家の外壁が傷んでいたり年数が経ってきた場合、メンテナンスの方法は「張り替え」でよいのでしょうか?
本記事では、初めて外壁工事をお考えの方に向けて、
- 外壁張り替えの工事メリット・デメリット
- 外壁張り替えにかかる費用の相場
- 外壁張り替えをすべき時期や症状
といったことについて解説します。
とくに張り替えは外壁工事のなか最も高額な工事なので、他のもっと安い方法で対応できるどうかの知識が重要です。
- 外壁張り替えのメリットは根本解決になること、デメリットは費用が高いこと
- 外壁全体の張り替え費用は180万円~280万円が相場
- 外壁が下地まで傷んでいる場合には、張り替えが必要
記事内容は動画でもまとめています。ぜひご覧ください!
外壁張り替え・カバー工法・塗装工事費用一覧
外壁の「張り替え」「カバー工法」「塗装」それぞれの費用相場は以下の通りです。
工事方法 | 費用相場 | 工期 | 工事内容 |
---|---|---|---|
張り替え | 180万円~280万円 | 約30日 | 外壁材と土台を解体して新しい外壁を張る |
カバー工法 | 120~180万円 | 約25日 | 今の外壁の上から新しい土台と外壁材を張る |
塗装 | 70~100万円 | 約14日 | 表面を補修したあと塗料を塗る |
外壁の張り替えにかかる費用は180~280万円が相場です。
よく同時に検討されるカバー工法は120~190万円、塗装は70~100万円が相場です。
いずれも、一般的な30坪の住宅を工事した場合の費用相場になります。
外壁の張り替えは、既存の外壁の撤去作業があるため、作業日数が長く、費用も最も高額な工事方法です。
しかし、場合によっては、張り替え工事が最もコストパフォーマンスの高い選択肢となる可能性があります。
ここからは、その理由を解説します。
張り替え工事のコストパフォーマンス
張り替え工事が高額な工事方法であることを紹介しました。
しかしながら、外壁の劣化が激しい場合、過去に雨漏りを起こしている場合、築年数が30年以上たっている場合、これから20年以上住む予定の建物を工事する場合は、カバー工法や塗装と比べて、最もコストパフォーマンスの高い選択肢となります。
理由は、一度のメンテナンスで外壁そのもののメンテナンスから内部の異常までチェックができるからです。
カバー工法や塗装工事では、外壁そのものののメンテナンスから内部の異常まで点検・補修をすることができません。
その結果、張り替え工事を選んでおけばかからなかったメンテナンス費用や工事の手間が再度発生する可能性があります。
賢く外壁を工事をするためには、将来のメンテナンスを加味したコストパフォーマンスをもとに、工事方法を検討することが重要です。
どんなときに外壁の張り替えが最もコストパフォーマンスの高い選択肢となるかは、次章で詳しく紹介します。
張り替え以外の、「カバー工法」「塗装」工事の費用について詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。
>>外壁の「カバー工法」の費用相場は? 地震に弱くなるってホント?
>>外壁塗装の費用相場はいくら?値上がりした?坪数別の適正金額・工事単価、安くする方法まで解説します!
築年数・症状別の最適な外壁工事
外壁の張り替えは、工期が長く最も高額な工事方法ですが、場合によってはコストパフォーマンスの高い選択肢となることをここまで解説しました。
具体的に、外壁張り替えが最適なケースとは、どのような状況なのでしょうか?
