毎日使用するキッチンは汚れが目立ちやすいため、リフォームしたいと考えている人も多いのではないでしょうか。キッチンリフォームは工事内容によって大きく費用が異なるため、正しく費用相場を把握しておく必要しておきましょう。
この記事では、キッチンのリフォームにかかる費用相場や費用を抑えるポイントなどを解説しています。
キッチンリフォームの費用相場
以下は、『ヌリカエ』経由でキッチンリフォームをした人の平均費用・価格相場です。
キッチンリフォームの費用相場は、およそ100万円~200万円が相場となっています。キッチンリフォームは導入するキッチンのグレードや種類、リフォームの内容によって大きく費用が変わってきます。
出典:ヌリカエ/キッチン・台所リフォームの費用相場
50万円以下のキッチンリフォーム
50万円以下でできるキッチンリフォームは以下の通りです。
- レンジフード、ビルトイン食洗器の交換・浄水器の設置
- ガスコンロをIHコンロに交換
- 吊戸棚や壁の撤去(※リフォーム面積によって異なる)
- ローグレードのシステムキッチン(I型など)への交換
- ミニキッチンの交換
50万円以下のキッチンリフォームの場合は、レンジフードやコンロの交換などの部分的な工事や浄水器の設置などのオプション工事が問題なくできます。
また、商品価格によってはキッチン本体の交換も可能です。今の自宅のキッチンがI型キッチンの場合は、ローグレードのI型キッチンに交換することもできます。
一方、キッチンのサイズ変更をする場合やI型キッチンからペニンシュラキッチンに交換したい場合などは50万円以下に収まらないことが多いので注意しましょう。
【50万円未満】キッチンリフォームの施工事例
事例① 壁と吊戸棚を撤去
キッチンの壁と吊戸棚を撤去したことで、キッチン全体の開放感がアップしました。このキッチンリフォームは、壁と吊戸棚の撤去のみでキッチン本体や床、壁などは既存のもののままなので、費用は50万円以下で収まっています。
■Before
■After
物件種別 | 一戸建て |
---|---|
築年数 | 10年 |
施工期間 | 2日 |
費用 | 45万円 |
事例② セクショナルキッチンの交換
老朽化したI型キッチンを「クリナップ」のセクショナルキッチン『さくら』に交換。I型のセクショナルキッチンからI型のセクショナルキッチンへの交換なので、20万円程度で抑えられてるほか、工事期間も短く済んでいます。
■Before
■After
物件種別 | 一戸建て |
---|---|
築年数 | 30年 |
施工期間 | 1日 |
費用 | 18万円 |
商品 | クリナップ『さくら』 |
51~100万円以下のキッチンリフォーム
51~100万円以下でできるキッチンリフォームは以下の通りです。
- L型、ペニンシュラ型のキッチンへの交換
- グレードの高いI型キッチンへの交換
- 天井、床、壁の張り替え
51~100万円のキッチンリフォームの場合は、キッチンの場所を変えずにL型やペニンシュラ型などのキッチンレイアウトを変える工事が可能になります。一方、アイランド型キッチンにする場合はキッチン本体の価格が高いことやリフォームする面積が大きくなるので100万円以下に収まらない場合があります。
また、キッチンの天井や床、壁の張り替えなどの内装工事も可能です。ただし、キッチン本体の交換と合わせて行う場合は100万円以下に収まらないこともあるので注意しましょう。
【51~100万円】キッチンリフォームの施工事例
事例③ 老朽化したキッチンを『ラクエラ』に交換
「扉が閉まらない」「蛇口の動きが悪い」などの問題を抱えていたL型キッチンを「クリナップ」の『ラクエラ』に交換。キッチンの場所とサイズを変えずに同じレイアウト(L型キッチン)に変更したため、100万円以下で抑えられています。
■Before
■After
物件種別 | 一戸建て |
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築年数 | 22年 |
施工期間 | 2日 |
費用 | 95万円 |
