屋根塗装の費用相場はいくら?自宅の屋根塗装の費用を知るための知識を解説

  • 【更新日】2021-11-11
屋根塗装の費用相場はいくら?自宅の屋根塗装の費用を知るための知識を解説

一般的な2階建てのお家の屋根の塗装は、おおよそ40~60万円が相場です。

しかし、実際の屋根塗装の費用は、住宅の坪数や使用する塗料、劣化症状の程度など、様々な条件によって変動します。

そこでこの記事では、「自宅の屋根塗装の費用を知るための知識」を一から解説していきます。

これから見積りを取得される方・すでに見積もりを手元にお持ちの方、いずれの方にも役立つ情報なので、ぜひ最後まで確認してみてください。

私の家だといくら?

屋根塗装の費用相場は30万~60万円

2階建ての戸建ての屋根のみを塗装する場合、相場価格は足場代込の総額で30万~60万円です。

とりあえず大まかな費用だけ知りたいという場合は、上記の価格を目安にすると良いでしょう。

実際の塗装費用は、塗装する面積や塗装に用いる塗料で大きく異なります。

自分の家の場合の概算を知りたい場合は、以下の坪数別の屋根塗装の費用相場を確認してください。

【坪数別の屋根塗装の費用相場】

延べ坪数 塗装面積の概算 工事費用相場(総額)
10坪 25㎡ 10万~20万円
20坪 50㎡ 20万~40万円
30坪 75㎡ 30万~55万円
40坪 100㎡ 40万~75万円
50坪 125㎡ 50万~95万円
60坪 150㎡ 60万~125万円

【コラム:自宅の延べ坪数・塗装面積を知るには?】

最も正確な延べ坪数・塗装面積の調べ方は、お家を建てた際の図面を確認することです。

図面が手元にない場合は、以下の方法で計算することもできます。

■延べ坪数=各階の坪数の合計

例:1階部分が20坪、2階部分が15坪の2階建ての場合
延べ坪数 = 20坪+15坪 = 35坪

階ごとの坪数が不明な場合は、1階の坪数×階数で概算の延べ坪数を出すこともできます。

■屋根の塗装面積 = 1階の坪数 × 3.3 ×1.5

例:1階部分が20坪、2階部分が15坪の2階建ての場合
屋根の塗装面積 = 20坪 × 3.3 ×1.5 = 99㎡

屋根の塗装面積は1階の延床面積に1.2をかけることで概算することができるので、まずは1階の延床面積を出します。

1坪=約3.3㎡なので、延べ坪数×3.3㎡で延床面積を算出することが可能です。

お家の面積が全くわからないという場合は、以下の間取りごとの指標を参考にしてください。

①間取りが2階建て・3~4LDK・家族構成3~5名の場合:延べ坪約30坪
②間取りが2階建て・4~5LDK・家族構成4~6名の場合:延べ坪約40坪
③間取りが2階建て・5~6LDK・家族構成5~8名の場合:延べ坪約50坪

屋根塗装費用の全国平均

また、参考として、ヌリカエで収集した実際の工事費用データも確認してみましょう。

以下の図は、過去のヌリカエ利用者約300人のデータをもとにした、屋根塗装の費用分布です。

 

屋根塗装の工事費用は、30坪の一戸建ての場合で35万円~52万円、40坪の場合で40万円~65万円、50坪では50万円~85万円ほどが平均でした。

この金額には、屋根塗装の作業に使う足場代(約15万円~20万円)の費用も含まれます。

なお、住宅の坪数を区別せずに全国で平均をとると、費用が40万~50万円となったユーザー数が約4人に1人と最多でした。

私の家だといくら?

屋根塗装の費用内訳

屋根塗装工事の費用相場がおおまかに分かったところで、次は見積書をもとに工事の費用内訳を見ていきましょう。

以下の画像は、屋根塗装の見積書の例です。

屋根塗装の見積書

 

上記の見積書からも分かるように、屋根塗装工事は①足場、②屋根塗装、③タスペーサー、④コーキング、⑤高圧洗浄、⑥諸経費の6つの要素に分けることができます。

それぞれどのようなものなのか、一つずつ解説していきます。

足場

屋根塗装は高所作業になるため、家の周りに仮設足場を設置する必要があります。

足場の組み立て・解体・運搬にかかる諸費用の相場は、1㎡あたり600円~800円です。

これに加えて、高圧洗浄水や塗料が隣の家や前面道路に飛散しないように足場をメッシュシートで覆って養生する必要があります。

このシート代は1㎡あたり100円~200円です。

足場代=700~1,000円/㎡ (足場の架設面積)

