キッチンパネルの選び方は?素材の特徴やタイルとの違いも解説!

  • 【更新日】2023-12-08
キッチンパネルの選び方は?素材の特徴やタイルとの違いも解説!

「キッチンパネルにはどんな種類がある?」
「キッチンパネルはどのように選べばいい?」

このような疑問をお持ちではないでしょうか。

本記事では以下のような内容について解説します。

  • キッチンパネルの3つの素材と特徴
  • キッチンパネルの素材の選び方
  • キッチンパネルとタイルの違い

ぜひキッチン周辺のリフォームやDIYを検討する際の参考にしてください。

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キッチンパネルとは?3つの素材と特徴

キッチンパネルとは、コンロ周辺など汚れやすい部分の壁に取り付けるパネルのこと。キッチンパネル以外の選択肢としてはタイルがありますが、設置の手間の少なさや日々の掃除の手軽さではキッチンパネルの方が優れています。

キッチンパネルの素材には主に以下の3種類があります。

  • ステンレス

  • ホーロー

  • メラミン化粧板

それぞれの特徴は以下の表の通りです。
素材 特徴
ステンレス

金属素材のキッチンパネル

出典:ekrea Parts
・金属だが耐食性が高くさびにくい

・シンプルでスタイリッシュな印象

ホーロー

ホーロー素材のキッチンパネル

出典:Takara standard
・高価だがデザイン性、機能性ともに優れる

・ガラス質で光沢があり高級感のある印象

メラミン樹脂

メラミン樹脂素材のキッチンパネル

出典:DECOLUXE
・安価でデザインのバリエーションが豊富

・やや安っぽい印象になることも

次項では、キッチンパネルの素材の選び方を解説します。

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キッチンパネルの選び方

以下の5つの観点からキッチンパネルの選び方を解説します。

色で選ぶ

選び方 おすすめの色
汚れの目立ちにくさ グレー、ブラウン、アイボリーなどの中間色
理想のキッチンのイメージ スタイリッシュ・高級感 黒系、シルバー系
明るい・ポップ パステルカラー系
カジュアル・落ち着いた雰囲気 ブラウン系、ベージュ系
決められない、色にこだわらない 白系

汚れが目立ちにくい色を選ぶ

汚れが目立ちにくい色はグレーやブラウン、アイボリーなどの中間色と呼ばれる色。とりわけキッチンにおいては油汚れが多いため、ブラウン系の色がおすすめです。

反対に汚れが目立ちやすい色は白や黒。これらは汚れの色とのコントラストが大きくなりやすいため、汚れが目立ちます。

理想のキッチンのイメージから選ぶ

スタイリッシュで高級感のあるキッチンにしたいなら・・・黒系やシルバー系

黒系の石目調キッチンパネルや、マット加工がされたステンレスのキッチンパネルなどがおすすめです。

明るいポップな雰囲気のキッチンにしたいなら・・・パステルカラー系のキッチンパネル

ライトグリーンやライトピンクの抽象柄やモザイクタイル風のキッチンパネルなどがおすすめです。

カジュアルで落ち着いた雰囲気のキッチンにしたいなら・・・ブラウン・ベージュ系のキッチンパネル

ナチュラルな木目調やベージュ系のモザイク柄キッチンパネルなどがおすすめです。

迷ったときは定番の白系がおすすめ

沢山の色を比較したけれど結局どれがいいのか選べない、もしくは特別色についてこだわらないという方は定番色の白系を選ぶのがおすすめです。白系のキッチンパネルを選ぶメリットとしては以下の3つが挙げられます。

  • 定番色なので商品の選択肢が多い
  • 清潔感がある
  • 光の反射率が高いため窓の小さなキッチンでも明るくなる

一方で先述したように汚れが目立ちやすいというデメリットもありますが、その分掃除の頻度が増えたり、掃除のタイミングを逃しにくいという側面もあります。

デザイン性から選ぶ

素材 高級感 デザインの豊富さ
ステンレス
ホーロー
メラミン化粧板

高級感で選ぶならホーロー素材

ホーロー素材のキッチンパネルの高級感

出典:Takara standard

見た目の高級感で選ぶならホーローのキッチンパネルがおすすめ。表面がガラスで上塗りされているため、なめらかで光沢感のある上質な印象のキッチンとなります。

ステンレス素材もメタリックでスタイリッシュな印象であるものの、業務用っぽさが出てしまうことも。好みが分かれる素材といえます。

メラミン化粧板は豊富なデザインから選べる

メラミン化粧板のデザインバリエーション

出典:アイカ工業

豊富なデザインから選びたい、こだわりのキッチン像があるという場合はメラミン化粧板のキッチンパネルがおすすめです。様々なカラーバリエーションへの対応はもちろん、木目調や石目調の壁にすることもできます。

