屋根の耐用年数はいつ?スレート、ガルバリウム、瓦…種類別に寿命を調査

  • 【更新日】2021-04-19

屋根の耐用年数は、だいたい何年目が目安なのでしょうか?また、築何年目のタイミングで、どのようなメンテナンスをするのが最適なのでしょうか?

本記事では、屋根材ごとの耐用年数の目安と適切なメンテナンス周期と内容について、詳しくご説明しました。

私の家だといくら?

屋根材の種類と耐用年数の一覧表

屋根材 耐用年数(寿命) メンテナンス周期
スレート屋根 30年 5年
ガルバリウム鋼板 30~40年 15年
トタン屋根 20~30年 10年
和瓦(釉薬瓦) 30~40年 15年
「屋根の耐用年数」と、「初回のメンテナンス時期をむかえる年数」を、使用している屋根材別にまとめたものが上記の表です。それぞれの耐用年数の根拠と、築年数ごとに必要なメンテナンスは、各屋根材の章をご覧ください。

屋根材の耐用年数とは?

耐用年数とは「防水性を保てる年数」

屋根には「日光の遮断」「風の遮断」「建物の印象決め」などさまざまな役割がありますが、その中でももっとも重要な役割は「雨の遮断」、つまりは『防水性』ではないでしょうか。

住宅のトラブルのなかでも、雨漏りの影響は大きいものです。家が雨漏りが起こすと、内装・家財・住人が水濡れの被害を受けるばかりでなく、建物そのものの老朽化が早まり、その家に住める年数が大幅に短くなってしまいます。

そこで本記事では、住宅の耐用年数を「防水性を保っていられる年数」と定義して解説しています。

屋根材の寿命だけを気にしてはいけない

屋根の防水能力には、表面の「屋根材」だけでなく、屋根の下地に張り付けられている「ルーフィング」(防水シート)も大きく関わっています。

その重要性は意外にも大きく、ルーフィングさえ無事であれば、屋根材に劣化があっても建物は雨漏りを起こしません。そのため、屋根の耐用年数を気にする場合は、屋根材の寿命だけではなく、ルーフィングの寿命も気にする必要があります。

ルーフィングとは?

ルーフィングとは、屋根材と、屋根の下地木材の間に張られている防水機能をもったシートです。スレートや瓦などの屋根材は雨水を完全に防げるわけではなく、ある程度内部に通してしまいます。

ルーフィングは、その内部に通ってきた水分が下地木材に触れるのを防ぎ、勾配を利用して屋根材のすき間や軒先から排出する役割をもっています。

降った雨はある程度「屋根材」の内側にも入り込む。入った雨は「ルーフィング」の上を通り屋根材のすき間や軒先から排出

 

屋根材には問題がなくても、内部のルーフィングは耐用年数を過ぎて機能を失っている可能性があるので、注意が必要です。

ルーフィングの耐用年数は「30年」

一般的なルーフィングの耐用年数は、30年間が目安です。
酷使した場合は20年、長くても40年以内には交換が必要と言われています。

屋根材の耐用年数だけが長くても意味がない

和瓦以外の屋根では、ルーフィングだけを交換することができないことにも注意が必要です。
屋根材の寿命が長期間残っていても、ルーフィングの寿命が来てしまったら、屋根材とルーフィング両方を交換する必要があります。

▼「ルーフィング」についてもっと詳しく知りたい方はコチラ

耐用年数を過ぎた屋根はどうなる?

