外壁塗装にはおおよそ80万~120万円かかります。助成金で安くできるのなら、ぜひ活用したいですよね。
本記事では、助成金を使ってこれから工事をしたい方に向けて、外壁塗装助成金の基礎知識、よくある質問、受け取るための注意点などをわかりやすく解説します。
助成金がでる全国の市区町村の最新情報も紹介しているので、情報収集にお役立てください。
新年度が明けて、助成金の受付が始まりました。多くの自治体は先着順になっています。助成金を利用して外壁塗装を行いたい方は、できるだけ早く業者から見積もりを取得することをおすすめします。
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監修者:FP技能士 サワサキ カツヒコ
2級ファイナンシャル・プランニング技能士、宅地建物取引士試験 合格(ともに令和4年度)。 ▼略歴・プロフィール |
外壁塗装の助成金・補助金とは?
外壁塗装の助成金・補助金とは、自治体が工事費用の一部を負担してくれる制度です。全国の約3分の1の市区町村が外壁塗装に利用できる助成金制度を設けており、最大20万円ほどの金額を支給しています。
制度名は「住宅リフォーム助成事業」「住宅省エネルギー改修工事等補助事業」などの名前がつけられており、利用の条件も様々です。例えば、神奈川県三浦市では下記のような制度を設けています。
制度名 | 住宅リフォーム助成事業 |
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助成金支給条件 |
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助成金額 |
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お問い合わせ先 | 財産管理課 神奈川県三浦市城山町1-1 市役所第2分館2階 TEL:046-882-1111(内線251) |
注意していただきたいのが、助成金の支給条件や支給金額は自治体によって大きく異なるという点です。
三浦市では支給条件として、「市内業者に依頼して工事を行うこと」、支給金額は一律7万円と規定していますが、遮熱塗料など高反射率塗料の利用を支給条件とする自治体や、支給金額は工事費の10%と定める自治体もあり、制度の内容は自治体によって様々です。
外壁塗装の助成金を利用したい方は、お住いの自治体の助成金の支給条件をまず確認しましょう。
【2023年5月更新】外壁塗装で助成金を受け取れる全国の市区町村
下記に、日本の全47都道府県で、外壁塗装工事に助成金がおりる市区町村をまとめました。
市区町村での助成金情報は、2023年5月現在最新の情報を紹介しています。
北海道・東北地方
※市町村名をクリックすると、制度内容の解説ページに移動します。
、福島市、会津若松市、郡山市、いわき市、白河市、須賀川市、喜多方市、二本松市、田村市、南相馬市、伊達市、伊達郡桑折町、伊達郡川俣町、安達郡大玉村、岩瀬郡鏡石町、岩瀬郡天栄村、南会津郡下郷町、南会津郡檜枝岐村、南会津郡只見町、南会津郡南会津町、耶麻郡西会津町、耶麻郡磐梯町、河沼郡会津坂下町、河沼郡湯川村、河沼郡柳津町、大沼郡三島町、双葉郡広野町、大沼郡金山町、大沼郡昭和村、大沼郡会津美里町、西白河郡西郷村、西白河郡中島村、東白川郡棚倉町、東白川郡矢祭町、東白川郡塙町、東白川郡鮫川村、石川郡玉川村、石川郡平田村、石川郡浅川町、田村郡三春町、田村郡小野町、双葉郡楢葉町、双葉郡富岡町
助成金がない市区町村にお住いの方へ
助成金とは別の手段を使って、外壁塗装を安くする方法は記事後半で解説していますので、参考にしてください。
関東地方
※市町村名をクリックすると、制度内容の解説ページに移動します。
さいたま市、川越市、熊谷市、川口市、行田市、秩父市、所沢市、飯能市、加須市、本庄市、狭山市、羽生市、鴻巣市、草加市、越谷市、蕨市、戸田市、朝霞市、桶川市、久喜市、北本市、八潮市、富士見市、坂戸市、幸手市、吉川市、白岡市、入間郡越生町、比企郡滑川町、比企郡嵐山町、比企郡川島町、比企郡吉見町、比企郡鳩山町、比企郡ときがわ町、秩父郡横瀬町、秩父郡皆野町、秩父郡長瀞町、秩父郡小鹿野町、児玉郡美里町、児玉郡神川町、児玉郡上里町、大里郡寄居町、南埼玉郡宮代町
助成金がない市区町村にお住いの方へ
