あなたにあった外壁リフォーム方法は何?費用、施工事例からメリットまで紹介します。

  • 【更新日】2024-01-26
あなたにあった外壁リフォーム方法は何?費用、施工事例からメリットまで紹介します。

うちの外壁、なんだか色あせてきたかも?」「古い壁だから耐震性が不安……

このようなことから、外壁のリフォームをお考えになることがあると思います。
しかし、ふだん建設業界でお仕事をされている方でなければ、ご自宅の外壁にどんなリフォームを行えばいいか自分で判断するのは難しいですよね。

この記事では、「張り替え」「カバー工法(重ね張り)」の2つの外壁リフォーム方法やおしゃれな外壁リフォームの施工事例について解説します。

外壁のリフォームの検討材料としてお役立てください。

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外壁リフォームは3種類ある

まず、「外壁リフォーム」とはなにを指しているのかをはじめに確認しておきましょう。

外壁リフォームとは、一般的に「外壁の張り替え」「外壁の重ね張り(カバー工法)」「塗装」の3つを指します。

それぞれ工事内容が違うので、以下で一つずつご紹介します。

外壁の張り替えリフォームとは

モルタル外壁から金属系サイディングへのリフォーム例(玄関部)

外壁の張り替えとは、お家の外壁材をすべてはがし、新しい外壁材に交換するリフォームのことです。

お家に使われている外壁材は一生モノではなく、多くの場合20~50年ほどで寿命がきます。
寿命を過ぎた外壁材をそのまま使用していると雨漏りや骨組みの劣化の原因となるため、新しい外壁材に交換することで家を長持ちさせるのです。

張り替える外壁材としては、サイディングボードが主流です。

一般的な30坪の戸建て住宅の場合、外壁の張り替えにかかる工事費用は180万円~280万円です。

外壁の張り替えのメリットとデメリットを下記にまとめました。

  • 既存の外壁材をすべて取り除くので、外壁の下地のメンテナンスを行うことができる
  • 軽量の外壁材に張り替えることで耐震性を高めることができる
  • 新しい外壁材になるので、家の寿命を延ばせる
  • 既存の外壁の撤去費用がかかる
  • 工期が他の工法よりも長い

外壁の張り替えリフォームがおすすめな人

  • 築20年以上で一度も外壁リフォームをしていない人
  • 既存の外壁に大きな穴やヒビがあり、雨漏りをしている人
  • 外壁のデザインを変えるのに、色だけではなく材質も変えたい人
  • 家の耐震性能を上げたい人

外壁の張り替えリフォームについて更に詳しく知りたい方は、以下の記事がおすすめです。

外壁のカバー工法(重ね張り)リフォームとは

外壁サイディングのカバー工法前後

画像出典:アイジー工業

外壁のカバー工法とは、現在の外壁材の上から新たな外壁材を貼り付けるリフォームです。
外壁の重ね張りと呼ばれることもあります。

外壁のカバー工法の場合、既存の外壁を撤去するための費用がかからないので、外壁の張り替えよりも安くなることが多いです。
ただし、既存の外壁の種類によってはカバー工法の施工ができない可能性もあるので注意が必要です。

一般的な30坪の戸建て住宅の場合、外壁のカバー工法リフォームにかかる工事費用は150万円~240万円です。

外壁のカバー工法のメリットとデメリットを下記にまとめました。

  • 既存の外壁の撤去費用がかからない
  • 外壁材が重ねられることで断熱性能の向上が期待できる
  • 新しい外壁材になるので、家の寿命を延ばせる
  • 既存の外壁材を残すため、外壁の下地のメンテナンスができない
  • 外壁材が重ねられることで重くなり、耐震性能が下がる可能性がある

外壁のカバー工法リフォームがおすすめな人

築20年以上で一度も外壁リフォームをしていない人
外壁のデザインを変えるのに、色だけではなく材質も変えたい人
家の断熱性能を上げたい人
張り替えよりも工事費用を抑えたい人

