ガスコンロ交換にかかる費用は?交換時期の目安や注意点を解説

  • 【更新日】2023-12-11
ガスコンロ交換にかかる費用は?交換時期の目安や注意点を解説

ガスコンロの法定耐用年数は6年と決して長くはなく、劣化したガスコンロを使い続けることで重大な事故をもたらす恐れがあり非常に危険です。

使い方や頻度にもよりますが、設置からおおむね10年以上が経過している場合は、ガスコンロの交換をおすすめします。

本記事では、

  • ガスコンロ交換の費用相場
  • ガスコンロ交換前に確認したいポイント
  • ガスコンロの交換時期

などを解説します。

Point
  • ガスコンロの交換にかかる費用は、12~22万円が目安
  • ガスコンロ交換の前に、ガスの種類を必ず確認する
  • ガスコンロ交換を業者に依頼することで、安価で交換できる場合もある

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ガスコンロの交換にかかる費用相場は?

ガスコンロを交換する方法は、大きく2種類あります。コンロ一式を新しいものに交換する方法と、故障した部品だけを交換する方法です。

コンロ一式を交換する場合、本体価格と設置費用がかかります。本体価格の相場は10万~20万円、設置費用は2万円程度です。合計すると、コンロ一式の交換費用は12万~22万円になります。

一式交換の費用内訳① ガスコンロ本体:5万円~

ビルトインのガスコンロは種類が多く、価格もさまざまです。本体価格の相場は、おおよそ10万~20万円です。

最近では、お手入れがしやすいフラットなタイプ、コンロや魚焼きグリルに搭載されている自動温度調節機能付き、Siセンサーにより危険を察知すると自動で消化する安全機能付きなどがあります。機能が多くなるほど高価格になる傾向があります。

ガスコンロの価格帯にはおおむね3種類あります。種類ごとの特徴や金額の違いは、次の通りです。

種類 特徴 価格帯
低価格タイプ ・基本的な性能のみ
・黒系のカラーデザインのみ
・焦げ付きやすいものもある
5万~6.5万円
中価格タイプ ・焦げ付きにくい
・掃除がしやすい
・オート機能やグリル機能が一部搭載
・カラー展開が複数ある
8万~12万円
高機能タイプ ・焦げ付きにくい
・掃除がしやすい
・多彩な機能が搭載されている
・高級感や清潔感のあるデザイン
・カラー展開が豊富
14万~20万円

コスト重視なら低価格タイプがおすすめですが、使い勝手やデザイン性を求めるなら、予算に応じてバランスタイプか高機能タイプを選ぶとよいでしょう。

一式交換の費用内訳② 設置工賃:2万円~

ガスコンロには 「ビルトインタイプ」 と「テーブルタイプ」の2種類があります。

ビルトインタイプ(ビルトインコンロ)の場合、設置には資格が必要で、設置費用は2万円ほどです

テーブルタイプ(テーブルコンロ)は、ガス栓とコンロを専用のホースでつなぐだけなので、業者を呼ぶこくとなく、素人でも設置できるでしょう。

ただし、設置後にガス漏れやコンロの正常動作をチェックしないと危険なため、たとえテーブルタイプでも点検だけは依頼したほうが安心です。

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ガスコンロの交換時期は?

ガスコンロは、どの位の期間使用したら交換すればよいのか、一般的な交換時期の目安を紹介します。また、交換の目安になる劣化症状に関しても見ていきましょう。

ガスコンロの交換の目安は8~10年

メーカーが商品の部品を保有している期間は、製造終了から約5年間だとされています。そのため、長く使うと部品がなく、修理ができません

また、使い方によりますが、経年劣化による不具合が出る頃が大体8年~10年です。例えば、すぐに炎が消える、ガス臭い、掃除をしてもススが出て鍋などが汚れる、電池を交換しても点火しないなどの症状が出た場合は、交換を考えたほうがよいでしょう。

ガスコンロの交換の目安となる劣化症状は?

使用時期に関わらず、以下の症状が現れるようになったらガスコンロの交換を考えてください。

ガスコンロ交換を検討すべき症状

  • 電池を交換しても点火しない
  • 炎の出方にばらつきがある
  • 炎からススが出て鍋などが汚れる
  • ガス臭い
  • 受け皿が腐食して穴があく
  • 調理油過熱防止装置が故障している
  • エラー表示が出てリセットしても表示が消えない
  • 着火時や使用時の異音

着火はしても、着火時や使用している時に異音が生じる場合も、交換を考える目安です。ガスコンロは長く使っていると内部から劣化することもあるため、異音がするならすぐに使用を停止し、素早く交換することがおすすめです。

交換の目安は8年~10年と紹介しましたが、日々の使い方やお手入れの仕方が雑になっていると、8年も持ちません。日々のメンテナンスに気を配り、少しでも長く使えるように丁寧に扱いましょう。

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交換するガスコンロを選ぶポイントは?

