お風呂の給湯器交換工事の費用相場は?給湯器の寿命・交換のタイミングと費用を安く抑えるコツ

  • 【更新日】2023-12-11
風呂給湯器交換

お風呂にある給湯器からお湯が出にくくなった時や、異音がする時は、交換の時期が来ている目安です。給湯器は8年〜10年で寿命となるため、長く使い続けている場合は交換を検討される方も少なくないでしょう。

それでは、お風呂の給湯器の交換にはいくらの費用がかかり、どのような基準で選べば良いのでしょうか。

本記事では、お風呂の給湯器交換の工事費用の相場や、交換のタイミング、できる限り安く交換する方法を解説します。

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お風呂の給湯器の交換費用

お風呂の給湯器の交換費用は、本体価格と工事費用を含めて5.5万円〜23万円程度が相場です。

◆本体価格+工事費含めた費用目安◆
  • 給湯専用器に交換:5万5,000円~
  • 追い焚き機能付きに交換:8万5,000円~
  • エコジョーズなどの省エネタイプに交換:10万円~

給湯器の種類には、燃料にガス・電気・灯油を使ったものがあり、追い焚き機能や暖房機能の有無によっても本体価格が異なります。

また、設置場所を変更するなど、追加工事が必要となる場合には工事費用も変動します。ここでは給湯器の交換費用について、要素ごとに詳しく解説します。

給湯器交換の費用は燃料・機能・号数で異なる

給湯器交換にかかる費用は、給湯器本体の価格と工事費用で決まります

給湯器本体の価格は、燃料・機能・号数によって異なるため、それぞれの違いについて把握しておきましょう。

給湯器の交換費用 安くする方法 高くする方法

燃料

給湯器にはガス・電気・灯油の3種類の燃料タイプがあります。ガス式の給湯器が最もスタンダードです。いずれのタイプでも給湯器の価格は大きく変わりませんが、電気やガスの契約プランによって毎月の光熱費に差が出ます。

機能

追い焚き機能や暖房機能を搭載した給湯器の場合、本体価格が割高になる傾向があります。逆に、給湯器のみの機能を備えた給湯専用であれば、5万円程度の価格から交換が可能です。

号数(サイズ)

「号数」は給湯器の性能として「水温25℃のお湯が1分間に出る量(L数)」を示しています。家庭用には主に、16号・20号・24号の3つがあります。号数が多いほど、シャワーと給湯との併用や、浴室・キッチンなど複数の場所でのお湯の使用ができるため、家族が多い家庭ほど号数の高いものが適しています。

ただし号数が上がれば本体価格も上昇するため、ご自身の家庭で必要な性能に合わせて選ぶ必要があります。

給湯器本体の価格の目安

給湯器本体の価格にはメーカー希望小売価格が設定されていますが、実際には多くの場合、3割〜6割ほど値引きされています。

価格相場(割引後) 特徴
給湯専用器 5万円~12万円 お湯出す機能のみ
追い焚き機能付き 7万円〜23万円 湯船を追い炊きできる機能あり
暖房機能付き 11万円〜25万円 追い焚き機能ほのかに、浴室暖房乾燥機や床暖房機能あり

割引後の価格の相場として、給湯専用は5万円〜12万円、追い焚き機能がつくと7万円〜23万円、暖房機能付きで11万円〜25万円程度が相場となっています。

省エネ効率の高い「エコジョーズ」タイプの場合、本体価格がさらに2万円〜4万円程度高くなります。

給湯器交換の工事費用

給湯器交換にかかる工事費用は、2.5万円〜6万円程度が相場です。

工事費用の具体的な内訳は以下の通りです。

工事費用の内訳
既存の給湯器の撤去・処分費
新しい給湯器の取り付け費
給水管・給湯管・追い焚き管の接続工事費
試運転調整・点検費
出張費用

ただし、前述のエコジョーズタイプに交換する場合や、ガスホースの交換が必要な場合、リモコンを増やす場合などは、上記費用以外にも追加で行う工事費用が必要となるため注意しましょう。
また、壁掛け式から据え置き式に変更するなど、給湯器の設置場所が変わる場合にも追加費用が発生します。
以下は追加費用内訳の一例です。

追加工事費用の内訳
リモコンの設置・接続費
ガスホースの交換費
配管・排水カバーの交換費
設置台の移動・交換費
出張費用

実際の工事費用は、施工会社から見積もりを取り寄せて確認しましょう。

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お風呂の給湯器の交換タイミング

お風呂の給湯器が故障した場合には交換が必要となりますが、調子が悪いけれども使えなくはない場合など、交換か使い続けるかで迷うこともあるでしょう。

ここでは給湯器の交換の目安となる、寿命や交換のタイミングについて紹介します。

給湯器の寿命は8年〜10年

給湯器は基本的に、製造から10年間が「設計上の標準使用期間」と定められています

そのため給湯器の寿命は8年〜10年程度が目安となり、使い方によって前後すると考えておきましょう。寿命を越えて給湯器を使用すると、経年劣化が進み火災などの事故の原因ともなります

