雨漏りの修理にはいくらかかる?修理完了までの流れと工事内容も徹底解説

  • 【更新日】2021-09-16

建物の経年劣化、施工不良、被災などで起こる雨漏り。

雨漏りを放置していると、室内が濡れてしまうだけでなく、家の基礎部分を傷めてしまう恐れがあるので、早めの修理が必要です。

しかし、雨漏りは人生で何度も経験することではありません。

今すぐ雨漏りを止めるには何をすればいいの?」「そもそも雨漏りの修理っていくらくらいかかるの?」とお困りの方もいるのではないでしょうか。

本記事では、雨漏りの修理についてお悩みの方に向けて、今すぐできる雨漏りの対処方法や雨漏り修理の費用相場・工事内容を解説します。

私の家だといくら?

雨漏りをしたらはじめにすべきこと

まずは、雨漏りをしたときにはじめにすべきことをお伝えします。

それは、応急処置を行うことです。

雨水で床や壁が濡れたままの状態で放置すると、カビが生えた床板やクロスの取替をしなければならなくなり、費用がかさみます。

また、適切な対処を行えば10万円以内でおさまるような雨漏りでも、放置して家の下地までダメージがいくと、100万円以上の工事が必要になる可能性があります。

雨漏りの応急処置には、以下の3つのものを用意して下さい。

雨漏りの応急処置に必要なもの
  • ・バケツ
  • ・雑巾
  • ・ブルーシートまたは新聞紙

上記の道具を用いて、雨漏りは以下のように応急処置を行います。

雨漏りの応急処置方法
  1. まずは雨漏りで水滴が垂れてくる部分にブルーシートまたは新聞紙を敷きます。
  2. 次に、ブルーシートの上に雑巾を入れたバケツを置きます。バケツに雑巾を入れることで水が飛び散らなくなります。
  3. 水が溜まってきて水面に水滴が落ちるようになると、再び水が飛び散りやすくなります。バケツに溜まった水は定期的に捨てて下さい。

この応急処置を完了できたら、次は実際に雨漏りの修理を依頼するために必要な知識を見ていきましょう。

私の家だといくら?

雨漏りから修理完了までの流れと日数

この記事をお読みの方は、はじめての雨漏りに戸惑っておられる方が多いと思います。

そんな方が一番気になるのは、「いつ雨漏りから開放されるの?」ということではないでしょうか。

雨漏りの修理には、一般的に3日~2週間ほどかかります。

症状に応じて修理完了までにかかる時間が変わるため、程度が軽ければ半日で直る場合もあります。

仮に業者に修理を依頼する場合、雨漏りの修理が完了するまでの流れは、以下のようになります。

雨漏り修理完了までの流れ
  1. 雨漏り箇所に応急処置を行う
  2. 雨漏り修理業者に連絡
  3. 現地調査
  4. 見積もりの提出(現地調査後、1日~5日)
  5. 手付金の振り込み
  6. 着工~完工(3日~14日)
  7. 工事代金の精算

なお、雨漏りの程度が軽い場合には現地調査のタイミングで修理も依頼できる可能性があります。

雨漏りの原因や程度が分からないことには完了修理までの期間も分からないので、まずは専門業者にご相談されるのをおすすめします。

私の家だといくら?

雨漏り修理の費用相場は?原因別の相場

雨漏り修理の費用相場は30万円程度といわれています。
ただし、雨漏りは原因や工事内容によって修理にかかる費用が大きく変わるので、あくまで参考程度と捉えておきましょう。

発生箇所ごとに見ると、修理にかかる費用相場は以下のようになります。

【雨漏り修理にかかる費用の相場】

雨漏りの発生箇所 修理費用の相場 工事内容の例
屋根 程度(小):5~30万円
程度(中):35~75万円
程度(大):80~200万円
屋根材の部分交換、ルーフィングシートの交換、棟板金修理、屋根の葺き替え、屋根の重ね葺き(カバー工法)
ベランダ・バルコニー 3~30万円 FRP防水、ウレタン防水、排水口修理
外壁 程度(小):5~50万円
程度(中~大):80~200万円
コーキングの打ち替え・打ち増し、外壁材の部分交換、防水シートの交換、外壁の重ね張り、雨樋修理
窓枠・サッシ 5~30万円 コーキングの打ち替え・打ち増し、防水シートの交換、雨樋修理

