浴室ドアは水垢やカビが発生しやすく、住まいの設備の中でも劣化が早い箇所。国土交通省の資料によると、浴室設備の耐用年数の目安は「15〜25年間」とされています。
使い方によって耐用年数は変わりますが、設置からおおむね15年以上を経過している場合は、浴室ドアも交換を検討しましょう。
本記事では浴室ドアの交換方法ごとの費用相場や、なるべく安くする交換するための具体策をご紹介します。
参考:期待耐用年数の導出及び内外装・設備の更新による価値向上について(13p)【関連記事】
>>お風呂リフォームの費用相場
浴室ドアの交換はカバー工法がおすすめ
浴室ドアの交換方法はいくつかありますが、なかでもカバー工法は費用が安く、また1日で工事が終わります。
カバー工法とは?
カバー工法とは、今ある浴室のドアの枠に新しいドア枠を被せて取り付ける方法です。交換費用は5~10万円と、ドア枠を外して交換するよりも費用を抑えられます。
ドアのみ交換の方が安く済ませられますが、外枠や周囲の下地に問題がある場合は難しいため、カバー工法で行われることが一般的です。
◆カバー工法の流れ◆
- ①今ある浴室ドア取り外して枠だけ残す
- ②今ある枠の上から新しい枠を取り付ける
- ③シーリング処理をする
- ④新しい浴室ドアを取り付ける
カバー工法の魅力
浴室ドアの交換にカバー工法が行われることが多いのには、費用を抑えられる以外にもメリットがあるからです。
- 1日で工事が終わる(3時間以内に終わることがほとんど)
- 見た目が古いドア枠は新しいドア枠に隠れる
- 工事中の騒音や振動が比較的少ない
浴室ドアを交換する費用は?
浴室ドアを交換する費用は約5万円~16万円が目安です。
先に紹介した「カバー工法」で今と同じタイプのドアに交換する場合は、約5万円~8万円で済むことが多いです。
これに加えて、さらに費用がかかるのは以下のような場合です。
- ドアタイプを変更したい場合
- ドアもドア枠もまるごと交換したい場合
現在お使いのドアから引き戸・折れ戸・開き戸へ変えたい場合や、劣化したドア枠も含めて交換したい場合には、下地の補修やドア枠の交換工事などが必要なため追加費用がかかります。
まとめて約10万円~16万円が目安です。
浴室ドアの交換におすすめな商品
続いては浴室ドアを安く交換したい方に向け、比較的お求めやすい浴室のドアをご紹介します。
リフォーム浴室ドア|LIXIL
カビの発生・浸透を抑えたパッキンが使われているため、日々のお手入れの負担が軽減されるでしょう。さらにパーツの過度の部分は丸みをもたせ、汚れがたまりにくい構造になっています。
価格は、64,000円~が目安です。
浴室ドア |三協アルミ
ロックと引手が一体となったスリムなデザインの浴室ドア。アームストッパーやオル掛けにも兼用できる把手など、機能面も申し分ないです。
価格は、56,300円~が目安です。
ドアリア浴室ドア|YKK AP
従来品と比べ、汚れにくくお掃除がしやすくなりました。同じプラン内であればすべて同一価格である点も、費用を抑えて浴室ドアを交換したい方にとってうれしいポイントですね。
価格は、51,500円~が目安です。
浴室ドアを安く交換するコツ
浴室ドアを安く交換するコツとして、以下の4つを押さえましょう。
同じタイプのドアに交換する
最小限の工事で交換する
浴室工事が得意な業者に依頼する
介護保険を活用する
それぞれについて解説します。
同じタイプのドアに交換する
浴室ドアには開き戸や引き戸、折れ戸といったタイプがありますが、基本的には現在使っているのと同じタイプのドアに交換すると費用が安く済みます。
理由は単純で、同じタイプのドアであれば既存の枠をそのまま流用できたり、またサイズが合わないといったトラブルが発生する可能性も少ないからです。
よって、現在使っているドアが開き戸なら開き戸に、引き戸なら引き戸に交換するのが安く交換する1つのコツとなります。
最小限の工事で交換する
また、ドアのタイプ選びにも通ずる話ですが、最小限の工事で交換してもらうということ費用を安く抑える上で重要です。
浴室ドアを交換するための工法には以下のような種類があります。
- 元の枠をそのまま使ってドアのみ交換(アタッチメント工法)
- 元の枠の上から新しい枠とドアを取り付ける(カバー工法)
- 枠とドアの両方を交換する
下の工事ほど手間が大きく、それに伴って費用も高額になる傾向です。例えば、業者が枠ごとの交換を提案してきた場合には、より手間の少ないカバー工法やアタッチメント工法で工事できないかを確認してみると良いでしょう。
ケースバイケースではありますが、工事をダウングレードすることで費用が安く済む可能性もあります。
浴室工事が得意な業者に依頼する
一口にリフォーム業者といっても、業者によって得意とする工事は違います。なるべく浴室工事の実績が多い業者を選ぶことも、費用を安く抑えるコツです。
というのも業者からすれば、慣れている工事であるほど人手がいらないため人件費が削減でき、経費を抑えやすいのです。
業者の得意分野を調べるには、その業者のホームページを見てみる他、ネットで口コミや施工実績を確認する方法もあります。ヌリカエの業者一覧ページや寄せられた口コミも、ぜひ参考にしてください。
介護保険を活用する
ご家族に介護保険の被保険者がいるという場合には、要件を満たすリフォームに対してお住まいの市区町村から最大18万円の補助金を受け取ることが可能です。
参考:介護保険における住宅改修|厚生労働省浴室ドア交換のまとめ
ここまで、浴室ドアの劣化の見定め方や、ドアのタイプ、複数の交換方法があることを解説しました。浴室ドアの交換を検討するポイントについては、以下の通りです。
◆ポイントまとめ◆
- 現状のドアが10年以上を経過していたら、劣化症状をチェックする
- 劣化を確認したら早めに対応する
- 浴室の広さや使い勝手により適したドアタイプを選択する
- 適している浴室ドア交換の工法をリフォーム会社に相談する
- 素人によるDIYは避けたほうが良い
- 不要なリフォームを持ちかけない、優良な施工会社に工事を依頼する
このように、浴室ドアのリフォームで失敗をしないためには、優良な施工会社を探すことが大切です。浴室ドアの交換を含む、リフォームを検討される際には「ヌリカエ 」がおすすめです。
無料で、工事内容に応じた費用のシミュレーションや複数の優良業者の紹介を受けられ、相見積もりを取ることができます。是非一度、使ってみてはいかがでしょうか?