キッチンの壁材の選び方!おすすめ壁材も紹介。性能・価格・デザイン比較

  • 【更新日】2023-12-08
キッチンの壁材を徹底比較!

キッチンの新設やリフォームをお考えの方には、どんな壁材を使うか迷っている方も多いのではないでしょうか?

キッチンの壁は、毎日使う空間だからこそお気に入りのデザインにもこだわりたいですし、調理による油分・水分・熱への耐久性や汚れの落ちやすさも重要です。

そこで本記事では、壁材の種類ごとの性能・価格の違いと、デザインが確かめられる写真つき商品例に力を入れて解説しました。
自分に向いていそうな壁材が見つかったら、ぜひおすすめ商品を見に行ってみてください!

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キッチンの壁材の一覧比較

キッチンの床材には、主に以下の6種類があります。

壁材の種類 特徴 リフォーム費用
タイル
タイル
  • 高級感がある。高耐久
  • 目地の汚れが落としにくい
18万円~26万円
ステンレス素材
ステンレスパネル
  • 安価ながら耐久性も高い
  • 色がシルバーのみ
13万円~20万円
ホーローパネル
ホーローパネル
  • 汚れ落ちがよく掃除がラク
  • マグネットがつくので便利
  • 価格が高め
16万円~25万円
メラミンパネル
メラミンパネル
  • キッチンパネルでは最安価
  • 色やデザインが豊富
9万円~17万円
壁紙
壁紙
  • 業者依頼するならもっとも安価
  • 防火性能を気にする必要アリ
7万5,000円~
リメイクシート
リメイクシート
  • 自分で安価にイメチェンできる
  • 低耐久、チープな感じが否めない
9,000円~

次章以降では、それぞれの特徴やコストを比較。おすすめの製品や施工イメージも多数掲載しています。

キッチンパネルとは?

「ステンレス」「ホーロー」「メラミン」などの素材があるキッチンパネル。キッチン壁材における「パネル」とは、規定サイズに切断されたマットを張り合わせて使う壁材を指します。
商品の数が多く、様々な素材から選べることが魅力です。

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キッチンの壁材の選び方

キッチンの壁材ごとの特徴をもとに、重視したい機能ごとの最適な壁材を解説します。

①価格の安さ

価格の安さを重視してキッチンの壁材を選ぶ場合、壁紙リメイクシートが最適です。
この2種は他の壁材よりも本体価格(単価)が圧倒的に安く、リメイクシートにいたってはDIYすれば1万円以下で済むこともあります。

ただし汚れ・剥がれ・破れなどには弱い素材のため、交換の手間や費用を考えると長期的には安いとは言えない場合もあるでしょう。

ちなみに、壁材1㎡あたりの単価と施工費用の目安を比較すると以下のようになります。

壁材の種類 単価 施工費用
タイル 6,500円~12,000円/㎡以上 18万円~26万円
ステンレス製パネル 6,800円/㎡~ 13万円~20万円
ホーロー製パネル 10,000円/㎡~ 16万円~25万円
メラミン製パネル 5,000円~11,440円/㎡以上 9万円~17万円
壁紙 1,000円~2,500円/㎡ 7万5,000円~
リメイクシート 500円~1,000円/㎡ 9,000円~

②汚れの落ちやすさ

キッチン壁材を汚れ落ちやすさや掃除のしやすさを基準に選ぶ場合、ホーロー製パネルが最適でしょう。
油汚れ・傷・衝撃・水あか・焦げのいずれの汚れにも強く、汚れた場合もサッと拭いて落としやすいという、まさに掃除をラクにしたい人向けの壁材と言えます。

次点でステンレス製パネルも同じようなメリットがあるのでオススメです。
ステンレス製パネルは、ホーロー製パネルより安く施工できることが多いかわりに、ひっかき傷がやや付きやすいという差があります。

③防水性

防水性の高さで選ぶ場合も、掃除のしやすさと同様にホーロー製パネルステンレス製パネルが最適となります。
素材表面に吸水性がないこと、継ぎ目がなく水が侵入する隙間がないことがその理由です。

