別荘リフォームにかかる費用は?費用相場とセカンドハウスの優遇税制も解説

  • 【更新日】2023-12-08
別荘リフォームにかかる費用は?費用相場とセカンドハウスの優遇税制も解説

中古の別荘を購入後にリフォームを行い、自分好みのデザインにできれば、新築の別荘を購入するよりもお得かもしれません。

本記事では、別荘をリフォームする前に知っておきたい基礎知識や、リフォームの場所ごとの費用相場、予算別に行える別荘リフォームの例を解説します。

また、セカンドハウスを持った場合の税の軽減措置や、別荘リフォームの補助金制度についても触れています。

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別荘リフォームをする前に知っておきたい知識

別荘リフォームの際には、注意しておきたいことがあります。

別荘の場合は、市街地にあるような戸建ての住宅のリフォームとは違う考え方が必要だからです。

ここでは、別荘ならではのポイントをご紹介します。

別荘は普段住む地域と異なるメンテナンスが必要

日常的に利用する自宅と違い、保養や避暑・避寒のために利用する別荘は、訪れる回数やメンテナンスの頻度が自宅に比べて低く、住み心地にも違いがあります。

設備や家の劣化が進んでいる場合、多くのリフォーム費用がかかってしまうため、もし中古の別荘を購入する際には、元の持ち主の利用頻度や、設備の保守・点検の頻度などについても確認しておきましょう。

また、主に避暑目的で使われる別荘の場合は、寒さの対策が不十分なことが多く、断熱性が低い可能性があります。

たとえば人気の軽井沢の別荘などは、基本的には夏を過ごす仕様となっているので、冬の寒さ対策や凍結対策などが不十分な物件が多くなっています。

そうした物件に断熱改修工事を行う場合は、窓・床・壁・屋根など、施工する部位にもよりますが、リフォーム費用が50万円~300万円ほど高くなります。

そのため、別荘を購入する前には、避暑地であれば寒さの対策、避寒地であれば暑さの対策についても確認しておきましょう。

別荘リフォームはDIYよりも専門業者を利用しよう

別荘を購入し、DIYで費用を抑えてリフォームをしようと考える方もいるでしょう。

しかし、DIYに慣れていない方が安易に行うのは危険です。

市街地から離れ、自宅とは異なる自然環境にある別荘は、リフォームの難易度が高くなっています

たとえば、別荘地が山間にあれば強い風雪にさらされており、海辺にあれば塩害を受け、高原では強い紫外線を浴びています

そのため、快適な住み心地のために改修工事を行うのであれば、別荘の施工実績の豊富な業者に依頼すると安心です。

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別荘リフォームの箇所別の費用相場

ここでは次の箇所について、別荘リフォームにかかる費用の相場を解説します。

  • 水回り
  • 内装
  • 断熱・耐震
  • 屋根・外壁塗装
  • その他のオプション

それぞれ見ていきましょう。

水回りのリフォーム費用

水回りのリフォーム費用の目安は下記の通りです。

施工範囲や建築面積、設備のグレードやご自身の要望などによって、費用は異なります。

設備のグレードについては、別荘の利用頻度が低ければローグレードからミドルグレード、頻度が高ければハイグレードな設備を選ぶのもよいでしょう。

【水回りのリフォーム費用の相場】

リフォーム箇所 費用相場
キッチン 60万円~300万円
お風呂 60万円~150万円
トイレ 10万円~100万円
洗面所 5万~100万円

内装のリフォーム費用

床や壁を張り替える際には、使用する床材やクロスの種類によって価格が大きく異なりますが、床のフローリングの張り替えであれば1平方メートルあたり8,000円~2万円、壁紙の張り替えであれば1平方メートルあたり1,000円~2,000円ほどとなるでしょう。

内装の大規模なリフォームである、間仕切りや壁の撤去、間取りの変更などをすると、リフォーム費用は高額になるため、予算と相談しながら工事内容を検討しましょう。

【内装のリフォーム費用の相場】

リフォーム内容 費用相場
壁のリフォーム 10万円~20万円
床のリフォーム 20万円~35万円
間仕切りのリフォーム 5,000円~40万円
ドアの設置 6万円~22万円
窓の交換 5万円~15万円

断熱・耐震改修のリフォーム

断熱・耐震工事については、比較的高額なリフォームとなり、建物の築年数や大きさによって変動します。

別荘を購入する前に、耐震診断や断熱性能のチェックなど、不動産会社やリフォーム会社に依頼してホームインスペクション(住宅診断)を行うのも良いでしょう。

【断熱・耐震改修のリフォーム費用の相場】

断熱工事 300万円~600万円/一棟
天井の断熱工事 15万~90万円
屋根の断熱工事 40万~250万円
壁の断熱工事 180万~300万
床の断熱工事 20万~100万円
窓の断熱工事(サッシ交換など) 5万~60万円(1箇所)
耐震工事 100万円~450万円/一棟

屋根リフォーム・外壁塗装のリフォーム費用

別荘は前述のように、森の中や海の近くなど、劣化の早い自然環境に建てられている場合が大半です。

そのため、屋根リフォームや外壁塗装をすることで、紫外線や雨雪、雨漏りなどのダメージを防ぐことができます

雨漏りが発生してしまうと、建物内にカビが発生したり、建物自体の腐食や劣化が早まったり、シロアリが発生したりするなど、別荘の寿命を短くしてしまいます。

こうした問題は、屋根リフォームや外壁塗装によって、予防することができます。

【外壁塗装のリフォーム費用の相場】

坪数(延坪) 塗装面積 費用相場
10坪 約40㎡ 約25万円~30万円
20坪 約79㎡ 約50万円~60万円
30坪 約119㎡ 約70万円~90万円
40坪 約158㎡ 約90万円~120万円
50坪 約198㎡ 約120万円~150万円
60坪 約238㎡ 約120万円~200万円
70坪 約277㎡ 約180万円~210万円
80坪 約317㎡ 約210万円~240万円
90坪 約356㎡ 約230万円~270万円
100坪 約396㎡ 約26万円~300万円