助成金とは別の手段を使って、外壁塗装を安くする方法は記事後半で解説していますので、参考にしてください。
※市町村名をクリックすると、制度内容の解説ページに移動します。
銚子市、市川市、木更津市、松戸市、茂原市、佐倉市、旭市、八千代市、我孫子市、鴨川市、君津市、四街道市、袖ケ浦市、八街市、富里市、山武市、印旛郡酒々井町、印旛郡栄町、香取郡神崎町、香取郡多古町、山武郡芝山町、山武郡横芝光町、長生郡一宮町、長生郡睦沢町、長生郡長生村、長生郡白子町、長生郡長柄町、長生郡長南町、夷隅郡大多喜町、安房郡鋸南町
助成金がない市区町村にお住いの方へ
助成金とは別の手段を使って、外壁塗装を安くする方法は記事後半で解説していますので、参考にしてください。
※市町村名をクリックすると、制度内容の解説ページに移動します。
前橋市、高崎市、桐生市、伊勢崎市、太田市、館林市、渋川市、藤岡市、安中市、みどり市、北群馬郡榛東村、甘楽郡甘楽町、吾妻郡中之条町、吾妻郡長野原町、吾妻郡嬬恋村、吾妻郡高山村、吾妻郡東吾妻町、利根郡片品村、利根郡川場村、利根郡昭和村、利根郡みなかみ町、邑楽郡板倉町、邑楽郡明和町、邑楽郡千代田町、邑楽郡大泉町、邑楽郡邑楽町
助成金がない市区町村にお住いの方へ
助成金とは別の手段を使って、外壁塗装を安くする方法は記事後半で解説していますので、参考にしてください。
北陸・中部地方
近畿地方
中国地方
四国地方
九州・沖縄地方
外壁塗装助成金でよくある質問
助成金を利用するにあたって、よくある質問をまとめました。
- 助成金が出る自治体の調べ方は?
- 助成金をもらうための注意点は?
- 受付期間はいつ?
- 締め切り日時がある?
- 助成金は必ずもうらうことができる?
- 助成金は誰が申請する?
- 振り込まれるのはいつ?
- 助成金の利用窓口はどこ?
これらの質問に対して、ひとつずつ回答をしていきます。
外壁塗装に助成金が出る自治体の調べ方は?
外壁塗装に助成金が出る自治体は、「地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト(令和4年度版)」というサイトで調べることができます。
また、本記事でも外壁塗装に助成金が出る自治体をリストアップしています。
詳しくは【2023年5月更新】外壁塗装で助成金を受け取れる全国の市区町村をご覧ください。
外壁塗装で助成金をもらうための注意点は?
外壁塗装で助成金をもらうための主な注意点は下記の通りです。
- 受付期間内・手順通りに申請する
- 必要な書類を揃える
- 自治体が指定した業者で工事をする
- 税金を滞りなく納める
詳しくは外壁塗装の助成金・補助金を受け取るための注意点をご覧ください。
外壁塗装助成金の受付期間はいつ?
助成金の募集は、年度はじめの4月に受付開始とするケースが一般的です。支給者については、先着順で決定されることが多くあります。
ただし、例外なケースも少なくありません。上半期と下半期に分けて受付期間を設ける自治体、5月度や10月度に募集を受付開始する自治体、また支給者は抽選で決定する自治体もあります。
外壁塗装の助成金には締め切り日時がある?
補助金・助成金には締め切り日時が設けられている自治体が多く、開始から一月以内に募集を終える自治体もあります。
確実に助成金をもらいたいのであれば、去年の募集開始月の数ヶ月前から、業者と工事内容を相談をしておきましょう。例えば、昨年4月に助成金の募集を開始した自治体であれば、2~4月の間に塗装業者と話をつけておくとよいです。
外壁塗装の助成金は必ずもうらうことができる?
外壁塗装の助成金は絶対にもらえるわけではないことに注意してください。残念ながら、全ての自治体に助成金の制度が設けられているわけではありません。
また、助成金には予算と募集期間が定められているため、タイミングによっては助成金をもらうことができない可能性もあります。
外壁塗装の助成金は誰が申請する?
リフォームする住居の所有者本人か、同居の親族等でないと申請できない制度が多くあります。外壁塗装の助成金が振り込まれるのはいつ?
外壁塗装の助成金は完了報告の提出から1ヶ月前後で支給される場合が多いです。しかし、自治体によってタイミングが異なることもあります。
詳細に振り込みのタイミングを把握をしたい方は、自治体の助成金窓口に問い合わせしましょう。
外壁塗装の助成金を使えるかどうかは誰に聞いたらいい?利用窓口はどこ?
