在来浴室のリフォーム方法とは?費用相場や注意点も解説

  • 【更新日】2024-08-28
在来浴室(在来工法の浴室)のリフォーム方法とは?費用相場や注意点も解説

画像出典:TOTO

築年数の古い家では今でもタイル貼りの在来浴室(在来工法の浴室)が多く存在します。しかし、在来浴室は浴室が冷えやすかったり、機能性が低かったりと欠点もあります。

バリアフリーなどの観点から、在来浴室はユニットバスにリフォームするのが一般的ですが、在来浴室のままリフォームすることも可能です。

本記事では、昔ながらの在来浴室をリフォームする方法や、在来浴室ならではの注意点を詳しく解説していきます。

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在来浴室(在来工法の浴室)とは?

LIXILの単体浴槽(在来浴室)

出典:LIXIL

在来浴室(在来工法の浴室)とは、コンクリートなどで壁や床を作り上げ、周囲に防水加工を施した浴室です。

ユニットバスが開発される昭和後期までは、壁や床をモルタルとタイルで仕上げる浴室が、戸建てや集合住宅問わず広く採用されました。

そのため、在来浴室を昔ながらの銭湯のような、タイル張りのお風呂だと想像される方も多いと思われます。しかし、近年ではデザイン性に優れた建材や浴槽が販売されていることから、あえて在来浴室を選ぶ人もいます

例えば、旅館のような檜風呂や開放感のあるガラス張りのバスルーム、海外ドラマのような猫足バスタブのお風呂も在来浴室の1つです。

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在来浴室のリフォーム方法

在来浴室のリフォーム方法は、大きく分けて5種類あります。

リフォーム方法 費用相場
在来浴室から在来浴室 60万円~200万円
在来浴室をエコバスリフォーム 10万円~30万円
在来浴室からパネル工法でユニットバス風浴室 30万円~80万円
在来浴室からハーフユニットバス 70万円~200万円
在来浴室からユニットバス 85万円~160万円

在来浴室のまま再度リフォームするケースして、一から解体して再度作り上げる方法もありますが、浴槽だけの交換や吹き付け塗装浴室の解体をしないパネル工法など様々です。

予算に余裕がある場合は、ユニットバスやハーフユニットへリフォームすることもおすすめです。

以下ではそれぞれのリフォーム方法の特徴や費用について解説します。

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方法①在来浴室のままリフォーム

 old-fashioned_bath-

浴室のデザインをオーダーメイドにしたい場合や、既存の浴室にユニットバスが入らないような場合は、在来浴室のまま再度リフォームしましょう。

リフォームの費用相場

在来浴室のままリフォームする場合は、浴槽やバランス釜を交換する程度であれば10万円~50万円程度と費用を抑えられます。

在来浴室のままリフォーム 費用相場
浴槽だけ交換する 12万~50万円
浴室タイルを張り替える 12万円~25万円
滑りにくい床材にする 3万円~15万円
浴室乾燥機を後付けする 15万円~30万円
バランス釜を給湯器にする 15万円~30万円
手すりを取り付ける 2万円~3万円

しかし、一からデザインや機能をオーダーメイドするとなると、価格が大幅に変動します。在来浴室のお風呂を、再度在来浴室にリフォームする場合の費用相場は60万円~200万円です。

