【初心者向け】外壁塗装の基礎知識。必要性や塗装タイミング、塗料、工程についても解説

  • 【更新日】2023-02-13
【初心者向け】外壁塗装の基礎知識。必要性や塗装タイミング、塗料、工程についても解説

外壁塗装は相場でも100万近くはかかります。決して安い買い物ではありませんので、納得した塗装を行うためにも基礎知識を身につけておきましょう。

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外壁塗装の基礎知識①塗装の必要性

外壁塗装には建物の美観維持だけでなく、外壁の耐久性向上という役割があります。

自然環境から家を守るための住宅メンテナンスであり、然るべきタイミングで塗装することは家に長く住み続けるために必要です。

外壁の耐久性向上

住宅の外壁は日々太陽光や紫外線、雨風などに晒されて経年劣化しています。外壁表面を覆う塗料の膜が剥がれてくると、水分を含んでしまった外壁の耐久性が低下します。

よって外壁が水分を含まないように、定期的に外壁塗装をして塗料の膜を作る必要があるのです。

ちなみに外壁が劣化して住宅内部にまで水分が侵入すると、定期的な塗装にかかる場合よりも修繕費でかえって出費がかさみます。

外壁の耐久性向上のために外壁塗装をしましょう。

建物の美観維持

新築住宅でも数年経過すると外壁も色褪せてきたり、湿度の高い環境であればカビやコケが生えてくることもあります。

そんなときに外壁塗装をすると建てた頃のような綺麗な見た目になりますし、毎日見る家の外観が良くなることで明るい気分にもなれます。

最近では意匠性のある塗料など、おしゃれなデザインに仕上がる塗料もありますので、塗装する際は塗料や仕上がりもじっくり検討しましょう。

 

外壁塗装の必要性について、基礎知識をもっと知りたい方は下記の記事をご覧ください。

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外壁塗装の基礎知識②塗装のタイミング

外壁塗装が必要になるタイミングは築年数や外壁の劣化症状から判断することができます。

外壁塗装が必要な年数

外壁塗装は新築住宅で1回目の塗装の場合、およそ10年が目安になります。

2回目の年数は1回目の塗装で使った塗料にもよりますが、一般的なシリコン塗料で実施した場合、2回目の外壁塗装は築20~25年が目安です。

まずは築10年を目安に、外壁塗装について計画を始まることをおすすめします。

外壁の劣化症状

塗装するタイミングのサインは、外壁の劣化症状にも表れてきます。劣化症状によっては必要年数を待たずに塗装をしてください。

「構造クラック」が出ている場合はただちに、「塗膜の浮き・剥がれ」「ヘアークラック」が出ている場合はなるべく早めに塗装をしましょう。

 

症状 対応緊急度 危険レベル
構造クラック
★★★ ただちに修理しないと危険です。

外壁だけでなく構造体が劣化し、塗装のみでは済まない可能性があります。

塗装の浮き・剥がれ
外壁の塗装が浮いて剥がれる
★★☆ なるべく早めに塗装しましょう。
雨水の侵入で外壁が劣化し、寿命が縮まってしまいます。
ヘアークラック
外壁の劣化症状の例
チョーキング
★☆☆ 緊急度は高くありません。
今のうちから塗装の計画を立てておきましょう。
藻やコケ
変色・退色

変色・退色の画像出典元:株式会社翔工務店 – 外壁塗装の必要性とタイミングとは・・・?株式会社翔工務店が解説いたします!

外壁塗装のタイミングについて、基礎知識をもっと知りたい方は下記の記事をご覧ください。

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外壁塗装の基礎知識③塗料

「アクリル」「ウレタン」「シリコン」「フッ素」「無機」など、外壁塗装の塗料には様々なグレード・種類が存在しています。

機能性などによっても分類されており、外壁用塗料は一般的に以下の6種類に分けることができます。

【外壁塗装に用いる塗料6種類一覧】

塗料の種類 耐用年数 実勢価格 実勢価格÷耐用年数
アクリル塗料 5~7年 1,500円/㎡ 約214円~300円
ウレタン塗料 7~10年 1,950円/㎡ 約195円~280円
シリコン塗料 10~15年 2,300円/㎡ 約150円~230円
ラジカル制御形塗料 12年~16年 2,400円/㎡ 約150円~200円
フッ素塗料 15年~20年 4,300円/㎡ 約215円~286円
無機塗料 25年~30年 5,300円/㎡ 約176円~212円

