屋根の耐用年数はいつ?スレート・トタン・瓦・ガルバリウム…寿命とメンテナンス法を調査

  • 【更新日】2024-03-25
屋根の耐用年数はいつ?スレート・トタン・瓦・ガルバリウム…寿命とメンテナンス法を調査

屋根の耐用年数は、だいたい何年目が目安なのでしょうか?また、築何年目のタイミングで、どのようなメンテナンスをするのが最適なのでしょうか?

本記事では、屋根材ごとの耐用年数の目安と適切なメンテナンス周期と内容について、詳しくご説明しました。

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屋根材の種類と耐用年数の一覧表

屋根材 耐用年数(寿命) メンテナンス周期
スレート屋根 30年 5年
ガルバリウム鋼板 30~40年 15年
トタン屋根 20~30年 10年
和瓦(釉薬瓦) 30~40年 15年
アスファルトシングル 30~40年 5年
セメント瓦 30年 10年
「屋根の耐用年数」と、「初回のメンテナンス時期をむかえる年数」を、屋根材別にまとめたものが上記の表です。それぞれの耐用年数の根拠と、築年数ごとに必要なメンテナンスは、各屋根材の章をご覧ください。

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屋根材の耐用年数とは?

耐用年数とは「防水性を保てる年数」

屋根には「日光の遮断」「風の遮断」「建物の印象決め」などさまざまな役割がありますが、その中でももっとも重要な役割は「雨の遮断」、つまりは『防水性』ではないでしょうか。

住宅のトラブルのなかでも、雨漏りの影響は大きいものです。家が雨漏りが起こすと、内装・家財・住人が水濡れの被害を受けるばかりでなく、建物そのものの老朽化が早まり、その家に住める年数が大幅に短くなってしまいます。

そこで本記事では、住宅の耐用年数を「防水性を保っていられる年数」と定義して解説しています。

屋根材の寿命だけを気にしてはいけない

屋根の防水能力には、表面の「屋根材」だけでなく、屋根の下地に張り付けられている「ルーフィング」(防水シート)も大きく関わっています。

その重要性は意外にも大きく、ルーフィングさえ無事であれば、屋根材に劣化があっても建物は雨漏りを起こしません。そのため、屋根の耐用年数を気にする場合は、屋根材の寿命だけではなく、ルーフィングの寿命も気にする必要があります。

ルーフィングとは?

ルーフィングとは、屋根材と、屋根の下地木材の間に張られている防水機能をもったシートです。スレートや瓦などの屋根材は雨水を完全に防げるわけではなく、ある程度内部に通してしまいます。

ルーフィングは、その内部に通ってきた水分が下地木材に触れるのを防ぎ、勾配を利用して屋根材のすき間や軒先から排出する役割をもっています。

降った雨はある程度「屋根材」の内側にも入り込む。入った雨は「ルーフィング」の上を通り屋根材のすき間や軒先から排出

 

屋根材には問題がなくても、内部のルーフィングは耐用年数を過ぎて機能を失っている可能性があるので、注意が必要です。

ルーフィングの耐用年数は「30年」

一般的なルーフィングの耐用年数は、30年間が目安です。
酷使した場合は20年、長くても40年以内には交換が必要と言われています。

屋根材の耐用年数だけが長くても意味がない

和瓦以外の屋根では、ルーフィングだけを交換することができないことにも注意が必要です。
屋根材の寿命が長期間残っていても、ルーフィングの寿命が来てしまったら、屋根材とルーフィング両方を交換する必要があります。

「ルーフィングシート」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「ルーフィングシートとは?種類ごとにメリット・デメリットを解説」

耐用年数を過ぎた屋根はどうなる?

耐用年数を過ぎた屋根を放置していると、次のような症状があらわれます。

  • 屋根の色あせ
  • 屋根材のヒビ、割れ、変形
  • 雨漏り
  • 家の躯体(構造体)の腐食

 

症状が進むほど、修理費用も高くなります。
雨漏りのトラブルを防ぎ、家が住めなくなってしまう前に対策をすることが肝心です。

業者依頼でもDIYよりオトクに塗装する方法

業者への工事依頼は、一見DIYよりも高く感じます。
しかし、長期的なコストパフォーマンスを考えると、DIYよりもオトクになることが多いです。

さらに、専門業者に依頼をする際、助成金や火災保険金が使えば、相場よりも20万円以上安く工事できる可能性があります。
塗装工事は、知識さえ身につければ相場よりもずっと安くできるんです。

