雨漏り修理の費用はいくら?よい修理業者の探し方も解説

  • 【更新日】2022-01-17
雨漏り修理の費用はいくら?よい修理業者の探し方も解説

雨のたびに繰り返す雨漏り。
修理をしたいけど、お金がいくらかかるか分からなくて呼びにくい…
呼んだのが悪質業者で、高額請求されたら困る…
そうお考えではありませんか?

本記事では、雨漏り修理を適正価格で、誠実な業者に行ってもらうための知識として、

  • 雨漏り修理の費用相場
  • 雨漏り修理業者の選び方・探し方
  • 雨漏り修理の開始前に知っておくべきこと

などを解説しました。

はじめに結論から言ってしまうと、雨漏り修理費用は多くの場合3~50万円です。
業者は「なるべく近所にあって」「建築士か雨漏り診断士がいる」ところを選ぶとよいでしょう。

今から、理由とともに詳しく解説していきます。

雨漏り修理、私の家だといくら?

雨漏り修理は自分で直せる?

ホームセンター等で、DIY用の「雨漏り修理キット」を売っているのを見たことがある方もいらっしゃるでしょう。
これらを使って雨漏りが自分で直せれば、悪質業者に騙される心配もなく、費用も安く済みますが…実際はどうなのでしょうか?

自分でできるのは応急処置まで

結論から言うと、雨漏りが起こった場合に住人ができる対処は応急処置の範囲です。
雨漏りを発見したら、まずは以下の3つの応急処置を早めに済ませましょう。

  • 雨の落ちる箇所にタオルの入ったバケツを置く
  • 家電や家具が濡れないよう移動させる
  • 床の畳やカーペットを上げておく

自分でできる雨漏りの応急処置

雨水を容器で受け止め、雨水が落ちる箇所にあるものを片付けておきましょう。
また、雨水の箇所がわかっていて、安全に作業できる高さの場合は、ブルーシートをかけて重しや防水テープで固定しておくのもよいでしょう

また、雨漏りに備えて防水ブチルテープという、水に強い粘着テープを常備しておくと安心です。

ニトムズ防水テープ
製品名 防水ブチルテープ
特徴
  • 合成ゴム製
  • 耐久性・防水性・接着力が高い
  • 板金部(棟やサッシ)、塩ビ部(雨どい)等にも使用可能
価格 773円~
入手先 ニトムズ プロセルフ 防水アルミテープ」(Amazon)

防水ブチルテープは、雨漏り箇所を埋めるだけでなくブルーシートの固定にも役立ちます。

注意

外壁や屋根に、普通のガムテープやビニールテープは使わないでください。雨漏りの応急処置用には効果がほぼありません。

自分で修理するのはオススメできない

家に雨漏りが発生したすべての方に知っていただきたいのが、雨漏りを完璧に修理するのはプロでも難しい作業であるということです。
ご自分で雨漏りを直そうとするのはオススメできません。

その理由は3つあります。

  • 雨漏りの原因特定が非常に難しいから
  • 素人作業では、かえって悪化させてしまう場合が多いから
  • 怪我をするおそれがあるから

なかでも3つ目の「怪我のおそれ」は重大です。
作業は滑りやすく高所が多いため、難易度的にも効果的にもプロに任せるほうが無難と判断せざるを得ません。

雨漏り修理、私の家だといくら?

雨漏り修理の総額は3~50万円

では、プロに修理を依頼した場合、費用はいくらぐらい必要なのでしょうか?