外壁のカバー工法リフォームについては、以下の記事でより詳しく解説しています。

外壁の塗装リフォームとは

外壁塗装のビフォーアフター事例

画像出典:ガイソー小平店

外壁塗装とは、現在の外壁の上に、新たな塗料を塗装するリフォームです。

張り替えやカバー工法のように、自宅の外壁材を変える大規模なリフォームではないため、費用を安価に抑えることができます。

しかしながら、自宅の外壁材に大きな劣化症状がみられる場合は、外壁塗装によってメンテナンスができないため、あくまで美観を取り戻すリフォームと捉えておくとよいでしょう。

一般的な30坪の戸建て住宅の場合、外壁の塗装リフォームにかかる工事費用は80万円~120万円です。

外壁塗装のメリットとデメリットを下記にまとめました。

  • 張り替え・カバー工法と比べて安い
  • 塗料の種類によって遮熱性や防汚性などの機能を付けられる
  • 使用する塗料によっては20年以上の耐久性も期待できる
  • 大規模な劣化症状が見られる場合はリフォームできない
  • 長い目で見たときにコストパフォーマンスが悪い可能性がある

外壁の塗装リフォームがおすすめな人

  • 築10年~20年で大規模な劣化が見られない人
  • 今ある外壁の美観を取り戻すことができれば十分な人
  • 今の外壁の性能には不満がない人
  • とにかく安くリフォームしたい人

外壁の塗装リフォームについては、以下の記事でより詳しく解説しています。

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外壁リフォームで用いるサイディングの種類

張り替えやカバー工法などの外壁リフォームを行うのであれば、新しく外壁材を選ぶ必要があります。

外壁材は「サイディングボード」「ALCパネル」「タイル」「モルタル」などの種類に分けられます。
この中で外壁リフォームに用いられるのはサイディングボードがほとんどです。

サイディングボードは材質ごとに以下の4種類に分けることができ、それぞれ異なった特徴を持っています。

サイディングボードの種類
  • 窯業系サイディング
  • 金属サイディング
  • 木質系サイディング
  • 樹脂系サイディング

ここからは、4種類あるサイディングの特徴とデザイン例をそれぞれ紹介します。

窯業系サイディング

窯業系サイディングの施工事例

画像出典:ニチハ株式会社

窯業系サイディングは、セメントに繊維質をまぜあわせて高温の窯で成形・硬化して作られるサイディングボードです。サイディングボードの中では主流の商品で、日本の戸建ての約7割はこの窯業系サイディングを採用しています。

窯業系サイディングは、デザインが豊富にあり、タイル風、木目風など、様々なバリエーションの商品をローコストで施工できます。「費用はおさえつつおしゃれな外観にしたい!」という場合におすすめのサイディングです。

窯業系サイディングは、デザインによってイメージががらりと変わるのが特徴です。

以下は、よく使用される窯業系サイディングのデザイン例です。

コンクリート風
モダン風
縦・横張り風

画像出典:ケイミュー

窯業系サイディングについてより詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

金属系サイディング

金属系サイディングの施工事例

画像出典:ニチハ株式会社

金属系サイディングは、金属板と裏打材によって構成されるサイディングボードです。軽量で耐震性が高く、窯業系サイディングと比べて耐久性も高いサイディング材と覚えておくとよいでしょう。

金属系サイディングは、金属ならではの質感と高級感を備えた外壁に仕上げられることが特徴です。

窯業系サイディングほどではありませんが、レンガ風・左官仕上げ風など、デザインにも様々なバリエーションがあります。

以下は、よく使用される金属系サイディングのデザイン例です。

石柄風
木目風
ストライプ

画像出典:ケイミュー

金属系サイディングについてより詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

木質系サイディング

木質系サイディングの施工事例

画像出典:大和屋株式会社

木質系サイディングは、本物の木を外壁に用いれるように加工したサイディングボードです。本物の木材を使用していることから腐食や変色しやすくこまめにメンテナンスをすることが必要です。

しかしながら、本物の木を使うことによる温かみや美しさが魅力で、木材が持っている独特な雰囲気を醸し出すことができます。木質系サイディングのデザインのポイントは色見で、色によって大きく外観の印象が変わります。

木材の色は、色が明るければ明るいほど木材のもつ温かみが強調され、色が暗ければ暗いほど木材のもつ重厚感が強くなるのが特徴です。

以下は、代表的な木材の色味です。

明るい木材
赤みのある木材
暗めの木材

画像出典:NSGハードウッドペイント一番

木材や木目調のデザインについてより詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

樹脂系サイディング

樹脂系サイディングの施工事例

画像出典:ゼオン化成株式会社

樹脂系サイディングは、塩化ビニル樹脂を主原料にするサイディングボードです。北米では半数近くの家の外壁に使われていますが、日本におけるシェアは戸建て全体の1%にも満たないと言われています。

