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さらに、複数の塗装専門店から見積りを取り比べることで、安くなる可能性があるので2~3社の見積りを取ることをお勧めします。
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マイホームのメンテナンス、きちんと行っていますか?多くの時間を過ごす家の中のリフォームには力を入れていても、外装のリフォームにはなかなか手が回らない方も多いのではないでしょうか。生活していてすぐに実害があるわけではないので、外装リフォームは「必要ない」・「まだしなくてよい」と考えられがちです。しかし、外壁は、見た目に劣化が表れていなくても、確実に劣化が進んでいます。外壁は常に外気にさらされているので、雨風、砂や土埃などによるダメージが蓄積していってしまうのです。
外壁は、景観を良くするだけでなく、建物の基礎となる柱や構造を守るという役割も担っています。つまり、外壁が劣化するとその基礎を守る力も低下してしまうのです。そのため、外壁の劣化を放っておくと、建物自体の耐久性が落ち、地震や自然災害に弱い建物になってしまいます。日本は自然災害が多いため、いつどのような被害を受けるか予測できません。何かが起こる前に、きちんとメンテナンスすることをおすすめします。漏水や雨漏りといった症状は劣化の末期に起こるものであり、そのような被害が出てから対応していては手遅れになる場合もあります。特に、ダメージが外壁の内部まで進むと、工事期間が長くなり、工事費用も高くなってしまうのです。早めの時期に塗装を行えば、費用も安く済ませることができ、安定した外壁を長く保つことができます。
では、どうすれば家を長持ちさせることができるのでしょうか? 長持ちのカギは、なんといっても外壁塗装です。外壁塗装とは一般に、外壁にウレタンやシリコン、フッ素などの樹脂塗料を、ローラーで塗ることを指します。塗装によって、これまで蓄積したダメージを修復し、雨風による腐食や、紫外線などによる劣化を防ぐことができるのです。もちろん、外観を新築同様にきれいに見せるという役目も果たしています。外壁塗装は、適切な時期に、適切な内容の工事を行うことが必要です。
外壁塗装を行う時期は、一般的には10年前後と言われています。しかし、使われている外壁材と塗料によって幅があり、各住宅によって異なります。外壁材は大きく『塗り壁』と『サイディング』に分かれています。塗り壁の中でもモルタルという外壁材は8~10年、漆喰は10年~30年。サイディングの中でも窯業系は7~8年ですが、樹脂系は10~20年と大きく異なります。さらに、塗料によっても変わってきます。塗料は最も安価なアクリル系塗料だと5~8年、耐久性の高いフッ素系塗料だと12~20年とされています。そのため、自宅の外壁材と塗料が何かを知った上で、計画的に外壁塗装を行うことが重要なのです。こうした耐用年数だけでなく、以下に示す見た目のサインを加味することも必要です
塗り替えのタイミングはどのように見極めればいいのでしょうか? 素人でも簡単にわかる、外壁劣化のサインをご紹介します。最初に見られるサインは、外壁のツヤが落ちてしまうということです。新築では、日光が当たるとツヤが見られますが、だんだんこのツヤがなくなっていき、変色していきます。ただし、この状態ではまだ防水効果はそこまで失われていませんので、まだ検討すべき段階ではないでしょう。