下記は、築年数・劣化症状別の最適な外壁リフォーム方法です。
築年数・症状 | 最適な外壁工事 |
---|---|
|
工事の必要なし |
|
塗装 |
|
カバー工法 |
|
張り替え |
外壁張り替えが最適かつ、最もコストパフォーマンスの高い工事方法となるのは、下記に当てはまる方です。
- 築年数:30~40年以上の場合
- 劣化症状:「全体的なクラック」「崩れ・腐食」「外壁からの雨漏り」等がある場合
- 工事する建物に20年以上住み続ける予定がある場合
上記のケースに当てはまる方は、外壁の張り替え工事が最もコストパフォーマンスの高い選択となる可能性が高いです。
ただし、外見や過去のパターンなどをもとにした目安になるため、最終的な判断はプロの点検を受けたうえで判断することを推奨します。
なお、外壁工事に精通した業者から見積もりをとれば、無料で最適な工事の診断を受けたのと同じことになりますのでオススメです。
業者に心当たりがない場合は、当サービス「ヌリカエ」でもネット上での操作のみで無料診断・紹介ができます。
外壁張り替え工事の見積もり項目と単価相場
ここからは、さらに詳しく外壁張り替えの費用を紹介します。
下記に、外壁張り替え工事の見積もり書に記載される各工程と、それぞれの施工単価をまとめました。
費目 | 施工単価 | 金額 |
---|---|---|
足場代 | 670~1,010円/㎡ | 17~26万円 |
養生シート代 | 300~490円/㎡ | 8~12万円 |
既存外壁の解体 | 1,100~1,740円/㎡ | 14~22万円 |
土台:透湿防水シート | 280~440円/㎡ | 4~6万円 |
土台:胴縁 | 1,200~1,800円/m | 15~23万円 |
土台:水切り板金 | 1,330~2,000円/㎡ | 4~7万円 |
外壁材:金属系サイディング | 6,000~9,000円/㎡ | 75~113万円 |
シーリング | 640~970円/m | 20~31万円 |
運搬費・諸経費 | 工事費の5~10% | 8~24万円 |
消費税 | 工事費の10% | 16~26万円 |
総額 | 180~280万円 |
一般的な大きさの住宅のうち、外壁面積125㎡、足場架設面積253㎡とした場合
外壁張り替え工事の費用相場は、一般的な30坪家の場合で180万円~280万円です。
費用の内訳は、足場代・養生代が「25~38万円」、古い外壁の解体費用が「14~22万円」、新しい土台の費用が「23~36万円」、新しい外壁材の費用が「75~113万円」、シーリングが「20~31万円」、運搬費・諸経費が「8~24万円」となっています。
なお、金額は外壁の面積や劣化状況によって異なる場合があります。
ここからは、外壁張り替えの費用内訳と工事工程ごとの項目について、ひとつずつ解説します。
足場と養生の設置
まずは足場を設置した後、足場とその周辺に飛散防止用の養生シートをかけます。
足場代は平米単価で670円~1,010円/㎡、養生代は300~490円/㎡前後が目安です。
張り替え工事と屋根工事を同時におこなうと、足場代が一度で済むので効率的です。
▼「足場代」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>足場代の相場はいくら?外壁・屋根塗装の足場はなぜ高い?
既存外壁の解体
続いて、もとからある外壁材を剥がします。
作業費は1,100円~1,740円/㎡が目安です。
費用には処分費用も含まれています。
土台の設置
既存外壁を解体したあとは、土台を設置します。
張り替え工事の工程は、主に3つに分かれ、防水シートの設置で280円~440円/㎡、胴縁の設置作業で1,200円~1,800円/㎡、水切り板金の設置で1,330円~2,000円/㎡が目安の金額になります。
既存外壁の解体を行って外壁内部のメンテナンスを行う張り替え作業では、土台の設置は必ず行われる工事工程になります。
新しい外壁材
土台の上に、外壁材を張り付けます
よく使用される外壁材は、窯業系サイディング、金属系サイディング(ガルバリウム鋼板)の2種類です。
費用は窯業系サイディングの場合3,500円~5,000円/㎡、金属系サイディング(ガルバリウム鋼板)の場合約4,000~6,000円/㎡です。
張り替え工事では使用する外壁材によって費用が大きく異なります。
外壁材ごとの費用については、下記の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。
「外壁材の種類と価格」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「外壁材の種類は結局どれがいい?人気の外壁材ベスト3を公開」
シーリング工事
外壁材を張り付けたら、仕上げにシーリング工事を行います。
シーリング工事の費用は640~970/mが金額の目安です。
シーリング工事の費用は㎡単価ではなく、m単価で算出しまうので、注意をしましょう。
また張り替える外壁材によってはシーリング工事は不要な場合もあります。
▼「外壁シーリング費用」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>外壁コーキングは必要?費用はいくら?工事で注意したいポイントを解説!
外壁張り替えのメリット・デメリット
外壁張り替えにはどのようなメリット・デメリットがあるのかご説明します。
外壁張り替えのメリット
外壁張り替えのメリットは大きく分けて3つあります。
異常や劣化の根本解決になる
張り替えでは、年月が経って傷んだ外壁材はすべて剥がすので外壁材の劣化は持ち越されません。
また、剥がす際に内部の劣化を発見・補修することもできます。
そのため、見えない部分にトラブルを抱えている可能性が高い、築年数の古い家や、雨漏りを起こしたことのある家ほど張り替えがおすすめです。
新商品を試せる
外壁材は技術の進歩が著しい分野です。
10~20年前に比べて、軽量化による耐震性の増加、省エネ性能等のアップ、デザインバリエーションの増加などは目を見張るものがあります。
外壁の厚みが増えない
もうひとつの手段である外壁の重ね張り(カバー工法)では、どうしても新しい下地や外壁材のぶん(3~5cm以上)外壁の厚みが増します。
その点、張り替えでは工法の都合で厚みが増すことがありません(分厚い外壁材を選んだ場合は別)。
厚みが増えるとどうなる?