耐用年数を過ぎた屋根を放置していると、次のような症状があらわれます。

  • 屋根の色あせ
  • 屋根材のヒビ、割れ、変形
  • 雨漏り
  • 家の躯体(構造体)の腐食

 

症状が進むほど、修理費用も高くなります。
雨漏りのトラブルを防ぎ、家が住めなくなってしまう前に対策をすることが肝心です。

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「スレート屋根」の耐用年数

スレート屋根

耐用年数は30年前後

スレート屋根の寿命は、30年前後が目安です。

スレートはあまり雨に強くない屋根材なので、ルーフィングよりも先に寿命がくることも多いでしょう。
屋根材とルーフィングの耐久性のズレに悩む必要はほぼ無い屋根材です。

スレート屋根のメンテナンス時期と内容

スレート屋根の防水性をなるべく万全に保ちながら、長く使い続けるために必要なメンテナンスは以下のとおりです。

築5年ごとに「ヒビの点検・補修」

スレート屋根は割れやすいため、築5年ごとに業者によるヒビ割れの点検・補修を受けることで、雨漏りをほぼ防ぐことができます。初回以降も、5年おきに同様の点検・補修を受け続けるのが理想です。

築15年目に「棟板金の交換」

屋根の棟は、築15年を過ぎたあたりで固定に使われているクギが弱くなり、強風で外れて飛んでしまうリスクが高まります。そのため、この時期に棟板金および下地木材の交換を行うと安心です。

築30~40年目に「葺き替え」

スレート屋根は、ヒビの補修や棟交換をしながら住み続けても、築30~40年で寿命を迎えます。このタイミングで、屋根と下地の全交換工事である「葺き替え」が必要になります。

30年目に葺き替えをすればかなり安心です。異常がなくとも、40年目までには葺き替えることを推奨します。

「ガルバリウム鋼板屋根」の耐用年数

金属屋根

耐用年数は30~40年

ガルバリウム鋼板の寿命は、30~40年が目安です。錆びにも比較的強い金属なので、ほとんどの場合30年以上は使い続けられるでしょう。

ガルバリウム鋼板の寿命よりも、内部のルーフィングの寿命のほうが早く訪れる可能性が高く、気を配る必要があります。

ガルバリウム鋼板屋根のメンテナンス時期と内容

ガルバリウム屋根の防水性をなるべく万全に保ちつつ長く使い続けるためには、以下のような周期と内容でメンテナンスを行うと安心です。

築15年目に「棟板金の交換」

築15年目を境に、屋根の「棟」を固定しているクギが弱くなり、強風で外れる可能性が高まります。棟が外れると雨漏りリスクも跳ね上がるので、この時期に棟板金と下地木材の交換を行うのがオススメです。

築30~40年目に「葺き替え」

屋根材のすぐ下にあるルーフィングが築30年前後で寿命を迎えます。

ガルバリウム鋼板屋根材はもう少し長くもつ素材なのですが、ルーフィングがダメになるとすぐに雨漏りをするので、このタイミングで「葺き替え」をすべきと判断します。タイミングは、30年目ならかなり安心、遅くとも40年目が上限とお考えください。

「トタン屋根」の耐用年数

波板トタン屋根

耐用年数は20~30年

トタン屋根の寿命は、20~30年が目安です。錆びの量によっては、20年前後しか保たないことも少なくありません。

トタン屋根のメンテナンス時期と内容

トタン屋根の防水性をなるべく万全に保ちつつ長く使い続けるためには、以下のような周期と内容でメンテナンスを行うと安心です。

築10年目に「塗装」

トタン屋根は、錆びが進みやすい屋根材です。築10年目に「塗装」をおこなって、錆びの除去や屋根の防水性の回復をすることをおすすめします。

築15年目に「棟板金の交換」

トタン屋根も、築15年目ごろに屋根の「棟」を固定しているクギが弱くなり、強風で屋根が飛んでしまうリスクが高まります。この時期に棟板金と下地木材の交換を行ってください。

築30年目に「葺き替え」

屋根材のすぐ下にあるルーフィングが築30年前後で寿命を迎えます。トタン屋根の寿命もおそらくこの時期に迎えるはずですが、いずれにせよルーフィングが痛むとすぐに雨漏りをするので、このタイミングで「葺き替え」をすべきと判断します。