樹脂系サイディングは、コーキング不要であることからサイディングボードのつなぎ目が目立たないさっぱりとした外壁を作ることができます。

日本でのシェアが低く、サイディングボード自体の生産性も少ないため、デザインのパターンには限りがありますが、「周囲の住宅とは被らない、ひと味違う外壁にしたい」といった方にはおすすめのサイディングです。

以下は、樹脂系サイディングでよく使用されるデザイン例です。

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外壁リフォームの施工事例

せっかく思い切って外壁をリフォームするのであれば、外壁のデザインも一新しておしゃれな外壁にしたい!と考える方は多いのではないでしょうか?

ここからは、「住宅のテイスト・外壁材の色・外壁材のパターン」ごとの外壁リフォーム施工事例を紹介します。

ビフォー・アフター形式で事例を紹介しますので、自宅の外壁がどのように生まれ変わったかがお分かりいただけるかと思います。

リフォームのイメージをつける際の参考材料にしてください。

和風テイストのリフォーム事例

画像出典:アイジー工業

こちらの施工例は、平家の昔ながらの住宅に、モダンな金属系サイディングへ張り替えリフォームをした事例です。

表面がなめらかで美しいブラックの金属系サイディング。

モダンな外壁材ではありますが、このモダンなデザインと平家の伝統住宅の組み合わせによって、洗練された外観を作ることができました。

▼「和風」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>和風でおしゃれな外壁にするには?色・素材選びの法則と事例写真を豊富に掲載

北欧テイストのリフォーム事例

画像出典:ケイミュー

ベージュを基調とした北欧テイストのリフォーム事例です。

ヨーロピアンの中でも、大きく北欧系と南欧系のスタイルがあります。

北欧スタイルは、三角屋根に、周囲の景観に溶け込むぬくもりある配色が特徴的です。

屋根や軒など家の形状までリフォームで変えることは難しいですが、外壁材の素材によっても北欧テイストを演出することも可能です。

南欧テイストのリフォーム事例

画像出典:ロビンスジャパン

こちらは、ヨーロピアンの中でも南欧系のスタイルでリフォームをした事例です。

南欧スタイルは、フラットな軒に、明るい配色で外観が統一されます。

イメージとしては、淡く、リゾート感のある雰囲気が特徴です。

真っ白なホワイトの外壁材に、オレンジのモニエル瓦の組み合わせでリフォームをすれば、本事例のような南欧スタイルが実現可能です。

▼「ヨーロピアン」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>ヨーロピアンな外壁にするには?色・素材選びの法則と事例写真を豊富に掲載

アメリカンテイストのリフォーム事例

画像出典:Cdesign

こちらはヨーロピアンとはまた違う、アメリカンテイストなリフォーム事例です。

昔ながらの和風住宅が、アメリカンテイストな住宅へ大胆に生まれ変わりました。

アメリカンテイストのリフォームでは、ラップサイディングと呼ばれる外壁材がよく使用されます。

家の形はそのままでも、和風の要素を取り除くなどの工夫次第で、外観を大きく変えることができます。

特に、本事例のような和風平屋の住宅は、洋風な家と通じるところもあり、アメリカンテイストへリフォームするのにぴったりな形状です。

スタイリッシュテイストのリフォーム事例

スタイリッシュな黒へリフォームした事例

画像出典:旭トステム

黒の金属系サイディングでリフォームを行った事例です。

金属のメタリックな素材感と黒の組み合わせが相まって、「スタイリッシュかつ高級感溢れる外観」に仕上がりました。

現代的でスタイリッシュなデザインをお好みの方は、「金属系サイディングに黒」を組み合わせたリフォームをおすすめします。

▼「スタイリッシュテイスト」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>スタイリッシュな外壁のポイント!おすすめの色や素材選びも紹介