交換用の新しいガスコンロを選ぶポイントは5つあります。

1.都市ガスか、プロパンガスか?
2.ガスコンロの価格帯
3.ガステーブルか、ビルトインガスコンロか?
4.天板のグレード
5.大バーナーの位置

それぞれ詳しく解説します。

都市ガスとプロパンガスの選び方

ガスには、都市ガスとプロパンガス(LPガス)の2種類があります。ガスコンロはガスの種類ごとにつくられているため、まずお住まいでどちらのガスが使われているかを調べましょう

都市ガスかプロパンガスかの見分け方

下記の3項目に、ひとつでも当てはまる家はプロパンガスを使用しています。

  • 自宅の敷地内にガスボンベがある
  • ガス漏れ警報機が床の高さに設置されている
  • ガスコンロやガスメーターに「LPG」「プロパン」の記載がある

都市ガスのほうが料金が安い

ガス種類 月額料金 年間料金
都市ガス 4,276円 51,313円
プロパンガス 7,207円 86,481円

上記は関東地方の家庭をモデルにした、都市ガスとプロパンガスの平均ガス料金の比較です。都市ガスのほうが、年間で約3万5,000円も料金が安いことが分かります。

日本全体でみると、6割以上が都市ガスを使用しています。一方で、プロパンガスを使用しているのは3割ほどです。

ガスの種類が変わるとコンロは買い替えになる

ガスコンロ交換にあたっての注意は、引っ越しによるガスの種類の変更に備えることです。もし引っ越しを想定してテーブルコンロを購入したとしても、引っ越しでガスの種類が変わった場合は、ガスコンロも買い直しになってしまいます。

ガスコンロの価格帯は、20万円・10万円・6万円の3つ

ビルトインガスコンロの費用帯は、高価格帯ものが「20万円」、中価格帯が「10万円」、低価格帯が「6万円」が目安です。

なおビルトインコンロの購入価格は、メーカー希望小売価格の40~50%が目安です。例えば、カタログで「35万円」となっているガスコンロは、店頭やネット通販で購入したり、リフォーム会社に依頼して取り付けてもらう際の本体価格は18~20万円程度であることが多いでしょう。値引き額の非常に多い商品と言えます。

価格帯別の特徴・機能の違い

価格帯別の特徴・機能の違いは、低価格帯のものは「最低限の加熱調理」+α、中価格帯以上のもので「火力自動化機能」や「煙・ニオイのカット機能」、高価格帯のもので「スマホアプリとの連携」や「大型・高機能グリル」が備わる傾向があります。

ガステーブルとビルトインガスコンロの選び方

ガステーブルとビルトインガスコンロの特徴を比較

ガステーブル ビルトインガスコンロ
価格 安価 高価
設置 自分でできる 業者作業が必要
掃除 凹凸が多く手間がかかる 構造がフラットで掃除が簡単
機能 温度調節の幅が少ない 火力の微調整ができ多機能
安全 過熱防止機能など最低限の装置 感震装置や自動消火機能などがある

ガステーブル型コンロのメリット・デメリット

ガステーブルのメリットは、大掛かりな工事をしなくても、簡単に設置できるところです。コンロ台に置き、専用ホースをつないですぐに使用できます。

一方でデメリットは、隙間が多く掃除がしにくい点です。また、ガス管がむき出しになっているため、安全性が心配になります。

ビルトインガスコンロのメリット・デメリット

ビルトインガスコンロは、システムキッチンに埋め込むタイプなので、統一感が出てスタイリッシュなデザインが魅力です。また、焦げ付きにくく、簡単に拭けてお手入れが楽という点も、メリットだといえるでしょう。

デメリットは、設置を業者に依頼する必要があることと、本体価格・その他コストともに高いことです。ビルトインガスコンロは、設置に業者の作業費もかかるため、自分で設置できるガステーブルよりもコストがかかります。

コンロの天板のグレードによる違いは?