屋根塗装

屋根塗装は、文字通り屋根の塗装の工程を指します。

屋根塗装にかかる費用は、塗装に使用する塗料の種類で大きく変化するので注意が必要です。

塗料のグレードは主に7つに分かれ、価格帯と特徴は以下の通りです。

グレード 耐久性 単価(㎡)*3回塗りの合計
アクリル塗料 5~7年 1,400~1,600円
ウレタン塗料 8~10年 1,700~2,200円
シリコン塗料 10~15年 2,300~3,000円
ラジカル制御型塗料 10~15年 2,500~3,000円
フッ素塗料 15~20年 3,800~4,800円
光触媒塗料 15~20年 4,200~5,000円
無機塗料 20~25年 4,500~5,500円

日本の屋根で頻繁に使用されるのは、シリコン塗料です。

初めて屋根塗装をする場合は、まずシリコン塗料をメインに見積もりを取ることをおすすめします。

塗料代=1,500~5,500/㎡ (屋根塗装面積)

タスペーサー

タスペーサーは、スレート屋根の塗装の際などに用いられる道具で、塗料が屋根材同士の隙間を塞いでしまうのを防ぐ役割があります。

屋根材と屋根材の間には適切な隙間を設ける必要があり、これが埋まってしまうと雨漏りに繋がります。

以前はタスペーサーではなく「縁切り」という工程で隙間を作っていましたが、屋根材の痛みにつながる可能性があることから、昨今ではタスペーサーを使用する業者が多いです。

タスペーサーは、塗装面積1㎡あたり400円~600円です。

タスペーサー代=400~600円/㎡ (屋根塗装面積)

コーキング

コーキングは屋根材のひび割れ箇所を埋めるために使用するゴム材です。
シリコンやウレタンなど安価な素材でできているので施工費は高くはありませんが、1mあたり500~900円ほどかかります。

コーキング代=500~900円/m(穴埋めが必要な長さ [m])

高圧洗浄

高圧洗浄とは、勢いよく噴射した水で屋根の表面の汚れを落とす工程のことです。

この工程を行うことで屋根の表面が綺麗になり、塗料がなじみやすくなります。

高圧洗浄は、塗装面積1㎡あたり200円~350円です。

高圧洗浄代=200~350円/㎡ (屋根塗装面積)

諸経費

上記で解説したもののほかに、諸経費として、工事金額の5~10%が上乗せされます。

諸経費とは、移動費・現場管理費・廃棄物処理費用などをまとめたものです。

上記の合計金額の5~10%

私の家だといくら?

屋根塗装が必要な劣化症状【写真あり】

ここまでで、屋根の塗装にかかる費用をご説明してきました。

しかし、そもそも屋根の塗装が必要かどうかはどう判断すべきなのでしょうか。

一般的には、屋根は10年~15年に一度の塗装が必要であると言われています。

しかし、10年に達していなくても、以下のような劣化症状がある場合には早めに塗装を検討しましょう。

屋根塗装が必要な劣化症状
  • コケ・カビ
  • 色あせ
  • 屋根材の割れ・破損

以下でそれぞれどのような症状なのか、画像つきで確認してみましょう。

コケ・カビ

コケの生えたスレート屋根

屋根材に緑のコケや黒ずみが見え始めたら、屋根を塗り替えるサインです。

コケや黒ずみは、屋根の表面の防水性能が落ちていることを意味します。

防水性能が落ちている屋根は雨漏りをしやすく、屋根材の内側の腐食にもつながる可能性があるため、早めに再塗装をしましょう。

色あせ

色あせの起こったスレート屋根

屋根の色が薄くなったり、変色していたりする場合も、防水性能が落ちています。

コケやカビといった症状と同様に雨漏りにつながりやすい状態なので、再び塗装をすることで防水性能を復活させましょう。

屋根材の割れ・破損

破損したセメント瓦の表面

屋根材が割れていたり、欠けていたりする場合には、屋根材の交換が必要になります。

破損した屋根材は雨水を防ぐことができず、家の基礎部分の腐食や雨漏りを引き起こしてしまうためです。

破損している屋根材は一部でも、傷みは屋根全体に広がっているというケースは珍しくないので、屋根材の交換の際には一緒に塗装も検討することをおすすめします。

私の家だといくら?

塗装以外の屋根のメンテナンス方法

お家の屋根の劣化がかなり進行している場合、塗装では対処しきれないということもありえます。

そのような場合に塗装以外のどんなメンテナンスを行えばいいのかを、この章で解説していきます。

メンテナンス1.屋根の葺き替え

屋根の葺き替えとは、現在の屋根材を撤去し、新たな屋根材を載せる工事のことを指します。

塗装とは異なり屋根材自体を新しくすることができるので、屋根材の耐用年数が過ぎている場合などに行われます。

また、屋根の葺き替えなら、以前とは違った屋根材にすることも可能です。

建材の耐久性・断熱性などは日々進化しているので、築30年以上の家などであれば、屋根材を変えることで生活の質の向上も考えられます。

葺き替え後の耐用年数は、使用する屋根材によって変わりますが、30年~60年ほどです。

屋根葺き替えの工事費用は、30坪の戸建ての場合、140万円~200万円が相場となっています。

メンテナンス2.屋根の重ね張り(カバー工法)

