外壁・屋根工事の足場の相場価格はいくら?計算方法と「足場無料」の危険性

  • 【更新日】2021-12-07
外壁・屋根工事の足場の相場価格はいくら?計算方法と「足場無料」の危険性

足場の費用は、外壁工事・屋根工事の中でもトラブルになりやすいポイントの1つです。

あなたは「今なら足場無料です!」と言われたことはありませんか?実はこの誘いには裏があります。

この記事では、「足場代の相場はいくらか?」「足場代の計算方法」「足場代は本当に無料になるのか?」などをわかりやすく解説します。

Point
  • 足場は安いから良い訳ではない。足場無料をうたう業者には悪徳業者もいる。
  • 足場の相場は、メッシュシート込みで1平米あたり800円~1,000円。一軒家の場合は15~20万円が相場。
  • 足場代は「足場面積(足場の外周の長さ×足場の高さ)×平米単価」で計算することができる。

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外壁・屋根工事の足場代の費用相場

まずは、外壁・屋根工事における足場代の費用相場を確認していきましょう。

足場の費用は、お家の大きさによって変わります。

外壁・屋根工事の足場代は1平米あたり800円~1,000円

外壁・屋根工事の足場設置の費用相場は、1平米あたり700円~800円です。

足場と同時にメッシュシートと呼ばれる塗料の飛散防止用のネットを設置することが多く、これは1平米あたり100~200円です。

足場代は、足場設置代とメッシュシート代を合計したものを指し、これは1平米あたり800円~1,000円です。

一般的な2階建て住宅の場合、足場の合計価格は20万円前後になります。

坪数別の足場代の費用相場

冒頭で、「足場代はお家の広さで変わる」とお伝えしました。

足場代の平米単価が分かったところで、次は家の広さごとに足場代がいくらほどになるのかを確認していきましょう。

坪数別の足場代の費用相場は、20坪で12~15万円、30坪で18~22万円、40坪で23~29万円が相場です。

【述べ坪数別の足場代の相場】

延べ坪数 足場代の相場価格
10坪 6万~8万円
20坪 12万~15万円
30坪 18万~22万円
40坪 23万~29万円
50坪 29万~36万円
60坪 35万~44万円

※正確な足場を求める場合、まず足場面積(足場の外周の長さ × 足場の高さ)を把握しましょう。(詳しくは「第3章.足場費用を自分で計算する方法」をご覧ください。)

もしご自宅の床面積が25~40坪なのに、足場だけで40万円以上の見積もりを出された場合は注意してください。

足場は見積書の中でもごまかしやすい項目なので、本来よりも多く請求されることがあります。

実際に、足場相場に関するご相談の中には「30坪の家なのに足場だけで50万円の見積もりを出された」という悪質なケースも存在しています。

一面のみの足場の場合の費用

例えば、日当たりが悪い北側一面のみ塗装したいという方もいるかと思います。

そういった場合は、一面だけの足場設置を提案されることがあります。

一面のみ足場を設置する場合の費用は、5~10万円が相場です。(横幅:6m × 高さ:6mの場合)

ただし、一面のみの足場架けはオススメしません。

一面のみの場合、足場を壁に強力に固定することが出来ず、安定感がなく大変危険だからです。

また不安定なことから、塗装職人の仕上がりのクオリティが下がる可能性も考えられます。

そのため、外壁一面のみの塗装であっても、安全のために少なくとも3面は足場を組むことが一般的です。

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足場の種類とそれぞれの相場価格

足場と一言で言っても、実はいくつか種類があります。

そして、足場の種類ごとに費用相場も異なります。

この章では、足場の種類と特徴、それぞれの費用相場を確認していきましょう。

単管足場

単管足場とは、鉄パイプをクランプ金具とボルトで固定して作る足場です。

建物の規模や形状によって足場の範囲を調整をしやすいというメリットがありますが、足元が2本の鉄パイプのみであり、足を滑らせやすい足場でもあります。

近年では、極端に狭い場所への足場設置以外では見られることは少なくなっています。

平米単価は700円~900円が相場です。

単管ブラケット足場

単管ブラケット足場は、単管足場に「ブラケット」という金属の足場をとりつけて作業スペースにする足場のことです。

単管足場よりも作業スペースが広く、角度調整などが自由に行えるという特徴があり、3階以上の建物の工事などによく用いられます。

デメリットは設置にかかる時間が長いことと、揺れに弱いことです。

平米単価は800円~1000円ほどです。

くさび足場(ビケ足場)