④デザイン

デザインのバリエーション・高級感・個性ともにタイルが頭ひとつ抜けています。
また、種類の豊富さにおいてならメラミン製パネルも優秀です。

デザインに関しては好みやインテリアとの相性も影響するので、一概にどれが優れているということはありません。
キッチンにあるテーブル・椅子・家電や調理器具などとの統一感や、ダイニングの壁の色とのバランスも考えて選ぶことが重要です。

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壁材① キッチンタイルの特徴・費用

キッチンタイルの価格・特徴
名称 内装壁用タイル
単価 6,500円/㎡~12,000円/㎡以上
リフォーム費用 18万円~26万円
メリット
  • 色柄だけでなく形状の種類も豊富
  • 耐久性が高く長もちする
  • 様々な機能性をもつ商品もある
デメリット
  • 目地の掃除がやや大変
  • 価格が高め

施工費用は、キッチン壁の面積を15㎡・施工工賃を4,000円/㎡として試算

タイル仕上げのキッチン壁の魅力は、なんといってもシートやパネルの建材では出しにくい「高級感と美しさ」です。
とくにインテリアタイルは種類が豊富で、さまざまな素材・カラー・装飾・形状の製品が用意されており、選ぶ楽しみが尽きないでしょう。

加えてタイルは、火や水をつかうキッチンに求められる耐水性・耐熱性・防火性・変色しにくさなどの性能も高い素材です。
最近は「調湿性」「防臭性」「抗菌性」などこれまでのタイルになかった機能をウリにした製品も各社から販売されています。

一方で弱点は、目地に入った汚れの落としづらさや、デザインや性能に凝ると価格が高くなってしまう点などが挙げられるでしょう。

タイルがおすすめな人

  • キッチンに高級感や風情がほしい
  • 日々のふき掃除が苦にならない

キッチン壁用タイルの価格・施工費用

キッチンの壁材にタイルを選んだ場合、内装工事の費用は18万円~26万円が目安です。
費用のうち、タイルの材料の価格が9万円~14万円、タイルの張り付け工事が5万円~8万円、既存の壁の剥離費用が約1万円、諸経費と消費税が合わせて約3万円となります。

下の表は、壁の面積を15㎡と広めに設定して工程ごとの価格・費用と最終的な総工費を算出したものです。

費用項目 費用(15㎡の場合) 単価
既存壁材の剥離(クロス) 9,900円 660円/㎡
材料費(タイル) 135,600円 9,040円/㎡
張り付け工事 72,450円~84,450円 4,830~5,630円/㎡
諸経費 7,481円
消費税 22,543円~23,743円 10%
合計 247,974円~261,174円

算出例および単価出典:(一社)経済調査会『積算資料ポケット版 リフォーム編 2023』P.233、p.522より

キッチン壁用タイルの製品例

主要メーカーのキッチンタイルを、デザインとともにいくつか紹介します。

高級感あふれるガラスタイル

商品名 ラスターガラス(LIXIL)
価格 24,150円/㎡~
カラー 全4色(クリア、グレー、ブラック、スカイブルー)

屋内の壁に使用可能なガラス製のタイル。濃度や光沢の異なる3色混合ガラスの表情が、他では得られない高級感を演出します。

異国情緒あふれる彫刻タイル

商品名 タペストリー(アドヴァン)
価格 9,900円/㎡~
カラー 全3色(ホワイト、グレー、アッシュ)

光沢のあるナチュラルカラーとアートのような模様が特徴のタイル。ホワイトならかわいらしさと清潔感、グレーなら重厚感・高級感が感じられるでしょう。

クラシカルな六角モザイクタイル

商品名 エグザゴーヌ(国代耐火工業所)
設計価格 10,800円/㎡~
カラー 全6色(白、緑、青、茶、赤、黄)

