

コーキングは面積を省いて「コーキング工事一式」などと書かれる場合もあるので、費用が相場とかけ離れてないかはきちんと確認しましょう。

万が一不審な点があると感じたら、「コーキング工事一式」の詳細を塗装会社に聞いてみるべきです。平米単価・工事内容などを確認してください。

コーキング工事の平米単価は500円~1000円ほどです。

⑥高圧洗浄

高圧洗浄とは、塗装工事に入る前に壁を水で洗浄する工事のことです。

高圧洗浄の平米単価はおおよそ200円~400円ほどです。

なお、高圧洗浄に使用する水は施主宅の水道を利用するのが一般的です。

⑦諸経費・運搬費

塗装工事で発生したゴミの処理や職人の交通費などを諸経費・運搬費として見積もりに掲載します。

この費用は平米単価・一式などではなく、工事費用の総額に一定の割合をかけて請求します。

諸経費・運搬費は、総工事費用の5%~10%ほどの塗装会社が多いです。

外壁塗装の費用を安くする方法

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最後に、外壁塗装にかかる費用を安くする方法をご紹介します。

いくら相場価格とはいえ、外壁塗装の費用は決して安いものではありません。少しでもお得にしたいのが本音だと思います。

この章でご紹介する知識を活用して、外壁塗装にかかる費用の節約をねらいましょう!

助成金を申請する

お住まいの地域によっては、外壁塗装工事に助成金を出している場合があります。

内容や条件は自治体によって様々ですが、おおよそ10万~20万円が支給されます。

ご自身がお住まいの地域に助成金があるかどうかは、『地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト』というサイトを使うことで調べることができます。

助成金は受給できる人数が決まっており、多くの場合先着順なので、申請はできるだけ早く行いましょう。申請自体は塗装会社が代行してくれます。

参考記事:【2021年版】外壁塗装で補助金・助成金を受け取るには?条件・地域・申請方法

火災保険を適用する

現在の家の外壁が台風や豪雨などの影響で劣化してしまった場合、火災保険の適用対象となる場合があります。

通常の外壁の劣化は火災保険の対象外ですが、外壁の劣化原因が自然災害の場合、火災保険の適用範囲に含まれます。

ただし、加入されている火災保険の内容や劣化の程度によっても保険がおりるかどうかは変わります。

火災保険の適用を考えているのであれば、塗装会社に「火災保険は使えますか?」と尋ねてみるべきです。

参考記事:火災保険で外壁塗装する条件・手続きを解説。無料で工事できるの?

繁忙期を避けて施工する

外壁塗装の繁忙期は春と秋です。これは塗料メーカーが発表している塗装に適した気温に、春と秋の気候がふさわしいからです。

では夏と冬は塗装すべきでないのかというと、決してそうではありません。

天気によって多少工期が延びる可能性がありますが、夏や冬でも塗装をすることは十分可能です。

人気の春・秋での塗装の場合、塗装会社も忙しいため価格が高くなりがちですが、比較的手の空いている夏と冬であれば価格交渉にも応じてもらいやすいです。

参考記事:外壁塗装すべき時期は前回の塗装から約10年後!適した季節・時期を知ろう

自社施工の塗装業者に依頼する

外壁塗装を依頼する塗装会社の選び方によっても、費用は大きく変わります。

外壁塗装を行える会社は、大きく分けると「大手ハウスメーカー」「工務店」「地域の塗装業者」の3種類に分けられます。

この中でも、自社で施工を行う(下請けに仕事を回さない)のは、3つ目の「地域の塗装業者」です。

自社施工でない会社は、中間マージンがかかるので費用が高くなりやすいですが、自社施工の場合はそれがありません。

必然的に、自社施工でない会社よりも費用が安くなります。

参考記事:外壁塗装の業者を失敗せずに選ぶ方法マニュアル

まとめ

外壁塗装はトラブルの多い工事です。

ご自身もトラブルに巻き込まれた一員とならないよう、必要な知識をしっかり身につけて、信頼できる塗装会社に外壁塗装を依頼してください。

相見積もりをとり、見積書を十分比較することもトラブル防止につながるので、塗装会社を決めるときは、必ず複数の会社から見積書をもらいましょう。

なおヌリカエでは、優良業者の中から無料で一括の見積もりを取ることが可能です。

もし外壁塗装について悩んだら、中立な立場の相談員もご相談を承っているので、是非お気軽にご利用ください。

最後に、本記事要点を振り返ってみましょう。

外壁塗装の見積もりで見るべきポイントは?

「一式」が多用されていないか、塗装は3工程(3回塗り)あるか、塗料名がきちんと書かれているかなどがあります。詳しく知りたい方は外壁塗装の見積りの注意点7つをご覧ください。

外壁塗装の見積もり金額の相場は?

30坪の家の外壁をシリコン塗料で塗る場合、相場価格は70万円~90万円。屋根も外壁と一緒に塗装する場合には、80万~110万円が相場です。詳しくは外壁塗装の費用相場をご覧ください。

外壁塗装の見積もり書の内訳に書かれているべき項目は?

塗装材工費(下塗り・中塗り・上塗り)、足場代、養生代、高圧洗浄代、下地処理代、コーキング代などです。詳しくは外壁塗装の見積書の内訳と見方をご覧下さい。

外壁塗装の見積もり金額を安くする方法は?

実質的な費用を安くする方法としては、市区町村の助成金を利用すること、繁忙期を避けて施工すること、自社施工の塗装業者に依頼することなどが挙げられます。詳しくは外壁塗装の費用を安くする方法をご覧ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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