クサビ足場とは、一定間隔ごとに設置されたパイプを支柱として、手すり・足場などをくさびで固定していく足場のことです。

ビケ足場、クサビ緊結式足場とも呼ばれます。

ハンマーでの組み立てが可能なため設置・解体にかかる期間が短く、作業スペースも広いのが特徴です。

現在、一般住宅などの低層の建物の工事においては主流の足場となっています。

なおデメリットとして、組み立ての際にハンマーで金属を叩く騒音が発生することが挙げられます。

平米単価は700円~900円ほどです。

枠組足場

枠組足場は、事前に工場で作られた建枠にそって組み立てられる足場です。

ビルなどの高層建築に使用することを前提としているため、強度が高く、安全性にも優れています。

ただし、部品が多く組み立てに時間がかかるほか、作業にはクレーン車なども必要になってくるので、一般住宅で用いられることはほとんどありません。

平米単価は1100円~です。

足場費用を自分で計算する方法

ここまでで、一般的な足場代の相場をご紹介してきました。

次に、ご自宅の足場費用を算出したい方向けに足場の計算方法をご紹介します。

足場費用の計算方法

足場代は以下の計算で求めます。

足場設置代(足場架面積 × 700~800円)+ メッシュシート代(足場架面積 × 100~200円)

また、ここで言う足場架面積は、以下の計算で算出します。

足場架面積 = 建物の外周(m)×建物の高さ(m)

実際の足場費用の計算例

上記の計算式をもとに、足場料金を計算してみましょう。

今回は「縦6m × 横8m × 高さ6m」の2階建てという設定で足場料金を算出しました。

(ご自宅の大きさは、平面図・立面図で確認できます。)

計算の流れは次の通りです。

  • STEP1:足場の外周の長さを求める
  •  ▼
  • STEP2:足場架面積を求める
  •  ▼
  • STEP3:足場の合計金額を求める

STEP1:足場の外周の長さを求める

足場の外周は、以下のようになります。

足場の外周

=縦幅(6m+0.6m×2)×2面 + 横幅(8m+0.6m×2)×2面
=14.4m(7.2m×2面) + 18.4m(9.2m×2面)
32.8m

注意点は、次の2つです。

  1. 足場は建物から、0.6m離して設置する ▶ +0.6m
  2. 足場は、建物の両端に0.6mずつ余るよう設置する ▶ ×2

※下記参照

STEP2:足場架面積を求める

足場架面積は、以下の通りです。

足場面積

=足場の外周の長さ(32.8m) × 足場の高さ(6m+1m)
229.6㎡

注意点は、次の2つです。

  1. 足場架面積の計算式は「建物の外周×建物の高さ」
  2. 足場は通常「建物の高さ + 1m」の高さで設置する ▶ +1m

STEP3:足場の合計金額を求める

前述の通り、足場の合計金額は次のように求められます。

足場代=足場設置代(足場架面積 × 700~800円)+ メッシュシート代(足場架面積 × 100~200円)

よって、今回のケースの足場費用は以下のように計算することができます。

足場の合計金額

足場費用(183,680円) + 養生費用(45,920円)229,600円

「縦6m × 横8m × 高さ7m」の2階建ての家の足場合計金額は229,600円という結果が得られました。

この計算例を参考に、ご自宅の足場料金の計算を行ってみてください。

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そもそも足場って本当に必要なの?

ここまでお読みいただいた方は、外壁塗装・屋根塗装に用いられる足場の費用相場をお分かりいただけたかと思います。

そこで、「足場って結構高いけど……本当に必要なの?」と感じた方もおられるのではないでしょうか?