外壁塗装を安くするための助成金・火災保険については、以下の記事で詳しく解説しています。

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「スレート屋根」の耐用年数

スレート屋根

耐用年数は30年前後

スレート屋根の耐用年数は30年前後が目安です。

スレートはあまり雨に強くない屋根材なので、ルーフィングよりも先に寿命がくることも多いでしょう。
屋根材とルーフィングの耐久性のズレに悩む必要はほぼ無い屋根材です。

スレート屋根のメンテナンス時期と内容

スレート屋根の防水性をなるべく万全に保ちながら、長く使い続けるために必要なメンテナンスは以下のとおりです。

築5年ごとに「ヒビの点検・補修」

スレート屋根は割れやすいため、築5年ごとに業者によるヒビ割れの点検・補修を受けることで、雨漏りをほぼ防ぐことができます。初回以降も、5年おきに同様の点検・補修を受け続けるのが理想です。

築15年目に「棟板金の交換」

屋根の棟は、築15年を過ぎたあたりで固定に使われているクギが弱くなり、強風で外れて飛んでしまうリスクが高まります。そのため、この時期に棟板金および下地木材の交換を行うと安心です。

築30~40年目に「葺き替え」

スレート屋根は、ヒビの補修や棟交換をしながら住み続けても、築30~40年で寿命を迎えます。このタイミングで、屋根と下地の全交換工事である「葺き替え」が必要になります。

30年目に葺き替えをすればかなり安心です。異常がなくとも、40年目までには葺き替えることを推奨します。

スレート屋根が耐用年数を迎えたサイン

スレート屋根に以下の症状があらわれた場合は、使用年数にかかわらず修理やリフォームの時期がきています

カビ・コケ

コケの生えたスレート屋根

画像出典:エバー株式会社(以降の症例写真も同様)

スレート屋根にカビ・コケ・藻が生えてしまった場合は、高圧洗浄で除去したうえで「塗装」もしくは「全面葺き替え」が必要となります。

退色・色あせ

色あせの起こったスレート屋根

スレート屋根に退色が起こった場合は、ヒビや割れがないか点検・補修したうえで、美観を回復したいなら「塗装」をおすすめします。

割れ

破損したスレート屋根

スレート屋根が割れている場合は、雨漏り等が起こる前に「部分差し替え」もしくは「葺き替え」が必要です。

釘のゆるみ

釘がゆるんだ屋根の棟板金

スレート屋根の板金を留めている釘にゆるみや外れがあった場合は、「棟板金の交換」か「葺き替え」が必要です。


「スレート屋根」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「スレート屋根とは? 特徴・修理方法・メンテナンス周期・費用を全解説」

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「ガルバリウム鋼板屋根」の耐用年数

金属屋根

耐用年数は30~40年

ガルバリウム鋼板の寿命は、30~40年が目安です。錆びにも比較的強い金属なので、ほとんどの場合30年以上は使い続けられるでしょう。

ガルバリウム鋼板の寿命よりも、内部のルーフィングの寿命のほうが早く訪れる可能性が高く、気を配る必要があります。

ガルバリウム鋼板屋根のメンテナンス時期と内容

ガルバリウム屋根の防水性をなるべく万全に保ちつつ長く使い続けるためには、以下のような周期と内容でメンテナンスを行うと安心です。

築15年目に「棟板金の交換」

築15年目を境に、屋根の「棟」を固定しているクギが弱くなり、強風で外れる可能性が高まります。棟が外れると雨漏りリスクも跳ね上がるので、この時期に棟板金と下地木材の交換を行うのがオススメです。

築30~40年目に「葺き替え」

屋根材のすぐ下にあるルーフィングが築30年前後で寿命を迎えます。

ガルバリウム鋼板屋根材はもう少し長くもつ素材なのですが、ルーフィングがダメになるとすぐに雨漏りをするので、このタイミングで「葺き替え」をすべきと判断します。タイミングは、30年目ならかなり安心、遅くとも40年目が上限とお考えください。