給湯器から異音がする場合や、給湯器からの水漏れ、水温が不安定などの症状がある場合にはすぐに交換しましょう。

>>給湯機が故障したときの対処法

交換ではなく修理すべきケース

給湯器を設置してから2〜3年の場合は、メーカーの保証期間内の可能性があります。

その場合には無料でメーカーの修理を受けられることがあるため、給湯器に書かれているメーカーや施工会社に問い合わせましょう。

>>給湯機の修理費用・保守点検

ライフスタイルの変化で交換する場合も

結婚・出産などで家族が増えた場合、一度にお湯を利用する機会が増えて給湯器の交換が必要となるケースもあります。

たとえば、16号の給湯器は基本的に一人暮らし用のため、二人暮らしやファミリーには向きません。家族構成やライフスタイルの変化をきっかけに、寿命を迎える前であっても給湯器の号数アップを検討する方も多くいます。

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交換する給湯器の失敗しない選び方

お風呂の給湯器を交換する際には、機能や設置方法など、給湯器の種類を把握して商品を選ぶことが大切です。ここでは以下の5つのポイントをもとに、給湯器の選び方を解説します。

  • 給湯器の設置方法で選ぶ
  • 給湯器の燃料で選ぶ
  • 給湯器の機能で選ぶ
  • 給湯器の号数で選ぶ

 

給湯器の設置方法で選ぶ

給湯器には、「壁掛け式」と「据え置き式」の2種類があります。

設置方法によって選べる給湯器が変わるため、現在使用している給湯器がどちらのタイプかを事前に把握しておきましょう。マンションの給湯器は多くの場合、共用廊下に面したPS(パイプスペース)に設置されています。

給湯器の設置方法を変更する場合は大きなリフォーム工事が必要になるほか、ガス給湯器に比べると電気温水器は本体サイズが大きくなる傾向がある点に注意が必要です。

給湯器の燃料で選ぶ

燃料としてガス・電気・灯油のどれを使うかによって給湯器を選ぶことも大切です。一般に普及しているのはガス給湯器ですが、オール電化の住宅では電気温水器を選ぶ方が多くなっています

灯油を使った給湯器は、寒さの厳しい雪国や寒冷地で使用されることが多いです。

都市ガスやプロパンガス、電力会社の契約プランやライフスタイルによっても最適な燃料は異なるため、施工会社と相談しながら熱源を選ぶと良いでしょう。

給湯器の機能で選ぶ

給湯器には、瞬間式・貯湯式の2種類があり、さらにお風呂の追い焚き機能にはオート・フルオートの区別があります

瞬間式は、お湯を使う際にその都度お湯を沸かすタイプで、ガス・灯油を使った給湯器に多いタイプです。貯湯式は、沸かしたお湯をタンクに溜めておけるタイプで、電気温水器に多く、電気代が安い深夜にお湯を沸かしておける特徴があります。

追い焚き機能のオートタイプは、追い焚き・保温・お湯張りを自動で行えるタイプで、フルオートタイプはそれらに加えて、足し湯・配管洗浄を自動で行える点が特徴です。フルオートタイプの方が給湯器本体の価格も高くなるため、求める快適性や予算に合わせて選びましょう。

給湯器の号数で選ぶ

給湯器に表記されている号数は、前述の通り「水温25℃のお湯が1分間に出る量(L数)」を指し、1分間に24L出る場合は24号になります。

号数の目安として、一人暮らしでは16号、二人暮らしでは20号、四人家族では24号が適しているとされます。

ただし、これは同時に出せるお湯の量を指すため、家族の入浴中にお湯を使って洗い物をするなどの可能性が低ければ、号数が低いものでも支障はありません

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お風呂の給湯器を安く交換する方法

給湯器本体の価格は、機能や号数によって変わり、工事内容によって工事費も上下します。

そのため予算を抑えて交換を行うためには、複数の会社から相見積もりを取ったり、自治体が実施している補助金を利用したりすることも選択肢となります。

複数のリフォーム会社に相見積もりを取る

給湯器本体は、施工会社やリフォーム会社によって割引が異なり、販売価格も変わります。そのため複数の会社から見積もりを取り寄せ、割引額が大きい会社に依頼すると費用を抑えられるようになります。

>>はじめてのリフォーム見積もり!徹底解説

補助金・補助制度を利用する

省エネ効率の高い製品である「エコキュート」や「エコジョーズ」を設置することで、補助金・補助制度が受けられる自治体があります。

たとえば東京都では、「家庭のゼロエミッション行動推進事業」として、省エネ効率の高い給湯器に交換した場合に、商品券やLED割引券に交換できる1万ポイント(1ポイント=1円)が付与される制度を実施しています。

申請受付期限は、令和6年3月31日の予定です(令和5年7月現在)。お住まいの自治体によって、給湯器の交換で補助金・補助制度が受けられる可能性もあるため、公式HPや役所で確認してみましょう。

引用元:家庭のゼロエミッション行動推進事業

>>給湯器の補助金・助成金制度
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お風呂の給湯器は10年を目安に交換

お風呂の給湯器の寿命は8年〜10年ですが、故障や不具合がある場合には、交換が必要となるケースもあります。しかし給湯器には機能・燃料・号数によって価格に差があるため、本体選びに迷う可能性もあるでしょう。

その場合には、信頼できる施工会社を見つけて、ご自身のライフスタイルに合った製品に交換してもらうことをおすすめします。

「どこに頼めばいいのか…」と依頼先に心当たりがない方はヌリカエ がおすすめです。ご自身の希望にあった優良業者を紹介してくれるので、ぜひご利用ください。

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