六角形のモザイクタイル。クラシックなイメージと製品のカラー系統の多さが魅力です。
キッチンだけでなく、屋内外どちらの壁にも使用可能です。

カラーバリエーション豊富なスリムタイル

商品名 エリアボーダー彩(名古屋モザイク工業)
設計価格 9,000円/㎡~
カラー 全25色

焼き上がりの釉薬と光沢の美しさを押し出したシンプルな細型タイル。縦張り・横張りのどちらにも対応し、複数色の組み合わせも可能です。

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壁材② ステンレス製パネルの特徴・費用

ステンレス製キッチンパネルの価格・特徴
単価 6,800円/㎡~
リフォーム費用 13万円~20万円
メリット
  • 高い耐水性・耐熱性
  • 耐久性が高いわりに、比較的安価
デメリット
  • キズやコゲがつくと落ちにくい
  • 色がほぼシルバーに限られる

施工費用は、キッチン壁の面積を15㎡・施工工賃を4,000円/㎡として試算

ステンレスは耐久性・耐熱性に優れ、汚れも簡単に落とせる素材です。
シンクにも使われることの多い素材で、シンプルな見た目も魅力です。 価格も比較的安価なため、予算を抑えたい方にも適しています。ただし、色がシルバー一色のため、キッチン空間のデザインにこだわりたい方には不向きといえるでしょう。

ステンレスパネルがおすすめな人

  • 耐久性・耐熱性を重視したい
  • なるべく予算を抑えたい

ステンレス製パネルの価格・施工費用

キッチンの壁材にステンレスパネルを選んだ場合、内装工事の費用は13万円~20万円が目安です。
費用のうち、ステンレスパネルの材料の価格が7万円~10万円、壁材の張り付け工事が4万円~6万円、既存の壁の剥離費用が約1万円、諸経費と消費税が合わせて約2万5,000円となります。

下の表は、壁の面積を15㎡と広めに設定して工程ごとの価格・費用と最終的な総工費を算出したものです。

費用項目 費用(15㎡の場合) 単価
既存壁材の剥離(クロス) 9,900円 660円/㎡
材料費(ステンレスパネル) 6,800円/㎡~
張り付け工事 60,000円~ 4,000円/㎡~
諸経費 7,481円
消費税 17,938円~ 10%
合計 197,319円~

算出例および単価出典:(一社)経済調査会『積算資料ポケット版 リフォーム編 2023』P.233、p.522より

ステンレス製キッチンパネルの製品例

商品名 メタカラーSKW(積水樹脂プラメタル)
価格 6,800円/㎡~
仕上げ 全4種

ステンレスと樹脂を混合した「ステンレス複合板」という種別のキッチンパネル。
ステンレス単体よりも軽量で安価なのが特徴。屋内外幅広い用途に対応。

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壁材③ ホーロー製パネルの特徴・費用

ホーロー製キッチンパネルの価格・特徴
単価 10,000円/㎡~
リフォーム費用 16万円~25万円
メリット
  • 熱、キズ、油など幅広い汚れに強い
  • 滑らかで拭き掃除がしやすい
  • マグネットが使える
デメリット
  • 価格が高め
  • カラーリングは少なめ

施工費用は、キッチン壁の面積を15㎡・工賃を4,000円/㎡として試算

ホーローとは金属の板にガラス成分を焼き付けた素材です。
キッチンパネル以外にも、調理器具やシンク、浴槽の素材としてもよく使われます。

熱や汚れに強く、油汚れや水なども拭き掃除で取りやすいため、メンテナンスのしやすさが魅力です。また、見た目に光沢があるため高級感を出したい方にも適しています

そのほかマグネットを使えるメリットなどもありますが、パネル本体が高価でリフォーム費用が膨らみやすい点に注意が必要です。

ホーローパネルがおすすめな人

  • 掃除のしやすさを重視したい
  • マグネットやマーカーを使いたい

ホーロー製パネルの価格・施工費用

キッチンの壁材にホーローパネルを選んだ場合、内装工事の費用は16万円~25万円が目安です。
費用のうち、ホーローパネルの材料の価格が10万円~15万円、壁材の張り付け工事が4万円~6万円、既存の壁の剥離費用が約1万円、諸経費と消費税が合わせて約3万円となります。

