初めての外壁リフォーム、不安はないですか?
外壁のリフォームを検討する上では、「外壁材の種類・特徴」を知り、自分の求める外壁材を選ぶことが成功のカギを握ります。
本記事では、主要外壁材に絞って
- 「人気の外壁材ベスト3」
- 「種類・メリット/デメリット・特徴」
- 「オススメの外壁材と選び方」
など、知っておきたい基礎知識をまとめました。外壁のリフォームを検討している方は、ぜひ本記事をご参考ください。
結論!人気の外壁材ベスト3
早速ですが、この記事で紹介する7つの外壁材のうち、最も人気のある外壁材を3つご紹介します。「結局どの外壁材がいいの?」をまず早めに知りたい方は、こちらをご覧ください。
第1位 窯業系サイディング
- おすすめ度:★★★★★
- 価格:3,500~5,000円
- メンテナンス性:7~8年
:全体の78.5%という圧倒的シェアを誇り、コストパフォーマンスにも優れる総合力No.1の外壁材です。
第2位 金属系サイディング
- おすすめ度:★★★★☆
- 価格:4,000~6,000円
- メンテナンス性:10~15年
:全体の11.4%のシェアを誇り、メンテナンス周期が長く、ひび割れや凍結の心配がないため、耐久性に優れた外壁材。


第3位 モルタル
- おすすめ度:★★★☆☆
- 価格:1,500~4,000円
- メンテナンス性:5~10年
:全体の5.7%のシェアを占め、主要外壁材の中では、最も価格が安く、デザインの自由度がきく外壁材。


外壁材のうかつな選択は後悔のもと!しっかり専門家の意見を聞こう
ここからは、各種外壁材の特徴などについて、詳しく比較解説していきます。
しかし、実際に利用する外壁材を決めるときには、必ず専門家の意見を聞きましょう。
外壁材選びは専門知識のいる作業なので、素人判断に任せると家の寿命を縮める結果になりかねません。
大切なマイホームを軽率な判断で傷めたくないですよね。
「でも、どんな業者に相談すればいいか分からない……」
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外壁材の7つの種類
外壁材の種類は主に次の7つに分かれます。
- ①窯業系サイディング
- ②金属系サイディング
- ③樹脂系サイディング
- ④木質系サイディング
- ⑤モルタル
- ⑥タイル
- ⑦ALC
本記事では、各外壁について詳しく解説していきます。
元々、外壁の一番の目的は、その「防水性」にあります。他にも、耐火性、断熱性、遮音性、耐震性、意匠性(美観)など、重要な機能をもつことを押さえておきましょう。
ただし、デザイン、耐久性、メンテナンス性など、全てのニーズを押さえた外壁はありません。各外壁材によって性能や耐久性、コストなど特徴が違ってくるため、何を基準に、どんな目的で外壁材を選ぶのか、よく考えることが大切です。


まずはシェアNo.1/総合力No.1の窯業系サイディングから解説します。
外壁材①窯業系サイディング

窯業系サイディングとは
そもそもサイディングとは、板状の外壁材を総称したもので、工場生産なので品質が安定しているのが長所です。サイディングは窯業系の他に、金属系、樹脂系、木質系の製品があります。
その中でも、窯業系サイディングは、セメント質と繊維質などの原料を板状に形成したもので、近年の住宅でもっとも多く使用されており、70~80%のシェアを誇ります。
コスト・機能性・デザイン性など、他の外壁材と比較しても総合的に優れていて、色柄も豊富、施工も比較的容易なのが人気の理由です。メンテナンスのサイン
しかし、サイディングには継ぎ目があるので、継ぎ目に使用するコーキング材の経年劣化が欠点です。サイディングの塗膜に劣化がなくても、コーキングに劣化が見られたら改修が必要なので、注意しましょう。
コーキング材が劣化する特徴として、「剥離していないか・変色または褪色していないか・表面がひび割れしていないか・チョーキングしていないか」などの症状を見逃さないことが大切です。
窯業系サイディングの見た目・デザイン



代表的なメーカー
窯業系サイディング:主なメーカー
窯業系サイディングについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
外壁材②金属系サイディング