ガルバリウム鋼板屋根が耐用年数を迎えたサイン

ガルバリウム鋼板屋根に以下の症状があらわれた場合は、使用年数にかかわらず修理やリフォームの時期がきています

錆び

サビが発生した金属屋根

ガルバリウム鋼板屋根に錆びが発生した場合は、「塗り替え」もしくは「葺き替え」が必要です。

穴空き

穴が空いた金属屋根

ガルバリウム鋼板屋根が割れている場合は、下地の腐食や雨漏りが起こる前に「部分差し替え」もしくは「葺き替え」が必要です。

釘のゆるみ

釘がゆるんだ屋根の棟板金

ガルバリウム鋼板屋根の板金留めの釘にゆるみ・脱落があった場合は、「棟板金の交換」か「葺き替え」が必要です。


「ガルバリウム屋根」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「ガルバリウム屋根にするとどんなメリットがある?デメリットや費用、代表商品も解説」

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「トタン屋根」の耐用年数

波板トタン屋根

耐用年数は20~30年

トタン屋根の寿命は、20~30年が目安です。錆びの量によっては、20年前後しか保たないことも少なくありません。

トタン屋根のメンテナンス時期と内容

トタン屋根の防水性をなるべく万全に保ちつつ長く使い続けるためには、以下のような周期と内容でメンテナンスを行うと安心です。

築10年目に「塗装」

トタン屋根は、錆びが進みやすい屋根材です。築10年目に「塗装」をおこなって、錆びの除去や屋根の防水性の回復をすることをおすすめします。

築15年目に「棟板金の交換」

トタン屋根も、築15年目ごろに屋根の「棟」を固定しているクギが弱くなり、強風で屋根が飛んでしまうリスクが高まります。この時期に棟板金と下地木材の交換を行ってください。

築30年目に「葺き替え」

屋根材のすぐ下にあるルーフィングが築30年前後で寿命を迎えます。トタン屋根の寿命もおそらくこの時期に迎えるはずですが、いずれにせよルーフィングが痛むとすぐに雨漏りをするので、このタイミングで「葺き替え」をすべきと判断します。

トタン屋根が耐用年数を迎えたサイン

トタンや屋根に以下の症状があらわれた場合は、使用年数にかかわらず修理やリフォームの時期がきています

錆び

サビが発生した金属屋根

トタン屋根に錆びが発生した場合は、「塗り替え」もしくは「葺き替え」が必要です。

穴空き

穴が空いた金属屋根

トタン屋根が割れている場合は「部分差し替え」もしくは「葺き替え」が必要です。


「トタン屋根」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「トタン屋根とは? 古くなったトタン屋根、いつ修理すべき?」

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「和瓦(釉薬瓦)屋根」の耐用年数

瓦屋根

耐用年数は30~40年以上

和瓦(釉薬瓦)は、陶器とおなじ製法で作られており、屋根材そのものの寿命は50年以上あります。しかし重要なのは、ルーフィングの寿命もっと早く訪れることです。

そのため、屋根の寿命もルーフィングに合わせた30~40年が目安となります。

ただし和瓦屋根の場合は、ルーフィングだけを交換して屋根材は同じものを使い続ける「葺き直し」というメンテナンスが可能なのがポイントです。

和瓦屋根のメンテナンス時期と内容

和瓦屋根の防水性をなるべく万全に保ちつつ長く使い続けるためには、以下のような周期と内容でメンテナンスを行うと安心です。

築15年目に「棟の取り直し」

瓦屋根は、築15年目ごろから棟瓦の土台の土や木材が劣化し、瓦が強風で飛んだり、地震で崩れる可能性が高まります。

そうした被害が出る前に、「棟の取り直し」という棟の土台と棟瓦の解体と再設置工事を行いましょう。棟の取り直しの費用は15~30万円です。

築30~40年目に「葺き替え」もしくは「葺き直し」

瓦の下にあるルーフィング(防水シート)が、築30~40年で寿命を迎えます。防水シートが傷むとすぐに雨漏りをするので、このタイミングで「葺き替え」もしくは「葺き直し」を推奨します。

瓦が全体的に傷んでいたり、新しいものに交換したい場合は「葺き替え」、瓦があまり傷んでおらず、再利用可能なものが多ければ「葺き直し」を選んでください。

瓦屋根が耐用年数を迎えたサイン

瓦屋根に以下の症状があらわれた場合は、使用年数にかかわらず修理やリフォームの時期がきています

瓦のずれ

瓦にずれが生じた屋根

屋根の瓦がずれている場合は、雨漏り等が起こる前に「締め直し」か「葺き替え・葺き直し」が必要です。

瓦の破損

破損した瓦屋根

屋根瓦が破損している場合は、範囲や進行状況に応じて「部分差し替え」もしくは「葺き替え」が必要です。

棟瓦のずれ

棟瓦がずれた屋根

瓦屋根の棟瓦がずれている場合は、症状に応じて「棟の取り直し」か「葺き替え」が必要です。


「瓦屋根」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「瓦屋根の修理方法は4種類! 工事の選び方、費用、業者の決め方は?」

