外壁リフォームを考えているけれど、費用や業者選び、施工内容に不安を感じていませんか?
大きな投資である外壁リフォームは、どの業者に頼むか、どんな材料を使うか、また工期や追加費用が発生する可能性など、悩みが尽きません。
しかし、事前にしっかりと準備し、適切な業者を選ぶことで、不安を解消し、納得のいくリフォームが実現できます。この記事では、外壁リフォームに関する費用の相場、業者選びのコツ、施工時の注意点を徹底解説します。
外壁のリフォームの検討材料としてお役立てください。
外壁リフォームをするとどうなる?メリットを知ろう
「壊れてから直す」と「早めのメンテナンス」どっちが得?
外壁の劣化が進んでからリフォームをするのと、定期的にメンテナンスをするのでは、どちらがコストパフォーマンスに優れているのでしょうか?
多くの場合、早めのメンテナンスの方がトータルコストを抑えられます。例えば、外壁塗装の費用は50~150万円程度ですが、外壁の劣化を放置すると、内部の補修が必要になり、結果的に張り替え(150~300万円)などの大掛かりな工事が必要になります。
適切なタイミングでメンテナンスを行えば、大きな出費を防ぐことができます。リフォーム後の生活向上ポイント
外壁リフォームをすると、家の見た目がきれいになるだけでなく、住み心地の向上にもつながります。
例えば、断熱性の高い塗料を使えば夏の暑さや冬の寒さを軽減でき、光熱費の削減にも役立ちます。また、防水機能が向上すれば、カビや結露の発生を抑えられるため、健康的な住環境を維持できます。
外壁リフォームが必要な劣化状態とは?
見た目で分かる劣化のチェック方法
外壁の劣化は、ひび割れや塗装の剥がれ、カビの発生など、目に見える形で現れます。以下の写真のような症状がある場合、外壁の防水性能が低下している可能性が高く、早急な対策が必要です。
実は見えない部分が劣化しているかも?防水・断熱機能の低下サイン
見た目では問題がなくても、外壁内部の防水機能や断熱性能が低下しているケースがあります。以下の症状がある場合、注意が必要です。
- 室内が冬に極端に冷えやすい、または夏に暑くなりすぎる
- 結露が頻繁に発生する
- 壁を触ると湿っている、または浮いている
- 雨が降ると室内の湿度が急上昇する
室内が極端に寒い/暑い場合は、断熱材が劣化している可能性があります。結露が頻繁に発生する場合は、外壁の通気性が損なわれている恐れがあります。
壁が湿っていたり浮いている場合は、防水性能が低下し、内部に水が染み込んでいる可能性があります。雨天時に室内の湿度が急上昇する場合は、外壁の防水層が劣化している恐れがあります。
これらの兆候がある場合、専門家の診断を受けることをおすすめします。
自宅の劣化状態を診断する方法
外壁の劣化状態を正しく判断するには、専門家の診断を受けるのが最も確実です。多くのリフォーム業者では無料診断サービスを提供しているため、気軽に相談してみましょう。
どんな工事がある?自宅に合った外壁リフォームの選び方
まず、「外壁リフォーム」とはなにを指しているのかをはじめに確認しておきましょう。
外壁リフォームとは、一般的に「塗装」「外壁の重ね張り(カバー工法)」「外壁の張り替え」の3つを指します。
以下では、それぞれの外壁リフォームをどのくらいの築年数・劣化症状でやるべきか、どんな施工方法かについて解説します。
外壁の塗装リフォーム
外壁塗装とは、現在の外壁の上に、新たな塗料を塗装するリフォームです。
張り替えやカバー工法のように、自宅の外壁材を変える大規模なリフォームではないため、費用を安価に抑えることができます。
築10~15年目で色あせ・細かなひび割れが目立つ場合や、築15年以上で剥がれ・防水機能の低下が見られる場合に、美観を取り戻すリフォームと捉えておくとよいでしょう。外壁塗装のメリットとデメリットを下記にまとめました。
- 張り替え・カバー工法と比べて安い
- 塗料の種類によって遮熱性や防汚性などの機能を付けられる
- 使用する塗料によっては20年以上の耐久性も期待できる
- 大規模な劣化症状が見られる場合はリフォームできない
- 長い目で見たときにコストパフォーマンスが悪い可能性がある
外壁の塗装リフォームがおすすめな人
- 築10年~20年で大規模な劣化が見られない人
- 今ある外壁の美観を取り戻すことができれば十分な人
- 今の外壁の性能には不満がない人
- とにかく安くリフォームしたい人
外壁の塗装リフォームについては、以下の記事でより詳しく解説しています。
外壁のカバー工法(重ね張り)リフォーム
外壁のカバー工法とは、現在の外壁材の上から新たな外壁材を貼り付けるリフォームです。
外壁の重ね張りと呼ばれることもあります。
外壁のカバー工法の場合、既存の外壁を撤去するための費用がかからないので、外壁の張り替えよりも安くなることが多いです。