金属系サイディングとは
金属サイディングは金属板を成形・加工して柄付けし、断熱材で裏打ちした外壁材です。
表面の金属板には、溶融亜鉛メッキ鋼板・ガルバリウム鋼板・アルミニウム合金・ステンレス鋼板などが使用され、金属板の種類によって耐久性やコストに大きな差があります。外壁材としては軽量なので、モルタル外壁の重ね貼り(カバー工法)にも使用されます。
メンテナンスのサイン
水の浸み込みやひび割れ、凍害の心配がないのでメンテナンス周期はどれも長めですが、コーキングの劣化や塩害・白錆びなどの症状が見られたらメンテナンス時期のサインです。
金属系サイディングの見た目・デザイン


代表的なメーカー
金属系サイディング:主なメーカー
外壁材③樹脂系サイディング

樹脂系サイディングとは
塩化ビニル樹脂が使用されたサイディングで、重量は窯業系サイディングの約1/10と非常に軽量です。
耐久性や耐候性にすぐれていて寒さや酸性雨にも強く、ひび割れしにくいのがメリットです。また、表面塗装ではなく顔料が練り込んであるため基本的に再塗装は不要といわれています。オープンジョイント工法を採用しているため、サイディングの短所になる継ぎ目のコーキングも不要なので、メンテナンス性が非常に高いのが最大の長所でしょう。
ただし、耐火性能がなく、単色でカラーバリエーションが少ないのが国内で普及しない理由だといわれています。ちなみに、樹脂系サイディングは、北米では約50%ものシェア率を誇っています。
樹脂系サイディングの見た目・デザイン


代表的なメーカー
樹脂系サイディング:主なメーカー
ゼオン化成- オープンジョイント工法の「ゼオンサイディング」が有名です。
外壁材④木質系サイディング

木質系サイディングとは
木質系サイディングは、素材に無垢の木材を使用したサイディングです。多くは、表面に塗装を施してあるのが一般的です。
このサイディングは、木材を使用しているため火や、強度に不安を抱くかもしれませんが、現在は、無垢の木材に不燃処理を施すことで、防火性や耐火性、耐久性を備えるものが増えています。
また、木質系サイディングのメリットは断熱性に優れ、自然ともよく調和して、木の温もりを感じて暮らせる点です。対してデメリットはメンテナンスコストが、他の外壁材よりもかかる点になります。
メンテナンスについて
ただし、木材は水分を含んだまま長い時間が経過すると、腐食や変色につながりやすい、という点に注意です。
塗膜に劣化が見られたから塗り替えるというよりも、塗膜が劣化する前に定期的に塗り替えることが大切です。それから、定期的な塗り替えを行うとともに、軒を深くして庇を付けるといった雨対策が、木質系サイディングを長持ちさせる秘訣です。
木質系サイディングの見た目・デザイン


代表的なメーカー
木質系サイディング:主なメーカー
TAKAHIRO- 特に耐久性に優れた「レッドシダー」の外壁材が有名です。
サイディングは、「ホワイト」「ブラウン」「アイボリー」など様々な色の商品があります。外壁の色は住宅のイメージを大きく左右するもの。以下の記事で、サイディングの色の人気ランキングを紹介しているので、興味のある方はご覧ください。
また、サイディングの全体像について詳しくお知りになりたい方はこちらをご覧ください。
外壁材⑤モルタル

モルタルとは
モルタルとは、砂とセメントと水を混ぜ合わせた材料のことです。
モルタルには、十分な防火性があり、継ぎ目がないので、どんな形状の外壁にも対応できるデザインの自由度の高さがあります。そのため、仕上げの工法によって多彩な表情を演出できるのが、他の外壁材にはない大きなメリットです。
ただし、工業製品の外壁材とは異なり、職人の手作業による現場施工になります。そのため、左官工の実力や、仕上げを行なう塗装工の腕、現場での品質管理の良否によって仕上げや耐久性に大きな差が出ます。
メンテナンスについて
モルタルは、適切な施工をした場合、30年以上の耐用年数があるとされています。しかし、長く機能を保つためには、適切なメンテナンスが欠かせません。モルタルの最大の弱点、それは「ひび割れ」です。ひび割れが発生すると、雨水が浸入し構造部分の腐食や雨漏りを引き起こす危険性があるため、補修が必須となります。
他にも、チョーキングや剥がれなど、モルタルで注意すべき劣化のサインは多くあります。仕上げ方法が不十分であったり、使用される塗料のグレードが低いもの場合、カビや汚れがつきやすく、外観だけでなく耐久性も損ねてしまいます。
これらの症状を防ぐためにも、定期的なメンテナンスを行い、塗膜の耐久性に注意すること。そして、モルタルの表面にチョーキングや亀裂・剥がれ・コケ・藻の発生などの症状が出たら、すぐに専門家に診断してもらうことが重要です。
モルタルの見た目・デザイン