検討すべき段階のサインは次の四つが挙げられます。一つ目は、外壁の剥がれです。雨風や紫外線などによるダメージを受け続けると、塗膜の表面が徐々に剥がれ落ちていってしまうのです。二つ目は、外壁のひび割れです。ひび割れの原因はいくつかあります。経年により塗膜がはがれ、外壁材まで劣化が進みひび割れてしまっている、建物自体の沈下や傾きにより外壁材がひび割れてしまっている、などが考えられます。三つ目は、チョーキング現象です。チョーキング現象とは、外壁を触ったときに白い粉のようなものがついてしまうことを言います。ひび割れや剥がれの症状が出ていなくても、チョーキング現象が起こっているときは、外壁が傷んでいることの表れですので、塗り替えを検討すべきです。四つ目は、コケやカビです。日光が当たりにくく、湿気のこもりやすい北側の部分に発生することが多く、外観の印象の悪化や防水機能の低下を示しています。これらのサインのうち一つ以上が、一箇所以上で見られる場合、外壁を検討すべきタイミングだと言えるでしょう。しかし、素人目では分からない部分もありますので、劣化が見えてきたと思ったら、きちんと業者に診てもらいましょう。その際には、複数の業者に診断を頼み、セカンドオピニオン・サードオピニオンを聞くことが重要です。
このような外壁の劣化を放っておくと、どのようなことが起こるのでしょうか? まず、チョーキング現象が確認されるとき、防水効果が切れてきていることを示しています。すなわち、壁に湿気や水気が染みこみ、乾きにくくなってしまうのです。防水効果が低い状態で、雨が降って水を吸収し、晴れて乾燥し…ということを繰り返すと、壁にゆがみが生じてしまいます。その結果、ひび割れや亀裂が起こってしまうのです。
そのひび割れや亀裂から、水が入り込んでいきます。ひび割れが大きくなっていくと、入り込む水の量は増え、外壁の内部まで浸入していきます。補修を行わないままこの状態が進むと、建物の基礎となる部分にも腐食が起こり、家全体の強度が落ち、外壁自体が剥がれ落ちることもあります。天災や震災に対する耐久性が落ち、最悪の場合、家が傾いたり倒壊したりするおそれもあるのです。
実際に外壁塗装を行うとなると、気になってくるのは工事費用です。外壁塗装にかかる費用の項目は、大きく架設費用と工事費用に分けられます。架設費用は足場や養生など工事のための下準備の費用、工事費用は高圧洗浄・下地補修・塗装材費用など実際の塗装工事にかかる費用です。おおよそ、架設費用が800~1400円/m2、塗装材費用が1500~6000円/m2程度が平均的な相場です。日本の平均的な一戸建て住宅であれば、一般的に100万以内に収まると言えるでしょう。見積もり額に差がある場合は、基本的に塗装材費用の差が反映されています。塗装材のうち、塗料の場合、耐久性が高ければ高いほど、価格も高くなっていきます。アクリル系塗料であれば、耐用年数は5~8年ですが、単価は1000~1200円と最も安価になっています。一方、フッ素系塗料は、耐用年数が12~20年と長く、3500~4500円程度の相場になっています。自宅の外壁材が何かを知り、長期的にどういう家にしたいのかを考えたうえで、どの塗料を使うべきか業者と相談することが必要です。
大きな買い物になりますので、値段を聞くとためらわれて後回しにされる方も多いです。しかし、被害が出てから工事するのでは、さらに高額になってしまいます。いちばんの節約方法は、費用が安く済む段階で、定期的に塗装することなのです。
項目 | 単価 | 例 |
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架設費用 | 800~ 1,400円/m2 | 足場 |
養生 | ||
工事費用 | 1,500~ 6,000円/m2 | 高圧洗浄 |
下地補修 | ||
塗装材費用 | ||
その他 | 業者による 0~50,000円 /件 | 人件費 |
安全管理費 | ||
諸経費 |