商品 | クリナップ『ラクエラ』 |
事例④ 白を基調に明るいキッチンにリフォーム
白を基調にした「クリナップ」の『ラクエラ』に交換したことで、キッチン全体が明るい雰囲気になりました。こちらもキッチン本体の交換と壁のみのリフォームだったため、80万円程度で工事が完了しています。
■Before
■After
物件種別 | 一戸建て |
---|---|
築年数 | 20年 |
施工期間 | 2日 |
費用 | 80万円 |
101~200万円以下のキッチンリフォーム
101~200万円以下でできるキッチンリフォームは以下の通りです。
- アイランド型キッチンへの交換
- グレードの高いL型、ペニンシュラ型キッチンへの交換
- キッチンの間取り変更
101~200万円のキッチンリフォームの場合は、I型やL型キッチンからアイランド型キッチンへの交換が可能です。また、L型やペニンシュラ型キッチンへの交換でもグレードの高い商品を選ぶこともできます。
また、キッチンの間取り変更やそれに伴う配管工事なども150~200万円以内でできる範囲です。ただし、キッチンを1階から2階に移動させるなどの工事は200万円以下ではできないことが多いので注意しましょう。
【101~200万円】キッチンリフォームの施工事例
事例⑤ スペースを広げて開放感のあるキッチンに
圧迫感のあったキッチンの壁を撤去し、開放感のあるフラットな対面キッチンにリフォーム。壁の撤去および内装工事、I型キッチンからペニンシュラ型キッチンへの交換工事を行ったため、比較的大規模な工事となり、工事費用は140万円程度となりました。
■Before
■After
物件種別 | マンション |
---|---|
築年数 | 24年 |
費用 | 140万円 |
メーカー | サンゲツ |
事例⑥ 動線を意識し、光の入るキッチンへ
大きな家具によって窓からの光が遮られ、暗い空間だったフロアを全面改装。壁付けのL型キッチンからコンロとシンクが分かれているセパレート型のⅡ型キッチンに交換したほか、キッチンの内装工事もフルで行っているため、工事費用は200万円程度になっています。
■Before
■After
物件種別 | 一戸建て |
---|---|
築年数 | 40年 |
費用 | 200万円 |
メーカー | トクラス:Berry |
201万円以上のキッチンリフォーム
201万円以上のキッチンリフォームは以下の通りです。
- キッチンの移動(例:1階から2階に移動させる)
- キッチンの大幅な間取り変更 + 床下の配管工事
- 最上級グレードのキッチンの導入
- キッチンのオーダーメイド
201万円以上のキッチンリフォームの場合は、キッチンを1階から2階に移動させる大規模工事や、大幅な間取り変更とそれに伴う配管工事などのキッチン全体を作り変えるような大きな工事になります。
また、キッチン本体を最上級グレードにしたり、満足いくまでオプションを付けたりできるほか、最初から自分好みのデザインや機能にするオーダーメイドキッチンも可能です。「キッチンにはこだわりたい!」という方は最初から予算を多めにとっておくと良いでしょう。
【201万円以上】キッチンリフォームの施工事例
事例⑦ 北側から南側にキッチンを移動
キッチンスペースを北側から南側に移設して広々としたLDKを実現。よりスムーズな生活動線の実現と既存の掃き出し窓を活かせるようアイランドキッチンを配置しています。
工事内容はキッチンの大幅な移動、ペニンシュラ型キッチンへの交換、内装のフル工事となっているため、350万円ほどかかっています。
■Before
■After
物件種別 | 一戸建て |
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リフォーム面積 | 38.81㎡ |
費用 | 350万円 |
事例⑧ 白を基調に明るいキッチンにリフォーム
大正時代に建てられた築130年の家を大幅に改装。キッチンは庭の風景が見えるように配置を変更。家族みんなが料理がしやすいようにアイランドキッチンを採用しました。