下の表は、壁の面積を15㎡と広めに設定して工程ごとの価格・費用と最終的な総工費を算出したものです。

費用項目 費用(15㎡の場合) 単価
既存壁材の剥離(クロス) 9,900円 660円/㎡
材料費(ホーローパネル) 150,000円~ 10,000円/㎡~
張り付け工事 60,000円~ 4,000円/㎡~
諸経費 7,481円
消費税 22,738円~ 10%
合計 250,119円~

算出例および単価出典:(一社)経済調査会『積算資料ポケット版 リフォーム編 2023』P.233、p.522より

ホーロー製キッチンパネルの製品例

商品名 ホーローキッチンパネル(JFE建材)
価格 10,800円/㎡~
カラー 全3色(純白、白、クリーム)

ホーローキッチンパネルのなかでも安価でコストパフォーマンスに優れる商品。
他のホーロー製品のように、マグネットが使えてホワイトボードマーカーでの書き込みも可能。

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壁材④ メラミン製パネルの特徴・費用

メラミン製パネルの価格・特徴
名称 メラミン樹脂製化粧板
単価 5,000円~11,440円/㎡以上
リフォーム費用 9万円~17万円
メリット
  • 色やデザインが豊富
  • 価格が安価
デメリット
  • 高級感を出しづらい
  • 耐水性・耐熱性はそこそこ

リフォーム費用は、キッチン壁の面積を15㎡・工賃を4,000円/㎡~として試算

不燃化粧板(メラミン)は、キッチンパネルの一般的な素材でメラミン樹脂を使用しています。

ポリエステル樹脂製のパネルに比べて耐水性に優れ、表面が硬いため傷がつきにくく、汚れにも強い特徴があります。
安価で選べるカラーも豊富なため、コストパフォーマンスとデザインを両立したい方に向いています。

とくにデザインの自由度はかなり広く、無地だけでもさまざまな色・ツヤの種類がある他、木目・タイル・石材・金属などさまざまな質感が再現された製品が豊富に販売されています。

メラミンパネルがおすすめな人

  • さまざまな色・デザインから選びたい
  • 消臭・抗菌機能のある製品を選びたい

メラミン製パネルの価格・施工費用

キッチンの壁材にメラミン化粧板パネルを選んだ場合、内装工事の費用は9万円~17万円が目安です。
費用のうち、メラミンパネルの材料の価格が5万円~7万5,000円、壁材の張り付け工事が4万円~6万円、既存の壁の剥離費用が約1万円、諸経費と消費税が合わせて1万5,000万円~2万円となります。

下の表は、壁の面積を15㎡と広めに設定して工程ごとの価格・費用と最終的な総工費を算出したものです。

費用項目 費用(15㎡の場合) 単価
既存壁材の剥離(クロス) 9,900円 660円/㎡
材料費(メラミンパネル) 75,000円~ 5,000円/㎡~
張り付け工事 60,000円~ 4,000円/㎡~
諸経費 7,481円
消費税 15,238円~ 10%
合計 167,619円~

算出例および単価出典:(一社)経済調査会『積算資料ポケット版 リフォーム編 2023』P.233、p.522より

メラミン製キッチンパネルの製品例

代表的なメラミン製キッチンパネルを、写真とともに紹介します。

メラミン化粧板の最定番商品

商品名 セラール(アイカ工業)
価格 7,440円/㎡~
カラー・柄 150種類以上

木目調・石柄調・レンガ調・塗り壁調などさまざまな質感・カラーを備えるメラミン不燃化粧板の代表製品です。
シリーズ背品に、防臭・抗菌機能のある「セラールウイルテクトPlus」や、デザインにより高級感のある「セラール セレント」があります。

本物のタイルのような立体感のある化粧板

商品名 パニート モザイコ(日本デコラックス)
価格 9,800円/㎡~
カラー・柄 16種

エンボス加工により本物のタイルのような質感をもたせた不燃メラミン化粧板。
パニート モザイクには、シンプルな「ヴァンサンク」、花模様の「フルール」、小粒の「トレリス」の3種類があり、それぞれ複数のカラーリングを備えています。

