外壁塗装のローンを使うメリット・デメリット、返済額シミュレーションも分かりやすく解説!

  • 【更新日】2024-03-26
外壁塗装にローンを使って大丈夫?

本記事では、外壁塗装をしなくてはいけないけど貯蓄が足らない方向けに

  • 外壁塗装でローンを使うメリット・デメリット
  • 月々の返済シミュレーション
  • 外壁塗装ローンの種類や選び方

などについて、分かりやすく解説しています。

はじめにポイントを解説してしまうと、悪化してから修繕をするよりローンを使ったほうが安く外壁塗装が済むケースが多いです。

最後までお読み頂ければ、外壁塗装ローンを利用すべきが判断できます。ぜひ、ご覧ください。

Point
  • 安いローンでも金利は2~3%前後
  • 信販系ローンは審査や入金が早い、手続きが楽
  • 銀行系ローンは金利が安め
  • 工事が遅れて増す修繕費を考えると、ローンを借りる方が安くつく場合も

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※1時間以内に74人が ヌリカエで料金診断しました。

ローンで外壁塗装するメリット・デメリット

ローンを使うメリット

お金が足りない場合に、ローンを使って外壁塗装をするメリットには、以下のようなものがあります。

  • すぐに見栄えが回復する
  • 結果的に出費を抑えられる
  • 資金に余裕ができ、グレードの高い塗料を選べる

メリット① すぐに見栄えが回復する

外壁塗装のお金が貯まる数ヶ月~数年のあいだ、傷んだ外壁を毎日見続けるのはつらいものです。
しかし、ローンを借りて塗装にとりかかれば、すぐにキレイな外見に戻すことができます。

メリット② 結果的に出費を抑えられる

お金を貯めている間にも、気になる外壁の傷みは日々進行し、キレイに直すための費用も増加ていきます。
やっと資金ができたら、貯め始めた時点よりも高い修繕費用がかかる状態になっていた…なんてことを避けられます。

メリット③ 資金に余裕ができ、グレードの高い塗料を選べる

外壁塗装に使われる塗料は、安いものは5~6年、しっかりしたものは10~15年以上と耐用年数に幅があります。
お金を貯めてなんとか安い塗料で外壁塗装するより、ローンを借りて十分な資金を用意し、耐用年数の長い塗料で塗装をしたほうが、工事の間隔が空き、長い目でみて費用もお得になります。

ローンのデメリット

一方で、ローンにはデメリットがあることも忘れてはいけません。

  • 利息が発生する
  • 申請の手間がかかる
  • 金銭感覚がくるうことも

デメリット① 利息が発生する

当然ながら、借金である以上利息が発生し、返済しながら利息を支払う必要があります。
後に試算していますが、100万円を5年間で返した場合で利息は約6万4,000円、10年間で返した場合では約13万円です。

デメリット② 申請の手間がかかる

ローンを利用するためには、申込み・審査待ち・返済などの時間と手間が発生します。
手続き作業が苦手な方は苦しむかもしれません。

デメリット③ 金銭感覚がくるうことも

収入から確保した以上のお金を使うことで、金銭感覚が悪くなり、借金で衣食住や遊びの費用をまかなうクセがつく可能性も、否定しきれません。

外壁塗装ローンはこんな人にオススメ

メリットや利息総額の試算をもとにすると、以下に1つでも当てはまる方は、ローンを活用して早めに外壁塗装したほうがお得な可能性がじゅうぶんあります。

  • 費用(約70~100万円)が、一括で支払えそうにない
  • 進学などのライフイベントが近く、貯金を減らしたくない
  • 現時点で外壁があきらかに劣化している
  • 使う塗料を上のグレードに上げたい

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ローンの利息・返済額シミュレーション

外壁塗装のローンの金利相場「2~3%」と言われています。

そこで今回は平均的な利息である「2.5%」を基準に、返済期間を「3年(36回払い)」「5年(60回払い)」「10年(120回払い)」の3パターンについて、気になる利息の額と月々の返済額を試算しました。