シンプルテイストのリフォーム事例

画像出典:アイジー工業

ベージュ系ツートンの住宅をシンプルで奥行きのあるホワイトのサイディングでリフォームした事例です。

使用している外壁材にはインクジェット塗装という最新技術が使用されており、シンプルさながら本格的な石肌感を実現されています。

屋根や玄関のブラック、外構のブラウン、植木のグリーンとの調和性も抜群。

周囲の色へマッチしやすいホワイトが家全体の雰囲気へ統一感をもたらすことができました。

ナチュラルテイストのリフォーム事例

画像出典:アイジー工業

こちらの事例は、三角屋根に自然な温かみのある深いブラウンの外壁でリフォームをした事例です。

ナチュラルスタイルのポイントは、シンプルな曲線と色合いで外観を構成することです。

色選びおいては、自然に存在する天然色のホワイト、アイボリー、ブラウンを使用することが一般的です。

ツートンカラーに、三角屋根、印象的な窓の組み合わせで計算されたナチュラル感を演出することができました。

▼「ナチュラルテイスト」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>ナチュラルな外壁にするには?色・素材選びの法則と事例写真を豊富に掲載

汚れが目立たないグレーのリフォーム事例

一番人気のグレーへリフォームした事例

画像出典:旭トステム

グレーの金属サイディングで張り替えリフォームをした事例です。

「グレー」は、汚れが目立ちにくいといったメリットもあります。

汚れが目立ちにくいといった利便性だけでなく、周囲との景観にも溶け込みやすいデザイン性を備えたグレーは、最も人気な色の一つです。

▼「汚れが目立たないグレー」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>グレーの外壁塗装の事例集!単色・ツートン両対応。色選びのコツも!

色褪せしにくいネイビーのリフォーム事例

深みのあるネイビーでリフォームをした事例

画像出典:ケイミュー

こちらの施工例は、深みのあるネイビーリフォームを行った事例です。

ネイビーは外壁の色褪せがしにくいため、人気カラーです。

またネイビーは、落ち着いた深みのある雰囲気も表現できデザイン性に長けていることも特徴的です。

パステルカラー組み合わせのリフォーム事例

画像出典:アイジー工業

こちらの施工例は、ベージュでシックな自宅を、優しみのあるイエローとピンクのパステルカラーへリフォームした事例です。

外壁は単色だけでなく、複数色の組み合わせも可能です。

本事例では、パステルカラーのもつ温かみを組み合わせることによって、垢抜けしたおしゃれ感を演出することができました。

▼「色の組み合わせ」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>外壁塗装の色の組み合わせの基本&おすすめ配色10選

おしゃれなツートンのリフォーム事例

画像出典:ケイミュー

おしゃれなツートンへ外壁リフォームした事例です。

単色だった外壁を薄めのイエローとブラウンのサイディングでリフォームをしました。

ツートンカラーで仕上げることによって、「個性的でおしゃれな外観」に仕上げることができます。

▼「ツートンの外壁リフォーム」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>ツートン外壁のおしゃれな事例集!失敗しない配色のコツも解説

横張り型のリフォーム事例

画像出典:セルコホーム

こちらは、横張り型の外壁材でリフォームをした事例です。

サイディング材の中には折り目の幅や張り方に意匠を持たせられるものにがあります。

シンプルな住宅が、インパクトで大胆な雰囲気のある住宅に生まれ変わることができました。

ストライプ型のリフォーム事例

画像出典:ケイミュー

こちらは横張とは違いストライプ型の外壁材でリフォームをした事例です。

縦張りの外壁材の中でも、金属サイディングのガルスパンという製品は近年人気です。 縦張りのシャープな装いと金属ならではの素材感の組み合わせが抜群で、かっこいい雰囲気を演出することができました。

▼「金属サイディング」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>金属サイディングの人気製品と選び方のススメ。4つの特徴をバッチリ比較!

木目調のリフォーム事例

画像出典:ニチハ

こちらは、木目調の外壁材でリフォームをした事例です。

木目調とは、木材のイメージ・柄を外壁材にプリント・塗装をして再現したデザインです。

和風、ヨーロピアンなど幅広いスタイルになじみやすいことが特徴。

明るめ、暗めなどトーンによって外観の雰囲気をアレンジすることもできます。

▼「木目調」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>木目調でおしゃれな外壁にするには?色・サイディング材選びの法則と事例写真を豊富に掲載

タイル・レンガ調のリフォーム事例

画像出典:旭トステム

こちらはレンガ調のサイディング材でリフォームをした事例です。

レンガ調とは、外壁材にレンガのイメージを塗装・印刷して雰囲気を表現している外壁材のことです。

レンガ調デザインの特徴は、重厚感と深みを演出できる点です。

経年劣化が見られる住宅が、重厚感ある外観へ大胆に生まれ変わることができました。

▼「レンガ調デザイン」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>レンガ調の外壁は結局どれがいい?種類別メリット・デメリット!