工事内容はキッチンの大幅な移動、アイランド型キッチンへの交換、内装のフル工事となっているため、400万円ほどかかっています。
■Before
■After
物件種別 | 一戸建て |
---|---|
築年数 | 130年 |
費用 | 400万円 |
商品 | TOTO『ミッテ』 |
【価格帯別】人気のシステムキッチン
ここでは価格別に人気のキッチンメーカーとシステムキッチンを紹介していきます。
ここでは、『リフォーム産業新聞』が2022年3月28日に発表した ”プロ360名がおすすめする人気キッチンランキング”を参考にまとめています。
【価格帯別】人気のシステムキッチン
価格帯 | 商品名 | メーカー |
---|---|---|
普通価格帯 | ラクエラ | クリナップ |
シエラ | LIXIL | |
Bb | トクラス | |
中級価格帯 | ステディア | クリナップ |
ノクト | LIXIL | |
ベリー | トクラス | |
高級価格帯 | リシェルSI | LIXIL |
セントロ | クリナップ | |
ザ・クラッソ | TOTO |
※LIXILの「アレスタ」は2022年5月に販売が終了したため、後継品の「ノクト」を紹介しております。
【普通価格帯】人気のシステムキッチン
ラクエラ/クリナップ
クリナップの「ラクエラ」は、“キッチンは家具”というコンセプトで自宅のインテリアの合ったデザインやサイズ、機能を豊富なレパートリーの中から選ぶことができます。たっぷりしまえる収納力や取り出しやすさも魅力です。
価格 | 約85万円~約210万円 |
---|---|
機能 | 豊富なデザイン、フォローパレット付ベースキャビネット、トール足元収納、美・サイレントシンク |
対応レイアウト | I型、L型、ペニンシュラ型、アイランド型 |
シエラ/LIXIL
LIXILの「シエラ」は全27色の色柄・扉カラーを用意しており、シンク・コンロ・扉カラーすべての色を自由にコーディネートすることができます。シンプルで飽きのこないデザインが魅力であるほか、料理中に便利な「タッチレス水栓」やバーナー間隔を広げた「ひろまるコンロ」など機能性も十分!
価格 | 約56.2万円~約74.8万円 |
---|---|
機能 | ひろまるコンロ、オールインワン浄水栓、よごれんフード、スキットシンク |
対応レイアウト | I型、L型、ペニンシュラ型 |
Bb/トクラス
トクラスの「Bb」は人造大理石を使った美しいワークトップである「クラストン」が最大の魅力。半透明素材でできており、カウンター内部まで光が差し込むのでカウンター全体が明るく光って見えるのが特徴です。汚れが染みにくく、普段のお手入れも楽々です。
価格 | 約55.6万円~約164.7万円 |
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機能 | サイクロンフードⅢ、クラストン、浄水器内蔵シャワー混合水栓 |
対応レイアウト | I型、L型、ペニンシュラ型 |
【中級価格帯】人気のシステムキッチン
ステディア/クリナップ
クリナップの「ステディア」は、“あなたの「がんばらない」と支える”というコンセプトで、掃除のしやすさや使いやすさを追求したキッチンです。キズと汚れに強いステンレス製の「美コートワークトップ」や、汚れにくく・洗いやすい「流レールシンク」を導入し、暮らしを支えるキッチンとなっています。
価格 | 約64.1万円~約129.4万円 |
---|---|
機能 | 美コートワークトップ、流レールシンク、洗エールレンジフード、 |
対応レイアウト | I型、L型、ペニンシュラ型 |
ノクト/LIXIL
LIXILの「ノクト」は2022年6月に人気商品「アレスタ」の後継品として発売された新商品です。“わたしらしいをつくる場所”をコンセプトに住まいと暮らしにフィットするデザインが魅力です。大容量収納と取り出しやすさを両立する「アシストポケット」やワイドで洗浄力のある「ひろびろシャワー」と「タッチレス水栓」など機能性も抜群!