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「アスファルトシングル屋根」の耐用年数

アスファルトシングル材

アスファルトシングルとは、表面にアスファルトや繊維でできたシートを接着剤と釘で屋根の表面に固定して使う外装材です。
防水性に優れ、施工費用も安価な一方で、安心して使うにはこまめに点検して剥がれを点検・補修する必要があります。

耐用年数は30~40年

アスファルトシングル屋根の耐用年数は30~40年が目安です。
ただし、メンテナンスを全くしないと20年前後で寿命がきてしまいます。

アスファルトシングル屋根のメンテナンス時期と内容

アスファルトシングル屋根を、トラブルなく長く使い続けるために必要なメンテナンスは以下のとおりです。

築5年ごとに「剥がれの点検・補修」

アスファルトシングルの接着面は剥がれることがあります
そこで5年目、10年目、15年目…と、5年おきに業者を呼んで剥がれの点検・補修を受けることで、トラブルをかなり防ぐことができます。

築15年目に「棟板金の交換」

アスファルトシングル屋根の頂上にある板金部分は、築15年目ごろから釘の固定力が減少し、強風で飛ぶ危険が高まります。
そこで、築15年を目安に棟板金と下地木材の交換をおすすめします。

築30年目に「葺き替え」か「カバー工法」

アスファルトシングル屋根は、築30年を過ぎた頃に屋根材・ルーフィングともに寿命を迎えます。
このタイミングで、「葺き替え」をし、屋根材とルーフィングの交換を推奨します。

また、アスファルトシングルは他の屋根材に比べて下地が傷みにいため、葺き替えより安価な「カバー工法」で済む可能性も比較的高い屋根材です。

アスファルトシングル屋根が耐用年数を迎えたサイン

アスファルトシングル屋根に以下の症状があらわれた場合は、経過年数にかかわらず修理やリフォームの時期がきています

剥がれや浮き

アスファルトシングルの剥がれ

画像出典:石川商店

アスファルトシングルに剥がれ・浮き・めくれ等が見られた場合は、業者を呼んで再接着か部分張り替え(3~10万円)を行ってください。

藻やコケの発生

アスファルトシングル屋根に生えたコケ

アスファルトシングルに藻やコケが生えた場合は、軽度なうちなら高圧洗浄で落とすことができます。
生えてから何年も放置したり、コケが全体に広がってしまったり等重度な場合は、再塗装や葺き替えが必要になることがあります。

「アスファルトシングル」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「アスファルトシングルとは?メリット・デメリット、代表製品、費用を解説」

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「セメント瓦屋根」の耐用年数

セメント瓦屋根

耐用年数は30年前後

瓦屋根の耐用年数は30年前後が目安です。

セメント瓦は、和瓦とは違い塗膜に寿命があるため塗装メンテナンスが必要なのが特徴です。

セメント瓦屋根のメンテナンス時期と内容

セメント屋根の防水性をなるべく万全に保ちながら、長く使い続けるために必要なメンテナンスは以下のとおりです。

築10年目に「塗装」

セメント瓦屋根は、表面の塗膜に年々劣化が生じます。築10年目に「塗装」をおこなって、瓦の防水性の回復をすることをおすすめします。

築15年目に「棟の取り直し」

瓦屋根は、築15年目ごろから棟瓦の土台や下地木材が劣化して、強風の際に瓦が飛んだり、地震により崩れる可能性が高まります。

そうした被害が起こる前に、「棟の取り直し」という棟の土台と棟瓦の解体・作り直しのメンテナンスを行いましょう。費用は15~30万円です。

築30年目に「葺き替え」

セメント瓦および瓦の下にあるルーフィング(防水シート)が、築30年で寿命を迎えます。このタイミングで瓦とルーフィングを交換する「葺き替え」を行うことを推奨します。

ルーフィングだけを交換し瓦は再利用する「葺き直し」という工事も可能ですが、和瓦と違いセメント瓦の寿命はほぼルーフィングと同じなので、葺き替えで一緒に全交換するほうが安心です。