また、モルタル壁の装飾工法には、次のようなものがあります。
工法①リシン仕上げ

リシン仕上げは、ツブツブした粗い表面で、つや消し効果があり、自然石などの風合いに近いのが特徴です。しかし、安価なアクリル樹脂が使われることが多いため耐久性は高くありません。モルタルのリシン仕上げの耐用年須は、およそ7~8年といわれています。
また、リシン仕上げといっても、複数の仕上げ方があります。
まず一般的な「リシン掻き落とし仕上げ」という仕上げですが、外壁に細かく砕いた大理石などを混ぜたモルタルを塗り、モルタルが硬化する前に引っ掻いて粗い面に仕上げる工法です。
その他の工法としては、骨材(細かく砕いた石や砂)に樹脂やセメント、着色剤などを混ぜたものを吹き付けて施工する工法もあります。
工法②スタッコ仕上げ

スタッコ仕上げは、セメントや大理石、砂などを混ぜた原料を、コテやローラー、または吹き付けによって施工する工法です。この工法は、リシン仕上げよりも厚めに仕上がるので、重厚感や高級感があります。
価格が安く、耐久性が高いのがメリットですが、表面がざらざらした質感のため、汚れがつきやすいのが欠点です。
工法③吹き付けタイル

けい砂、軽量骨材などの原料と、樹脂を混ぜ合わせ、タイルガンと呼ばれる工具で吹き付けたものです。
外壁に多彩な表情を演出できるのがメリットですが、使用する樹脂によって耐用年数が変化するのがデメリットです。
工法④ジョリパット

塗料と砂を混合した砂壁状の塗料で、モルタルの上から塗装する材料です。
この塗料は、下地の変化に追随し、ひび割れしにくいため、耐久性が高いのが特徴です。他にも、カラーバリエーションや仕上げ方法が豊富というメリットがあります。ただし、凹凸があるので汚れがつきやすいことがデメリットです。
モルタルの基礎知識・メンテナンスについては以下の記事で詳しく解説しているので、興味のある方はご覧ください。
タイル

タイルとは
タイルとは、粘土を主成分とした原料を、板状にして焼き固めた外壁のことを指します。
ここでは、タイルのメリット・デメリット、注意点、外壁に貼る工法、について詳しく解説していきます。
タイルのメリット
タイルの最大のメリットは、耐久性に優れている点です。
これはタイル自体が、非常に硬くて傷や摩耗がつきにくく、紫外線による変色や褪色といった経年劣化もほとんどないことが理由として挙げられます。
さらに、ほとんど吸水しないので、汚れにくく、雨の影響を受けにくい素材でもあります。ほかの外壁材と比較しても、非常に優秀です。
また、正しく施工されれば、20年~30年以上の耐久性を発揮します。
タイルのデメリット
タイルには、表面まで埋めた目地と、多少くぼみを残した「深目地」という2つの目地があります。この2つのうち「深目地」というのが、タイルの大きなデメリットです。
なぜなら、深目地の特徴上、雨水が滞留しやすく外壁下地にまで湿気が帯びてしまうため、劣化が早くなってしまうからです。
そのため、「深目地」が使われているタイルは十分注意しましょう。
タイルの注意点
タイルで最も注意してほしいのは「浮き」や「剥がれ」です。
これは、施工不良や継ぎ目、コーキングの劣化が原因で、タイルの裏側に水が侵入してしまうため発生する症状です。そのため、いくらタイルの耐久性が高くても、定期的な点検やメンテナンスは欠かせません。
タイルを外壁に貼る工法
タイルを外壁に貼る工法は、主に2種類あります。
サイディングと同様のパネルを下地板とした「乾式工法」と、モルタルで下地を作り、その上からタイルを貼る「湿式工法」です。
湿式工法は、1枚ずつタイルを貼っていく「圧着張り」や、専用振動工具で張り付ける「密着張り」、ユニットになっているタイルを張り付ける「ネット張り」があります。
乾式工法は、メンテナンス性や耐久性の面で優れている工法です。
メンテナンスについて
ただし、たとえメンテナンスが少ない「乾式工法」を採用しても、下地のサイディングには継ぎ目ができるので、水が侵入しないように注意が必要です。外壁材にタイルを選んだら、浮きや剥がれが起きないように、継ぎ目やコーキングの劣化に気をつけましょう。
タイルの見た目・デザイン


