浴槽の黒ずみに効く落とし方とは?原因別の掃除方法・予防方法を解説

  • 【更新日】2023-12-11
浴槽の黒ずみに効く落とし方とは?原因別の掃除方法・予防方法を解説

毎日使うお風呂は汚れが溜まりやすい場所でもあります。特に、浴槽は汚れを放置してしまうとぬめりやカビの発生につながり、溜めたばかりのお湯まで汚してしまうので、こまめに掃除することが大切です。とはいえ、毎日浴槽をピカピカにするのが難しい方も多いでしょう。

そこで、本記事では時間や手間をかけずにできる浴槽掃除をご紹介します。黒ずみの原因やおすすめの掃除用品もまとめているので、ぜひ掃除の参考にしてください。

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浴槽にできる黒ずみの正体とは?

浴槽の中やコーキング部分は黒ずみやすい場所です。掃除をこまめに行っていたり、浴槽を使っていなかったりしても汚れが気になることもあります。浴槽にできる黒ずみの正体は主に以下の4つです。

  • 水垢汚れ
  • 皮脂汚れ
  • カビ
  • もらいサビ

 

それぞれどのような汚れなのか、特徴を解説します。

水場に発生する水垢汚れ

浴槽を触ったとき、ザラザラしているのであれば水垢が残っている状態です。この水垢は水分が付着したところにできやすく、主にミネラルが原因だとされています。

水道水にはミネラルが含まれているのですが、水分が蒸発してもミネラルは蒸発せずに水垢として残ります。できたばかりの水垢は目立ちませんが、水垢が蓄積されたり皮脂汚れが付着したりすると次第に黒ずんでいくのです。

また、ぬめりがある水垢の場合は、黒ずみ汚れだけでなくピンク汚れになる可能性もあります。色のついた汚れは放置すると取りにくくなるので、気づいたときに掃除するのがよいでしょう。

入浴時に溜まる皮脂汚れ

入浴すると体から皮脂汚れが落ちて浴槽内に付着します。すぐに洗い流せば簡単に落ちますが、放置して乾燥させてしまうとこびりつき、ただ擦るだけでは落ちなくなるので注意が必要です。

皮脂汚れが残っていることに気づかず、残った皮脂汚れが蓄積されていくと黒ずみに変化します。また、浴槽を使っていない日も、シャワーで体を流すときに皮脂が浴槽内に落ちる可能性が高いです。

湿気によるカビ

カビは湿気が多い場所に繁殖しやすく、洗面台やお風呂場などの水まわりによく発生します。カビにも黒カビや青カビ、白カビなどの種類がありますが、水まわりで見かけるのは黒カビです。黒カビは皮脂や石鹸カスなどを好むので、お風呂場はカビの温床とされています。

カビは放置しても自然ときれいになりません。次第に根を張り、塩素系漂白剤を使っても簡単に落ちなくなったり、再びカビが発生したりするので気をつけましょう。また、浴槽内はもちろん、コーキングや浴槽と床の境目などにカビが生えやすいため、隅々まで掃除することが大切です。

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カミソリや掃除道具によるもらいサビ

もらいサビとは、素材そのものは錆びていなくても、ほかのものにできたサビが付着したものを指します。浴槽の場合はカミソリや掃除道具などの金属部分が錆びてしまい、そのサビが浴槽につくケースが多いです。

浴槽についたサビはお風呂用洗剤を使っても、スポンジや歯ブラシなどで擦り洗いをしても簡単に落ちません。時間が経つとどんどん黒ずんでいくので、見つけたらすぐに除去しましょう。

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黒ずみを放置したら健康に悪影響が出る可能性も

黒ずみの原因となるカビは放置すると体内に侵入し、アレルギー症状を起こす可能性があります。一般的にお風呂のカビは人体に直接的な影響はないとされていますが、甘く見ていると咳や鼻水などの不快な症状を引き起こしかねません。現段階ではアレルギーを持っていない方でも突然発症することがあるので油断できないのです。