築20年以上で塗装では対処しきれないひび割れ・雨漏りが発生している場合や、外壁がボロボロだが張り替えより費用を抑えたい場合に最適です。
外壁のカバー工法のメリットとデメリットを下記にまとめました。
- 既存の外壁の撤去費用がかからない
- 外壁材が重ねられることで断熱性能の向上が期待できる
- 新しい外壁材になるので、家の寿命を延ばせる
- 既存の外壁材を残すため、外壁の下地のメンテナンスができない
- 外壁材が重ねられることで重くなり、耐震性能が下がる可能性がある
外壁のカバー工法リフォームがおすすめな人
築20年以上で一度も外壁リフォームをしていない人外壁のデザインを変えるのに、色だけではなく材質も変えたい人
家の断熱性能を上げたい人
張り替えよりも工事費用を抑えたい人
外壁のカバー工法リフォームについては、以下の記事でより詳しく解説しています。
外壁の張り替えリフォーム
外壁の張り替えとは、お家の外壁材をすべてはがし、新しい外壁材に交換するリフォームのことです。
お家に使われている外壁材は一生モノではなく、多くの場合20~50年ほどで寿命がきます。
寿命を過ぎた外壁材をそのまま使用していると雨漏りや骨組みの劣化の原因となるため、新しい外壁材に交換することで家を長持ちさせるのです。
張り替える外壁材としては、サイディングボードが主流です。
築30年以上で外壁材が寿命を迎えた場合や、下地まで劣化している場合に最適です。外壁の張り替えのメリットとデメリットを下記にまとめました。
- 既存の外壁材をすべて取り除くので、外壁の下地のメンテナンスを行うことができる
- 軽量の外壁材に張り替えることで耐震性を高めることができる
- 新しい外壁材になるので、家の寿命を延ばせる
- 既存の外壁の撤去費用がかかる
- 工期が他の工法よりも長い
外壁の張り替えリフォームがおすすめな人
- 築20年以上で一度も外壁リフォームをしていない人
- 既存の外壁に大きな穴やヒビがあり、雨漏りをしている人
- 外壁のデザインを変えるのに、色だけではなく材質も変えたい人
- 家の耐震性能を上げたい人
外壁の張り替えリフォームについて更に詳しく知りたい方は、以下の記事がおすすめです。
外壁リフォームの費用が分からない!費用相場と見積もりのポイント
外壁リフォームを検討する際、多くの人が最も気になるのは「費用」です。外壁の状態やリフォームの方法によって価格は大きく変わるため、適正な予算を把握することが重要です。本記事では、外壁リフォームの基本費用と追加費用の詳細、実際の費用事例、見積もりの取り方について解説します。
何にいくらかかる?リフォームの基本費用+追加費用を解説
外壁リフォームの費用は、施工方法や使用する材料によって異なります。ここでは、外壁塗装、カバー工法、張り替えそれぞれの費用と追加費用について解説します。
外壁塗装の費用
外壁塗装は、既存の外壁に新たな塗料を塗ることで美観や防水性を向上させるリフォーム方法です。使用する塗料の種類によって価格が変わります。
- シリコン塗料:耐久性とコストのバランスが良く、一般的に使用される塗料です。費用の相場は60~120万円程度。
- フッ素塗料:耐久性が高く、メンテナンス頻度を減らせますが、その分価格も高めです。相場は80~150万円程度。
カバー工法の費用
カバー工法は、既存の外壁の上から新しい外壁材を重ねて張る方法です。工期が短く、張り替えに比べてコストを抑えやすいのが特徴です。
- ガルバリウム鋼板を使用する場合、耐久性に優れメンテナンス頻度が低い反面、費用は120~200万円程度。
張り替えの費用
張り替えは、既存の外壁を撤去し、新しい外壁材を張るリフォーム方法です。下地の状態により追加費用が発生する場合があります。
- サイディングボードを使用した張り替えの相場は150~300万円程度。
追加費用として考慮すべきもの
基本的な施工費用のほかに、リフォームに伴う追加費用が発生する場合があります。
- 足場代:リフォーム時には足場を組む必要があり、15~30万円程度かかります。
- 高圧洗浄費:汚れやカビを落とすための洗浄費用が数万円かかることがあります。
- 補修費用:下地の劣化が進んでいる場合、下地補修費として数万円~数十万円の追加が必要になることがあります。
相見積もりで費用を抑える時のポイント
外壁リフォームを適正な価格で行うためには、複数の業者から相見積もりを取ることが重要です。
複数社から見積もりを取得するメリット
相見積もりを取ることで、価格の相場を把握しやすくなり、不必要な追加費用を避けられます。また、各社の対応やサービス内容を比較し、信頼できる業者を見つけやすくなります。
費用比較のチェックリストと注意点
見積もりを比較する際には、以下のポイントを確認しましょう。
- 見積もりの内訳が詳細に記載されているか
- 追加費用の発生条件が明記されているか
- 塗料や外壁材のグレードと価格が適正か