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壁材⑤ キッチン用壁紙の特徴・費用

キッチン用の壁紙とは、ロール状で紙のように薄い素材を、現場のり付けして使う建材です。

キッチン用の壁紙、素材によっておおまかに「塩化ビニル系」「紙系」「繊維系」「無機物系」4種類に分かれます。

壁紙素材 特徴
塩化ビニル系壁紙
  • 安価でデザインが豊富
  • 湿気や空気を通しづらい。水濡れや結露に弱い

 

紙系壁紙
  • ナチュラルな素材感がある
  • 火に弱い。燃えやすい
繊維系壁紙
  • 重厚感、高級感がある
  • 火に弱い。燃えやすい
無機物系壁紙
  • 自然物の素材感がある。燃えづらい
  • やや吸湿しにくい。やや重さがある

キッチン用壁紙がおすすめな人

  • さまざまな色・デザインから選びたい
  • 布質の内装が好き

キッチン用壁紙の価格と施工費用

キッチン用壁紙の材料価格は、おおむね1㎡あたり1,000円~2,500円/㎡前後が目安です。

キッチン壁の面積を「15㎡」、工賃を「4,000円/㎡」とすると、壁紙をつかってリフォームする費用は約7万5,000円~となります。

キッチン用壁紙の製品例

キッチンに対応した壁紙を写真とともに紹介します。

上品な印象の壁紙。不燃・抗菌機能付き

耐水性と不燃性に加えて、抗菌・抗ウイルス性もそなえたキッチンにぴったりの壁紙。
石目調のデザインでほのかな光沢もあり、上品な印象の空間に仕上がります。

コントラストの強い別カラー(BB9361)もアリ。
価格はいずれも1㎡あたり1,090円(税別)です。

商品名 トルウイルスS BB9360(シンコール)
価格 1,090円/㎡(税別)
カラー・柄 2種

猫のシルエットが可愛い!耐久性・不燃性も優れる壁紙

準不燃材認定のため火気を使うキッチンでも安心。キズ・汚れ・カビにも強いため長持ちが期待できます。
デザインは猫のシルエットを使ったモカブラウンの柄が特徴。一見するとシックな印象でありながらよくみると可愛い仕掛けがある、ほっこりする壁紙です。

壁紙の価格は1㎡あたり1,090円(税別)です。

商品名 スーパー耐久性 RE53750(サンゲツ)
価格 1,090円/㎡(税別)
カラー・柄 1種

壁紙の防火性能と内装制限について

耐火構造でない建物のキッチンで壁紙をつかう場合、その製品が「不燃材料」か「準不燃材料」の性能認定を受けている必要があります。

この決まりは建築基準法のいわゆる「内装制限」によるものです。

条件 必要な制限 例外
調理室等 火を使用する設備又は器具を設けたもの 階数2以上の住宅(事務所、店舗兼用を含む)の最上階以外の階に火を使う設備を設けたもの 壁・天井とも準不燃以上 主要構造部を耐火構造としたものを除く
住宅以外の建築物の火を使う設備を設けたもの

参考・出典:一般社団法人 日本壁紙協会「内装制限について」

戸建住宅でも、キッチンが上記の条件に当てはまれば内装制限がかかるります。
壁紙の製品を選ぶ際には、上図にある3種類の「防火ラベル」が「不燃材料」か「準不燃材料」となっているものから決めましょう。

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壁材⑥ リメイクシートの特徴・費用

キッチンリメイクシートの価格・特徴
名称 リメイクシート、カッティングシート等
単価 600円~1,000円/㎡程度
リフォーム費用 約9,000円~
メリット
  • 業者を呼ばず自分で施工できる
  • 価格が非常に安い
デメリット
  • 耐久性は求めづらい
  • チープな感じになりやすい
施工費用は、キッチン壁の面積を15㎡・施工はDIYで行うとして試算

壁紙のうち、住人が自分で手を加えるDIY向けの商品は「リメイクシート」と呼ばれています。

リメイクシートの特徴はなんといっても価格の安さ手に入りやすさ、そして知識のない素人でもカンタンに施工が可能なことの3点です。
リメイクシートの多くは裏面がシールになっており、内装用のヘラやのりなどを用意する必要がなく、貼りなおしも可能となっています。