高価になるほどグレードが高くなり、機能性や耐用年数に優れます。また各塗料には次のような特徴があります。

アクリル塗料

アクリル塗料は発色のよさと光沢がある仕上がりが特徴です。実勢価格は「1,500円/㎡」ほどになります。

メリットは住宅に一般的に使われる塗料のうち最も安価であることです。

デメリットは耐用年数が5~7年と他塗料より短いので頻繁な塗り替えが必要になります。

ウレタン塗料

ウレタン塗料は複雑な形状や細かい面にも塗りやすく、剥がれにくいことが特徴です。実勢価格は「1,950円/㎡」ほどになります。

メリットは価格も手頃でひび割れしにくい、また塗装可能な素材が多いなどがあります。

デメリットは変色に弱かったり、防汚性に劣ったりもします。

シリコン塗料

シリコン塗料は耐久性と性能、費用のバランスが良いことが特徴です。実勢価格は「2,300円/㎡」ほどになります。

メリットはコストパフォーマンスに優れることで、実勢価格÷耐用年数という計算で1年あたりの金額を出した際に6種類の塗料内でも安価な部類です。

デメリットはひび割れしやすいことなので、線路沿いや人通りが激しいなど振動が多い立地での使用は向いていません。

ラジカル塗料

ラジカル塗料は2015年に日本ペイントで発売された新しい塗料で、従来の塗料にはない特殊な成分が配合されています。実勢価格は「2,400円/㎡」ほどになります。

メリットとしては、製品によってはシリコン塗料よりもよりコストパフォーマンスが優れる点です。

一方でデメリットとしては発売から数年しか経っていないため、自然環境での耐用年数実績がない、また取り扱っている業者が限られる、などがあります。

フッ素塗料

フッ素塗料は酸性雨や紫外線にも強く、一般的な塗料であるシリコンよりも高グレードの塗料です。実勢価格は「4,300円/㎡」ほどになります。

メリットとしては、耐用年数が長いのでメンテナンス回数を減らせることです。

デメリットとしては、価格が高いこと、ツヤありの仕上がりしか選べないこと、塗膜が割れやすいことなどがあります。

無機塗料

無機塗料は劣化が進みにくく、他塗料に比べて寿命が非常に長いことが特徴です。実勢価格は「5,300円/㎡」ほどになります。

メリットとしては無機物を主成分としているので雨や紫外線の影響受けにくいこと、カビ・こけが発生しにくいこと、低汚染性と防汚性に優れていることがあります。

デメリットとしては表面に汚れが付着しにくい特徴から、新しい塗料を塗った場合に無機塗料の塗膜との密着が悪いので再塗装できない可能性があります

外壁塗装の塗料について、基礎知識をもっと知りたい方は下記の記事をご覧ください。

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外壁塗装の基礎知識④塗装の流れ・工程

外壁塗装には塗料を外壁に塗る以外にも多くの工程があります。
施工開始から完了までは大まかに9段階に分けられ、全工程の終了までは14日間(業者休業日の除く)前後かかります。

【外壁塗装の工程表】
目安日程 工程 作業内容
1~2日目 足場の組み立て 家の周囲に鉄パイプ製の足場を設置
3日目 高圧洗浄 高圧洗浄機で外壁表面の汚れを念入りに落とす
4日目 養生 塗料をつけたくない部分をビニールシート等で覆う
5~6日目 下地調整 外壁の穴やヒビを埋める、研磨する等の作業
7~8日目 下塗り 外壁面と次に塗る塗料の密着をよくする液材を塗布
9~10日目 中塗り ローラー、ハケ等で色付きの塗料を塗る(1回目)
11~12日目 上塗り ローラー、ハケ等で色付きの塗料を塗る(2回目
13日目 チェック・引き渡し 仕上がりや不備の有無を家の住人とともに確認
14日目 足場の解体 歩行部分や固定用の部材を外し、足場を鉄パイプに戻し撤収

各工程を詳細に説明していきます。

①足場の組み立て

外壁塗装では地面から足の届かない部分の作業のために、まず足場という足掛かりを設置します。

②高圧洗浄

塗装前に外壁の汚れを落とすために、高圧洗浄を行います。汚れを落としてから塗装することで、仕上がりや塗料の膜の持ちも良くなります。

③養生

家の周りをビニールや特殊なテープで保護する、養生という作業を行います。外壁塗装をする際の塗料が周囲に飛び散るのを防ぐために行います。

④下地調整


塗料を外壁に塗る工程の前に、外壁表面の穴やヒビなどを埋めや研磨で下地調整をします。仕上がりが美しくなるだけでなく、雨水の侵入を防止します。

⑤下塗り


外壁塗装は基本3回に分けて、塗料を塗っていきます。1回目は下塗りといって、上から塗る塗料を外壁にうまく密着させるための工程です。

⑥中塗り

塗料を外壁に塗る2回目の工程は中塗りといいます。下塗りと違って色つきの塗料を使用し、塗料の膜の耐久性を高めていきます。

⑦上塗り


塗料を外壁に塗る3回目の工程は上塗りです。外壁の最も表面で最終的に人目に触れる部分であるため、仕上がり時の色で塗ったり、丁寧に仕上げていく工程です。

⑧チェック・引き渡し

塗り残した箇所がないかを施主とチェックし、問題がなければ引き渡します。

⑨足場の解体

最後に足場の解体が終わると、外壁塗装の全工程が終了します。組み立てには1~2日かかりますが、解体は半日程度で終了します。

 

外壁塗装の流れ・工程について、基礎知識をもっと知りたい方は下記の記事をご覧ください。

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記事のおさらい

外壁塗装は住宅の見た目を美しく保つだけでなく、建物の保護や耐久性向上の役割があります。

塗装を考えてから工事完了まで、少なくとも3か月はかかるので、早めに動いて余裕をもって塗装の計画を立てましょう。外壁塗装ではデザイン性・機能性・費用の兼ね合いがとれた塗料選びや、適正価格で施工してくれる業者選びが大切になります。

外壁塗装について相談したい際は、当サービス「ヌリカエ」までお問い合わせいただければと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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