雨漏りの修理にかかる費用は全体で3~50万円が一般的です。
費用は大きく分けて「修理費用」と「原因調査費用」の2つにわかれ、このうち後者の原因調査費用は不要なこともあります。

費用のうち、工事費用が「3~20万円」

雨漏りを直すためにどんな工事をするかは原因(水の侵入箇所)によって異なりますが、よく行われる修理作業は下記の11パターンです。
必要な金額をみると、工事そのものには約3~20万円かかると予測しておけばよいでしょう。

費用のうち、原因調査費用が「3~30万円」

雨水の侵入箇所が外見から分からない場合、原因調査費用が別途発生します。
調査方法はいくつか修理があり、金額は3~30万円です。

多くの場合では「散水調査」という3~10万円程度の方法が選ばれることが多いようです。

「雨漏りの主な原因と調査」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「雨漏りのよくある原因TOP10を解説。部位別の解決方法、修理費用も教えます」

【例外】大規模修理が必要な場合は「80~200万円」

万一家の劣化が非常に進んでいて、家の全体修理が必要になった場合、80~200万円ほどの費用がかかります。

以下が屋根や外壁の全体に及ぶ修理工事の種類と費用の相場です。

工事方法 費用 工事内容
屋根の葺き替え 140~200万円 屋根材・防水シートの全交換
屋根のカバー工法 80~140万円 古い屋根を新しい屋根材で覆う
外壁の張り替え 160~200万円 外壁材・透湿防水シートの全交換
外壁のカバー工法 120~180万円 古い外壁を新しい外壁材で覆う

このように大きな出費を発生させないためにも、雨漏りに気付き次第すぐに調査・修理を行うことが重要になります。

「外壁工事の種類」「屋根工事の種類」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「外壁工事の全知識を解説|種類・費用相場・工事期間・会社の選び方」
>>「屋根工事は8種類!工事内容、費用相場、日数、業者選び…全て解説します」

雨漏り修理、私の家だといくら?

雨漏り修理工事別の費用相場

雨漏り修理にかかる費用は3~50万円、平均では30万円前後が多いと言われています。
雨漏りの原因箇所=修理箇所別の工事費用は以下のとおりです。

雨漏り修理の箇所と費用の相場
修理箇所 工事内容 修理費用
屋根 屋根材の修理 2~6万円
屋根棟の交換 15万円
雨樋の交換 3万円(一部交換)、10万円(全交換)
換気棟の設置 3万円
天窓の修理 5万円
外壁 ひび割れの修理 5~10万円
コーキングの打ち替え 3万円
換気口の設置 5万円
ベランダ 排水口の掃除 0円(自己作業)
ベランダ防水工事 10万円~20万円
開口部 窓のサッシ周囲の補修 3万円
雨戸の防水化 10万円

屋根の修理費用

屋根材の修理

スレート・瓦・ガルバリウム鋼板といった屋根材に対し、部分差し替え、ズレの補正作業などを行い、雨の侵入を止めます。
費用は2~6万円程度が多いでしょう。

「屋根材」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「【10種類】屋根材を徹底比較!メリット・デメリット、費用、耐用年数」

屋根棟の交換

屋根の棟・谷・破風・ケラバなどの取り合い部分に対し、板金交換や修理作業を行い雨漏りを止めます。
費用はやや高く15万円以上はかかるでしょう。

「屋根棟の修理」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「屋根棟の修理費用の相場は? ウチの見積もりは適正? 火災保険で直せるの?」

雨樋の交換

雨樋(雨どい)の破損等が雨漏りの原因の場合は、一部ないし全部の交換となります。
作業費用は一部交換で3万円~、全交換で10万円~が目安です。

「雨樋の修理」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「雨樋の修理方法・費用一覧。DIYに必要な道具も解説」

換気棟の設置

屋根裏の結露が原因の場合は、棟に換気口を新しく取り付けて結露防止を図ります。
業者作業になり、費用は3万円~です。

天窓の修理

天窓の修理は屋根工事業者を呼ぶのが適切です。
主に天窓のパッキンの交換作業を行います。費用は5万円~が相場です。

外壁の修理費用

外壁のクラックとシーリング材

ひび割れの修理

まずは雨水の侵入口となっているひび割れ特定します。
その後、原因のひび割れにそって外壁を少し削り、できた溝にシーリング材を埋める「カットシーリング工法」が一般的です。
作業は業者に依頼することになり、費用は5万円~となります。