【屋根全体のリフォーム費用相場】

工事種類 リフォーム内容 費用相場
葺き替え工事 屋根材の全交換と下地補修 140万円~200万円
重ね葺き工事

(カバー工法)

葺き替えの安価な代替 80万円~120万円
屋根塗装 美観の回復・変更 40万円~80万円

その他のリフォーム費用の相場

これまでの主要なリフォーム箇所のほか、別荘ならではのアイテムである、薪ストーブやウッドデッキなどの設置費用の目安は次の通りです。

薪ストーブ設置
(本体価格+設置費用+煙突工事費用などを含む)
50万円~150万円
ウッドデッキ設置 20万円~150万円
ピザ窯設置(屋外)

(本体価格+設置費用)

15万円~30万円

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別荘のリフォーム・増改築で活用できる補助金は無し

別荘は保養目的として、一時的な利用のために存在している住居です。

生活に欠かせない住居の場合は居住用財産と認められますが、別荘は生活に必須ではないため、ぜいたく品となります

そのため、別荘の取得に際しては補助金や税制の優遇措置は適用されません

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セカンドハウスの場合に適用される2つの減税制度

セカンドハウスは税制上の用語ではありませんが、自宅とは別に第二の家として生活を営む拠点のことです。

セカンドハウスとして認められれば、生活に必要な居住用財産と見なされ、「固定資産税」「都市計画税」の軽減措置を受けることができます。

セカンドハウスの条件は、原則として「毎月1日以上、日常生活のために住んでいる住居」で、定期的に暮らしている事実が必要です。

税制の軽減措置を受けるためには、セカンドハウスのある都道府県の税務署に申請しましょう。

固定資産税の減額

セカンドハウスと認められた場合、土地や建物などの固定資産税は、軽減措置によって以下の通りに減額されます。

セカンドハウスの場合に受けられる住宅用地の特例

土地の特例

  • 200㎡以下の小規模住宅用地は、課税標準額が1/6に減額
  • 200㎡を超える住宅用地部分については、課税標準額が1/3に減額

建物の特例

  • 課税床面積120㎡までの部分は新築後5年間あるいは3年間にわたり、課税標準額が1/2に減税

これらの減額された課税標準額に対して、固定資産税率(1.4%が標準)が掛けられて税額が算出されます。

都市計画税の減税

セカンドハウスが市街化区域内にある場合は、都市計画税が発生します。

都市計画税は一般的に、課税標準額に対して税率0.3%としている自治体が多くなっています。

セカンドハウスと認められた場合の、都市計画税の課税標準額の軽減は以下の通りです。

セカンドハウスの場合に受けられる住宅用地の特例

住宅用地の特例

  • 小規模住宅用地(200㎡以下の部分)課税標準額が1/3に減額
  • 一般住宅用地(200㎡超の部分)課税標準額が2/3に減額

固定資産税と同様に、減額された課税標準額に対して、都市計画税の税率(0.3%が標準)が掛けられて税額が算出されます。

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予算別・別荘リフォームの例

ここからは、予算がおおまかに、100万円、500万円、1000万円の場合の、各金額内で行える別荘リフォームの内容を紹介します。

別荘リフォームの予算のイメージを決める際の参考にしてください。

予算100万円の別荘リフォーム

これまでの解説のように、100万円以下でもさまざまな別荘リフォームができますが、全体的なリフォームを行うほどの予算ではないため、必要部分の修繕になるでしょう。

たとえば、浴槽や給湯器の交換など水回りの設備のどれかを新しくしたり、床材や壁紙を張り替えたり、断熱性の高い窓に交換するなどのリフォームが挙げられます。

予算500万円の別荘リフォーム

予算が500万円ある場合、水回りの設備交換や内装のリフォームを行っても余裕があるため、必要箇所の断熱リフォーム、薪ストーブやウッドデッキの追加もできる可能性があります。

ただし、フルリフォーム・フルリノベーションを行うことまでは難しいでしょう。

予算1000万円の別荘リフォーム

予算が1000万円ある場合、床面積や建築面積にもよりますが、設備のグレードを抑えて薪ストーブなどのオプションを別にすれば、フルリフォーム・フルリノベーションが可能となるでしょう。

ただし、建物の状態が良くない物件や、築年数や耐震構造の古い別荘などは、耐震性や断熱性能が低いため、インフラ面の快適な整備までは難しいでしょう。

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別荘のリフォームは補助金や制度に精通した会社を選ぼう

別荘リフォームの規模にもよりますが、リフォームには多額の費用がかかります。

セカンドハウスであれば税制上の優遇制度もありますが、年に数日使う程度の別荘だと、補助金や軽減措置は受けられません。

そのため、別荘リフォームの際には、複数の業者に相見積もりを依頼して、適切な費用相場で行うことがおすすめです。

もし別荘リフォームの業者選びに迷われている方は、ぜひ「ヌリカエ」を使ってみてください。全国2,000社以上の中からあなたの地域に近く、条件の揃った業者をご提案させていただきます。ネットで手軽に複数業者の見積もりを取り寄せられるので、ぜひお気軽にご利用ください。

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