代表的なメーカー
タイル:主なメーカー
リクシル- デザインが最も豊富で、あ「はるかべ工法」が有名です。
アイコットリョーワ- 表面積が50㎠以下のタイルを組み合わせたモザイクタイルなどが有名です。
平田タイル- 高い親水性でセルフクリーニング効果を発揮するsunclayブランドが有名です。
タイルについて詳しくお知りになりたい方はこちらをご覧ください。
ALC

ALCとは
ALCとは、ケイ酸質、石灰質、アルミニウム粉末を主原料とし、高温高圧で蒸気養生された軽量気泡コンクリートパネルのことです。
特徴としては、水に浮くほど軽く、建物に負担を与えません。また、断熱性・耐火性に優れているなど、非常に優秀な外壁材です。
ただし、ALCは多孔構造なので、防水性はほとんどありません。そのため、防水性の機能は仕上げ材に依存しています。
もし塗装仕上げに使われる塗料に防水機能がなければ、ALCは水を吸水してしまい、内部から外壁が崩れてしまいかねません。そのため、ALCの塗料には防水性、耐久性の高い塗料を必ず使用しましょう。
メンテナンスについて
また、ALCにはパネルの継ぎ目があるので、継ぎ目のコーキングが劣化してしまうと防水性が低下して、雨漏りの原因になります。
そのため、定期的なメンテナンスでは、塗膜だけでなく、コーキングが劣化していないか確認することが大切です。
ALCの見た目・デザイン

代表的なメーカー
ALC:主なメーカー
住友金属鉱山シポレックス- 一般住宅から超高層マンションまで使われるシボレックスが有名です。
旭化成建材- 30年以上の歴史を持つ木造住宅専用の外壁材へーベルパワーボードが有名です。
クリオン- 35mmの厚さを誇るクリオンエースボードが有名です。
ALCについて詳しくお知りになりたい方はこちらをご覧ください。
分かりやすいようにここまで説明指摘外壁材の特徴を表にまとめました。ご活用ください。
【表:外壁材の簡易比較表】
項目 | 窯業系サイディング | 金属系サイディング | 樹脂系サイディング | 木質系サイディング | モルタル | タイル | ALC |
---|---|---|---|---|---|---|---|
外観 | ![]() |
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耐久性 | ★★☆ | ★★★ | ★★★ | ★☆☆ | ★☆☆ | ★★★ | ★★★ |
耐火性 | ★★★ | ★★☆ | ★☆☆ | ★☆☆ | ★★★ | ★★☆ | ★★★ |
断熱性 | ★★☆ | ★★★ | ★☆☆ | ★★★ | ★★☆ | ★★★ | ★★★ |
軽さ | ★☆☆ | ★★☆ | ★★★ | ★☆☆ | ★★☆ | ★★☆ | ★★★ |
単価(1㎡あたり) | 3,500円~5,000円 | 4,000円~6,000円 | 7,000円~9,000円 | 6,000円~8,000円 | 1,500円~4,000円 | 7,000円~9,000円 | 7,000円~15,000円 |
耐用年数 | 25年 | 30年 | 30年 | 10年 | 30年 | 40年 | 60年 |
メンテナンス頻度 | 7年~8年 | 10年~15年 | 10年~20年 | 7年~10年 | 5年~10年 | 10年~15年 | 10年~15年 |
外壁選びの3つのポイント
ここまで主要な外壁材の性能について説明してきましたが、自分で選ぶ場合、どう選べばよいの?とお考えの方もいるのではないでしょうか?
外壁材を選ぶ際は、次の3つをまずは押さえましょう。
- ① 価格
- ② メンテナンス性
- ③ デザイン性
①価格で選ぶ
外壁材の価格は、同じ大きさでも最大でも10倍以上も異なるため、必ず自分の予算に見合った外壁材を選ぶことが大切です。
ただし、(例えばトタン外壁などの)安すぎる外壁材には注意が必要です。そのような場合、そもそも外壁材自体に防火性能が備わっていない、あるいは、施工段階で下地補修を全くしない手抜き工事業者、などの場合も存在します。
そのため、まずは外壁材の費用相場を把握し、予算圏内かつ目安価格帯の外壁材を選ぶようにしましょう。下記に各外壁材の1㎡あたりの平均的な価格をまとめました。ぜひ参考にしてください。
主要外壁材のの価格比較
- 窯業系サイディング:3,500~5,000円
- 金属系サイディング:4,000~6,000円
- モルタル:1,500~4,000円
- タイル:7,000~9,000円
- ALC:7,000~15,000円
②メンテナンス性で選ぶ
外壁はメンテナンスの有無によってその耐久性・寿命が大きく変わってくるため、メンテナンスは非常に重要です。
ただし、メンテナンスが不要(メンテナンスフリー)な外壁材は存在しないという点に注意しましょう。メンテナンスの頻度が少なくて済む外壁材はありますが、その分非常に値段も高くなってきます。(詳しくは後述)
主要外壁材のメンテナンス性能の比較まとめを作成しました。ぜひ参考にしてください。
主要外壁材の耐久性比較
- ★★☆:窯業系サイディング(7~8年)
- ★★★:金属系サイディング(10~15年)
- ★☆☆:モルタル(5~10年)
- ★★★:タイル(10~15年)
- ★★★:ALC(10~15年)
③デザイン性で選ぶ