ガスコンロの性能は、天板(トッププレート)によって変わります。天板の材質には、「ホーロー」「ガラスコート」「強化ホーロー」「ガラストップ」の4種類があります。

グレードは、お手頃な順に「ホーロー」<「ガラスコート」・「強化ホーロー」<「ガラストップ」で、もっともグレードの高いガラストップは価格も高額です。

メリット デメリット
ホーロー ・熱や傷に強い
・耐久性に優れている
・価格が安い
・焦げをそのままにするとこびりつく
・表面塗装が割れると、サビてしまうことがある
ガラスコート、強化ホーロー ・コーティングにより、お手入れが簡単
・カラーバリエーションが豊富
・ガラストップよりは価格が安い
・表面塗装が割れると、サビてしまうことがある
・ホーローよりは価格が高い
ガラストップ ・透明感のある美しい見た目
・耐久性、耐熱性に優れる
・お手入れが簡単
・塗装ではないため、はがれる心配がない
・価格が高い
・重いものを落とすと破損する恐れがある

大バーナーの位置による違いは?

大バーナーとは、コンロのなかでもっとも火力が強いバーナーのことです。手前に2つバーナーがあった場合、左右どちらかが大バーナーかは種類によって違います。

出典:リンナイ

火災のリスクを避けるため、壁から遠いほうを大バーナーにするのがおすすめです。また、壁側のほうを大バーナーにすると、強い火力により壁に焦げ跡がついてしまうことがあります。

焦げ跡は拭き取っても落ちません。左右選択できる場合は、壁側から遠いほうが大バーナーのコンロを選びましょう。

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ガスコンロの交換はどの業者に依頼するのがいい?

ガスコンロの交換を依頼できる業者は「家電量販店・ホームセンター」「リフォーム業者」「地域のガス会社や電気店」「通販の『取替交換付き商品 』 」の4つに分けられます。

それぞれに依頼した場合のメリットとデメリットは以下のとおりです。

業者 メリット デメリット
家電量販店やホームセンター ・ガスコンロ本体が安く購入できる ・工事費が高くなりやすい
リフォーム業者 ・ガス工事の有資格者が多いため安心できる
・工事費込みで安くなることもある
・業者によってはコストが高額になる
地域のガス会社や電気店 ・購入から取り付けまでトータルで行ってもらえる ・価格が高い
メーカー ・安心、確実
・本体価格に交換料が含まれる『取付交換付き商品』も
・購入後、自分から連絡をとる必要がある
・現地調査が済むまで価格が分からない

業者ごとの違いを知り、どこに依頼するとよいのかを知っていきましょう。

家電量販店やホームセンターに依頼する場合

家電量販店やホームセンターは、自社モデルを販売していることが多く、ガスコンロ本体は格安で購入できることも多いです。本体価格が安いながらも性能がよいものもあり、本体を安価で購入したい人におすすめでしょう。

ただし、取り付け工事は有料で、工事費が高くつくことも少なくありません。依頼するなら工事費込みの金額で計算し、最終的なコストが高くないかどうかで判断しましょう。

リフォーム業者に依頼する場合

リフォーム業者は、ガスコンロ交換に必要な資格を持っている人が多く、安心して交換を依頼しやすいです。複数社で見積もりを取って金額を比較することで、安価で交換できる場合もあることはメリットでしょう。

ただし、業者によって本体の購入価格や工事費の設定額は異なり、依頼先を間違えると高額なコストがかかります。業者ごとの価格差が大きくなりやすい点はデメリットであるため、これに注意して依頼先を選定しましょう。

地域のガス会社や電気店に依頼する場合

地域のガス会社や電気店は、購入から取り付けまでトータルでサポートしてくれることが多いです。購入時の相談や、取り付け後のサポートまで一貫して行うため、疑問点などを業者に相談しやすいのはメリットでしょう。

ただし、地域で競合数が少ないと、価格競争が起きていないことから費用が高くつくこともあります。依頼するなら他の業者と比較して、価格が高くないかをチェックしておくことがおすすめです。

メーカーに依頼する場合

本体を先に購入した後、メーカーを呼んでコンロの交換作業をしてもらうパターンです。メーカー自身による作業により、安心・確実に交換が済むのがメリットとなります。また、最近は通販などで、交換作業費が本体価格に含まれる「取付交換付き商品」を見かけることも多く、手軽に利用できるようになっています。

デメリットは、購入後メーカーに自分で連絡をする手間が発生することや、現地調査と取付け工事の2回、業者訪問の対応をしなければならないことです。

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ガスコンロ交換前の注意まとめ

ガスコンロの交換は、部品だけを交換するか、一式を交換するかで費用が大きく変わります。故障や劣化の部分がはっきりしているなら、高額な費用をかけて一式を交換する必要はなく、部品だけを交換すればよいでしょう。

また、テーブルタイプ、ビルトインタイプ、天板のグレードなど、ガスコンロの種類によっても交換費用は異なります。予算と自分の希望を照らし合わせながら、ガスコンロの種類を選びましょう

 

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