外壁塗装は、一般的に次のような手順で行われます。まず足場を組み、高圧洗浄機で外壁についた汚れ・カビ・コケ・ほこりなどを落とします。外壁の下地となる部分を補修し、塗らない箇所をビニールやテープでカバー(養生と言います)した後、いよいよ塗装の作業に入ります。まず外壁に下塗りを行います。下塗りでは小さなキズやひび割れを埋め、上に塗る塗料の接着を良くする役目があります。場合によっては、下塗りを2回行い、塗膜(下地を覆っている塗料の膜)に厚みをつけてひび割れを防ぎます。最後に上塗りを行い、さらに厚みをつけ、ご希望に合わせた色を塗装します。上塗りを2回行う場合もあります。最後に、塗料の飛び散りや汚れの清掃、養生の撤去、最終確認を行って施工終了となります。業者によって下準備の順番が前後したり、外壁の状況によって塗装の回数が変動したりすることもありますが、外壁塗装はおおむねこのような流れで施行されます。期間はだいたい1週間~10日間程度です。
外壁材は、大きく「塗り壁」と「サイディング」に分けられます。
塗り壁は、さらに「モルタル」、「土塗り」、「漆喰」に分けることができ、ひと昔前に建てられた住宅によく見られるものです。曲面にも塗れるのでデザインの自由度が高い一方、色が白いので汚れが目立ち、ひび割れしやすいという特徴もあります。汚れやひび割れを放置していると、古い印象を与えてしまいます。
サイディングは、現在の外壁材の主流です。セメントや木質をボード状に整形した人造外壁材のことで、新築の外壁によく見られるものです。サイディングは、さらに窯業系・金属系・木質系・樹脂系の4種類に分けられますが、現在は窯業系のサイディング材が主流です。
外壁を張り替えるとなったときには、どのような基準で外壁材を選ぶのがいいのでしょうか? 価格の面ではモルタルが安価ですが、施工品質やモルタルの質次第で大きく施工金額が変わるので、注意してください。窯業系サイディングはデザイン性に優れ、新築でも人気の素材ですので、ある程度の価格でデザイン性の優れた家にしたい方に向いているでしょう。樹脂系サイディングは耐久性に優れますが、価格が高額になるケースも多いので、実際に見積もりをとって検討してみてください。
画像 | 価格 | 再施工 サイクル目安 | メンテナンス、費用について |
---|---|---|---|
![]() モルタル | 2,000円/m2 ~ 7,000円/m2 | 8〜10年 | メンテナンス期間はモルタルの質、施工する職人の腕によって大きく変わる。 質の低いモルタルはクラック(ひび割れ)が発生しやすい。 費用はサイディングと大きな差はない。 |
![]() 漆喰 | 6,000円/m2 ~ 20,000円/m2 | 10年~ | 非常に耐久性が高く、汚れやひび割れがない限り10年から30年以上補修の必要がない。 ただし地震等で割れが発生した場合や、環境によっては苔などの汚れが発生した場合はメンテナンスが必要になる。 施工にかかる期間が長いため価格は高い。 |
![]() サイディング (窯業系) | 3,000円/m2 ~ 15,000円/m2 | 7~8年 | 現在日本で最も多く普及しているサイディング材で、デザインが豊富で比較的低価格なことが特徴。 塗料の塗替えやコーキングの打ち替えのメンテナンスが必要なため、施工のサイクルは他と比較して短い。 |
![]() サイディング (金属系) | 4,000円/m2 ~ 8,000円/m2 | 10~15年 | 軽量・断熱性・防音性等の特徴があるが、一方で錆やへこみに弱いという特徴がある。 素材はガルバリウムかアルミが多く、アルミの方が価格が高い分錆びにくい。 汚れや錆の発生を抑えるため、年に数度水洗いが必要。 表面塗装を行う場合、塗料によってはより短いサイクルで再塗装が必要になる。 |
![]() サイディング (木質系) | 7,000円/m2 ~ 20,000円/m2 | 10年 | 他のサイディングより価格が高いが、天然木の風合いが魅力。 地域によっては消防法の関係で施工できない。 防火性能を持つものも開発されているが、メンテナンスの手間がかかるケースもある。 |
