2階にキッチンを作るメリットとデメリットは?増設の費用も解説!

  • 【更新日】2023-12-11
2階にキッチンを作るメリットとデメリットは?増設の費用も解説!

マイホームの間取りを決めるとき、キッチンを1階に作るか2階に作るか迷っている方もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、2階にキッチンを作るメリットやデメリットを紹介します。合わせて、1階にも2階にもキッチンを作る方法もお伝えするので、特に2世帯住宅を考えている方はこちらも確認してください。

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2階にキッチンを作るメリットは?

2階にキッチンを作るメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。今回は以下の7つのメリットを紹介します。

  • 日当たりが良くなる
  • 建物1階の構造が強くなる
  • 生活スペースのプライバシーが増す
  • 騒音が気になりにくい
  • バルコニーでくつろぎやすい
  • LDKの天井を高くできる
  • コミュニケーションがとりやすい間取りにも

1つずつ確認しておきましょう。

日当たりが良くなる

2階にキッチンを作ると日当たりが良くなるメリットがあります。

2階にキッチンを作る場合、生活スペースを2階に持ってくるケースが多いです。リビングとキッチンをセットで2階に作るため、リビングもキッチンも1階に作るより日当たりがよくなります。

同じくらいの高さの住宅と隣接していても、2階なら日光をさえぎられません。そのため、生活スペースに自然光が差し込み、1日のうち長時間過ごすリビングやキッチンが明るい雰囲気になるでしょう。

建物1階の構造が強くなる

キッチンを2階に作ると、建物1階の構造が強くなる点もメリットとして挙げられます。

家を作る際、キッチンやリビングがある階は部屋の数が少なく、柱も少なめに作るケースが多いです。そのため、建物の耐力構造上はあまり強いといえません。

その点、2階にキッチンやリビングを移せば1階は部屋の数が多くなります。部屋が多いほど柱の数が増えて構造が頑丈になりやすいので、建物1階の構造が強くなるわけです。

生活スペースのプライバシーが増す

キッチンを2階に作れば、生活スペースのプライバシーが増します。

キッチンやリビングは家族が主に過ごすところです。それらが2階にあると、1階よりも外から見えにくいといえます。

隣が住宅の場合、ほとんどの家は1階が生活スペースであるため、2階で生活しているところが見られにくくなるのです。道路に面している場合でも、道路の位置が生活スペースよりも低い位置になるため、覗かれる心配がありません。

そのため、居間にいる間のプライバシーが上がるのです。

騒音が気になりにくい

騒音が気になりにくいのも、2階にキッチンを作るメリットとして挙げられます。

先程も述べたように、ほかの家のキッチンやリビングの多くは1階にあります。そのため自分の家のキッチンや居間が2階にあると、騒音源から離れて気になりにくくなるのです。

また、自分の家の音が周囲の居間にも届きにくくなります。子どもが小さくて騒ぐから騒音トラブルにならないかとの心配でも、2階にキッチンやリビングを作って解決できるかもしれません。

バルコニーでくつろぎやすい

2階にキッチンを作るとバルコニーやベランダと相性がよく、バルコニーやベランダでくつろぎやすい点もメリットとして挙げられます。

バルコニーやベランダで食事を楽しむときも、1階で作った料理をわざわざ階段を上って2階まで運ぶ必要がありません。2階で調理をしてそのままバルコニーやベランダへ運べばいいため、スムーズに準備できるのです。

バルコニーやベランダなら眺望もよく、まわりからの目線も気にならないため、ゆったりとくつろげるでしょう。

LDKの天井を高くできる

2階に生活スペースを置くと、LDKの天井を高くできる点もメリットです。

1階にキッチンやリビングの生活スペースを作ると2階の床部分が天井になるため、高さにも限りがあります。しかし2階にキッチンやリビングを作れば屋根裏のスペースも活用できるため、天井を高くできるのです。

天井を高くすると開放感のある空間を演出できます。また、屋根を支えるための「梁」をおしゃれに見せる方法もあり、LDKをコーディネートするアイデアの幅が広がります。

コミュニケーションがとりやすい間取りにも

2階にキッチンを作ると、コミュニケーションが取りやすい間取りにもなります。2階にキッチンとリビング、子どもの個室を作れば、キッチンやリビングで過ごしていても子どもの気配を感じられるのです。

1階にキッチンやリビング、2階に子どもの個室と階を分けてしまうと、コミュニケーションが取りづらくなる可能性も考えられます。

生活スペースと子どもの個室を物理的に近づけると、心の距離も近づくのではないでしょうか。

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2階にキッチンを作るデメリットは?