外壁の厚みが増すと、窓サッシなどの開口部が工事前より埋まったり、家の存在感・圧迫感が増すことがあります。
外壁張り替えのデメリット
外壁張り替えのデメリットも大きく分けて3つです。
費用が高額
外壁張り替えは、他の工法にはない「解体」や「廃材処分」の手間があり、そのぶん費用も増します。
同じ全体工事の重ね張り(カバー工法)に比べて、約10~20万円ほど高くなるでしょう。
工事日数が長い
解体の工程があるため、工事日数が2~4日ほど長くなります。
アスベスト含有の場合は処理費用が発生
外壁材に規制物質のアスベスト(石綿)が使われていた場合、張り替え工事に特殊な撤去工程が加わります。
このため費用がさらに20~50万円以上あがる可能性があります。
2004年11月以降に建築確認・着工された家であれば、アスベスト含有の心配はありません。
▼「アスベスト入り建材の判別」「アスベスト入り外壁の解体」についてもっと詳しく知りたい方におすすめ
外壁張り替えはこんな場合におすすめ
メリット・デメリットの両面から考えると、以下に当てはまる場合は外壁張り替えがおすすめです。
- 予算に余裕があり、古い外壁を一新したい
- 築年数が30~40年以上経っている
- 外壁から雨漏り等を起こしたことがある
- 工事後も長く済む予定の家である
外壁張り替えのタイミング・サイン
そもそも、あなたの家の外壁は修理やリフォームをするべきタイミングなのでしょうか?
工事が要らなければお金がかからずに済みますが、異常があるのに放っておくことはできません。
工事をすべき時期の判断は「築年数」か「症状」のどちらかで行います。
築年数からみる張り替え時期

住宅に使われている主要な外壁材の寿命は、早いもので約20年、遅いもので40年が目安です。
平均的には「築30年目をこえたら張り替え時期が来てもおかしくない」と捉えておきましょう。
外壁材の種類と、耐用年数(寿命)の一覧は以下のとおりです。
外壁材 | 耐用年数(寿命) |
---|---|
モルタル | 約30年 |
窯業系サイディング | 20~40年 |
金属系サイディング | 30~40年 |
木質系サイディング | 20~30年 |
樹脂系サイディング | 20~40年 |
タイル | 40年以上 |
ALC | 40年以上 |
※立地条件や製品のグレードによっては、耐用年数が上記の目安から変わる場合があります。
張り替え時期を過ぎた外壁をそのままにしておくと、家の躯体(骨組み)の劣化や腐食がはじまり、張り替えよりも高額な工事が必要になる場合があります。
住宅は、適切な間隔でリフォームやメンテナンスをしながら住み続けるほうが、結局は出費を抑えられるのです。
劣化症状からみる張り替え時期

築年数に関わらず、外壁に大きなヒビ、反り、剥がれが起きたら張り替えの時期が来ています。
反対に、それよりも軽度は劣化症状であれば、張り替えよりも安い工事で対処できる場合が多いでしょう。
以下に外壁の症状と対応する外壁工事をまとめました。ご自宅の状況と比べてみてください。
劣化症状 | 深刻度 | 必要工事 |
---|---|---|
![]() 外壁材の剥がれ・崩れ |
★MAX | 張り替え |
![]() ヒビ割れ・反り |
★★★★★ | 張り替え・カバー工法 |
![]() 物理的な破損 |
★★★☆☆ | 部分補修 |
![]() 塗膜の剥がれ |
★★★☆☆ | 塗装 |
![]() チョーキング |
★★☆☆☆ | 塗装 |
![]() 退色・色あせ |
★★☆☆☆ | 塗装 |
![]() 藻・コケの発生 |
★☆☆☆☆ | 高圧洗浄 |
外壁の張り替えを行うべき時期についてまとめると、以下のとおりです。
外壁張り替えのタイミング
- 早くて築20年目、遅くとも築40年目
- 外壁のヒビ割れ、反り、剥がれが認められる場合
「塗装の耐用年数」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「外壁塗装の耐用年数は10~20年!塗料・外壁材ごとの耐用年数まとめ」
【費用別】外壁張り替えのビフォーアフター
外壁張り替え工事は、いくらでどんなことができるのか、施工費用と外観のビフォーアフターの写真をセットでいくつかご紹介します。
【157万円】外壁の部分張り替え+塗装
費用 | 157万円 |
---|---|
築年数 | 20年目(木造) |
工期 | 30日間 |
外壁の張り替えと塗装を併用して、費用をおさえながらキレイな外観にリフレッシュさせた例。
ベランダの手すりや窓サッシ、雨どい等が元々ホワイトだったことを活かし、外壁をネイビーブルーに変えることで、白と青が映えるさわやかで個性的な住宅になりました。
築20年が経ち、外壁のひび割れや塗装の剥がれが気になりだしたため工事を思い立ったとのこと。