![]() サイディング (樹脂系) | 9,000円/m2 ~ 12,000円/m2 | 10年~20年 | 原材料はほとんどが塩化ビニール製。 北米で50年の実績があり、劣化や変色がほとんど無いのが特徴。 製品によっては30年程度耐久性がある製品も存在する。 ただしデザインの数が少ないことや、施工が可能な工務店も少ないため日本での普及率は非常に低い。 |
画像 | ![]() モルタル | ![]() 漆喰 | ![]() サイディング (窯業系) | ![]() サイディング (金属系) | ![]() サイディング (木質系) | ![]() サイディング (樹脂系) |
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価格 | 2,000円/m2~ 7,000円/m2 | 6,000円/m2~ 20,000円/m2 | 3,000円/m2~ 15,000円/m2 | 4,000円/m2~ 8,000円/m2 | 7,000円/m2~ 20,000円/m2 | 9,000円/m2~ 12,000円/m2 |
再施工 サイクル目安 | 8-10年 | 10年~ | 7~8年 | 10~15年 | 10年 | 10年~20年 |
メンテナンス、 費用について | メンテナンス期間はモルタルの質、施工する職人の腕によって大きく変わる。 質の低いモルタルはクラック(ひび割れ)が発生しやすい。 費用はサイディングと大きな差はない。 | 非常に耐久性が高く、汚れやひび割れがない限り10年から30年以上補修の必要がない。 ただし地震等で割れが発生した場合や、環境によっては苔などの汚れが発生した場合はメンテナンスが必要になる。 施工にかかる期間が長いため価格は高い。 | 現在日本で最も多く普及しているサイディング材で、デザインが豊富で比較的低価格なことが特徴。 塗料の塗替えやコーキングの打ち替えのメンテナンスが必要なため、施工のサイクルは他と比較して短い。 | 軽量・断熱性・防音性等の特徴があるが、一方で錆やへこみに弱いという特徴がある。 素材はガルバリウムかアルミが多く、アルミの方が価格が高い分錆びにくい。 汚れや錆の発生を抑えるため、年に数度水洗いが必要。 表面塗装を行う場合、塗料によってはより短いサイクルで再塗装が必要になる。 | 他のサイディングより価格が高いが、天然木の風合いが魅力。 地域によっては消防法の関係で施工できない。 防火性能を持つものも開発されているが、メンテナンスの手間がかかるケースもある。 | 原材料はほとんどが塩化ビニール製。 北米で50年の実績があり、劣化や変色がほとんど無いのが特徴。 製品によっては30年程度耐久性がある製品も存在する。 ただしデザインの数が少ないことや、施工が可能な工務店も少ないため日本での普及率は非常に低い。 |
外壁塗装の塗料は、大きく4種類に分けられます。アクリル系・ウレタン系・シリコン系・フッ素系の4種類です。順に高価格かつ高性能になっていき、1m2あたり1000円~4500円と幅があります。現在の主流はシリコン系とフッ素系で、耐久性・コストパフォーマンスともに優れています。
近年はこの4種類以外にも、光触媒・無機塗料と、遮熱・断熱塗料(ガイナ)という高級・高機能の塗料も人気になってきています。光触媒・無機塗料は、紫外線と雨を利用して汚れを落とすことができるので、汚れが非常に付きにくい塗料です。ガイナは遮熱と断熱効果が非常に高い素材なので、夏は暑さをやわらげ、冬は保温の効果があります。
塗料の種類 | 耐用年数 | 単位 | 単価 | 主な適応素材 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
アクリル系塗料 | 5~8年 | m2 | 1,000~1,200円 | モルタル サイディング | ヒビ割れしやすい |
ウレタン系塗料 | 8~10年 | m2 | 1,800~2,200円 | モルタル サイディング | 紫外線に強く水はじきもよく長持ちする 防汚性に劣る |