コンクリート調のリフォーム事例

拡大写真

画像出典:藤井建業

こちらは、コンクリート調の外壁材でリフォームをした事例です。

ここまでの事例紹介と同様、コンクリートのイメージが印刷されたコンクリート調の外壁材もあります。

デザイナーズ物件のような、コンクリート打ちっぱなしスタイルに憧れをお持ちの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

自宅の構造が鉄筋コンクリートでない方でも、コンクリート調の外壁でリフォームをすれば、打ちっぱなしに近いスタイルを表現することができます。

石積調のリフォーム事例

画像出典:アイジー工業

こちらの事例は、立体感のある石積調の外壁材でリフォームをした事例です。

石を割ったような表面に凹凸のあるデザインは、深堀りという技術によって再現されています。

石柄調の外壁材ならではの、立体感や陰影を生かした味わい深い住宅へリフォームすることができました。

細石積調のリフォーム事例

画像出典:ケイミュー

こちらは、細石柄のデザインでリフォームをした事例です。

先ほど紹介した石積調と比較して、細石積調では、細目の石積デザインで塗装されていることがお分かりいただけるかと思います。

石積の陰影がさらに細かく再現されており、全張りをしても単調に見えず、重厚感ある外観に生まれ変わることができました。

無地型のリフォーム事例

画像出典:ケイミュー

最後に紹介するのは、無地型外壁材のリフォーム事例です。

無地・プレーンな外壁材ももちろんあります。

モダンスタイルの住宅に対し、無地でホワイトの外壁材でリフォームをすることで、さわやかな印象がさらに引き立つ外観へ生まれ変わることができました。

外壁のリフォーム、私の家だといくら?

※1時間以内に74人が ヌリカエで料金診断しました。

外壁リフォームで利用できる補助金・助成金

外壁をリフォームする際に利用できる可能性があるのは、下記の補助金・助成金です。

外壁のリフォームで利用できる補助金・助成金一覧 クリックすると、制度の解説ページに移ります。
自治体の補助金制度:上限5万円~100万円程度支給
次世代省エネ建材支援事業:上限125万円~400万円支給
長期優良住宅化推進事業:上限100万円~250万円支給
断熱リフォーム支援事業:上限15万円~120万円支給
こどもエコすまい支援事業:上限30万円~60万円支給
住宅エコリフォーム推進事業:上限35万円支給
②~⑥は国が支給する補助金ですが、①はお住いの地域の自治体(地方公共団体)が支給する補助金となります。 「次世代省エネ建材支援事業」「こどもエコすまい支援事業」「住宅エコリフォーム推進事業」は今年度の受付が終了しており、今すぐの利用はできないため、ご注意ください。

ここからは、それぞれの補助金の制度内容について解説します。

自治体の補助金制度

自治体の助成金情報をまとめている一般社団住宅リフォーム推進協議会をイメージさせる画像

画像出典:一般社団法人住宅リフォーム推進協議会

もし、お住いの自治体がリフォームに利用できる補助金制度を設けている場合は、補助金を活用することができます

支給条件はお住いの自治体によって異なるのですが、制度の種類ごとにだいたいのパターンがあり、概ね下記のような傾向があります。

市民を広く対象にする制度 30万円以上費用がかかる工事を市内の業者に発注すること
施工費用の5%~20%(上限5万円~20万円)を支給
省エネに関する制度 遮熱塗装や断熱材入りの資材を使ってリフォームすること
塗装面積×2,000円または施工費用の20%~40%(上限30万円~60万円)程度を支給
耐震改修に関する制度 昭和56年5月31日以前に建てられた住宅であり、市区町村が実施する耐震診断を事前に行うこと
施工費用の33%~66%(上限30万円~100万円)程度を支給