反対にデメリットは、耐久性に欠けるため使っているうちに剥がれやめくれが起きやすいことです。
また、扱いやすいよう薄くて軽い素材を使っているため、仕上がりもチープで画一的な感じがでてしまうことも珍しくありません。

リメイクシートがおすすめな人

  • DIYで自分だけのキッチンをつくりたい
  • 気楽に模様替えを楽しみたい

リメイクシートの価格と施工費用

リメイクシートの価格は1㎡あたり500円~1,000円が目安となります。

15㎡のキッチン壁をリメイクシートでセルフアレンジする場合、施工費用は材料代の約9,000円~1万5,000円のみがかかる計算となります。

リメイクシートの製品例

今の壁紙に重ね張りできる、色柄豊富なシート

シールタイプのリメイクシートで、張り方説明書や方眼つきの台紙が付属しており作業もしやすい製品です。
防水加工がされておりキッチンの壁に使ってもすぐには傷みません。

色柄が非常に豊富なのが特徴で、木目調のデザインだけでも以下の11種類があります。

「はがせる壁紙シール 木目シリーズ」の価格は2,232円(楽天市場調べ)です。
平米単価にすると1㎡あたり496円となります。

商品名 はがせる壁紙シール 木目シリーズ(Isdy)
価格 496円/㎡(45cm×10m 2,232円)
カラー・柄 4種

貼るだけでシックな木目調の壁に変身

不燃認定品かつ汚れやキズにも強く、キッチンにも問題なく使用可能な高級リメイクシート。
曲面や石膏ボード、金属下地など幅広い下地に直張り可能で、手軽に壁をチャコール色の木目柄に生まれ変わらせられます。

壁紙の価格は1㎡あたり6,500円(税別)です。
同じ柄の別カラーで「ナチュラル」「ブラウン」「ライトブラウン」もあります(それぞれDEC8268、DEC8302、DEC8304)。

商品名 ハーデック DEC8370(東リ)
価格 6,500円/㎡(税別)
カラー・柄 4種

私のリフォーム費用はいくら?

※1時間以内に74人が ヌリカエで料金診断しました。

まとめ:壁材を変えて掃除しやすく素敵なキッチンに!

以上、キッチンの壁材の種類やそれぞれの性能・価格の違いと、壁材ごとの製品例などを解説してきました。

キッチンの壁を含むリフォームを検討されている方で、依頼先の業者に心当たりがない方は「ヌリカエ 」を利用してお調べいただければ幸いです。
画面に沿って情報を入力するだけで、あなたのお近くの優良リフォーム業者が分かります。

最後に、本記事の要点を振り返ってみましょう。

キッチンの壁材にはどんな種類がある?

大きく分けて「タイル」「ステンレスパネル」「ホーローパネル」「メラミンパネル」「壁紙」「リメイクシート」の6種類があります。詳しく知りたい方はキッチン壁材の一覧比較をご覧ください。

デザインがおしゃれなキッチンの壁材はなに?

バリエーション・高級感・個性ともに「タイル」のおしゃれさが頭ひとつ抜けています。種類の豊富さでは「メラミン製パネル」も優秀です。詳しくはキッチンの壁材の選び方|④デザインをご覧ください。

汚れに強くて掃除がラクなキッチンの壁材はなに?

「ホーロー製パネル」が汚れの強さ・落としやすさともにもっとも優秀です。詳しくはキッチンの壁材の選び方|②汚れの落ちやすさをご覧下さい。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

▼書籍
  • 建築工事研究会『積算資料ポケット版 リフォーム編 2023年度版』一般社団法人経済調査会 2022
  • 建築資料研究社『積算ポケット手帳2022-2023 設備編』2022
  • 田村誠邦・甲田珠子『プロのための住宅・不動産の新常識』エクスナレッジ 2019
  • 菊池克弘『住宅リフォーム重要事項32選』都市環境建設 2015
  • 『図解 リノベーション大百科』エクスナレッジ 2022
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