価格 | 約76.1万円~約107.8万円 |
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機能 | アシストポケット、ひろまるコンロ、よごれんフード、ひろびろWサポートシンク、キッチンコンセント |
対応レイアウト | I型、L型、ペニンシュラ型、アイランド型 |
Berry/トクラス
トクラスの「Berry」は、キッチンプランや収納ユニット、人造大理石ワークトップの形状を自在にオーダーできます。
また、JIS規格指定の「17物質」に加えて、浄水器協会指定の「5物質」を除去する浄水器は業界トップレベルの性能です。さらに、「ハイバックカウンター」を使えば、キッチングッズを直置きせずにカウンターを広々と清潔に使うことができて便利です。
価格 | 約147.4万円~約420.3万円 ※相場は200万円程度 |
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機能 | クラストン、奥までシンク、ハイバックカウンター |
対応レイアウト | I型、L型、ペニンシュラ型、アイランド型 |
【高級価格帯】人気のシステムキッチン
リシェルSI/LIXIL
LIXILの「リシェルSI」は、“美しい暮らしを、キッチンから”をコンセプトに上品で高級感のあるデザインとLIXILならではの高い機能性が魅力です。特に「リシェルSI」はセラミックのワークトップを採用しており、耐久性も抜群。高熱のフライパンや鍋をおいても変形が起こりにくく、傷や汚れもつきにくい素材となっています。
価格 | 約93.8万円~約229.4万円 |
---|---|
機能 | セラミックトップ、ハイブリットクォーツシンク、Wサポートシンク、タッチレス水栓、よごれんフード |
対応レイアウト | I型、L型、ペニンシュラ型、アイランド型 |
セントロ/クリナップ
クリナップの「セントロ」は、クリナップのキッチンの中で最もハイグレードな最高級ステンレスキッチンです。直線的でシンプルなデザインや、IHコンロとガスコンロの両方が使える「ハイブリットコンロ」も魅力。本格調理にこだわりたい人向けのシンクや大容量収納、伝統技法で作られた京友禅柄の塗装扉などコーディネートの幅も広いです。
価格 | 約82万円~約570万円 ※相場は250~300万円程度 |
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機能 | ハイブリットコンロ、美コートワークトップ、ステンレスデザインフード、クラフツマンデッキシンク |
対応レイアウト | I型、L型、ペニンシュラ型、アイランド型 |
ザ・クラッソ/TOTO
TOTOの「ザ・クラッソ」は、“ノイズレスデザイン”とテーマに余分な凹凸や隙間のない美しく空間と調和するデザインを採用。シンクの汚れやゴミが流れやすい「スクエアすべり台シンク」やファンのお手入れを極力減らせる「ゼロフィルターフードeco」など日々のお手入れがしやすい設計となっており、日々の暮らしを支えます。
価格 | 約66万円~約200万円以上 |
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機能 | タッチレス水ほうき水栓LF、きれい除菌水、スクエアすべり台シンク、ゼロフィルターフードeco |
対応レイアウト | I型、L型、ペニンシュラ型 |
キッチンリフォームの費用内訳
キッチンリフォームの費用を大きく分けると以下の2つになります。
- キッチン本体の価格
- 設置するための工事費用
キッチン本体の価格
キッチン本体の価格とは、コンロやワークトップ、シンク、収納、レンジフードなどが含まれたシステムキッチン本体の価格を指します。
また、それはキッチンのレイアウトや商品のグレードによって大きく変わってくるため、正しく把握しておきましょう。従来はI型キッチンが主流だったものの、時代の流れとともに近年はL型やペニンシュラ型が多く取り入れられています。
以下の表では、キッチンレイアウトの種類とグレード別による価格の相場をまとめています。