今回は外壁の補修と塗装がメインとなりましたが、築30年から遅くとも築40年目には外壁を張り替えて防水シートの全交換を行ったほう雨漏りの心配は減るでしょう。
【255万円】外壁の全体張り替え+屋根カバー工法
費用 | 255万円 |
---|---|
外壁面積 | 230㎡ |
使用した外壁材 |
|
外壁全体を、2種類の窯業系サイディングを使用して張り替えた例。
元々のイエローの外壁は新築時はオシャレだったと思われますが、年数とともに色あせやシミが進んだせいか印象がダウン。
張り替え後はブルーグレーのクロス柄にイメージチェンジ。汚れが目立ちにくい色でもあるので、今度は年月にともなう印象ダウンも前よりは防げそうです。
一方、玄関ドアや掃き出し窓のある面は茶色いウッド調の外壁材を部分的に使用しているのもオシャレです。
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なお施工費用は255万円と高額でしたが、同時に屋根も金属系屋根材でカバー工法したため、その金額も含まれています
外壁材と屋根材どちらも工事してこの価格であれば適正範囲内でしょう。
「窯業系サイディング」「金属屋根材」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
【310万円】外壁の全体張り替え+屋根工事
費用 | 310万円 |
---|---|
工期 | 45日間 |
外壁面積 | 218㎡ |
使用した外壁材 |
|
外壁の全面張り替えで、赤いレンガ調の外見から、高級感のある黒い細石積デザインにイメージチェンジした例。
外壁以外に、屋根材も「スーパーガルテクト」という金属系サイディングで工事しています。
ほかにも、雨どいや給湯器の取替も行ってこの金額です。

ひとつ前の例と似た工事内容ながら費用が55万円高くなっていますが、自己洗浄機能つきの少し高価なサイディングを使っていること、建物の形状が複雑で工賃がかかることなどで差がついていると思われます。
【360万円】外壁の全体張り替え+屋根葺き替え
費用 | 360万円 |
---|---|
築年数 | 50年目(木造) |
工期 | 30日間 |
使用した外壁材 |
|
築50年目のかなり時間が立った戸建てに対して、外壁・屋根どちらも全体張り替え・交換を行った例です。
50年経っていますが柱などの構造体には問題がなかったため、引き続き住み続けるために外皮(下地・防水シート・外装材)の全取り替えを選びました。
年季の入った懐かしいイメージの外壁でしたが、最新の窯業系サイディング2種を組合せて使い、現代的なツートンデザインの戸建てに生まれ変わりました。
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施工前後の写真を見ると、窓が小さくなったり位置が変わったりしているため、そのリフォーム工程の費用もふくまれているでしょう。
記事のおさらい
外壁の張り替え費用はいくら?
一般的な30坪の家の場合、外壁張り替えの費用相場は約180万円~280万円程です。詳しく知りたい方は外壁張り替え工事の見積もり項目と単価相場をご覧ください。
外壁張り替えが最適なのはどんな場合?
築30~40年以上の場合、全体的に劣化が目立つ場合、過去に外壁から雨漏りした場合などは、張り替え工事が最適となります。詳しくは築年数・症状別の最適な外壁工事をご覧下さい。
外壁張り替え以外の工事・メンテナンス方法の費用はいくら?
張り替え工事以外に3つの工事方法があります。それぞれの費用相場は、カバー工法で120~280万円、塗装で70~100万円、部分張り替えで10~60万円です。詳しくは外壁張り替え・カバー工法・塗装工事費用一覧をご覧ください。
外壁張り替えのメリットとデメリットは?
メリットは、「以上や劣化の根本解決になる」「新商品を試せる」「外壁の厚みが増えない」で、デメリットは「費用が高額」「工事日数が長い」「アスベスト含有の場合は処理費用が発生」です。詳しくは外壁張り替えのメリット・デメリットをご覧下さい。
外壁リフォーム全般について全体像を把握されたい方は、下記の記事も併せてご覧ください。
>> 【外壁】リフォーム工事の費用はいくら?3つの工法別相場を徹底解説!
余計な出費を増やさないため、適正な見積もり額の知識や、費用の少ない塗り替え工事で済むかどうかの目利きが重要になります。
- 菊池克弘『住宅リフォーム重要事項32選』都市環境建設 2015
- 建築工事研究会『積算資料ポケット版 リフォーム編 2022年度版』一般社団法人経済調査会 2021
- みんなの建材倶楽部『使える!!内外装活用シート 2016-2017』エクスナレッジ 2016
- 田村誠邦・甲田珠子『プロのための住宅・不動産の新常識』エクスナレッジ 2019