リフォームの工期

オーダーメイドで在来浴室にリフォームする場合の一般的な工期は、10日間程度が目安となります。

浴槽を交換するなど部分リフォームであれば工期はかかりませんが、こだわった分だけ工期も長くなります

メリット

在来浴室は自由度が高く、スペースに合わせてオリジナルの浴室を作れることが魅力です。

バリアフリー対策をする際も、ドアの大きさや手すりの位置、浴槽周りの高さなど、ユニットバスではできない希望通りの浴室を作り上げることができます。

デメリット

在来浴室は防水機能がユニットバスよりも劣るので、しっかりと防水処理を行う必要があります。この処理に不備があると水漏れしてしまう可能性があります。

また、施工にはさまざまな業種の職人が必要になったり、材料費がかかるため、コストがかさんでしまうことも多いです。

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方法②エコバスリフォーム

出典:バスシステムデザイン研究所

エコバスリフォーム®とは、今の在来浴室を壊さず傷んだところだけを補修し、新品同様の仕上がりにリフォームするバスシステムデザイン研究所のオリジナル工法のことです。

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リフォームの費用相場

在来浴室でエコバスリフォームを行う場合の費用は、10万円~30万円です。

エコバスリフォーム 費用相場 対応箇所
ヌリフォーム® 15万円~25万円 浴槽
パネリフォーム® 10万円~30万円 天井・壁
ハリフォーム® 25万円前後 壁・床

パネル工法のようにシートやパネルを貼るだけでなく、吹き付け塗装を行うこともあります。部位別の工事が可能なので、劣化状況やご希望の予算によって費用に開きがあります。

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リフォームの工期

工事範囲や工法にもよりますが、在来浴室であれば1~3日間でリフォームが完了するケースがほとんどです。

メリット

傷んでいる部分の補修・塗装や化粧フィルム・CFシートを貼り付けるエコバスリフォームでは、浴室を解体・処分しないため、費用も安く工期も短く済みます

また部分的に好きな色や素材を使うことができるので、在来浴室の内装を一新できます。

デメリット

補修がメインのエコバスリフォームは、配管や浴槽の破損といった在来浴室の構造自体が劣化している場合は対応できない可能性があります。

またエコバスリフォームはバスシステムデザイン研究所の独自工法であるため、営業所のない地域では対応できないこともあります。

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方法③パネル工法でユニットバス風浴室にリフォーム

 ユニットバス風リフォーム事例出典:手軽にユニットバス風に出来るパネル工法|浴室再生職人会

パネル工法とは、在来浴室を解体せずに既存の壁・床にパネルやシートを貼り、ユニットバスに見えるようにする工法です。

リフォームの費用相場

在来浴室からユニットバス風浴室にリフォームする場合は、30万円~80万円が費用相場になります。浴室を解体せずに工事できるため、ユニットバスの交換と比べて費用を抑えることができます。

リフォームの工期

下地がまだ劣化していないのであれば、そこにパネルを取り付けるだけです。解体期間も省けるため、工期は1日~2日程度でリフォームが完了します。

メリット

解体をしないので費用かからず、比較的安価にリフォームができます。ユニットバス風浴室は、ユニットバスがサイズ的に入らないような狭い浴室でもリフォームができる点も魅力です。

デメリット

注意点として、床の上からパネルやシートで覆うため床下を確認できません。そのため、腐敗や水漏れが起きても確認できないことが難点になります。

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方法④ハーフユニットバスにリフォーム

ハーフユニットバス(TOTO)出典:ハーフバス08 | 浴室 | 商品情報 | TOTO株式会社

ハーフユニットバスとは、在来浴室とユニットバスの良いとこどりをした浴室です。見た目はユニットバスで、浴槽、床、壁の下部分がユニットバスと同じくセットで、壁の上の部分や天井が好みの素材でオーダーメードできます。

>>ハーフユニットバスのメリット・デメリット

リフォームの費用相場

在来浴室からハーフユニットバスにリフォームする場合は、70~200万円が費用相場になります。天井や壁がオーダーメイドになるため、素材やデザイン、色、質感などにこだわるのであれば価格が変動しやすいので注意しましょう。

リフォームの工期

在来浴室からハーフユニットバスへのリフォームは1週間前後が目安です。タイルやモルタルの処理に時間がかかると、より日数がかかってしまう点は留意してください。

メリット

ハーフユニットバスは、浴室のサイズに柔軟に対応可能です。また、バスタブと洗い場、壁の下部分がセットになっているため、在来工法よりもコストとリフォーム期間を抑えることができます。