「和瓦(釉薬瓦)屋根」の耐用年数

瓦屋根

耐用年数は30~40年以上

和瓦(釉薬瓦)は、陶器とおなじ製法で作られており、非常に丈夫な屋根材です。屋根材の寿命よりも、ルーフィングの寿命のほうがまず間違いなく先に訪れるでしょう。

そのため、屋根の寿命もルーフィングに合わせた30~40年が目安となります。

ただし和瓦屋根の場合は、ルーフィングだけを交換して屋根材は同じものを使い続ける「葺き直し」というメンテナンスが可能なのがポイントです。

築15年目に「棟の取り直し」

瓦屋根は、築15年目ごろから棟瓦の土台の土や木材が劣化し、瓦が強風で飛んだり、地震で崩れる可能性が高まります。

そうした被害が出る前に、「棟の取り直し」という棟の土台と棟瓦の解体と再設置工事を行いましょう。棟の取り直しの費用は15~30万円です。

築30~40年目に「葺き替え」もしくは「葺き直し」

瓦の下にあるルーフィング(防水シート)が、築30~40年で寿命を迎えます。防水シートが傷むとすぐに雨漏りをするので、このタイミングで「葺き替え」もしくは「葺き直し」を推奨します。

瓦が全体的に傷んでいたり、新しいものに交換したい場合は「葺き替え」、瓦があまり傷んでおらず、再利用可能なものが多ければ「葺き直し」を選んでください。

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『おたくの家、屋根が傷んでいます』という訪問営業に注意

日本全国で、訪問営業を受けたことがきっかけで、屋根の工事を考えはじめた方が多くいらっしゃいます。しかし、訪問業者は悪徳業者の可能性が高いので、契約をしたり屋根に上げたりしないことを強くおすすめします。

訪問営業をする悪徳業者の手口

屋根は、普段見えない部分であり、素人である住人には耐用年数の判断がつかない部位です。そのため、悪徳業者の多くが「おたくの屋根は修理をしないとまずい」という事実無根の訪問業者をきっかけに、契約を取り付けています。

屋根をきっかけに近づく、悪徳業者のトークの事例

  • 「近くを通りがかったら、お宅の屋根が傷んでいるのに気づいた」
  • 「無料でチェックする。屋根に登る許可がほしい」→登った後にどこかを壊す
  • 「すぐにでも工事を始めないと、家に住めなくなってしまうぐらい危ない」
  • 「今ちょうどキャンペーンをやっていて、かなり値引きができる」

 

もしこのようなトークをあなたにしたことがあれば、その業者とはやりとりを止め、別の業者の現地調査や見積もりをすぐにとるべきです。

そもそも優良な業者であれば、ある程度先まで仕事のスケジュールは決まっています。訪問営業までして仕事をとる必要はないはずで、ましてや大幅値引きのキャンペーンも不要のはずです。

良い業者の特徴と探し方

優良業者の4つの特徴

反対に、優良な屋根工事業者の特徴は、以下のようなものです。

  • その地域密着で長く営業している
  • 原因部分を写真で見せてくれる
  • 解決方法を複数の提示する
  • 見積もり書の内訳が細かい

 

すべて当てはまれば、安心して任せられる業者である可能性はかなり高いでしょう。

優良業者の探し方

優良業者は訪問業者をしてこないのであれば、どうやって出会えばいいのでしょうか?すでに付き合いのある業者や、ご近所の知人が頼んで良かった業者などが安心なのですが、そのようなツテがない場合も多いはずです。

もし業者に心当たりがなければ、当ページから「ヌリカエ」の業者紹介・料金診断サービスをご活用いただければ幸いです。当社の経験豊富な相談員が、あなたの地元の優良業者を3~4社ご紹介します。

工事にあたってのご希望・ご不安も相談員が前もってお伺いします。あなたに利用料金は一切かかりません。

加えて、当ページから見積もり希望の連絡をいただいた方へのサービスとして、最終的に選んだ業者以外への気まずい「キャンセル連絡」も代行いたします。以上、本記事の解説がお役に立ちましたら幸いです。

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▼書籍
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