2階にキッチンを作るとメリットもたくさんありますが、もちろんデメリットも存在します。そこで今回は、以下の5つのデメリットを紹介します。

  • 工事費用が高くなりやすい
  • 夏場のLDKの室温が高い
  • 寝室や個室に騒音が届きやすい
  • 上り下りが大変
  • 広い家には不向き

後悔しないよう、2階にキッチンを作る前に必ずデメリットも確認しておきましょう。

工事費用が高くなりやすい

2階にキッチンを作ると、工事費用が高くなりやすいデメリットがあります。

2階にキッチンを作るには2階まで給排水工事を行わなければならないため、1階にキッチンを作るより水まわりの工事費用がかさむ場合もあります。また、故障したときの修理も通常より高い値段になる可能性があるのです。

そのほかにも、1階の防犯が手薄になるため、2階にモニター付きインターホンをつけるケースもあるでしょう。2階にキッチンやリビングを作ると、防犯対策にも費用がかかるのです。

夏場のLDKの室温が高い

2階にキッチンやリビングを作ると、夏はLDKの室温が高くなってしまいます。

なぜなら日当たりがよく、日光がたくさん室内に入ってくるからです。

そのうえ、暖かい空気は上に上がっていくため、1階よりも2階の方が暖まりやすいです。エアコンをつけても冷たい空気が1階へ流れてしまう可能性も考えられます。

2階に生活スペースを作るのであれば夏に室温をどのようにして下げるかも考え、エアコンなどの冷却設備を上手く設置しましょう。

寝室や個室に騒音が届きやすい

寝室や個室に騒音が届きやすい点も、キッチンを2階に作った際のデメリットとして挙げられます。

キッチンやリビングを2階に移すと、必然的に寝室や家族の個室は1階に作るケースが多いのではないでしょうか。そうなると、隣家の居間と自宅の各個室が近づいてしまいます。そのため、隣の家庭がリビングで過ごしている間は生活音が気になりやすいのです。

就寝時間が早く、まだほかの家庭が活動しているうちに寝室を利用するなら、防音対策が必要になるかもしれません。

上り下りが大変

2階にキッチンを作ると生活スペースが2階になるため、階段の上り下りが大変です。例えば買い物から帰ってきて重たい荷物を2階へ持って上がらなければなりません。

子どもがいる場合、転落の危険性も高まります。小さい子どもがいるなら、毎回抱っこして階段を上る状況になるかもしれません。また、老後足腰が弱くなり階段の上り下りがつらいと感じる可能性もあります。

2階にキッチンやリビングを作るならどのくらいの頻度で階段を利用するか、あらかじめイメージしておくとよいでしょう。

広い家には不向き

広い家の場合、2階にキッチンを作るのは不向きかもしれません。

例えばお客さんや宅配が来たとき、広い家だと2階から対応しに行くまでに時間がかかってしまいます。その結果、お客さんや宅配業者を待たせる状況になるのです。

また、広い家で庭がある場合も、生活スペースから庭までの距離が遠くなります。そのため、庭の手入れをするにも行くのがおっくうになり、庭を活用しきれないかもしれません。

来客が多い方やガーデニングが好きな方は、自室を1階に設けると楽しく暮らせるのではないでしょうか。

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2階にキッチンを作るポイント

2階にキッチンを作るとき、ポイントが2つあります。

  • 階段を広くする
  • 1階のキッチンの上に設置する

このポイントを意識すれば、何も考えずに配置したときより快適に暮らしやすくなるでしょう。

階段を広くする

2階にキッチンを作るなら階段を広くするとよいでしょう。

生活スペースを2階にした場合、階段を使う頻度が高くなります。そのため、上りやすい階段を設置するようにしましょう。

階段の幅を広くとると荷物を持ったまま上ったり、子どもと横に並んで上ったりしやすくなります。また階段の幅だけでなく、段差の高さにもこだわるとより上りやすくなるのです。特に小さい子どもが利用するなら、段差を低くすると上りやすくなります。

たくさん階段を使うので、しっかり考えて設計しましょう。

1階のキッチンの上に設置する

2階にキッチンをリフォームしたり、増設したりする場合は、1階のキッチンの上に設置するのも重要なポイントです。なぜなら、1階のキッチンの真上であれば給排水工事が簡単になるケースがあるからです。