「100万円」借りた場合の利息・月額返済額

外壁塗装費用として「100万円」を借り入れるとすると…

返済回数 利息総額 月々の返済額
36回払い(3年間)の場合 38,992 28,861
60回払い(5年間)の場合 64,810 17,747
120回払い(10年間)の場合 131,190 9,426

※元利均等方式での返済。手数料・保証料は考えないものとする

100万円を5年間で返した場合で利息は6.4万円10年間で返済した場合は13.1万円となります。
2~3年放置した場合に膨らむおそれのある金額より、あきらかに安くなっていることが分かるでしょう。

※ 企業によって違いがあるため、あくまで目安として参考ください。

借入金額が50~120万円の場合

借入金額100万円以外のパターンについて、表形式で返済総額・利息総額・月額返済額などを一覧でまとめました。

36回払い(3年)

借入金額 返済総額 利息総額 月額返済額 年間返済額
50万円 519,486円 19,486円 14,430円 173,160円
60万円 623,388円 23,388円 17,316円 207,792円
70万円 727,290円 27,290円 20,202円 242,424円
80万円 831,190円 31,190円 23,089円 277,068円
90万円 935,088円 35,088円 25,975円 311,700円
100万円 1,038,992円 38,992円 28,861円 346,332円
110万円 1,142,892円 42,892円 31,747円 380,964円
120万円 1,246,792円 46,792円 34,633円 415,596円

60回払い(5年)

借入金額 返済総額 利息総額 月額返済額 年間返済額
50万円 532,388円 32,388円 8,873円 106,476円
60万円 638,876円 38,876円 10,648円 127,776円
70万円 745,357円 45,357円 12,423円 149,076円
80万円 851,847円 51,847円 14,197円 170,364円
90万円 958,330円 58,330円 15,972円 191,664円
100万円 1,064,810円 64,810円 17,747円 212,964円
110万円 1,171,294円 71,294円 19,522円 234,264円
120万円 1,277,783円 77,783円 21,296円 255,552円

120回払い(10年)

借入金額 返済総額 利息総額 月額返済額 年間返済額
50万円 565,556円 65,556円 4,713円 56,556円
60万円 678,682円 78,682円 5,656円 67,872円
70万円 791,810円 91,810円 6,598円 79,176円
80万円 904,932円 104,932円 7,541円 90,492円
90万円 1,018,053円 118,053円 8,484円 101,808円
100万円 1,131,190円 131,190円 9,426円 113,112円
110万円 1,244,310円 144,310円 10,369円 124,428円
120万円 1,357,423円 157,423円 11,312円 135,744円

以上のシミュレーションを参考に、計画的な外壁塗装ローンを考えましょう。

なお一般的な外壁塗装ローンの支払い回数は「60~120回」が目安です。ローンを選ぶ多く人は、この範囲で支払い回数を決めています。年数だと「5~10年」です

支払い回数を決めるときは「60~120回」に収まる範囲で借入をしましょう。

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外壁塗装ローンを借りるときの注意点

ローンを使って外壁塗装を行うときは、あらかじめ以下の点に注意しましょう。

  • 劣化の遅い外壁には非効率
  • 塗装業者がローンを紹介しない場合がある
  • 業者は銀行のローンを紹介しない
  • リフォームローンを借りられない人がいる

それでは、注意点を具体的に解説します。

劣化の遅い外壁には非効率

外壁塗装ローンの何よりのメリットは、工事が遅れることにより増す修繕費より、「利息」の方が多くの場合安く済むというものにあります。
要は、劣化が早い外壁ほど、ローンを組んで修繕した場合に得になりやすいのです。