このように、自治体によって利用できる補助金は異なり、また、そもそもすべての自治体が外壁のリフォームに利用できる補助金を設けているわけではないので、補助金を利用したい方は、まずお住いの自治体に利用できる補助金があるか確認する必要があります

自治体の補助金情報は、地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト(令和5年度版)で調べることができます。

なお、本サイトでも外壁リフォームで補助金を利用できる全国の市区町村をまとめておりますので、ぜひ参考にしてください。

次世代省エネ建材支援事業

次世代省エネ建材支援事業のイメージ画像

画像出典:一般社団法人環境共創イニチアチブ

次世代省エネ建材支援事業は、外壁や内壁、窓の断熱リフォームを行う場合に補助金が受け取れる制度です。

支給金額はリフォーム内容によって変わりますが、上限125万円~400万円となります。

制度を利用するためには、次の条件を満たす必要があります。

支給条件
  • 断熱性能のある製品を利用すること
  • 本制度に登録されている製品を利用すること

外壁リフォームの場合は、制度に登録された外壁材を利用した張り替えやカバー工法を行うことで支給対象となります。

次世代省エネ建材支援事業については、下記の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
>>次世代省エネ建材支援事業とは?補助金の対象工事は?

長期優良住宅化推進事業

長期優良住宅化推進事業のイメージ画像

画像出典:国立研究開発法人建築研究所

長期優良住宅化推進事業は、耐震性や省エネルギーなどのリフォームを行う場合に補助金が受け取れる制度です。

支給金額はリフォーム内容によって変わりますが、リフォーム費用の50%(上限100万円~250万円)となります。

制度を利用するためには、次の条件を満たす必要があります。

支給条件
  • リフォーム工事前にインスペクション(住宅性能評価)を行うこと
  • リフォーム工事後に建物が劣化対策、耐震性、省エネルギー対策の基準をクリアすること
  • 上記の性能向上に資するリフォーム工事、三世代同居対応改修工事、子育て世帯向け改修工事、防災性・レジリエンス性の向上改修工事のうち、1つ以上行うこと

外壁リフォームの場合は、外壁の張り替えやカバー工法に伴った耐震性向上や、断熱材入りの外壁材を利用したリフォームを行うことで支給対象となります。

長期優良住宅化推進事業については、下記の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
>>長期優良住宅化リフォーム推進事業とは?補助金の要件や申請方法を解説!

断熱リフォーム支援事業

長期優良住宅化推進事業のイメージ画像

画像出典:公益財団法人北海道環境財団

断熱リフォーム支援事業は、その名前の通り断熱効果のあるリフォームを行う場合に補助金が受け取れる制度です。

支給金額はリフォーム内容によって変わりますが、上限100万円~250万円となります。

制度を利用するためには、次の条件を満たす必要があります。

支給条件
  • 財団に登録されている製品を利用すること
  • 財団が規定した基準を満たす製品を利用すること
  • 吹込み、吹付け製品を施工する場合、補助対象製品ごとに登録された指定施工業者が行うこと

外壁リフォームの場合は、熱抵抗値(R値)が2.7以上の基準を満たし、かつ財団に登録された製品を利用することで支給対象となります。

断熱リフォーム支援事業については、下記の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
>>断熱リフォームの補助金・助成金制度|申請方法も解説!

こどもエコすまい支援事業

こどもエコすまい支援事業

画像出典:こどもエコすまい支援事業事務局

こどもエコすまい支援事業は、建物の断熱リフォームや、防災性の向上、子育て対応等に関連するリフォームを行う場合に補助金が受け取れる制度です。

支給金額はリフォーム内容によって変わりますが、上限30万円~60万円となります。

制度を利用するためには、次の条件を満たす必要があります。

支給条件
  • 開口部の断熱改修、外壁・屋根・天井又は床の断熱改修、エコ住宅設備の設置のうち、1つ以上のリフォームを行うこと
  • 補助額が合計5万円以上となること
  • 本制度に登録されている事業者にリフォームを依頼すること

外壁リフォームの場合は、外壁の断熱リフォームか、開口部の断熱改修またはエコ住宅設備の設置と同時に防災性を向上する外壁リフォームを行うことで支給対象となります。

こどもエコすまい支援事業については、下記の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
>>子育てエコホーム支援事業とは? 申請条件や補助金額を詳しく解説!