当然ですが、外壁は種類によってその見た目は異なります。色や素材、質感、ツヤ感などにより全く印象が異なるため、事前のシュミレーションは必ず行いましょう。
また、主要外壁材が与える印象をまとめましたので、参考にしてください。
- ・モルタル:多彩な仕上げ方法で重厚感や高級感がでる。
- ・窯業系サイディング:デザインの種類が豊富で洋風・和風・モダンなどを自由に選べる。
- ・金属系サイディング:メタリックでスタイリッシュな印象を与える。
- ・タイル:最も高級感が感じられる外壁。
- ・ALC:モルタルやサイディングほどデザイン性の自由度は高くない。
あなたはどれ?ポイント別おすすめ外壁材7選
📌ポイント別オススメ外壁材一覧
①主流を選ぶなら「窯業系サイディング」
現在の外壁材で最もシェアが高いのは「窯業系サイディング」です。これは、デザインと色柄の豊富さ、価格の手頃さが魅力だからです。また窯業系サイディングは、工場で生産されたものを現場で貼り付けていくだけなので、職人の技術力に左右されず、品質にばらつきが少ないメリットがあります。
デザインと色柄の豊富さ、そして何より手頃な価格で選ぶなら「窯業系サイディング」がおすすめです。
②耐久性とメンテナンス性を重視するなら「乾式タイル」
耐久性とメンテナンス性が重要だと感じている人なら、「乾式タイル」がおすすめです。なぜなら、タイルの耐用年数は半永久的なので、メンテナンスを効率化させることはもちろん、耐久性も問題ありません。
ただし、ほかの外壁材よりも初期費用がかかってしまうことがデメリットです。初期費用が大きくかかってしまっても、耐久性とメンテナンス性を重視したいなら、「乾式タイル」がおすすめです。
③耐久性だけで選ぶなら「金属系サイディング」
耐久性だけで選ぶなら、「金属系サイディング」をおすすめします。特に、「ガルバリウム鋼板」がおすすめですね。
なぜなら、防水性と防食性に優れているだけでなく、軽量なので、建物に負担をかけない建築材だからです。さらに、シンプルなデザインなので、都会的な住宅にぴったりです。
それに、窯業系サイディングよりもメンテナンス期間は長めなので、効率的です。
シンプルなデザインで、耐久性に優れている外壁材を選ぶなら、金属系サイディングの「ガルバリウム鋼板」がおすすめです。
④デザインの自由度の高さなら「モルタル」
デザインの自由度を求めるなら、「モルタル」がおすすめです。モルタルは、仕上げの次第で全く異なる趣に仕上げることが可能なので、和風洋風を問わずに、どんな家にも合います。
ただし、左官職人の手作業で仕上げるため、品質面でバラツキが多く、ひび割れしやすい欠点があります。さらに、モルタルは防水性が低いため、仕上げ材で補う必要があります。これらの欠点は、通気工法の採用や、塗料の進化によってモルタルの欠点を補うことが可能になりました。
しかし、職人によって使う仕上げ材、仕上げの工法が違ってくるため、品質面で違いが出ることを、よく知っておきましょう。
デザインの自由度の高さで外壁材を選ぶなら、「モルタル」がおすすめです。
⑤意匠性に優れているなら「漆喰」
意匠性に優れている外壁材を選ぶなら、「漆喰」がおすすめです。