以下で、原因別に雨漏りの種類と修理費用の相場を確認していきましょう。

屋根が原因の雨漏りの修理費用

屋根が原因の雨漏りの修理費用は、軽度のものであれば5万円~30万円、重度のものであれば80万円~200万円ほどです。

屋根材や棟板金の交換・修理などの工事が主になっており、一時的な補修ですませるのか、長期にわたって雨漏りが再発しない方法をとるかで施工する工事が変わります。

前者であれば屋根材の一部交換、後者であれば屋根のカバー工法・重ね葺き・ルーフィングシートの交換などが主な工事になります。

ベランダ・バルコニーが原因の雨漏りの修理費用

ベランダ・バルコニーが原因の雨漏りの修理費用は、3万円~30万円ほどです。

排水溝のつまりの解消などであれば3万円~5万円ほどですが、ベランダ全体の防水性能が落ちている場合には防水工事が必要になり、30万円ほどかかります。

「陸屋根の雨漏り」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「陸屋根の雨漏りの原因4つ。点検でのチェックポイントや補修工事などを解説!」

外壁が原因の雨漏りの修理費用

外壁が原因の雨漏りの修理費用は、程度が軽ければ5万円~50万円、重度であれば80万円~200万円ほどかかります。

こちらも屋根と同じく、一時的な補修ですませるのか、長期にわたって雨漏りが再発しない方法をとるかで施工する工事が変わります。

前者の場合、クラックの補修やコーキングの打ち替えを行い、後者の場合は外壁材の張り替えや重ね張り、防水シートの交換を行います。

窓枠・サッシが原因の雨漏りの修理費用

窓枠・サッシが原因の雨漏りの修理費用は、5万円~30万円ほどかかります。

コーキングの一部補修であれば5万円前後ですが、窓枠に損傷がありそこから雨漏りをしている場合などは交換が必要になるので、30万円ほどを見ておくべきでしょう。

私の家だといくら?

雨漏りの修理の工事内容と相場価格

次に、修理内容ごとの費用相場も見ていきましょう。

雨漏り・防水工事における主な工事内容と費用目安は次の通りです。(※2階建、建坪30坪程度の住宅の場合)

修理箇所 修理費用の相場
棟板金修理 3万円~15万円
雨どい修理 3万円~15万円
屋根材の張り替え(㎡あたり) 5000円~5万円
屋根の重ね葺き(ガルバリウム鋼板を重ねる場合) 200万円~250万円
瓦屋根の葺き替え 150万円~200万円
バルコニー防水(3㎡程度) 5万円~10万円
外壁サイディングの張り替え(足場代含む・1面のみ) 40万円~50万円
棟板金の部分的な交換 5,000円/㎡
コーキングの打ち替え 1,000円~1,200円/m

ここからもわかる通り、修理費用の価格帯は”ピンキリ”です。

5万円程度の費用で修理できる場合もあれば、根本的な問題から改修する場合には100万円以上かかることもあります。

例えば、雨水の侵入口をコーキングの打ち換えでピンポイントで塞ぐだけなら、職人の手間に材料代を加えても3~5万円程度で済みます。しかし、防水シートを交換するとなると100万円を超すケースも少なくありません。

以下でそれぞれどのような工事を行うのか確認しておきましょう。

棟板金修理

棟板金とは、屋根の最も高い部分のことです。

棟板金の浮きや下地の劣化などが原因で雨漏りをしている場合、棟板金を交換するか、釘などで補修を行う必要があります。

修理費用は3万円~15万円です。交換の場合は、1㎡あたり5000円ほどかかります。

雨どい修理

雨どいとは、屋根から流れた水を地面へと排出するための通り道です。

雨どいが破損している場合、一部ならパーツ交換のみですぐに終わりますが、全体が傷んでいる場合は足場を立てての交換になるので、完工に数日かかります。

工事費用は3万円~15万円です。

屋根材の張り替え(㎡あたり)