また、カビ以外の黒ずみ汚れもさまざまな症状を引き起こす原因になりえます。例えば、浴槽内にレジオネラ属菌という菌が繁殖し、お湯を通して体内に侵入すると発熱や下痢などの症状を引き起こしてしまうのです。このような健康被害が出る前に黒ずみ汚れを除去しましょう。

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毎日できる4つの簡単掃除

毎日浴槽の掃除をするなら、できるだけ簡単な方法を取り入れると続けやすいでしょう。簡単に掃除できるアイテムには、主に以下の4つがあります。

  • お風呂掃除用のスポンジ
  • 中性洗剤
  • クリームクレンザー
  • 重曹

これらのアイテムをどのように活用すればよいのか解説します。

洗剤不要のスポンジで擦り洗いをする

擦っただけで落ちる黒ずみ汚れは、お風呂掃除用のスポンジやブラシなどでサッと擦り洗いをしましょう。お風呂掃除用のアイテムなら浴槽を傷つけずに洗えます。また、できたばかりの黒ずみ汚れくらいなら、洗剤を使わなくても擦り洗いだけで落ちる可能性が高いです。

お風呂上りやちょっとした空き時間にできる掃除であるため、こまめに掃除するのが得意な方はお風呂掃除用アイテムを活用して擦り洗いをしてください。ただし、この掃除方法は頑固な汚れやカビ、サビには向いていません。擦り洗いをしても落ちない汚れは、ほかの掃除方法も併用してきれいにしましょう。

中性洗剤でサッと洗う

お風呂掃除用の洗剤には、中性洗剤やアルカリ性洗剤があります。中性洗剤は軽い汚れアルカリ性洗剤は頑固な汚れに効果的です。毎日浴槽を掃除するなら中性洗剤で十分でしょう。

中性洗剤をスポンジにつけて擦り洗いをすれば、乾燥した黒ずみ汚れも洗い流すことが可能です。洗剤によっては除菌や消臭などに効果的な成分を含むものもあり、汚れと菌をしっかりと落としたい方に向いています。また、擦り洗いなしで簡単に汚れが落とせる中性洗剤も販売されているので、できるだけ手間をかけたくない方はチェックしてください。

クリームクレンザーで丁寧に汚れを落とす

中性洗剤でも落ちない頑固な汚れはクリームクレンザーで試してみましょう。クリームクレンザーは炭酸カルシウムなどの天然成分でできている研磨剤を含んでいるため、浴槽に使っても傷をつけにくいのが特徴です。

スポンジや柔らかい布などにクリームクレンザーを乗せ、黒ずみが気になる部分をクルクルと擦りましょう。この掃除方法はサビを落とすのにも役立ちます。しかし、木材や人工大理石などの素材を使った浴槽には使えません。それぞれの浴槽の取り扱い説明書をよく読み、推奨されている洗い方を試してください。

重曹で汚れを浮かせる

重曹は頑固な汚れを取り除けませんが、付着した汚れを浮かせて落としやすくする効果が期待できます。特に重曹が効果を発揮するのは、皮脂や手垢などによる黒ずみ汚れです。これらの汚れはアルカリ性洗剤でも落とせますが、さまざまな掃除にも使える重曹を準備すると便利でしょう。

重曹をそのまま振りかけることもできますが、より広範囲に使う場合は、重曹大さじ2杯に対して水200mlを加えて混ぜた重曹スプレーを使いましょう。重曹スプレーを浴槽全体または黒ずみ汚れに吹きかけ、スポンジなどで擦り洗いするとたいていの汚れは落とせます。

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休日におすすめなお手入れアイテムは2種類

時間があるときにはいつもより入念に掃除をし、汚れをしっかり取り除いておきましょう。おすすめのお手入れアイテムは以下の2つです。

  • クエン酸スプレー
  • 塩素系漂白剤

 

それぞれの特徴や効果、掃除方法を確認しましょう。

水垢が原因ならクエン酸スプレーで解決

水垢汚れには、アルカリ性の汚れを中和させるクエン酸が向いています。ただし、クエン酸は即効性はありません。クエン酸を黒ずみ汚れにかけてから1~2時間ほどおき、汚れが浮くのを待ちます。