20万円前後するのが一般的な足場は、決して安いものではありません。

この章では足場の必要性を見ていきましょう。

2階以上の建物の塗装は足場が必須

結論からいうと、2階以上の建物の塗装には足場が原則必須となっています。

これは、厚生労働省が定める「労働安全衛生規則」にて、2m以上の高さで行う高所作業には足場などの作業床を設ける必要があると記載されているためです。

(労働安全衛生規則 第一節 第五百十八条)

「無足場工法」など、ロープを用いることで足場なしの高所作業を行うケースも中にはあります。

しかし、対応できる職人の数が少なく、作業効率も良くないことから、基本的には仮説足場を組立てて塗装をするのが前提です。

足場を設置することで得られる効果

では、足場を設置するとどのような効果が得られるのでしょうか?

足場の設置が必要とされているのは、ルールとして決められているからだけでなく、施主と塗装業者の双方にメリットがあるためです。

具体的には足場の設置すると、以下のような効果があります。

  • ・安定した作業スペースができ、塗装工事のクオリティが上がる
  • ・メッシュシートをかけることができ、近隣へのペンキの飛散を防げる
  • ・作業員の安全が確保される

 

このように、足場には重要な役割がいくつもあります。

安くなるからといって、安易に足場なしの施工を提案してくる業者との契約は避けましょう。

足場代が無料になるってホント?

この章では、足場のトラブルの中でも特に多い「足場を無料にします!」という営業の裏事情を確認していきます。

悪徳業者に騙されないためにも正しい知識を身につけましょう。

 足場代は無料になりません!

結論から言うと、足場代が完全無料になることはありません。

なぜなら、足場は外壁塗装の20%を占める費用であり、これを無料にすると塗装業者はほぼ確実に赤字になってしまうためです。

足場無料を謳う業者の中には、塗料代や諸経費など他の項目に足場の費用を上乗せしている業者が珍しくありません。

よくある足場無料の営業手口

次のような営業を受けたことはありませんか?

このような営業トークには注意してください。

「近所で塗装工事をしているので、今だけ足場を無料にします!」 「今だけキャンペーンをやっているので、足場が半額になります!」 「今ならモニター価格として、足場をお安くできます!」

足場無料を謳うセールスは、悪徳業者の可能性があります。

このような誘いがあった場合は急いで契約するのではなく、慎重に情報収集してから契約を決めましょう。

悪徳業者について詳しく知りたい人は、次の記事をご覧ください。

「足場無料」の勧誘は5人に1人が受けている【100人アンケート】

下の表は、5年以内に外壁塗装をした方を対象としたアンケートの結果です。

「塗装業者から提案を受けた際、「足場代を無料にします!」という提案はありましたか?」という設問に対して、20%の方が「はい」と回答しています。

足場無料という勧誘を受けた人の割合グラフ

引用:『外壁塗装の経験に関するアンケート(n=100)』2021.11 ヌリカエ調べ

アンケート結果から分かるように、「足場を無料にします!」という危険な勧誘は、決して珍しいものではありません。

先程もお伝えしたとおり、足場の無料を謳うセールスは悪徳業者の可能性が高いので、十分注意をしてください。

足場は無料にできるものではないと理解し、信頼できる業者に工事を依頼しましょう。

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足場の単価が相場とかけ離れている場合どうする?

ここまで、一般的な足場の費用相場を解説しましたが、もし見積書に記載された足場の単価が費用相場とかけ離れている場合はどうすればよいのでしょうか?

相場より「高すぎる場合」と「安すぎる場合」の2つにわけて解説します。

相場より高すぎる場合(目安:1200円/㎡以上)

足場の単価が相場よりも高すぎる場合(目安は1200円/㎡以上)、語弊を恐れずに伝えると「ぼったくり」の可能性が高いです。

このような単価金額を提示する業者全てが悪徳業者というわけではありませんが、現在の基準で見ると相対的に高めの金額と言えるでしょう。

ただし、3階建てや勾配のあるお家の場合、通常の戸建て住宅より1m²あたりのm²単価は高くなるため、1200円/㎡前後の足場単価が見積もりとして出されることもあります。