屋根材を張り替える場合は、張り替える屋根材の価格にもよりますが、1㎡あたり5000円~5万円ほどが相場です。

屋根の重ね葺き(ガルバリウム鋼板を重ねる場合)

現在の傷んだ屋根材の上からガルバリウム鋼鈑を重ねる場合は、屋根全体で200万円~250万円ほどの費用がかかります。

現在の屋根材に寿命が来ている場合などに検討すべき工事です。

瓦屋根の葺き替え

瓦屋根を葺き替える場合は、150万円~200万円ほどの工事費用がかかるのが一般的です。

また、上記とは別で撤去費用などが必要になる場合があります。

瓦屋根の場合はカバー工法などの工事ができないので、屋根全体を新しくする場合はやや高くなる傾向になります。

バルコニー防水(3㎡程度)

バルコニー・ベランダの防水は、防水性能を持つ塗料を塗る防水と、防水シートによる防水の2種類があります。

基本的には後者の方が安く、前者の方が高くなる傾向があります。

費用相場は3㎡で5万円~10万円ほどです。

外壁サイディングの張り替え(足場代含む・1面のみ)

外壁材のうち、サイディングボードは一部を張り替えるという補修を行うことができます。

サイディングボードの一部張り替えは、足場代こみで40万円~50万円ほどです。

なお、使用するサイディングボードの価格によっても費用は変動します。

コーキングの打ち替え

コーキングとは外壁材と外壁材のすきまや、窓枠との間のすきまを埋めるゴムのことです。

コーキングが劣化している場合、隙間から雨水が侵入して雨漏りをすることがあります。

コーキングの打ち替えにかかる費用は、1㎡あたり1000円~1200円です。

私の家だといくら?

雨漏りの原因調査にかかる費用

ここまで記事を読み、「うちの雨漏りの原因はなんだろう?」と疑問に思われた方もおられると思います。

天井から雨漏りをしていても、必ずしも屋根が原因とはいえません。外壁のコーキングの劣化が原因という場合もあります。

実は、雨漏りの原因調査は非常に専門的かつ、難易度の高い作業なのです。誤診をすると、修理後雨漏りがすぐに再発してしまいます。

そのため、優良な雨漏り修理業者は、時間と手間をかけてしっかりと雨漏りの原因調査を行います。

雨漏りの原因調査に用いられる手法としては、以下のようなものが挙げられます。

雨漏り調査方法 調査費用の相場
目視調査 3万円程度
散水調査 3万円~10万円
発光液調査 10万円~25万円
赤外線サーモグラフィ調査 20万円~30万円
ガス調査 10万円~

調査方法①外見から推測する「目視調査」

雨漏り原因の特定のために、雨漏り箇所のすぐ外側やその周辺の屋根や外壁を調べる方法を目視調査と言います。
目視で屋根や外壁に破損箇所が見つかり、その部分をはがして内部の浸水や腐食が発見できれば、無事原因特定となります。

雨漏りの多くは、発生箇所の真上ないしすぐ近くの破損が原因ですから、この方法で正しい原因が特定できることも多くあります。

調査方法②水を流して雨漏りを再現する「散水調査」

雨漏り原因の特定のために、原因となっていそうな部位に一箇所ずつホースで水を流し込んでいき、雨漏りが再現するか確かめる方法を散水調査と言います。
散水調査は、外見からは分からない雨漏りの発生源や経路をほぼ確実に把握することが可能です。