住宅エコリフォーム推進事業

住宅エコリフォーム推進事業のイメージ画像

画像出典:住宅エコリフォーム推進事業実施支援室

住宅エコリフォーム推進事業は、省エネ性能を向上させるリフォームを行う場合に、補助金が受け取れる制度です。

支給金額は、リフォーム費用の40%(上限35万円)省エネ診断費用の3分の1となります。
リフォーム費用とは別に、省エネ診断に関する費用にも補助があることが特徴です。

制度を利用するためには、次の条件を満たす必要があります。

支給条件
  • 令和6年度末までに着手したリフォームであること
  • リフォームにより省エネ性能がZEHレベルとなること
  • 改修後に耐震性が確保されること

外壁リフォームの場合は、断熱材入りの外壁材の張り替えやカバー工法を行い省エネ性能がZEHレベルになることで支給対象となります。

住宅エコリフォーム推進事業については、下記の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
>>住宅エコリフォーム推進事業とは?補助金の要件や申請方法を解説!

外壁のリフォーム、私の家だといくら?

※1時間以内に74人が ヌリカエで料金診断しました。

外壁リフォームの業者の探し方

外壁リフォームの業者の探し方は、大きく3通りあります。

外壁リフォームの業者の探し方
  • 知人や友人から紹介してもらう
  • インターネットで検索する
  • 一括見積もりサイトを利用する

それぞれの探し方にメリットやデメリット等の特徴があります。

ここからは、それぞれの探し方について解説しますので、これから外壁リフォームをしたい方は、ぜひご参考にしてください。

知人や友人から紹介してもらう

安心できるのは、「知人や友人から紹介してもらう」といった方法です。

知人や友人から業者を紹介してもらうことのメリットは、実際にリフォームをした方から、業者の評判や仕上がり、費用、工事期間のことまで直接見聞きできることです。

外壁リフォームの業界は、相場よりも高い見積もり書を提案する業者や、適正価格で質の高い工事をやってくれる業者など、業者の質がピンからキリまで様々あります。

実際に外壁をリフォームした方からも、下記のような口コミがありました。

相見積もりをすると金額の差が結構大きく出る事があります。ただ、安かろう悪かろうとも限らず、高くても手抜きされる事もあるみたいです。知人、友人等でリフォームをした人がいたら情報を聞いてみるとか、長年地域に根付いた業者さんは安心感があると思います。

出典 : これからリフォームする方へのアドバイス|ヌリカエ

デメリットとしては、クレームや値段交渉が行いにくくなるといった点が挙げられるでしょう。

外壁材の種類や自宅の劣化症状によって工事内容が変わってくること、また業者によって得意とする工事が異なるため、必ずしも評判通りのリフォームを行ってもらえる確証はありません。

そのため、知人や友人に紹介してもらったからという理由だけで即決するのではなく、業者からの提案に納得できるかどうかを慎重に吟味することが重要です。

身の回りに外壁リフォームを行った方がいらっしゃる場合は、ぜひ友人や知人の伝手を頼りに業者探しをしてみてください。

インターネットで検索する

「インターネットで検索する」という方法もひとつの手です。

インターネットで検索する方法の何よりのメリットは、ご自身が工事を依頼したいと思える業者に出会えるといった点が挙げられます。

業者のホームページにアクセスしたり、業者の口コミや評判を確認しながらご自身のペースで業者を探すことができるため、信頼できそうな業者を納得のいくまで探したい!といった方には特におすすめです。

しかし、手間がかかってしまったり、ホームページを持っていない業者を見つけ出せないといったデメリットもあります。
地域にもよりますが、お住いの市区町村には数多のリフォーム業者が営業をしています。それらの中から業者をつぶさにチェックするのは大変な作業となるでしょう。

またDX化が進む今日でも、ホームページをもっていない小さな業者も中にはいます。業者の質と規模は必ずしも一致することはなく、地域密着型の小規模な業者こそ、適正価格で高品質なリフォームを行ってくれるということもあります。