漆喰は、水・土・植物などの天然素材を材料としており、他の外壁材にはない趣があります。他にも、日本の気候風土に合った調湿機能があります。ただし、メンテナンスの費用が安くないことがデメリットです。
意匠性に優れている、日本に合った外壁材を選ぶなら「漆喰」がおすすめです。
⑥将来的な人気の高さなら「樹脂系サイディング」
将来的に人気が高くなる、と思われる外壁材を選ぶなら「樹脂系サイディング」がおすすめです。
その理由は、サイディングの大きな欠点となる継ぎ目コーキングが不要になるからです。そのため、メンテナンス性が高いことが大きな魅力です。さらに、塩害や酸性雨、薬品などの影響を受けにくく、再塗装の必要性もほとんどないことも魅力です。
ただし、取り扱っている職人やメーカーが少なく、カラーバリエーションと耐火性がないことが大きなデメリットになります。
将来的に人気が出て、普及されそうな外壁材を選ぶなら、「樹脂系サイディング」がおすすめです。
⑦天然木の持つ独特の温かみを求めるなら「木質系サイディング」
天然木が持つ、独特の温かみを求めるなら「木質系サイディング」がおすすめです。木質系サイディングなら、ほかの外壁材にはない、木の香りに包また、ゆったりリラックスした暮らしを送ることができます。
さらに、木材の色合いが経年によって変化するので、その変化を楽しむことができます。
ただし、木材は劣化しやすいため、メンテナンス費用がかかり、さらに単価も高いというデメリットがあります。天然木の外壁材がいいと感じる人は、「木質系サイディング」がおすすめです。
より具体的に、おすすめの外壁材メーカーを知りたい、という方はこちらの記事をご覧ください。
まとめ
自分に合った外壁材を選ぶなら、「自分に求める外壁材は何なのか」をよく考えることが大切です。なぜなら、すべてのニーズを満たしてくれる外壁材はないからです。
見た目や初期費用だけで、外壁材を選んでしまうと、機能面やメンテナンス性で後悔することになります。そのため、自分が求める外壁材は何なのかを、紹介してきた項目を参考に比較検討して、しっかり考えてから決めましょう。
Q. 外壁(外壁材)にはどんな種類がある? |
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昔は「モルタル」が主流でしたが、現在は「サイディング」が主流です。他にも「タイル」や「ALC」などの種類があります。どの種類が最適か?が気になる方は、30秒で無料診断 が可能です。ぜひお試しください。詳しくは、外壁材の7つの種類をご覧ください。 |
Q. 人気な外壁材ベスト3は? |
第1位「窯業系サイディング」、第2位「金属系サイディング」、第3位「モルタル」という結果になりました。それぞれの外壁材の特徴など、詳しくは結論!人気の外壁材ベスト3をご覧ください。 |
Q. 外壁(外壁材)を選ぶポイントは? |
外壁(外壁材)は、「デザイン性」「耐久性」「価格」の3点で判断しましょう。詳しい外壁材の選び方は、外壁選びの3つのポイントをご覧ください。 |
外壁リフォームの全体像を把握されたい方は、下記の記事も併せてご覧ください。
>> 【外壁】リフォーム工事の費用はいくら?3つの工法別相場を徹底解説!