特にそういった住宅環境でないにもかかわらず、足場単価が1200円/㎡以上の見積り金額が出された場合、その業者との契約は避けるのが無難でしょう。

相場より安すぎる場合(目安:500円/㎡未満)

足場の単価が相場よりも安すぎる場合(目安は500円/㎡未満)、手抜き工事などのトラブルや施工品質にミスが起きる可能性が高いです。

このように足場の単価が安すぎる場合は、足場の組み立てや解体のスケジュールが過密なものになっている可能性が高く、事故が起きやすいのです。

また、足場組み立てには専門技術が必要なので、通常、足場は専門業者に外注するのですが、中には、それを自分たちで安く簡易的に足場を組み立ててしまい、足元が不安定な中で塗装する業者がいます。そのような場合、工事の品質が悪くなってしまうこともあるので、「自社で足場を設置できるので安くなります!」というセールストークには注意しましょう。

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足場工事で実際に起こったトラブル

最後に、足場工事の際に実際に行ったトラブルを数件ご紹介します。

足場工事は、外装工事の工程の中でも問題が起こりやすい工程の一つです。
本章でトラブルとその回避方法を知り、円満な足場工事を目指しましょう。

騒音で隣人とトラブルに……

両隣りが密接しているので、騒音で少し揉め事になってしまい、その時のご近所さんへの根回しが大変でした。(東京都)
引用:『外壁塗装の経験に関するアンケート(n=100)』2021.11 ヌリカエ調べ

 

都心部にお住まいの場合、周囲の住宅が密集しているケースは珍しくありません。

足場工事は組み立ての際にハンマーで金属を叩く音が周囲に響くので、お隣さんとの距離が近い場合は特に注意が必要です。

ご紹介したトラブル事例のように騒音が原因で近所の方と揉めてしまわないよう、足場を立てる前には、「足場を立てて工事をすること」「足場を立てる間騒音が発生すること」を事前にしっかり伝えておきましょう。

足場運搬トラックが通行の邪魔に

足場の設置用具を運ぶトラックを家の前に停めていたが、大きなトラックだったため隣家の車が出せないことがあった。(長野県)
引用:『外壁塗装の経験に関するアンケート(n=100)』2021.11 ヌリカエ調べ

 

足場用のパイプ等を運ぶトラックは非常に大きいので、家の前の道が狭い場合、通行の妨げとなってしまうことがあります。

今回の事例では、お隣のお家の車両を出せなくなってしまい、ご迷惑がかかってしまったようです。

このようなトラブルを避けるためには、足場業者に「いつ、どこに何時間くらい駐車するのか」をしっかり確認した上で、周囲の方にもそのことを周知しておくのが重要です。

足場の運搬自体をなくすことは難しいので、早めに共有をすることで協力をお願いしましょう。

まとめ:必ず複数業者から足場相場の見積もりを取ろう

ここまで、足場の単価・相場・計算方法について詳しく見てきました。
ただし、1つ1つのお家で立地条件や大きさ、高さが異なりますので、ここで開設した相場はあくまでも目安であることに注意してください。

まとめると、以下の通りです。

Q. 足場の単価はいくら?
1平米あたりの足場の単価は¥700~800が相場と言われています。詳しくは、足場の単価・費用相場まとめをご覧ください。
Q. 一軒家の足場の費用相場はいくら?
一般的な一軒家(25~30坪)の家の場合、足場の相場は15~20万円と言われています。詳しくは坪数別の足場の相場価格をご覧ください。
Q. 足場が無料になるってホント?
足場は外壁塗装の20%を占める費用で、無料にすると塗装業者が赤字になってしまいます。そのため、足場は無料にはなりません。足場が無料になるってホント?をご覧ください。
Q. 足場に関するトラブルを防ぐには?
必ず複数の業者から見積もりを取りましょう。ヌリカエなら30秒で無料診断 が可能です。詳しくは、まとめ:必ず複数業者から見積もりを取ろうをご覧ください。

外壁塗装・屋根塗装において、足場は絶対に欠かすことができません。

もし適切な費用・相場を知りたいと感じたら、業者に相談してみてはいかがでしょうか?

 

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