シリコン系塗料 | 10~15年 | m2 | 2,500~3,500円 | モルタル サイディング | 紫外線や汚れに強く防汚性も高い |
フッ素系塗料 | 12~20年 | m2 | 3,500~4,500円 | モルタル サイディング | 耐久性に優れている |
光触媒・無機系塗料 | 15~20年 | m2 | 5,000~5,500円 | モルタル サイディング | 汚れが非常に付きにくい |
遮熱・断熱塗料(ガイナ) | 15~20年 | m2 | 5,000~5,500円 | モルタル サイディング | 温度差で2~3度の断熱・遮熱効果がある |
塗料の種類 | アクリル系塗料 | ウレタン系塗料 | シリコン系塗料 | フッ素系塗料 | 光触媒・無機系塗料 | 遮熱・断熱塗料(ガイナ) |
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耐用年数 | 5~8年 | 8~10年 | 10~15年 | 12~20年 | 15~20年 | 15~20年 |
単位 | m2 | m2 | m2 | m2 | m2 | m2 |
単価 | 1,000~1,200円 | 1,800~2,200円 | 2,500~3,500円 | 3,500~4,500円 | 5,000~5,500円 | 5,000~5,500円 |
主な適応素材 | モルタル サイディング | モルタル サイディング | モルタル サイディング | モルタル サイディング | モルタル サイディング | モルタル サイディング |
特徴 | ヒビ割れしやすい | 紫外線に強く水はじきもよく 長持ちする 防汚性に劣る | 紫外線や汚れに強く 防汚性も高い | 耐久性に優れている | 汚れが非常に付きにくい | 温度差で2~3度の 断熱・遮熱効果がある |
神奈川県、2階建ての1戸建て、築12年 / [外壁材]木造モルタル / [塗料]シリコン / [平米数]100m2
見積もり①
ひび割れのクラック処理を丁寧にやってくれる業者。使用上塗り塗料はシリコン系で、耐用年数は15年程度を見込める。足場・洗浄代が比較的安価であり、無難な見積もりと言えるでしょう。
足場 | 1,200円/m2 |
---|---|
高圧洗浄 | 300円/m2 |
養生 | 300円/m2 |
下塗り | 800円/m2 |
中・上塗り | 2,600円/m2 |
付帯部分塗装 | 100,000円 |
諸経費 | 184,000円 |
合計 | 868,000円 |
見積もり②
耐用年数はそこまで長くないが、価格を最低限に抑えた見積もり。耐用年数は7~10年程度。7年程度で気軽に塗装したい場合にすすめられるでしょう。上塗り塗料はウレタン系。
足場 | 1,200円/m2 |
---|---|
養生 | 300円/m2 |
高圧洗浄 | 300円/m2 |
下塗り | 800円/m2 |
中・上塗り | 1,800円/m2 |
付帯部分塗装 | 100,000円 |
諸経費 | 125,000円 |
合計 | 753,000円 |
見積もり③
耐久性を最大限に高めたプラン。耐用年数は20年程度を見込めます。丁寧、安心工事のために人件費が上乗せされており、単価が高くなっています。塗料は上塗りにはフッ素、コーティングとして無機系コーティング剤を使用。
足場 | 1,200円/m2 |
---|---|
養生 | 300円/m2 |
高圧洗浄 | 300円/m2 |
下塗り | 800円/m2 |
中・上塗り | 4,000円/m2 |
付帯部分塗装 | 100,000円 |
諸経費 | 178,000円 |
合計 | 1,070,000円 |
※ 面積表記は延べ床面積になります
外壁塗装をするときに、業者選びは最も重要なポイントです。業者選びに失敗し、いい加減な工事をされてしまったら、その後のマイホーム暮らしに多大な悪影響を与えることになります。信頼でき、技術のある優良業者に工事してもらいたいと考える人がほとんどでしょう。