待ち時間を考慮すると、毎日の掃除に取り入れるよりは週に1回、月に1回といった頻度で行う掃除として取り入れるのが好ましいです。市販のクエン酸スプレーを使ってもよいですが、手作りすることもできます。

クエン酸スプレーの材料は以下の2つです。

  • 水 200ml
  • クエン酸 小さじ1

 

この2つをよく混ぜてスプレー容器に入れ、浴槽内にまんべんなく塗布してください。特に汚れが目立つところにはクエン酸スプレーをかけたあとに、キッチンペーパーやラップで蓋をしておくと効果的です。汚れが浮いてきたら擦り洗いをして汚れを洗い流します。

ただし、クエン酸は大理石や金属にかけると変色や変質をさせてしまうので浴槽やその周辺の素材を確認してから使いましょう。

カビが原因なら塩素系漂白剤が効果的

カビが原因の黒ずみには塩素系漂白剤が効果的です。しつこい黒カビや、パッキンの奥まで入り込んだカビも取り除けます。

塩素系漂白剤は霧状や泡状にスプレーする方が多いのですが、スプレーする場所によっては漂白剤が流れてしまい効果が十分に発揮されないケースもあるでしょう。そこで活躍するのが、塩素系漂白剤と片栗粉を混ぜたペーストです。部分的にしっかりカビ取りしたい場合は、ペーストを作ってカビに乗せると流れ落ちずにしっかりカビ取りしてくれます。

塩素系漂白剤は頑固な皮脂汚れやピンク汚れなどにも効果があるので、浴槽掃除の最終手段として1つ持っておくと安心です。

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掃除中に気をつけたいポイント

お風呂掃除をするときに気をつけたいのが、以下の2点です。

  • 洗剤の取り扱い方
  • 浴槽の素材に合った掃除方法を選ぶ

 

洗剤の扱い方を間違えると人体に悪影響を及ぼすリスクがあります。また、浴槽の素材に不向きな掃除を行うと、浴槽の破損や劣化につながるため注意が必要です。

洗剤の取り扱いに注意

塩素系漂白剤はとても強力な成分を使っているため、人体にも害を及ぼしてしまいます。素肌に触れないように手袋の着用をしたり、臭いを吸わないように十分に換気を行ったりする必要があります。霧状にスプレーする場合は、目に漂白剤が入る可能性が高くなるので、できればゴーグルの装着をするとよいでしょう。

また、ほかの洗剤と混ぜると危険なため、複数の洗剤を使って掃除する場合は取り扱いに十分注意してください。特に、酸素系漂白剤などの酸性の洗剤と混ざると命に関わるほど危険な有毒ガスが発生します。混ぜると危険なものや掃除中の扱い方を把握し、安全に掃除するよう心がけましょう。

浴槽の素材に合った掃除方法か調べる

浴槽の素材によって合う掃除方法が異なります。一般的に浴槽に使われる素材は以下の5つです。

  • FRP(繊維強化プラスチック)
  • ホーロー
  • ステンレス
  • 木材
  • 人工大理石

それぞれの素材に合う掃除方法や洗剤を選び、傷をつけたり劣化させたりしないように気をつけましょう。例えば、ステンレスはクレンザーを使ったり、目の粗いたわしで強く擦ったりすると傷がつきやすい性質があります。ステンレス表面に細かな傷が増えると、その傷の中に菌や汚れが付着しやすくなり、結果的に掃除を面倒にさせてしまうので注意が必要です。また、ひのきなどの木材の場合は、重曹を使うと変色してしまいます。

浴槽の劣化や破損を防ぎつつ清潔を保つために、浴槽の素材とそれに合う掃除方法を調べておきましょう。

>>FRP浴槽のメリット・デメリット
>>ステンレス浴槽のメリット・デメリット
>>ホーロー浴槽のメリット・デメリット
>>人造大理石浴槽のメリット・デメリット

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掃除を楽にする黒ずみの予防方法

毎日掃除するのが難しい方でも、お風呂の使い方や掃除のタイミングを工夫するだけで黒ずみを予防できます。黒ずみ予防はいくつかありますが、なかでも簡単な予防方法は以下の3つです。