現在のキッチンと離れた場所に設置すると、その場所まで配管を伸ばさなければなりません。そのため位置によっては給排水工事がとても複雑な工事になってしまい、多額の費用がかかるかもしれないのです。

複雑な工事になればトラブルが発生する可能性も高まるため、できるだけ1階のキッチンの上に設置するようにしましょう。

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2階にもキッチンを作る方法

キッチンを2階だけに作るのではなく、1階と2階の両方に設置するケースもあります。特に2世帯住宅の場合、1階でも2階でも調理できればお互いのプライベートに干渉しすぎず快適に生活できるのではないでしょうか。

また、メインのキッチンとは別にサブのキッチンを作る方法もあります。サブのキッチンとしてシステムキッチンをもう1つ作る工事もできますが、ミニキッチンを設置する選択肢もあるのです。

キッチンを増設するのであれば、増設にかかる費用や設置場所、キッチンの増設で使える制度を確認しておきましょう。

増設にかかる費用は?

2階にもキッチンを設置する場合にかかる費用は、システムキッチンを採用するのかミニキッチンを採用するのかによって異なります。

ミニキッチンとはシステムキッチンよりも小さい、簡易的なキッチンを指します。ミニキッチンがオフィスに設置されているのを見た経験がある方も多いのではないでしょうか。サブのキッチンであるためシステムキッチンほど大きくなくていいと感じるのであれば、ミニキッチンがおすすめです。

システムキッチンであれば本体価格は20万円から60万円ほどですが、ミニキッチンなら10万円から30万円ほどで比較的リーズナブルに購入できます。本体価格に加えて工事費用がおよそ30万円かかるのです。配管がつなぎにくい位置であれば、さらに15万円ほど費用が上乗せされます。

>>キッチンの増築にかかる費用

増設以外にかかる費用は?

2階にもキッチンを作る際、増設費用以外にも費用がかかる場合もあります。具体的には、床の張り替え費用と給湯器の交換費用が挙げられるのです。

1つめの床の張り替え費用は、キッチンを増設する場所の床が畳やカーペットであれば発生します。畳やカーペットの上にキッチンを設置できないケースが多いため、フローリングに張り替えなければいけません。張り替え工事には10万円から20万円ほどかかるでしょう。

給湯器の交換費用には、もともとついている給湯器が小さくて交換すると20万円ほどかかります。給湯器が小さすぎると1階のキッチンと2階のキッチンで同時にお湯が使えません。2階のキッチン用に給湯器を新しく購入してもよいですが、15年以上使用しているのであれば近い将来壊れる可能性が高いため、交換しましょう。

増設する際の設置場所は?

2階にキッチンを増設するなら、どこに配置すればよいのでしょうか。もちろん、使い勝手がいいところに配置したいと思います。それ以外にも、工事しやすい場所に設置するためには、スペースと配管についても考慮しましょう。

まず、キッチンを増設するのに必要なスペースは、システムキッチンを増設するのかミニキッチンを増設するのかによって異なります。システムキッチンであれば本体のサイズが幅1,800から2,700mmで奥行き650から80mmのものが主流です。ミニキッチンは幅が1,500から1,800mm、奥行き600から650mmのものが多いので、本体が置けるスペースと、冷蔵庫や電子レンジなどのキッチン家電を置くスペースが必要です。

配管については1階のキッチンの真上など、なるべく近い位置であれば比較的配管をつなぎやすいといえます。

キッチンの増設で使える制度

2階にキッチンを増設した場合、補助金制度や減税措置が使えるかもしれません。

補助金制度には国が補助してくれる制度と自治体が補助してくれる制度があります。どちらも条件を満たさなければ補助金を受け取れないため、公式ホームページなどでしっかり確認しましょう。

また、親などと同居するためにキッチンを増設した場合には、所得税の減税が受けられます。キッチンの増設以外にも、同居にともなうリフォームを行うと減税の対象になる工事があるのでチェックしておきましょう。ただし、減税措置を受けるためには自己申告しなければならないので注意が必要です。

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まとめ

2階にキッチンやリビングなどの生活スペースを持ってくると、さまざまなメリットやデメリットがあります。また、2階にもキッチンを増設すれば2世帯で住んでいる場合などに便利です。

自分たちのライフスタイルに合っているなと感じるのであれば、採用してはいかがでしょうか。

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