しかし、住宅リフォームに関する被害相談件数は、年々増えているのが実情です。全国消費生活情報ネットワーク・システムによると、2011年の年間相談件数は13,497件でした。1日あたりに換算すると、およそ38件にも上ります。特に高齢層の相談件数が増加しており、築年数が長く、比較的劣化が進んでいる家に住む高齢者を狙った悪徳業者が増えていると言えます。同社の調べによると、相談の内容で最も多いのは「高価格・料金」です。「高価格で契約してしまったけれど、本当に適切な価格なんだろうか?」「本当はもっと安くできるのに、騙されているんだろうか?」と不安になり、相談される方は後を絶ちません。外壁塗装は、相場が高額である上に、専門知識がないと判断しづらい分野です。なんとなく成り行きで契約して、後になって不安になってしまうのです。
次に、近年急増しているのが、「見積もり」に関する相談です。一般的に、契約する前に業者は見積書を提出してくれますが、その見積もりが妥当なのか、見積もり単価が適正なのかはなかなか判断できません。「契約書・書面全般」の相談も徐々に増えてきています。難しい専門用語が多く、素人目では内容を精査できないため、相談される方が多いと考えられます。
非常に多いのは、さまざまな口実をつけて高額な工事費を請求するケースです。追加工事が必要になった、思ったより状態がひどく高度な施工が必要になった、などいろんな言い方で高額な請求書を送りつけてくるのです。「無料」を謳って入り込んでくる手口もあります。多いのは点検商法です。「無料で点検する」と尋ねてきて家に入り込み、あとから高額な工事費を請求してくるケースがあります。また、「無料で見積もりをする」と言うので見積もりを取ると、高額な見積もりを出してきて、今日契約すれば大幅に値下げできると言って(それでも高額)、即日契約を迫るケースもあります。
高齢者を狙った悪徳業者が増えていることもあり、次々販売や強引な手口でお金をだまし取るケースも非常に増えてきています。次々販売とは、業者が次々に商品や工事を売り付けてくるような手口です。塗装だけでなく耐震、シロアリ駆除など、トラブルが見つかったといって次々に工事を提案してきて、契約を迫ります。強引に契約を結び、クーリングオフできないと言って無理やり工事させられるケースもあります。
強引な手口を取らなくても、ずさんな工事を行う悪徳業者もいます。素人目では確認できないことを逆手に取り、二度塗りしなければならないところを一度塗りしかしない、使ってはいけない塗料を使う、契約した塗料ではない塗料を偽って使う、などさまざまです。手抜き工事の被害はすぐには判明しないため、泣き寝入りしなければならないケースも多々報告されています。見積もりはすぐに出せるものではないので、すぐに見積もりを出す業者も危険です。また、見積もりを確認する時間を取らせず即時契約を迫る業者もいます。
こういった相談事例は、全国各地から寄せられています。地元の業者だから安心できる、というわけでは決してありません。そのために必要なのが、即決しないこと、相見積もりをすること、なのです。
「危険だから即決してください」に注意!訪問販売型詐欺
両親のもとに突然業者が来訪し、「屋根がずれている」、「雨が降ると大変だからすぐに直す必要がある」と屋根の補修工事を勧誘した。父は、業者に言われるままに屋根工事の契約を結び、工事代金を支払ったが、契約書はなく、領収書しかない。領収書に記載の連絡先に電話をしたが、つながらない。
次々販売型詐欺
11件で総額500万円!
高齢の母親が、1年間で11件、約500万円のリフォーム工事を契約させられていた。屋根の修理工事、板金、風呂などすべて同じ業者と契約している。他業者に見積りをとったところ、割高な契約をさせられているようである。契約書には「工事一式」、工事着工日が「吉日」と記載されている。
金額は安くても…
即決に注意!