「外壁のひび割れの対処」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「外壁のひび割れ放置の危険性。原因と対処法とは!」

コーキングの打ち替え

目地の劣化したコーキングが雨漏りの原因となっている場合、古いコーキングを剥がしたあと新しいコーキング剤を充填する「打ち替え」という作業を行います。
作業はホームセンターや通販等で用具を買って自分で行うことも可能ですが、なるべく業者に依頼したほうがよいでしょう。
費用は3万円~となります。

「外壁のコーキング」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「外壁コーキングの種類と補修方法、シーリングとの違いを解説!」

換気口の設置

外壁の結露が原因の場合は、換気のための穴を開けてフードを取り付ける工事で解決します。
作業費用は1箇所に付き5万円程度です。

ベランダの修理費用

ベランダの床

排水口の掃除

ベランダ・バルコニーの排水口の詰まりを掃除し、正しく水が流れるようにします。
長柄のブラシなどで自分で掃除できることが多く、その場合費用はゼロです。

ベランダ防水工事

劣化したベランダの床面の防水層を直して雨漏りを解消します。
作業は防水工事業者に依頼することになり、費用は10万円~が相場です。

「ベランダ防水」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「ベランダ防水4種を徹底比較。メリットとデメリット、費用相場は?」

開口部の修理費用

窓のサッシ周囲の補修

サッシ周囲のコーキングをはがしたあと、新しいコーキングを充填する「打ち替え」という作業を行います。
DIYも可能ですが、作業はなるべく業者に依頼したほうがよいでしょう。費用は3万円~となります。

雨戸の防水化

防水処理されていない戸袋を防水化するか、雨戸をシャッター等に交換する工事を行います。
依頼先は大工さんで、費用は10万円~になります。

「雨戸の修理・DIY」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「雨戸修理を自分でやるには?症状別DIY方法を解説」

雨漏り修理、私の家だといくら?

雨漏りの原因調査にかかる費用

雨漏りの解決には、修理費用だけでなく原因調査費用が発生することがあります。
原因調査は主に5種類あり、無料のものから30万円近くかかるものまであります。

調査方法 費用相場
目視調査 無料
散水調査 3~15万円
発光液調査 10~20万円
赤外線サーモグラフィ調査 18~30万円
ガス調査 10万円

これらの方法のうちよく採用されるのは、ホースで水をまいて雨水の侵入箇所を絞り込む「散水調査」という方法です。

調査費用が高額になる場合

家が3階建て以上の場合や、隣家との間隔が狭く作業がしづらい場合は、足場の仮設が必要となり追加で15~20万円の費用がかかることがあります。

「雨漏りの原因と調査」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「雨漏りのよくある原因TOP10を解説。部位別の解決方法、修理費用も教えます」

雨漏り修理、私の家だといくら?

雨漏り修理業者の探し方のコツ

声をかける修理業者やはじめの対応によって、雨漏り修理の完了は早くすることができます。

車で15分以内の業者を選ぶ

家に近い業者を選ぶと業者の出動もしやすく、現地調査や修理工事の日程が早くなりやすいです。
目安としては車で15分以内であれば最高、遠くても1時間以内の業者を選んだほうがよいでしょう。

「建築士」か「雨漏り診断士」のいる業者を選ぶ

雨漏りの原因がなかなか特定できず、修理が始められないといった事態は避けたいものです。
業者の雨漏り調査・修理が上手かどうかは、住宅の構造に詳しい「建築士」か、その道のスペシャリストと認定された「雨漏り診断士」のどちらかの資格をもった担当がいるかでわかります。
業者のウェブサイトの記載をチェックしましょう。

「優良業者のもつ資格」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「塗装業の資格一覧と優良業者を選びに役立つ2つの資格」

「市区町村名」+「雨漏り」で検索

心当たりの業者がない場合は、ネットでお住まいの市区町村名と「雨漏り修理」という語句を組み合わせて検索してみましょう。
地域の雨漏り修理に対応した業者が複数見つかるはずです。

雨漏り修理、私の家だといくら?

