セミオープンキッチンとオープンキッチンどっちが良い? メリットやレイアウト例を紹介!

  • 【更新日】2023-12-06
セミオープンキッチンとオープンキッチンどっちが良い? メリットやレイアウト例を紹介!

セミオープンキッチンとは、オープンキッチンと独立キッチン(クローズドキッチン)の中間に位置し、開放感と独立性をバランスよくあわせ持ったキッチンです。”良いとこ取り”である点から、「セミオープンキッチンとオープンキッチンのどっちにしようか?」お悩みの方も多いのではないでしょうか。

本記事では、セミオープンキッチンのメリット・デメリットレイアウト例などを紹介していきます。

またオープンキッチンとお悩みの方向けに、オープンキッチンとセミオープンキッチンにおける満足度に関しても解説するため、ぜひ本記事を参考にしていただければ幸いです。

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セミオープンキッチンとは?

出典:タカラスタンダード

セミオープンキッチンとは、対面キッチンでありながら、一部が吊戸棚や壁で隠れているキッチンです。

オープンキッチンのような開放感と、独立キッチン(クローズドキッチン)のような独立感を合わせた、”良いとこ取り”のキッチンと言えます。

キッチンとリビングの空間が分けられているので、自分好みのキッチンにカスタマイズしやすいのも魅力です。

セミオープンキッチンのメリット

出典:ハウステック

セミオープンキッチンのメリットとして、以下の3つが挙げられます。

  • 家族や友人とコミュニケーションが取りやすい
  • 手元を隠してくれるため、調理に集中できる
  • デザイン性が高く、おしゃれに見える

 

キッチン側からは家族の様子を見渡すことができ、リビングやダイニング側からは調理中の手元を隠してくれるため、孤独感を覚えることなく、調理に集中することも可能です。

またカウンターを設けることでカフェ風に仕上げたり、間仕切り壁や室内窓でおしゃれな空間に見せられることも、セミオープンキッチンの魅力と言えます。

セミオープンキッチンのデメリット

セミオープンキッチンのデメリットとしては、以下の3つが挙げられます。

  • リフォーム時に広い間取りが必要
  • 独立キッチンと比べて、油やにおいは広がりやすい
  • 収納スペースが減ってしまうことも

 

オープンキッチンと独立キッチンの良いとこ取りのセミオープンキッチンですが、逆に言えば、オープンキッチンと比べたら解放感がなく、独立キッチンと比べたら収納量が少ないとも言えます。

特にセミオープンキッチンで後悔したケースとして多いのは、思いの外煙やにおいが広がりやすいことです。対策としては換気性能の強いレンジフードに取り替える、勝手口や窓を取り付けることも検討しましょう。

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セミオープンキッチンのレイアウト例

本章では施工事例をもとに、セミオープンキッチンのレイアウト例を紹介していきます。

セミオープンキッチンと一口に言っても、キッチンの種類やどこまで壁を設けるかなど、レイアウト例は様々です。どのタイプが使いやすいか、イメージを膨らませてみてはいかがでしょうか。

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袖壁で火元が見えないセミオープンキッチン

出典:TOTO

袖壁を設置してコンロやレンジフードを隠した、セミオープンキッチンとして多く見受けられるレイアウトです。

火元が壁で隠れているため、調理中の煙や油がリビング側に広がることを防いでくれます。リビングからの光も入りやすいため、キッチンが明るい印象になるのもポイントです。

腰壁(立ち上がり)で手元の見えないセミオープンキッチン

出典:TOTO

腰壁(立ち上がり)を設置することで、対面キッチンでありながら独立感のあるセミオープンキッチンです。

リビング側からは手元が見にくいため、来客時にも安心して調理がしやすいのが特徴です。腰壁は高さや奥行き、デザインもオーダーできるため、機能性だけでなくおしゃれな雰囲気作りにも役立つでしょう。

コンロやシンクが壁側にあるセミオープンキッチン

出典:タカラスタンダード

シンクなどの水回りを壁側に、低めの腰壁で配膳のしやすいカウンターをリビング側に設置したセミオープンキッチンです。

壁側に調理機器が並ぶことで、人目を気にせず作業に集中しやすいのが特徴です。対面のカウンターがあるため配膳や片付けもしやすく、作業動線の良いレイアウトと言えます。

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セミオープンキッチンとオープンキッチン どちらが良い?

「結局セミオープンキッチンとオープンキッチン どっちが良いのだろうか?」とお悩みの方も多いと思われます。

本章では、キッチンの各タイプにおける熱や臭気の満足度を分析した研究結果(※)のデータを踏まえ、セミオープンキッチンとオープンキッチンの満足度を紹介します。

※ 調査概要
  • 調査時期:2000年10月
  • 調査対象地域:新潟地区・関西地区
  • 調査対象者:480人(新潟地区184名・関西地区296名)
  • 調査対象者属性:女性 30歳以上
  • キッチンタイプ:オープンキッチン 206名 セミオープンキッチン 92名
  • 調査方法:郵送による調査用紙の配布

熱環境については、夏冬ともセミオープンキッチンの満足度が高かった。また、広さとの関係では広いほうに満足度が高まる傾向がみられ、オープンキッチンでは広い方が、夏の暑さ、冬の寒さに対する満足が増、不満が減少した。

出典:永井廉子, 五十嵐由利子「アンケート調査による熱・臭気の満足度とキッチンタイプ・建物性能との分析」日本家政学会誌 2004 年 55 巻 2 号 p. 187-196

セミオープンキッチンとオープンキッチンの比較

以下の表は、セミオープンキッチンとオープンキッチンの満足度を比較したものです。

セミオープンキッチン オープンキッチン
レイアウト
(主として夏の)暑さ 48.4% 38.2%
(主として冬の)寒さ 61.8% 45.3%
においの残りにくさ 59.8% 46.0%
キッチンの空気のよごれにくさ 50.0% 43.8%
湿気やカビのはえにくさ 71.4% 49.3%

※ 表の数値は、満足度に関して「満足」または「まあ満足」と回答した人の割合を算出したものです。

ご覧の通り、セミオープンキッチンの方が熱環境や湿気などにおいてオープンキッチンよりも満足度が高いことが見受けられます。程よく壁で囲まれたセミオープンキッチンだからこそ、温度管理や換気もしやすいと言えるのではないでしょうか。

なお、キッチンを使用する本人様にとって使い勝手が良く、ライフスタイルに沿ったキッチンを選ぶことが望ましいです。本記事で紹介した調査結果だけで判断せず、あくまでも参考程度にしていただければ幸いです。

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セミオープンキッチンの特徴を把握して後悔しない選択を

本記事では、セミオープンキッチンの特徴やレイアウト例を紹介していきました。

オープンキッチンとクローズドキッチンの良いとこ取りのセミオープンキッチンは、開放感と独立性のバランスが取れたキッチンです。オープンキッチンと比べて臭いや煙が広がりにくく、熱環境に対する満足度が高いのも特徴です。

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