突然、家屋のひびや割れ目を補修するという業者が来訪してきた。金額が安かったことと、以前から気にしていたこともあり依頼した。ひびと割れ目の補修は、業者が来訪したその日のうちに終了したが、「屋根瓦がずれている。直さないと地震で崩れてしまう」と屋根工事を勧められた。業者からすぐに契約するよう急かされ契約してしまったが、やはり解約したい。
こうした被害に遭わないために絶対に必要なのが、相見積もりをとることです。相見積もりとは、複数の業者から見積もりを取って比較することを言います。相見積もりをすることによって、「適正価格かどうか?」「工事内容は適切か?」などが判断でき、失敗しない外壁塗装工事ができるのです。工事案は、それぞれの業者で異なってきます。1社のみの見積もりでは、その工事案が自宅に最も適切なものなのか、判断ができません。複数の業者に見積もりを取ることによって、もっとも自分の希望に沿った外壁塗装工事はどれなのか、選ぶことができるのです。
費用の面でも、相見積もりをするメリットがあります。同じ施工内容でも、足場工事費が高いなどで差が出る可能性があります。価格が安すぎても、使用塗料や工事方法に問題があるかもしれず、内容を確認することが必要です。適正価格を知るためにも、相見積もりが必要なのです。
また、「うちは近所の知り合いの業者にお願いするから大丈夫」という方にも、相見積もりをおすすめします。顔なじみの方に工事を頼むと、何かお願いしたくても遠慮してしまったり、トラブルがあったときに関係が悪化してしまったりといったリスクがあります。費用についてもなかなか相談しづらいところがあるでしょう。ヌリカエでは、相見積もり代行サービスを行っており、お客様のご要望に合わせて優良加盟業者を紹介いたします。紹介後も、業者とお客様の間に入って、お客様をサポートしますので、費用や工事に疑問があるけれど聞きにくい…といった場合にも安心です。相見積もりをすることで、納得のいく工事が可能になるのです。しかし、複数の業者から見積もりを取ったとしても、どの業者も質が低ければ意味がありません。
業者に見積もりを取るとき、ぜひ立ち会うことをお勧めいたします。立ち合う際には、次のことに気を付けてみてください。まず、自宅の図面を持っている場合、業者に見せるようにしてください。業者による外装点検がスムーズに進むといったメリットがあります。次に、気になったことがあればその場で必ず業者に質問してみてください。基本的なことではありますが、疑問を放置していると、後々になって「こんなことは頼んでいない」というような誤解が生まれることがあります。塗料のことでも、工事方法のことでも、見積もりの内容でも、少しでも疑問に思う点があれば必ず業者に聞いてみてください。また、同じ質問をすべての業者に投げかけることも重要です。「なぜこの塗料を選んだのですか?」「なぜこの工事方法なのですか?」「見積もりの算定根拠は何ですか?」など、あらかじめ質問を考えておき、相見積もり比較の際に検討できるようにしておきましょう。比較すべき項目を表にまとめておきます。
見積もりを取ると、きちんとした業者であれば、必ず紙の見積書または工事内容明細書がもらえます。しかし、見積書や明細書には専門用語が並んでおり、なかなか理解しづらいものですよね。ここでは、その見方の注意点を説明します。
見積書は、基本的に15枚以上に上ることが多いです。まず、材料ごとにメーカー名・品番・塗料名・樹脂名等の情報が書かれているか確認してください。そういった情報があれば、メーカーに問い合わせて塗料が適切かどうかの確認を取ることが可能です。
工事の内容についても、細かく見ていく必要があります。下地の補修工事の有無とその内容、塗装面積と計算方法、塗装回数について確認してみましょう。下地が割れていたり、腐食したりしている場合に付帯部の工事が書かれているかを確認してください。付帯部とは、雨戸・雨樋・戸袋・破風板等、外壁や屋根に付帯しているものを指します。付帯部のうち、どの項目が工事箇所に含まれているのかを書面でチェックしてください。工事漏れや、追加工事として頼んだ場合の追加費用を請求されることを防ぐためです。
最後に、「一式」と書かれた項目がないかどうか確認してください。「一式」だけでは何を指しているか不明確であり、都合よく解釈されて、追加費用を取られる・必要な材料を使っていない、などのおそれがあります。
明細書には、業者と取り決めた工事箇所がすべて記載されているかどうかを必ずチェックしてください。よくあるトラブルに、「工事すると思っていたところがされておらず、確認したら契約には入っていないと言われた」というようなものがあります。追加料金を取られたり、工事期間が延長したりする可能性もあります。このようなトラブルを未然に防ぐためにも、希望工事箇所を納得いくまで話し合い、口頭ではなく書面で取り決めを結ぶことが必要です。工事期間も、必ず書面で確認してください。「吉日」と濁して書いていないか、追加期間に関して取り決めはあるかなど、業者と相談してください。
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