たとえば、モルタルや、窯業系サイディング」は劣化が比較的早いため、ローンの利用が効率的です。

一方で、タイルなど劣化が遅い外壁材を使用している場合は、経年劣化が遅いため、工事を数年延ばしても比較的傷みがすすみません。

使用している外壁材に応じて、ローンを活用すべきか検討しましょう。

塗装業者がローンを紹介しない場合がある

外壁塗装ローンを借りたい場合、規模の大きい業者を中心に検討しましょう。

小規模な塗装業者だと、経営やキャッシュフロー上、施主から迅速に現金を入手したいため、ローン利用者の依頼を受けたがない場合があります。
業者にとってのリスクは、施工価格という形で顧客に跳ね返ってきます。

信販系のローンに誘導されることも

銀行系ローンは、手続きが煩雑で時間がかかり、さらに審査・入金が遅めな傾向があります。

反対に信販系ローンは、金利が比較的高いなかわりに、審査や入金が早いという特徴があります。
そのため、早く受注を獲得したい業者は、非効率な銀行のローンより、信販のローンを多く紹介する傾向があります。

金利の低さを重視するなら、ローン選びは自分の意思をもって決めたほうがよいでしょう。

ローンを借りられない人がいる

支払い能力が不十分だとされて、ローンを借りられない人もいます。
具体的には、以下に当てはまる場合ローンを借りられないことが多いため、ご注意ください。

  • すでに他の返済を多く抱えている
  • 借入金が収入に対して多すぎる
  • 金融ブラックリスト者

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外壁塗装に使えるローンの種類と選び方

外壁塗装ローンを借りる場合、銀行やクレジット(信販)会社が提供する「フリーローン」を利用することになります。
以下では、銀行系フリーローンと信販系フリーローンローンの特徴を解説します。

銀行系フリーローン

メリット デメリット
金利が安め(最低1%台から) 申し込み手続きがやや犯罪必要
利用する銀行の口座が必要 審査に時間がかかる

銀行系フリーローンの特徴

銀行の場合、信販よりも金利が安いのがメリットです。 信販系ローンの金利は2%~10%以上ですが、地方銀行だと金利が1%台の場合もあります。

しかしながら、銀行ローンは、「審査に時間がかかる」のが懸念です。
悪い場合、1ヵ月以上審査を待たされて、結局「審査落ち」でお金が借りられなかったということも起こりえます。

銀行系フリーローンの商品例

銀行系ローンのうち、おもに金利の低さを重視していくつかピックアップしました。

金融機関名・商品名 実質年利 審査時間 借入限度額 特徴
東京スター銀行
スターフリーローン
1.5%~14.6% 明記なし 10~1,000万円
  • 手続きはネットで完結
  • 繰上返済手数料は無料
きらぼし銀行
フリーローン
1.7%~13.8% 最短3~5営業日 10~1,000万円
  • 手続きはWEBで完結
  • 300万円までは所得証明が不要
北陸銀行
ほくぎんフリーローン
1.8%~13.5% 明記なし 10~1,000万円
  • 手続きはWEBで完結
横浜銀行
フリーローン
1.9%~14.6% 最短翌日 10~1,000万円
  • 審査が最短翌日と早い
  • 来店不要、ネットで申込み完結

注:表示している金利は令和4年9月29日時点のものです

信販系フリーローン

メリット デメリット
  • 審査結果が早くわかる
  • 特典・キャンペーンが豊富
  • 手続きを委託できる塗装業者が多め
  • 銀行で審査に落ちた人でも借りられることも
  • 金利が比較的高め
  • リボルビング式の返済方法であることが多い