外壁塗装助成金の窓口は、リフォームする住宅が存するの市区町村役所の担当課です。窓口は、「地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト(令和4年度版)」というサイトで調べることができます。
また、当サイトでも助成金が使えるかどうか完全無料でお調べをいたします。
外壁塗装の助成金・補助金を受け取るための注意点
受付期間内に手順通り申請する
助成金の申請には期間が定められてる制度がほとんどです。多くは「年度はじめの4月~翌年4月」「4月から12月まで」「上半期・下半期に分けて2度期間を設定」のどれかに当てはまるようです。
また、助成金に予算を設定する自治体が多く、予算に達した場合は、予定より早く受付終了となってしまうため、受付期間内であっても助成金を申請できない可能性があります。
申請も、自治体が定める手順通りに行ってください。一般的な助成金の申請手順と受け取りまでの流れを下記にまとめました。
- 助成金の申請書の入手
- 塗装業者から見積書を受領
- 自治体へ必要書類を提出
- 自治体による審査の後、助成金支給が決定
- 外壁塗装工事の施工
- 自治体に実績報告書と請求書を提出
- 自治体から指定口座へ振り込み
自治体にもよりますが、工事後に助成金の申請をしても受理はされない可能性があります。助成金の受付期間と申請手順をチェックするようにしましょう。
必要な書類を揃える
助成金申請の際には、多くの場合、下記の書類の提出が求められます。
- 本人確認書類
- 登記事項証明書
- 市税納税証明書
- 外壁塗装の見積もり書
- 自治体の外壁塗装申請書
注意をしておきたいのが、ほとんどの自治体では外壁塗装の見積もり書が必要になるということです。
例外もありますが、外壁塗装の助成金を申請するためには、まず業者とコンタクトを取って見積もりを受領しないといけないことを抑えておいてください。
▼「外壁塗装の見積もり」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>外壁塗装の見積もりの注意点は?内訳・単価相場・見積書例を参考に適正価格を知ろう
▼「外壁塗装の業者」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>外壁塗装業者の選び方とは?訪問販売や悪徳業者の手口、トラブル事例を把握して業者依頼に備えよう
自治体が指定した業者で工事をする
支給条件として、工事業者に制限を設けている場合があります。
その場合、市内に所在のある業者の利用を条件とするケースが一般的です。
税金を滞りなく納める
税金の滞納者は助成金を申請することができません。ここで示す税金とは、「市民税」「国民健康保険税」「介護保険料」など自治体に納税義務のある税金全てを指します。
なお、滞納審査においては、家主だけではなくて世帯全員の納税状況が審査されますので、注意をしましょう。
助成金・補助金以外で外壁塗装を安くする方法
最後に、助成金以外で外壁塗装を安くする方法を3つ確認していきましょう。
「うちの自治体、もう助成金の募集終わってた……」「うちの自治体の助成金だと条件を満たせない!」
そんな方でも、以下の方法で外壁塗装を安くできる可能性があります。
火災保険を申請する
実は、外壁塗装にも火災保険の適用が可能なのをご存知でしょうか?
以下のような条件を満たせば、火災保険の保険金で外壁塗装を行うことができます。
【外壁塗装に火災保険を適用するための条件】
- ・外壁・屋根の破損が災害によるものであること
- ・被災から3年以内に申請を行うこと
- ・工事費用が火災保険の免責金額を超えること
外壁塗装に火災保険を適用する方法について、詳しくは以下の記事で解説していますので、参考にしてください。
住宅ローン減税を適用する
住宅ローン減税を適用することによって、外壁塗装にかかる費用を安くできます。住宅ローン減税とは、自宅の建設やリフォームに住宅ローンを利用している人を対象にした税金の控除制度です。
条件に当てはまる場合、住宅ローン残高の0.7%分を所得税から控除することができます。
ただし、外壁塗装工事単体では住宅ローン減税が適用されませんので注意が必要です。
住宅ローン減税の適用方法・条件について、詳しくは以下の記事で解説していますので、参考にしてください。
相見積もりをとる
最後にご紹介する方法は、塗装業者から相見積もりをとることです。
外壁塗装は不正の多い工事で、業者によって工事費用が全く違う!ということがよく起こります。
契約する塗装業者によって工事費用が30万円~100万円ほど変わってくることが珍しくないのです。助成金の上限額は多くの場合20万円ほどなので、本当に外壁塗装を安くしたいのであれば、助成金以上に相見積もりをして信頼できる業者をしっかり選ぶことが重要になります。
そうは言っても、塗装業界と普段関わりのない方であれば、信頼できる塗装業者を見つけるのはなかなか難しいですよね。
そんな方にはヌリカエの利用がおすすめです。
ヌリカエなら、全国1000社以上の優良塗装業者のネットワークから、お客様のご要望に沿う塗装業者を複数社ご紹介することができます。
もちろん利用は完全無料なので、外壁塗装を安くしたい方は、まずは相談だけでもしていただくのがおすすめです。
「その他の安くする方法」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「外壁塗装の費用を安くする方法11選&全国の安く塗装できる業者」