デメリット

ただし、ハーフユニットバスは取り扱いメーカーや商品のバリエーションが少ないという欠点があります。ハーフユニットバスを検討する際は、一度メーカーや商品を確認してみるといいでしょう。

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方法⑤ユニットバスにリフォーム

ユニットバス
在来浴室からユニットバスへのリフォーは、安全性や機能面などの観点から最もスタンダードな方法です。

>>ユニットバスの定義とは

リフォームの費用相場

在来浴室からユニットバスにリフォームする場合は、85万円~160万円が費用相場になります。新しく導入するユニットバスの商品やサイズによっても大きく変わるため、予算を考えながら商品を選びましょう。

リフォームの工期

在来浴室からユニットバスにリフォームする場合の日数は、6~8日間ほどが目安になります。下地工事を行う分、ユニットバスからリフォームする場合と比較して工期が長いです。

メリット

最新のユニットバスは、防水性や防汚性に優れてお手入れが楽になる機能が満載です。汚れが溜まりやすく、お手入れに苦労しがちな在来浴室に比べて、費用・使い勝手・耐用年数のバランスも優れています

デメリット

在来浴槽と異なり、サイズやデザインにはメーカーが取り扱っている製品のみになるので限定的になります。そのため、オリジナリティのある浴室を作りたい人には、少々もの足りないかもしれません。

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在来浴室リフォームで知っておきたい注意点

在来浴室(在来工法の浴室)をリフォームをする際に知っておきたい注意点を紹介します。

在来浴室リフォームの注意点
  • 補強工事(追加工事)を事前に想定しておく
  • ユニットバスが設置できない場合がある
  • 窓の位置が変更になる場合がある
  • 内窓が取り付けられない場合がある

補強工事(追加工事)を事前に想定しておく

築年数の古い在来浴室(在来工法の浴室)は湿気が溜まりやすく、劣化や腐食、シロアリの被害が発生する可能性があるため、解体時に壁や床下の補強工事が必要になる場合があります。

その場合は、追加費用として5~10万円程度必要になるほか、工事期間の延長なども発生します。

そのため、古い在来浴室の場合ははじめから追加で費用を用意することと余裕をもった工事スケジュールを立てることが大切です。

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ユニットバスが設置できない場合がある

在来浴室(在来工法の浴室)は特殊な形状をしていて柱や梁を避けられないため、規格品のユニットバスを設置することができない場合があります。

特注品のユニットバスをオーダーメイドで販売しているところもありますが、通常の規格品よりも高額になるほか、製作期間が1カ月以上かかる場合があります。

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窓の位置が変更になる場合がある

在来浴室(在来工法の浴室)ではリフォームの内容次第で窓の位置が変更になる場合があります。また、窓自体が不要になるケースもあり、どのようなリフォームをするかによって費用や対応が異なります。

そのため、リフォーム業者との打ち合わせの際によく確認しておきましょう。

内窓が取り付けられない場合がある

在来浴室(在来工法の浴室)には窓が設置されていることが多く、浴室が冷える原因にもなっています。在来浴室にすでに窓がある場合でも内窓を追加で取り付けることで寒さの解消を図ることができます。

しかし、浴室の奥行が広いと内窓が取り付けられないことがあります。取り付けの可否や追加費用の有無は事前に確認しておきましょう。

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まとめ

本記事では、在来浴室(在来工法のお風呂)のリフォーム方法や注意点について詳しく紹介してきました。

在来浴室のリフォームはユニットバスが一般的ですが、浴室をこだわりたい方や設置が難しい場合は、在来浴室のままやハーフユニットバスといった選択肢もあります。

メリット・デメリットなどを参考に、ご自身にあったリフォーム方法を選びましょう

当社ではリフォームをご検討されている方向けに無料の相談窓口 を設置しています。よろしければこの機会にご利用ください。

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