  • 水気を取り除く
  • 重曹入りの入浴剤を使う
  • 入浴後の掃除を心がける

 

それぞれどのような点に気をつけたらよいのか見ていきましょう。

お風呂を使ったら水気を取り除く

水気はカビや水垢の原因になるため、可能な限り入浴後すぐに水気を拭き取るのが好ましいです。入浴後は湿気がお風呂場に充満していて、浴槽や壁に水滴がたくさん残っている状態であるため、お風呂を出る前に拭き取りましょう。

吸水力が高いマイクロファイバー吸水クロスワイパーなどを使えば意外と簡単に水気を取り除けます。どうしても掃除できないときは、お湯を抜いたり換気を行ったりするだけでもカビや水垢の発生を予防できるので、できることから始めましょう。

重曹入りの入浴剤で汚れの付着を防ぐ

水まわりやキッチン、トイレなどの掃除にも使われる重曹は炭酸水素ナトリウムという成分でできています。この成分は人体に害のないもので、入浴剤代わりに使う方もいるほどです。重曹には皮脂汚れを浮かせたり汚れの付着を防いだりする効果がありますが、肌をツルツルにする作用もあるので市販の入浴剤にも使われています。

つまり、重曹入りの入浴剤を使えば、美肌づくりと黒ずみ予防を同時に行えるのです。市販の入浴剤をよく使う方は、重曹入りのものを選んでみてください。重曹をお湯に溶かして入浴するだけで同様の効果が期待できるので、普段あまり入浴剤を使わない方も一度試してはいかがでしょうか。

入浴後の掃除を習慣づける

お風呂に入る前や、浴槽にお湯を溜める直前に掃除をする方もいますが、早く掃除した方が簡単にきれいになります。黒ずみが気になるところだけでも掃除しておくと、菌の繁殖や汚れのこびりつきを防げるので、できるだけ入浴後の掃除を習慣づけましょう

どうしても入浴後の掃除が難しいときは、お風呂のお湯を抜き、換気扇を回すだけでも黒ずみ予防になります。浴槽に黒ずみが発生しやすい場合は、浴槽だけでも水気を拭き取るのも効果的です。特にお湯を張って湯船に浸かったあとは、お湯を抜いても浴槽内に水滴がたくさん残っているため、乾くまでに時間がかかり、カビやぬめりの発生につながります。状況に応じてできる範囲で掃除を行い、黒ずみを予防しましょう。

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しつこい黒ずみはリフォームがおすすめ

浴槽の掃除に力を入れても、なかなか黒ずみが落ちない場合もあるでしょう。黒ずみの原因や浴槽の素材に合った掃除を行っても効果がないときは、浴槽の耐用年数を過ぎていないか確認してください。

浴槽の種類にもよりますが、一般的には10~15年程度が寿命だといわれています。もしも15年以上経っているなら、劣化や細かな傷などによって黒ずみが取れない状態になっているのかもしれません。また、浴槽の使い方によって寿命が早まるケースもあるので、ほかに不具合が生じていないかチェックすることも大切です。

しつこい黒ずみは浴槽の交換や塗装などのリフォームで改善されます。黒ずみ汚れが酷い場合や、浴槽そのものが劣化している場合は、一度リフォーム会社に相談してみましょう。

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まとめ

黒ずみ汚れの主な原因は水垢や皮脂、カビなどです。黒ずみを放置してしまうと通常の掃除では落ちにくくなってしまうため、気になるところから少しずつ掃除する「小掃除」を行いましょう。

小掃除は黒ずみの発生を予防したり、汚れを落としやすくしたりするのに役立ちます。また、黒ずみ汚れの予防をしていれば掃除の手間を省けるので、コツコツ掃除するのが苦手な方はご紹介した予防方法を試しましょう。

どうしても落ちない黒ずみは、リフォームで解決するのも手です。黒ずみが気になる浴槽だけでも取り替えられるため、興味のある方はぜひリフォーム業者への依頼を検討してください。

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