ご自身で業者を探したい方は、小さな業者を見つけにくいといった注意点を心にとめておくとよいでしょう。

一括見積もりサイトを利用する

最後に、リフォーム業者の紹介を担う「一括見積もりサイトを利用する」という方法もあります。

一括見積もりサイトを利用するメリットは、簡単かつ自分にあった業者を探し出せるという点です。

一括見積もりサイトは、工事を検討しているユーザーに対して、リフォーム業者を無料で紹介するサービスを提供しています。

ここまで紹介した探し方は、いずれも少々手間がかかってしまいますが、一括見積もりサイトを利用すれば、簡単に複数の業者を紹介してもらうことができます。また、ホームページをもっていないような地域密着型の業者とも出会うことが可能です。

紹介された業者と必ずしも契約を結ぶ必要はなく、リフォーム業者の印象を確かめてみたり、費用感を把握するために見積もりだけをもらうといった使い方をすることもできます。

しかし一括で見積もりを取得する分、業者から一気に電話がかかってきたり、サイトによっては質の低い業者を紹介されるといったデメリットもあります。

一挙に一括で見積もりを取得するサービスなので、複数の業者と同時並行でやり取りを行わなければなりません。

また、紹介される業者は一括見積もりサイトに加盟している業者に限定されています。サイトの中には加盟基準を設けていないようなものもあり、そのようなサイトを利用するとレベルの低い業者を紹介される可能性が高まります。

一括見積もりサイトを利用したい方は、サービスを利用する前に、サイトの評判をよくチェックしてみることをおすすめします。

当サイト「ヌリカエ」でも、リフォーム業者のご紹介やリフォームに関するご相談を完全無料で行っております。

独自の基準を満たすリフォーム業者だけが加盟しており、またクレームの多い業者は加盟後であっても退会をしていただく仕組みを取っております。
厳選された優良業者をご紹介しておりますので、気になる方はぜひお気軽にご相談をください。

外壁リフォームの業者の探し方・種類、注意点については下記の記事でも詳しく解説していますので、こちらも合わせて参考にしてみてください。

>>優良な外壁塗装業者の選び方とは?悪徳業者の手口も紹介
>>リフォーム業者の種類と特徴、選び方ガイド!希望にあったリフォーム会社はどれ?
>>悪徳業者の手口10選!外壁塗装で後悔しないために対処法も紹介

外壁のリフォーム、私の家だといくら?

※1時間以内に74人が ヌリカエで料金診断しました。

記事のおさらい

最後に、本記事の要点をまとめます。

外壁リフォームの費用はいくら?

一般的な30坪住宅で、外壁張り替えリフォームを行う場合は約180万円~280万円程度、外壁カバー工法リフォームを行う場合は150~240万円程度、外壁塗装リフォームを行う場合は80万円~120万円程度です。です。詳しく知りたい方は外壁リフォームは3種類あるをご覧ください。

外壁の張り替えリフォームはどんな人におすすめ?

外壁の張り替えリフォームは、「築20年以上で一度も外壁リフォームをしていない人」「既存の外壁に大きな穴やヒビがあり、雨漏りをしている人」「外壁のデザインを変えるのに、色だけではなく材質も変えたい人」「家の耐震性能を上げたい人」におすすめです。詳しくは外壁の張り替えリフォームとはをご覧下さい。

外壁のカバー工法リフォームはどんな人におすすめ?

外壁の重ね張りリフォームは、「築20年以上で一度も外壁リフォームをしていない人」「外壁のデザインを変えるのに、色だけではなく材質も変えたい人」「家の断熱性能を上げたい人」「張り替えよりも工事費用を抑えたい人」におすすめです詳しくは外壁のカバー工法(重ね張り)リフォームとはをご覧下さい。

外壁の塗装リフォームはどんな人におすすめ?

外壁の塗装リフォームは、「築10年~20年で大規模な劣化が見られない人」「今ある外壁の美観を取り戻すことができれば十分な人」「今の外壁の性能には不満がない人」「とにかく安くリフォームしたい人」におすすめです詳しくは外壁の塗装リフォームとはをご覧下さい。

最後に

本記事では、2種類の外壁リフォームの概要と費用などについて解説しました。ご自宅の外壁リフォームを考える際の参考資料となっていれば幸いです。

ただ、「記事を読んだだけではどのリフォームがいいか決められなかった……」「そもそもうちはリフォームが必要なのか、プロの意見をききたい!」と思われた方もおられるかもしれません。
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