信販系ローンの特徴

信販ローンは特に、「審査結果が早くわかる」「手続きは業者へすべて委託できる」という点が魅力です。

審査は遅くても2日以内、早ければ申込み日に審査結果が分かります。

一方で、信販ローンは時期によって金利が変動します。これは、時期によって外壁塗装ローンの申込み数が違うためです。

利用者の多い、「年度末」は金利が高くなってしまいます。

信販系ローンの商品例

おもに金利の低さと対応の早さに注目し、信販系ローンをピックアップしました
クレジット会社系、消費者金融系のほか、銀行のカードローンもこちらに含めています。

金融機関名・商品名 実質年利 審査時間 借入限度額 特徴
楽天銀行
スーパーローン
1.9%~14.5%
(変動金利)
最短当日~2営業日 10~800万円
  • 手続きはWEBで完結
  • 最大31,000ポイントの楽天ポイント入手可
三井住友カード
カードローン
1.5%~15.0% 最短5分~ 10~900万円
  • 24時間土日・夜間の振込も対応
三菱UFJ銀行
バンクイック
1.8%~14.6% 最短当日 10~500万円
  • 三菱UFJの口座なしでも利用可
SMBCモビット
モビットカードローン
3.0%~18.0% 最短30分 1~800万円
  • Tポイントが付与される

注:表示している金利は令和4年9月29日時点のものです

実質年利に幅がありますが、信販系ローンの利率は借入金額によって変わります
各機関の公開情報をもとに「100万円」借りた場合の借り入れ利率(年利)は以下のとおりです。

商品名 年利
楽天銀行
スーパーローン<
8.6%~14.5%
三菱UFJ銀行
バンクイック
12.4%
三井住友カード
カードローン
13.6~14.6%
SMBCモビット
モビットカードローン
審査による

なお初回利用時には最高利率が適用される場合もあります。

外壁塗装に特化したローンがある

外壁塗装をする方向けに開発された、金利も銀行系と同程度かそれより低い実質年利1.80%のローンのご用意があります。

ヌリカエローンの紹介画像

借り入れ額を不足分だけにしたり、ボーナス等で繰り上げ返済をすることを視野に入れれば、さらに金利は安くなります。
「外壁塗装のために貯金をしなければ…」と思っている方は、ぜひローンを使うことも検討し、費用を安く抑えてください。

ヌリカエローンの利用を希望している、ためしに審査を受けてみたいという方は、当社の外壁塗装の適正額診断 で家の条件の入力後、折り返し連絡を差し上げた際に「ヌリカエローンを利用したい」と希望をお伝え下さい。

私の家だといくら?

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ローン以外に外壁塗装資金を捻出する方法

外壁塗装ローン以外にも、外壁塗装の負担を減らす手段として以下のようなものがあります。。

  • 市町村の補助金
  • 住宅ローン減税

 

それぞれ、どのような仕組みなのか解説します。

市町村の補助金

補助金を利用して、外壁塗装の負担を減らしましょう。補助金なら、地域によっては最大30万円まで支給されます。

ただし、補助金の支給は条件をクリアする必要があり、条件も地域によって違います。

また、地域によっては補助金を設けていない場合もあるため、あらかじめ確認してから補助金を利用しましょう。

 

外壁塗装の補助金について詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。

住宅ローン減税

住宅ローン減税を活用すれば、ローン残高の0.7%が所得税から毎年控除できます。

ただし、外壁塗装で税制優遇を受けるには、以下のような条件を満たさなくてはなりません。

  • 外壁張り替え等の大規模修繕・模様替え等と同時の施工
  • 借入期間10年以上のローンを組む
  • 初年度は確定申告が必要
  • 施工費用が100万円以上
  • 所得額が2,000万円以下
  • 住居の床面積が50㎡以上 等

住宅ローン減税について詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。

▼書籍
  • 建築工事研究会『積算資料ポケット版 リフォーム編 2022年度版』一般社団法人経済調査会 2021
  • 田村誠邦・甲田珠子『プロのための住宅・不動産の新常識』エクスナレッジ 2019
  • みんなの建材倶楽部『使える!!内外装活用シート 2016-2017』エクスナレッジ 2016
  • 菊池克弘『住宅リフォーム重要事項32選』都市環境建設 2015
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