この調査は、調査に慣れた雨漏り専門業者でないと行うことが難しく、調査費用(10~30万円)と時間(1日~数日)が別途かかるのがデメリットです。

調査方法③発光塗料を流し込む「発光液調査」

雨漏りの原因箇所と思われる部分に発光塗料を流し込み、紫外線ライトを当てて雨水の経路を確かめるのが発光液調査です。

複数の箇所から雨漏りをしている際に向いています。

この発光液調査は通常、散水調査と合わせて行われます。

調査方法④赤外線感知器を用いる「赤外線サーモグラフィー調査」

サーモグラフィーカメラで家を映し、表面温度の低い場所から原因を特定するのが赤外線サーモグラフィー調査です。

足場を組む必要がなく、確実性も高いですが、隣の物件や木との距離が近すぎると測定不能になることもあります。

また、そのほかの調査方法よりも高額になる傾向があります。

調査方法⑤高圧ガスを注入する「ガス調査」

ガス調査は、雨漏りの原因箇所と思われる部分に高圧ガスを注入し、外部に漏れ出てきたガスを専用のセンサーで検知することで原因を特定する方法です。

高圧ガスに香料をまぜたものを用いる場合は、「香料調査」と呼ばれることもありますが、原理は同じです。

主に鉄筋コンクリート造の建物の雨漏り調査などで利用される調査方法です。

私の家だといくら?

雨漏り修理費用を安くするための知識

「雨漏りの修理にかかる費用は、できるだけ安くしたい!」というのが多くの方の本音だと思います。

この章では、雨漏り修理にかかる費用を安くする方法を3つご紹介します。

以下の3つの安くするための知識は、雨漏り修理の見積もりをすでに取っている方、これから業者を探す方のどちらにも役立つはずです。

①火災保険を利用する

雨漏りの原因が、台風などの災害によるものであれば火災保険の対象となります。

雨漏りの修理にかかる費用が20万円以上かつ、雨漏りの原因が災害であれば、修理費用には全額保険がおります。

(フランチャイズ式の場合)

つまり、実質無料で雨漏りを修理できるということですね。

ただし、「経年劣化」や「人為的な事故」の雨漏り修理に対しては、火災保険は対象外であるほか、地震が原因の破損の場合は、火災保険ではなく「地震保険」の範疇となります。

修理に火災保険が適用できる原因 修理に火災保険が適用できない原因
火災、風災、雪災、雹災、落雷など 経年劣化、人為的事故、地震による破損など

②瑕疵担保責任に基づき損害賠償を請求する

新築住宅が10年以内に雨漏りをした場合、住宅の売り主に修理にかかった費用を請求することができます。

これは、新築住宅の供給者が「住宅の主要構造部分や雨水の浸入を防止する部分の設計ミスや施工ミスによる欠陥(瑕疵)」に関して、10年間の保証責任(瑕疵担保責任)を負っているためです。(住宅の品質確保の促進等に関する法律)

新築から10年以内で雨漏りが見られた場合は、住宅メーカーに問い合わせてみるのがいいでしょう。

住宅の瑕疵が認められた場合、無料で雨漏りを修理することが可能です。

③相見積もりをとる

実は、雨漏り修理の見積もり金額は、業者先によって大きく変わるのが普通です。

その理由は、業者によって面積の測定方法や顧客に勧める工事にバラツキがあるからです。

雨漏り修理を開始する前にできれば最低3社からは見積もりをとり、費用や応対の誠実さなどを比較することで、安く確実な修理に繋がります。

相見積もりには、費用を安くする以外にもさまざまなメリットがあります。

【相見積もりのメリット】
  • ・費用の安い業者を選択できる
  • ・悪徳業者に頼んでしまうリスクが下がる
  • ・複数の業者のチェックを受けることで、自宅の状況を多角的に知れる
  • ・価格交渉の材料になる

特に4番目は、「応対の感じがよく信頼できそうだが、他に値段が安いところがある」という場合の交渉に有効です。

もし、声をかける業者をどこにすれば良いか分からない場合はヌリカエをご利用下さい。

専門知識のある相談員があなたのご要望を丁寧にヒアリング最適なご助言をさせていただきます。

しつこい営業電話なく、依頼に至らずキャンセルする業者への連絡も当社が代行できます。

私の家だといくら?

まとめ

雨漏りの修理は、雨漏りの原因によってかかる費用や時間が大きく異なります。

そのため、まずは一度専門家の意見を聞いてみることが大切です。

また、「たかが床が濡れるだけ」と放置してしまうと、最悪の場合建物全体が腐食する可能性もあります。

ご自宅の雨漏り修理の費用感を確認し、どうすべきか決めるためにも、早めに業者に相談しておきましょう。

私の家だといくら?

屋根リフォーム あなたの地域の相場は?
TOPへカエル