キッチンの種類 | シンプル | スタンダード | ハイグレード |
---|---|---|---|
I型 | 50万~80万円 | 60万~90万円 | 70万~120万円 |
L型 | 65万~90万円 | 75万~120万円 | 85万~130万円 |
ペニンシュラ型 | 70万~100万円 | 80万~130万円 | 90万~160万円 |
アイランド型 | 50万~100万円 | 105万~130万円 | 175万~200万円 |
キッチンレイアウトには上記のようにI型、L型、ペニンシュラ型、アイランド型の順に価格が高くなることがわかります。
各レイアウトの詳しい情報については、以下の記事をご覧ください。
>>I型キッチンについて
>>L型キッチンについて
>>ペニンシュラ型キッチンについて
>>アイランド型キッチンについて
オプション機能
キッチンリフォームでは、キッチンの機能性をさらに高めるためにオプション機能を追加することができます。もちろん、オプション機能はつければつけるだけ高額になっていきますので注意しましょう。
オプション内容 | 相場価格 |
---|---|
ビルトイン食器洗浄機 | 15万~20万円 |
ダウンウォール | 5万~20万円 |
浄水器 | 15,000~10万円 |
レンジフード | 4万~8万円 |
設置するための工事費用
キッチンをリフォームする場合は新たなキッチンの取り付けだけでなく、既存のキッチンの撤去・処分も必要です。場合によっては、換気ダクトの接続工事なども追加で必要になります。
内容 | 費用相場 |
---|---|
キッチンの組み立てと取り付け工事 | 約10万円 |
キッチンの解体処分費用 | 約5万円~ |
電気・ガス・給排水管・換気ダクトの接続工事 | 約3万円~ |
既存キッチンの解体処分費用
既存のキッチンの解体・撤去工事は約5万円かかります。キッチンの組み立てと設置工事が10万円ほどなので、キッチンを入れ替える工事費用は合計約15万円かかります。
電気・ガス・給排水管・換気ダクトの工事費用
キッチンをリフォームの際には、電気やガスなどのインフラ工事が必要です。電気配線工事やガスの配管工事にはそれぞれ1.5万円程度かかります。
キッチンのリフォーム費用を抑える5つの方法
キッチンといった部分的な設備のリフォームでも、本体だけで50万~200万円と高額な費用がかかります。
キッチンのリフォーム費用を抑える方法は次の通りです。
2.新品の最新キッチン本体にこだわらない
3.リフォームの見積もりを複数の業者で比較
4.部分的なリフォームを依頼する
5.補助金制度やリフォーム減税を利用する
リフォームする際には、優先順位を考えながら取り入れてみてください。
同じタイプのキッチンに変更する
既存のキッチンと同じタイプでリフォームする場合はリフォーム費用を抑えられます。既存と同じタイプなら水道やガスなどの配管の場所が変わらないため、余計な費用が発生しないからです。
I型キッチンからアイランド型キッチンにリフォームする場合などは配管の場所が大幅に変わるため、費用が高額になります。このように配管の変更工事が必要になると費用が高くなるため、費用を抑えたい場合は既存と同じタイプへのリフォームがおすすめです。
新品の最新キッチン本体にこだわらない
キッチンは新品にこだわらなければ安価で導入することも可能です。中古品やノーブランドの量産品、アウトレット品などを使用することで本体代金は安くできるでしょう。
また、リフォーム会社に相談して在庫を多く抱えているキッチンがないかも聞いておくことがおすすめです。リフォーム会社が処分に困っているキッチンを引き受けることで、通常よりも安価で本体を譲ってもらえることもあります。
リフォームの見積もりを複数の業者で比較
リフォームにかかる費用は業者によって異なります。そのため、リフォームを依頼する際には複数の業者に見積もりを依頼して比較検討することが大切です。ただし、他業者よりも見積額が安い場合は悪徳業者の可能性もあるため、見積もりの内容を正しくリフォーム業者に聞いておきましょう。