- 保証内容やアフターサービスが含まれているか
まずは、見積もりに内訳がしっかり記載されているか確認しましょう。各費用項目(塗料、外壁材、足場設置費用など)が明確に記載されている業者は、透明性が高く信頼できます。
追加費用が発生する場合、その条件が事前に説明されていることが重要です。信頼できる業者は、追加費用がどのような場合に発生するかを明確に示し、予期せぬ請求を防ぐことができます。
また、使用する塗料や外壁材の品質や価格が適正か、他の業者と比較してみましょう。安価な材料は短期的にはコストを抑えられますが、耐久性やメンテナンス費用を考慮して選ぶことが大切です。
最後に、リフォーム後の保証やアフターサービスがあるかを確認しましょう。施工後の点検や不具合対応が含まれている業者は、長期的な安心感を提供してくれます。
外壁リフォームで後悔しないために!悪徳業者を見分ける方法
外壁リフォームで後悔しないために!悪徳業者を見分ける方法
外壁リフォームは大きな投資です。そのため、業者選びを誤ると、後々「こんなはずじゃなかった」と後悔することになります。最初にしっかりと業者選びの基礎知識を押さえ、信頼できる業者を見つけることが大切です。悪徳業者の特徴や見分け方を理解することで、リフォームを安心して進めることができます。
業者選びの基本とチェックポイント
まずは業者選びの基本を押さえましょう。業者選びにおいては、以下のポイントをチェックすることが重要です。
資格や免許の確認
見積もり内容の明確化
工期と作業内容の確認
業者が持っている資格や免許は、施工の品質を担保するものです。建築士の資格や、リフォーム業者が所属する団体への登録があるかどうかを確認しましょう。
また、見積もり内容が不明確な業者は注意が必要です。きちんとした業者は、詳細な見積もりを提示し、どの部分にどのような費用がかかるのかを説明してくれます。
さらに仕事が早すぎる業者や、逆に工期が異常に長い業者は問題があるかもしれません。作業内容と工期が合理的かどうかを確認しましょう。
「この業者、大丈夫?」信頼できる業者を見極めるポイント
信頼できる業者を見極めるためには、以下のチェックリストを使って確認しましょう。
施工実績
口コミやレビュー
資格や認定
業者が過去に手掛けた外壁リフォームの事例を見せてもらい、実績が豊富かどうかを確認します。具体的な事例が紹介されている業者は信頼性が高いです。
また、他の顧客からのフィードバックをチェックしましょう。インターネットでの口コミやレビューは、業者の信頼性を知る手がかりになります。
さらに専門的な資格や認定を持つ業者は、技術的にも信頼できます。例えば、外壁リフォームに特化した資格を持つ業者は、その分野での高いスキルが期待できます。
悪徳業者を回避するための具体的対策
悪徳業者の手口は巧妙で、最初は信頼できるように見えても、後々問題が発覚することがあります。そうした業者に引っかからないために、具体的な対策を講じることが重要です。
「激安」「即決を迫る」は要注意!悪徳業者の手口と対策
悪徳業者がよく使う手口には、以下のようなものがあります。
激安価格を提示する
即決を迫る
不明瞭な契約内容
あまりにも安すぎる価格を提示してくる業者は要注意です。安さを前面に出してきた場合、品質やサービスが妥協されている可能性があります。相場と比較して極端に安い価格には注意が必要です。
また即決を迫る業者は、決して信頼できる業者とは言えません。リフォームは慎重に検討すべき内容なので、急いで決めるように誘われても冷静に考えましょう。
なかには、言葉巧みに契約内容が不明瞭な業者もいます。細かい部分まで契約内容を確認し、納得できない点があればその場で契約を結ばないようにしましょう。
失敗しないために!第三者の評価や無料相談サービスを活用しよう
第三者の評価や無料相談サービスを活用することも、悪徳業者を回避するための有効な方法です。以下の方法を試してみましょう。
第三者機関の評価を確認
無料相談サービスを利用する
他の顧客の評価得を聞く
日本建築士会など、信頼できる第三者機関が行っている評価や認定を確認することができます。これにより、業者の信頼性や技術力を客観的に把握できます。
また多くのリフォーム業者は、無料で相談を受け付けている場合があります。複数の業者から相談を受けてみて、比較検討することで、自分に合った業者を見つけやすくなります。
知人や友人、過去にリフォームを経験した人から評価を聞くのも一つの方法です。口コミやレビューでは見逃しがちな細かい情報を知ることができるかもしれません。
最後に
「記事を読んだだけではどのリフォームがいいか決められなかった……」「そもそもうちはリフォームが必要なのか、プロの意見をききたい!」と思われた方もおられるかもしれません。
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