キッチンに勝手口は必要?メリット・デメリットや不要な人の特徴も紹介

  • 【更新日】2023-12-08
キッチンに勝手口は必要?メリット・デメリットや不要な人の特徴も紹介

キッチンの勝手口は実用性が高く、日常生活に大きく貢献してくれます。しかし、間取りやライフスタイルを考慮せずに設置すると「設置したけどまったく使っていない」といった状況になってしまう可能性もある設備です。

そこで、本記事ではキッチンの勝手口の必要性やメリット・デメリット、不要な方の特徴ついて解説します。

本当に勝手口が自宅に必要なのかを検討する判断材料として、参考にしてもらえると幸いです。

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キッチンに勝手口は必要?

そもそもキッチンに勝手口は必要なのでしょうか。

結論から申し上げますと、キッチンと庭・車庫を頻繁に行き来する方には必要です。一方、出入口としてというよりも採光や換気に期待している方は持て余してしまう可能性があります。

勝手口が必要な場合

以下のような条件に当てはまる方は、キッチンに勝手口があると便利に感じられるはずです。

  • 家庭菜園や洗濯物の外干しのために頻繁に庭に出る
  • カン・ビン・ペットボトルなどのゴミを回収日まで屋外で保管したい
  • 買い出した食料品を車から直接キッチンに運びたい

 

いずれも勝手口がキッチンと屋外とをつなぐ出入口として使われていることが共通点です。

勝手口が不要な場合

一方、以下のような場合には勝手口があっても持て余してしまう可能性があります。

  • 玄関とキッチンが近い
  • 採光や換気をメインと目的と考えている

 

まず、間取りでみて玄関とキッチンが近い場合には、玄関ドアだけで十分でしょう。より間口の広い玄関の方が便利に使えるはずです。

また、採光や通風の確保が目的であれば勝手口よりも、すべり出し窓の方が適任です。


勝手口が無い方が無難な場合も
以下のいずれかの条件に当てはまる場合は注意です。

キッチンが家の北側にある
→ 冬場に冷気が入ってきやすくなります。

戸締りを忘れがちである
→ 人目につかない勝手口は空き巣に狙われやすいです。

積雪量が多い地域に住んでいる
→ 冬場に開閉できなくなる可能性があります。

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キッチンに勝手口があるメリット

キッチンの勝手口の施工例

画像出典:TOTO

キッチンの勝手口があるメリットは以下の5つが挙げられます。

  • 第2の出入り口として活用できる
  • 緊急時の非常口として活用する
  • 生ゴミをすぐに外へ出せる
  • 家庭菜園・園芸との相性バツグン
  • 採光・換気に適している

 

順に説明します。

第2の出入り口として活用できる

勝手口を設置すると、第2の出入り口として活用できます。例えば、洗濯物を干すときやガレージへ物を置きに行くとき、重い買い物を家へ運ぶときなど、通常よりも短い動線で移動ができるため非常に便利です。

カーポートからキッチンが近い場合は、車から降りてすぐ家に運べるため、冷凍・冷蔵物を購入した際に役立ちます。また、自分で買い物した分だけでなく、ネットショッピングの置き配や宅配ボックスの設置場所としても活用可能です。

緊急時の非常口として活躍する

キッチンの勝手口は、緊急時の非常口としての役割も果たします。万が一、地震などの自然災害で玄関からの脱出ができなくなってしまった場合にも、勝手口からであれば避難ができるかもしれません

緊急時の逃げ口が増えるだけで安心できますし、防災性も上がります。

生ゴミをすぐに外へ出せる

キッチンに勝手口があれば、生ゴミなどもすぐに外へ出せます。勝手口を備えている家の中には、勝手口の外にゴミ箱を設置している方も多いのです。

キッチンから玄関まで運ぶ動線が短くて済みますし、汁モレなどで廊下や玄関を汚す心配も減ります。外へ置いておけば、生ゴミ特有の匂いやコバエの発生に悩まされることもありません。

赤ちゃんのいる家庭や在宅介護をしている方も、勝手口の外にゴミ箱を設置すれば匂い対策として活用できます。

家庭菜園・園芸との相性バツグン

キッチンの勝手口は、家庭菜園や園芸との相性もバツグンです。庭や畑の近くに勝手口を設計すれば、収穫した草花や野菜をすぐにキッチンへ運べます

ネギやシソなどの薬味を育てていれば、調理中にちょっと摘んできて料理に添えるのもよいでしょう。秋冬は、野菜が傷まないように勝手口の外で保管してる家庭もあります。

庭先へのアプローチとして有効ですので、バーベキューなどを頻繁に行う家庭であれば、準備や後片付けの際に大変便利です。

採光・換気にもなる

キッチンに勝手口を設置すれば、採光や換気にも便利です。キッチンや台所は、日光が入らない奥まった場所に設置されがち。

その点、勝手口を設置すればキッチンに光が入りますし、ドアを開けておけば換気にもなります。料理の匂いを逃すだけでなく、掃除の際にも活躍します。

ただし、採光・換気だけが目的であればすべり出し窓でも代わりになります。目的に応じて、どちらが最適かを考えるようにしてください。

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キッチンに勝手口があるデメリット

キッチンの勝手口の施工例

画像出典:TOTO

キッチンの勝手口にはさまざまなメリットがある一方、デメリットも存在します。代表的なものが以下の3点です。

  • 防犯対策が必要
  • 寒さ対策が必要
  • デッドスペースになりがち

 

メリットばかりに目を向けて設置すると、あとあと後悔することにもなりかねません。勝手口を検討する際は、デメリットもしっかりと把握したうえで行いましょう。

防犯対策が必要

玄関以外の出入り口が増えるため、勝手口に対しても防犯対策が必要です。また、ドアにガラス窓を設置する際も要注意。採光には向いているかもしれませんが、夜になれば灯りの有無で家に人がいるかどうかがバレてしまいます。

在宅中だったとしても、カギをかけ忘れるなどの人為的ミスで防犯面がザルになる可能性もあります。キッチンに勝手口を設置する際は、「どのような防犯対策を行うか」も同時に検討しましょう。

寒さ対策が必要

間口の近くは断熱効果や気密性が下がってしまいます。そのため、冬は防寒対策、夏は暑さ対策が必要です。

特に、キッチンには暖房を設置しない家が多いため、冬場は寒さが増す可能性があります。キッチンを温めようとリビングの暖房をあげた結果、光熱費が予想以上に上がってしまうことも。

勝手口を設置するのであれば、防寒対策の検討や、断熱性の高いドアを選ぶなどの配慮を行いましょう。

デッドスペースになりがち

キッチンに勝手口を設置すると、壁の1面を勝手口用にしなければなりません。その分、食器棚や収納ボックスなどの設置スペースが減るため、物をしまう場所が限られてしまいます。

キッチンの面積が狭い家であれば、デッドスペースとなってしまう可能性もあるため注意が必要です。安易に設置した結果、使い勝手の悪さや収納スペースの少なさから、勝手口を塞いでしまう方もいらっしゃいます。

設置する際は、キッチンの面積や使用用途などをしっかりと検討するようにしましょう。

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まとめ

勝手口は、キッチンから外へアプローチできる昔ながらの出入り口です。利便性が高く、採光・換気の効率を上げる効果もあります。しかし、間取りやキッチンの面積、外の環境に配慮して設置しないと「結局使わなくなった」といった結果にもなりかねません。

勝手口を有効活用するためにも、メリット・デメリットしっかりと把握し、必要性をしっかりと検討しましょう。

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