複数の業者にリフォーム費用の見積もりを依頼する場合は、リフォームの一括見積ができる「ヌリカエ」がおすすめです。
部分的なリフォームを依頼する
キッチンをリフォームする場合はキッチンを丸ごとリフォームするケースがほとんどですが、その場合はどうしても費用が高額になりがちです。ガスコンロからIHコンロに切り替えるなどの部分的なリフォームにとどめることでリフォーム全体の費用も抑えることができます。
補助金制度やリフォーム減税を利用する
国は消費者が支払う費用の負担を軽減するために各種補助金制度や減税制度を設けています。そして、リフォームにも補助金制度や減税制度を設けており、これらの精度をうまく利用すればリフォーム費用が抑えられます。例えば、親や祖父母からリフォーム資金の贈与を受けると所得税や固定資産税、贈与税などの税金が軽減されます。ただし、これらの制度を利用するためには一定の要件を満たす必要があるため、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。
キッチンのリフォーム費用が高くなる理由
キッチンには、汚れがつきにくい人工大理石や熱に強いセラミックなどがありますが、素材にこだわると費用が高くなります。予算内で理想のキッチンに近づけるためには、次でご紹介する内容のバランスを考慮しましょう。
キッチンのグレードや種類の違いによるもの
キッチンにはさまざまな種類やグレードがあるため、どれを選ぶかで費用に差が生じます。種類はI型、L型、ペニンシュラ型、アイランド型の順に、グレードはシンプル、スタンダード、ハイグレードの順に費用が高くなります。
例えば、アイランド型でハイグレードタイプを選べば費用は高額になりますが、I型でシンプルタイプを選べば費用は抑えられます。種類やグレードはそれぞれ特徴が異なるため、素材を気にしないようであれば、シンプルタイプでも十分です。
天板の材質の違いによるもの
キッチンの天板にはさまざまな材質が使用されており、どれを選ぶかで費用に差が生じます。従来は、キッチンの天板として使用されていた材質は、ステンレスが一般的でしたが、時代とともに他の材質が使用されるようになりました。
ステンレスは手入れがしやすいものの、経年劣化しやすいことがデメリットの一つです。他にも、次のような材質が使用されており、それぞれ特徴が異なります。
メラミン:メラミン加工の天板は、水に強い一方で熱に弱いといった特徴があります
天然石:ハイグレードタイプで多く使用されており、高級感がある一方で費用が高額になります
人工大理石:手入れがしやすく傷がつきにくい一方で、熱によって変色しやすいです
費用はステンレス・メラミン・天然石・人工大理石の順に高くなり、それぞれ特徴が異なるため、目的に合った材質を選ぶとよいでしょう。
キッチンの場所移動によるもの
既存のキッチンがある場所から大きく移動が必要な場合は、給排水の配管やダクトを設置するための工事や、撤去後の床や壁の補修も必要です。そのため、キッチンの場所を移動する場合は、大幅に費用がアップする可能性が考えられます。
食器洗い乾燥機やコンロなどのリフォーム・新設によるもの
便利な食洗器や乾燥機、コンロなどをリフォームしたり新たに新設したりする場合、別途費用がかかるので注意が必要です。次の表では、工事内容と費用相場をそれぞれ紹介しています。
工事内容 | 費用相場 |
---|---|
ガスコンロをIHコンロに交換 | 取付工事費用込みで、15万~30万円程度 |
レンジフードの交換 | 4万~10万円程度 |
食器洗い乾燥機を新設 | 15万~20万円程度 |
このように、工事内容によっては10万~30万円程度の費用が別途かかります。なお、レンジフードは10年程度が寿命といわれているため、その都度4~10万円程度の費用がかかると考えておきましょう。
まとめ
キッチンのリフォームには、想像以上に高額な費用がかかる可能性があります。メーカーによっては、キッチンの本体自体が高額なケースもあるため、費用を抑えたい場合はスタンダードグレードに交換することをおすすめします。自身の希望と予算を考慮して納得のいくリフォームを行い、快適なキッチン空間を実現しましょう。