屋根の重ね葺き(カバー工法)とは、現在の屋根材の上から新しい屋根材を載せる工事のことを指します。

屋根の防水性に問題がある場合や、屋根材自体の劣化が激しい場合などに行われます。

現在の屋根材を撤去する必要がないので、葺き替え工事よりも安価なのが特徴です。

しかしながら、「瓦屋根には施工できない」「重ね葺きの上に重ね葺きはできない」といった制約もある工事です。

重ね葺きを行ったあとの耐用年数は、重ねた屋根材によって変わりますが、20年~30年ほどです。

重ね葺きの工事費用は、30坪の戸建ての場合、80万円~120万円が相場となっています。

屋根塗装にかかる費用を安くする方法

数十万円の費用がかかる屋根塗装。決して安い工事ではないので、少しでも安くできたら嬉しいですよね。

この章では、どうしたら1円でも安く塗装をしてもらえるのか、具体的な方法をご紹介します。

もちろん以下を実行したからといって必ず安くできる訳ではないので、参考としてご確認ください。

相見積もりを取る

相見積もりを取る

屋根塗装の見積もり金額は、業者によって大なり小なり変わります。
業者によって足場・塗装面積の測定方法や使用する塗料、人件費や会社の運営費などが異なるためです。

相見積もりを取ることで、以下のようなメリットが挙げられます。

相見積もりのメリット

  • 見積書に記載された費用が相場通りか、営業マンや業者が信頼できるか比べられる
  • 極端に請求金額が高い・安い、見積書の書き方に透明性がないなど不自然な点が明確になるので、悪徳業者に騙されるリスクが下がる
  • 複数の業者のチェックを受けることで、自宅の屋根の状況を多角的に知ることができる
  • 見積書が他の業者との価格交渉の材料になるので、値下げできる場合がある

複数の業者に問い合わせることは少し面倒ではありますが、メリットが多いので是非とも行いましょう。
業者の数は多すぎると時間と労力を使って疲れてしまうので、3~4社が理想です。

私の家だといくら?

ハウスメーカーではなく、地域の施工店に依頼する

ハウスメーカーではなく、地域の施工店に依頼する

ハウスメーカーや大手の塗装業者に依頼すると、実際に施工をするのは下請け企業や孫請け業者である場合がほとんどです。
すると、中間マージンが発生するため、請求金額が高くなる傾向にあります。
中間マージン分を払わずに屋根を塗装するには、お住まいの地域に居を構えている工務店や塗装の専門業者に直接依頼する方法が挙げられます。
工務店や専門業者では自社で塗装職人を雇っていることがあり、下請け企業や孫請け企業を介さずとも施工してもらえる場合があるので、費用を安く抑えられるかもしれません。

自治体の助成金や火災保険を利用する

自治体の助成金や火災保険を使えば、屋根塗装費用を安くできる可能性があります。
適用される条件や受け取れる金額の上限、支給のタイミングなどは自治体・保険会社によってまちまちですので、必ず申請・受理できそうか前もって確認しましょう。
詳細は以下の記事で紹介していますので、是非ともご覧ください。

「火災保険で屋根塗装修理できる」と言われている場合は要注意

屋根の工事で保険が使えるのは、台風などによる破損の原状回復であることが原則です。ただの「再塗装」では、保険金が下りるケースはまずありません。
万一、保険金が下りることを売り文句に屋根塗装をすすめてくる業者がいる場合は、悪徳業者の可能性が高いと思われます。
その業者とはすぐに契約せずに、他の業者から見積もりをとってから判断しましょう。

外壁塗装も併せて行う

屋根にしかり外壁にしかり、住宅を塗装する際は足場を組まれることがほとんどです。
足場代だけで20万円前後はかかりますので、屋根塗装と外壁塗装を異なるタイミングで行うと40万円ほど支払わねばなりません。
もし屋根塗装と外壁塗装を一緒に行うと、足場を組む回数が1回で収まるので20万円分の費用を節約できます。

屋根が劣化しているということは、外壁も同様に劣化している可能性が高いので、一緒に塗装する必要があるか業者に相談してみましょう。

私の家だといくら?

記事のおさらい

記事のおさらい

屋根塗装の相場はいくらですか?

屋根塗装費用の相場は30坪だと35~52万円、40坪だと40~65万円、50坪だと50~85万円です。詳しく知りたい方は屋根塗装の相場は30坪なら35万円~52万円をご覧ください。

屋根塗装の施工内容と単価相場はどのくらいですか?

例えば足場や養生が700~1,000円/㎡、コーキングが500~900円/mほどかかります。詳しくは屋根塗装の施工内容と単価相場をご覧下さい。

屋根塗装にかかる費用を安くする方法は何ですか?

自治体の助成金や火災保険を利用したり、外壁塗装も併せて行ったりすることで、費用を抑えられる場合があります。詳しくは屋根塗装にかかる費用を安くする方法をご覧ください。

私の家だといくら?

屋根リフォーム あなたの地域の相場は?
TOPへカエル