セメント瓦屋根が耐用年数を迎えたサイン

セメント瓦屋根に以下の症状があらわれた場合は、経過年数にかかわらず修理やリフォームの時期がきています

カビ・コケ・色あせ

コケが生えた瓦屋根

セメント瓦屋根にカビ・コケ・藻が生えてしまった場合は、「高圧洗浄」で除去が必要です。
取り切れない場合や、色あせが大きく美観を回復したいなら「塗装」をおすすめします。

瓦のずれ

瓦にずれが生じた屋根

セメント瓦がずれている場合は、雨漏り等が起こる前に「締め直し」か「葺き替え」が必要です。
瓦の寿命が長く残っている場合は「葺き直し」でもよいでしょう。

瓦の破損

破損したセメント瓦の表面

セメント瓦が破損している場合は、範囲や進行状況に応じて「部分差し替え」もしくは「葺き替え」が必要です

棟瓦のずれ

棟瓦がずれた屋根

セメント瓦屋根の棟瓦がずれている場合は、症状に応じて「棟の取り直し」か「葺き替え」が必要です。

地震による崩れ

地震で崩れたセメント瓦

屋根の復旧のためには「葺き替え」をおすすめします。
加えて、建物自体の老朽化で地震の揺れに弱くなっている場合もあるので、耐震性診断のうえ建て直しも検討してください。

「セメント瓦」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「セメント瓦とは?見分け方とメンテナンス方法を解説」

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『おたくの家、屋根が傷んでいます』という訪問営業に注意

日本全国で、訪問営業を受けたことがきっかけで、屋根の工事を考えはじめた方が多くいらっしゃいます。しかし、訪問業者は悪徳業者の可能性が高いので、契約をしたり屋根に上げたりしないことを強くおすすめします。

訪問営業をする悪徳業者の手口

屋根は、普段見えない部分であり、素人である住人には耐用年数の判断がつかない部位です。そのため、悪徳業者の多くが「おたくの屋根は修理をしないとまずい」という事実無根の訪問業者をきっかけに、契約を取り付けています。

屋根をきっかけに近づく、悪徳業者のトークの事例

  • 「近くを通りがかったら、お宅の屋根が傷んでいるのに気づいた」
  • 「無料でチェックする。屋根に登る許可がほしい」→登った後にどこかを壊す
  • 「すぐにでも工事を始めないと、家に住めなくなってしまうぐらい危ない」
  • 「今ちょうどキャンペーンをやっていて、かなり値引きができる」

もしこのようなトークをあなたにしたことがあれば、その業者とはやりとりを止め、別の業者の現地調査や見積もりをすぐにとるべきです。

そもそも優良な業者であれば、ある程度先まで仕事のスケジュールは決まっています。訪問営業までして仕事をとる必要はないはずで、ましてや大幅値引きのキャンペーンも不要のはずです。

このように騙されないようにするためには、リフォームや塗装に関する知識をつけることが重要です。

「塗装」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「塗装ってどんな意味があるの?外壁の修繕を検討している方へ」

良い業者の特徴と探し方

優良業者の4つの特徴

反対に、優良な屋根工事業者の特徴は、以下のようなものです。

  • その地域密着で長く営業している
  • 原因部分を写真で見せてくれる
  • 解決方法を複数の提示する
  • 見積もり書の内訳が細かい

 

すべて当てはまれば、安心して任せられる業者である可能性はかなり高いでしょう。

優良業者の探し方

優良業者は訪問業者をしてこないのであれば、どうやって出会えばいいのでしょうか?すでに付き合いのある業者や、ご近所の知人が頼んで良かった業者などが安心なのですが、そのようなツテがない場合も多いはずです。

もし業者に心当たりがなければ、当ページから「ヌリカエ」の業者紹介・料金診断サービスをご活用いただければ幸いです。当社の経験豊富な相談員が、あなたの地元の優良業者を3~4社ご紹介します。

工事にあたってのご希望・ご不安も相談員が前もってお伺いします。あなたに利用料金は一切かかりません。

加えて、当ページから見積もり希望の連絡をいただいた方へのサービスとして、最終的に選んだ業者以外への気まずい「キャンセル連絡」も代行いたします。以上、本記事の解説がお役に立ちましたら幸いです。

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▼書籍
菊池克弘『住宅リフォーム重要事項32選』都市環境建設 2015 建築工事研究会『積算資料ポケット版 住宅建築編 2021年度版』一般社団法人経済調査会 2020

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