次の3つのサインに気づいたら、換気扇(レンジフード)の交換時期です。
- 換気扇から異音がする
- 換気力が低下している
- 油汚れでプロペラの回転が遅い
本記事では換気扇の交換にかかる費用や安く抑えるコツ、どこに頼むべきかについて解説します。
換気扇の交換にかかる費用は?
キッチンの換気扇の交換にかかる費用は4~15万円が目安です。
工事費用は2~3万円とそれほどかかりません。つまり総額は商品のグレードによって大半が決まります。
換気機能だけを備えたシンプルなモデルであれば本体価格は2~4万円。掃除がラクな「ノンフィルター」モデルや、コンロに連動して自動でON/OFFする「温度センサー付き」モデルであれば、本体価格は5~12万円となります。
その他に追加で費用がかかるケースは以下の通りです。
■ 換気扇の位置を変えたい場合
→ ダクトの延長・再接続工事が必要:2~3万円
■ サイズの違う換気扇に交換したい場合
→ 幕板というパーツの延長工事が必要:5,000~10,000円
換気扇交換の費用を安く抑える5つのコツ
場合によっては10万円以上かかることもある換気扇の交換費用ですが、工夫次第で節約することも可能です。
安く抑える5つのコツ
一括見積もりサイトで交換費用を比較する
本体価格が安い換気扇に交換する
不具合がある部分だけの修理や交換
交換でオプションをつけない
賃貸物件なら管理者に相談をする
これら5つのポイントを意識して、上手に費用を節約しましょう。
一括見積もりサイトで交換費用を比較する
交換費用を節約したいなら、一括見積サイトを利用して比較してみることがおすすめです。同じ換気扇への交換でも、業者によって本体価格や工事費が違う場合があります。最低3社ほどから見積もりを取れば、より安価にリフォームしやすいです。
本体価格が安い換気扇に交換する
できるだけ交換費用を節約したいなら、本体価格が安い換気扇を選ぶのも大切です。種類別で見るとプロペラファンのほうが安価のため、特別な機能を求めないならこちらがおすすめです。また、シロッコファン型は高額になりやすいですが、サイズの小さいものを選ぶことで費用の削減はできます。
なお、キッチンの環境によっては小さいサイズの換気扇では換気能力が不足することもあるため、性能も考慮した上で換気扇を選ぶことが大切です。
不具合がある部分だけ修理や交換をする
本体を丸ごと交換すると費用が高くなりやすいため、不具合が出ている部分に限定して修理したり、交換することができるならそうしましょう。スイッチやモーターの修理交換だけなら30,000円以内で済みます。
特に本体価格が高額になりやすいシロッコファン型をお使いの場合は、可能な限り修理と交換で対処することがおすすめです。交換(買い替え)ではなく修理で対応してくれる業者を探すときにも、相見積もりが有効です。
工事に余計なオプションをつけない
費用をできるだだけ安く抑えたいなら、オプションは極力付けず、換気扇の種類も同じものに交換することがおすすめです。
しかし、工事の際に業者から色々なオプションを提案されることもあると思います。例えば「横幕板」というカバー部品を取り付けると、約8,000円程度の追加費用がかかります。コストを重視したいならオプションはつけないほうがよいでしょう。
賃貸物件なら、大家さんに貸主負担の相談をする
一戸建ての場合は自己判断で交換して構いませんが、賃貸物件なら一度大家や管理会社などに相談してみましょう。寿命やあなたに責任のない故障なら、借主(住人)の負担ではなく、貸主(大家や管理会社)の負担で修理や交換できます。工事前には一度相談してみるとよいでしょう。
工事を勝手に行うと後でトラブルになることもあるので、賃貸の場合は許可を得てから換気扇の交換をしましょう。
換気扇交換を頼む業者は?
換気扇の交換をするには、どこに頼めばよいのでしょうか。大きく以下の3つの選択肢があります。
①ネットサービス |
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②メーカーサポート |
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③地元工務店 |
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ネットサービス
換気扇本体の購入から交換工事の発注までをネット完結で依頼できるサービスを使う方法です。代表的なサービスとしては「交換できるくん」や「換気生活」などが挙げられます。
メリット
現地調査や施工の立ち合い以外は、すべてネット完結することが大きなメリットです。先に挙げた「交換できるくん」であれば、現地調査もネットに写真をアップロードするだけで済みます。
デメリット
一方、マニュアル的な対応になりがちな点がデメリットです。ネットサービスは「多くは望まないからサクッと交換したい!」という方に適しているといえます。
メーカーサポート
ご使用のメーカーのカスタマーサポートを使う方法です。
メリット
オフィシャルな窓口であるためトラブルになりにくいことがメリットです。同社の製品への交換となるため、設置してみたら大きさが合わないといった事態も防げます。
また、保証期間内であれば無料で修理対応が可能なこともあります。
デメリット
原則同じメーカーの換気扇しか選べないことはデメリットです。他に使いたい換気扇がある方はメーカーサポート以外の方法を検討する必要があります。
地元工務店
ご自宅近くで、住宅設備の交換を請け負っている工務店に頼むという方法です。
メリット
しっかりと現地調査やヒアリングをして、細かな要望にも応えてもらいやすいことがメリットとして挙げられます。例えば、自分で購入した換気扇を使いたい場合(施主支給)には地元工務店への相談が吉です。
デメリット
製品の選択肢が少ないことがデメリットとして挙げられます。というのも、工務店によって扱っているメーカーに強み・弱みがあることが多いからです。
工務店の得意なメーカーと自身の要望が合っている場合におすすめの選択肢となります。
換気扇の交換についてよくある質問
キッチンの換気扇交換をスムーズに行うには、よくある疑問点を知っておくことも大切です。
本体は自分で買った方が費用を節約できる?
換気扇本体はホームセンター等でも購入できますが、自分で買ったからといって費用を節約できるとは限りません。業者が取り扱っている中に安価なものがないなら自分で買ったほうがよいですが、実際には業者のほうが安価で仕入れていることも多いです。
費用を節約する方法については換気扇交換の費用を安く抑える5つのコツをご覧ください。
交換をしないと問題が起きる?
10年以上経過しても使える場合はありますが、換気機能が落ちて十分に排気できず臭いや煙などが残りやすくなることは多いです。
また、配線が劣化などが原因で火災が発生する危険性もあります。動いているからといって問題がないわけではないため、早めの交換が大切です。
依頼先ごとに見積もりが違うのはなぜ?
見積もりの差は保証期間や本体価格の割引率の違いによることが多いです。その他、細かい条件など違いがある可能性もあるため、大手のメーカーを含め複数の業者に見積りを依頼することをおすすめします。
換気扇は自分で交換できる?
基本的に換気扇を自分で交換することはできません。なぜなら、住宅の配線工事を行うためには「第二種電気工事士」の資格が必要だからです。
原則、換気扇の交換は業者に依頼して行うようにしてください。
換気扇の交換は費用の見積もりから始めよう
場合によっては高額になってしまうこともあるキッチンの換気扇の交換は、まずは見積もりを行い、費用を把握しておくことが大切です。
見積もりの金額を見て、本体の選び方や取り替えではなく修理や交換で済ますなど、予算に応じて決めることがおすすめです。見積もりの金額を念入りに確認して、適切なコストで交換を行いましょう。