雨漏り修理を依頼する前の注意

修理業者と契約をする前に知っておくとよい、雨漏り修理を早く・安く行える方法について解説します。

雨漏りの状況をなるべく詳しく業者に伝える

住人しか分からない雨漏りの状況は、実は雨漏りの原因特定を早める情報の宝庫です。
以下のような情報が分かっていれば、原因調査時に業者にぜひ伝えましょう。

雨漏り原因の特定に役立つ情報

  • 雨漏りはいつから始まったか
  • 過去に雨漏りしたの日の日付(わかる範囲で)
  • 弱い雨でも雨漏りするか、強い雨のときだけか
  • 短い雨でも雨漏りするか、1日以上続く雨のときだけか
  • 風がない雨でも雨漏りするか、強風をともなう雨のときだけか
  • 雨漏りはどのぐらいの勢いか
  • 雨がやんだら雨漏りもすぐ止まるか

火災保険で修理できる場合がある

雨漏りの原因が、台風などの災害によるものであれば火災保険の対象となります。
雨漏りの修理にかかる費用が20万円以上かつ、雨漏りの原因が災害であれば、修理費用には全額保険がおりるでしょう。

つまり、実質無料で雨漏りを修理できるということですね。

ただし、「経年劣化」や「人為的な事故」が原因の場合は対象外です。
地震が原因の破損の場合は、火災保険とは別に「地震保険」の付帯が必要となります。

雨漏りの原因と火災保険有無責の対応
雨漏りの原因 火災保険の対象か否か
火災 対象となる
風災
雪災
雹災
落雷
経年劣化 対象外
人為的事故
地震

「雨漏りと火災保険」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「【雨漏り 火災保険】無料で修理するには?」

新築に近い場合は、施工保証を使う

新築やそれに近い築年数の住宅が雨漏りをした場合、修理にかかった費用は施工業者に請求できます。

これは、新築住宅の供給者が「住宅の主要構造部分や雨水の浸入を防止する部分の設計ミスや施工ミスによる欠陥(瑕疵)」に関して、10年間の保証責任(瑕疵担保責任)を負っているためです(「住宅の品質確保の促進等に関する法律」)。

新築から10年以内に雨漏りが見られた場合は、住宅メーカーに問い合わせてみるのがいいでしょう。

住宅の瑕疵(施工不良)が認められた場合、無料で雨漏りを修理することが可能です。

「外壁塗装と保証」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「外壁塗装の保証が受けられる条件は?自分は保証対象?手続きはどうすればいい?」

相見積もりをとり、価格を比較する

1社だけと話をして決めるのではなく、複数の業者から相見積もりをとることで3~10万円、もしくはそれ以上安く修理できる場合が多いです。

雨漏り修理の見積もり金額は、業者先によって大きく変わるのが普通[/text]です。
なぜならば、修理費用のもととなる施工面積の測定方法や、顧客に勧める工事方法は業者によりバラツキがあるからです。

「そんなにいくつも業者を知らない!」という場合…

相見積もり先の業者に心当たりがない場合は地域の優良業者探し相談窓口を使う方法もあります。

問い合わせた側に料金は一切発生せず、その後のしつこい勧誘もありません。
加えて、相見積もりの結果キャンセルする業者への連絡も窓口担当者が代わりに行ってくれるので便利です。

雨漏り修理、私の家だといくら?

まとめ

雨漏りの修理は、雨漏りの原因によってかかる費用や時間が大きく異なります。

そのため、まずは一度専門家の意見を聞いてみることが大切です。

また、「たかが床が濡れるだけ」と放置してしまうと、最悪の場合建物全体が腐食する可能性もあります。

ご自宅の雨漏り修理の費用感を確認し、どうすべきか決めるためにも、早めに業者に相談しておきましょう。

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