その一方で本物の素材と比べると、多少の作り物感が出てしまうことには注意が必要です。

耐熱性・耐久性から選ぶ

素材 耐熱性 耐久性
ステンレス
ホーロー
メラミン化粧板

耐熱性・耐久性はいずれの素材も高水準

耐熱性・耐久性ではステンレス・ホーロー・メラミン化粧板のいずれも、一定以上の水準は満たしているといえます。

ステンレスとホーローは鍋やケトル、キッチンの天板の素材としても使用されるように、耐熱性・耐久性は言わずもがな高水準です。メラミン化粧板は両者に比べるとやや劣るものの、通常の使用範囲内であれば問題ありません。

実際、アイカ工業が行った2つの試験によってメラミン化粧板の耐熱性・耐久性の高さが証明されています。

アイカ工業が行ったオイル鍋試験

■ 試験内容:180℃のオイルが入った鍋を置いて20分間放置

■ 結果:↓↓↓

アイカ工業が行ったオイル鍋試験の結果1

タモ修正カウンター

→変色・ひび割れが見られる

アイカ工業が行ったオイル鍋試験の結果2

オレフィンシート貼りカウンター

→表面の凸凹が見られる

アイカ工業が行ったオイル鍋試験の結果3

メタクリル樹脂系人大カウンター

→変色が見られる

アイカ工業が行ったオイル鍋試験の結果4

メラミン系カウンター

ほとんど変化なし

出典:アイカ工業
アイカ工業が行った鉛筆硬度試験

■ 試験内容:2Hの鉛筆に約1kgの荷重をかけて書きなぐった後、一部を消しゴムで消す

■ 結果:↓↓↓

アイカ工業が行った鉛筆硬度試験の結果

タモ修正カウンター

→表面に著しい書き跡が残った

アイカ工業が行ったオイル鍋試験の結果

オレフィンシート貼りカウンター

→外観はあまり変わりないが、わずかなへこみあり

アイカ工業が行ったオイル鍋試験の結果

メタクリル樹脂系人大カウンター

→変化なし

アイカ工業が行ったオイル鍋試験の結果

メラミン系カウンター

変化なし

出典:アイカ工業

メラミン化粧板のキッチンパネルでも、直火に長時間当てたり鉄製のフライパンを強く打ち受けるといった使い方をしない限りは、十分な耐熱性・耐久性を備えているといえます。

機能性から選ぶ

素材 メンテナンス性 マグネット対応
ステンレス
ホーロー
メラミン化粧板

メンテナンス性はいずれの素材も高水準

キッチンパネルの掃除

キッチンパネルのメンテナンス性では、どの素材もほとんど遜色なく高い水準です。いずれも油が沁み込まない素材ですので、基本のお手入れは水拭きだけでOK。久しぶりの掃除でも中性洗剤を使えば、簡単に汚れが落ちます。

ホーロー素材はマグネット+マーカーペンにも対応

ホーロー製キッチンパネルの利便性

出典:Takara standard

また、ホーローのキッチンパネルはマグネットやマーカーペンが使用できることも特徴です。マグネットのフックやラックを使って収納を増やしたり、伝言板やメモとして活用することもできます。

メラミン化粧板のキッチンパネルでも、商品によってはマグネット対応のものもあります。

価格から選ぶ

素材 価格のお手頃さ
ステンレス
ホーロー
メラミン化粧板

価格のお手ごろさではメラミン化粧板が有利

3つの素材のうち、最も価格がお手頃なのはメラミン化粧板のキッチンパネルです。続いてステンレス素材が安く、ホーロー素材が最も高価になります。

タイルとキッチンパネルの違いは?

キッチンの雰囲気やデザインを重視したい場合、キッチンパネルではなくタイルを利用する方法があります。

キッチンパネルはタイルと比較すると、目地が少なく、汚れがたまりにくいというメリットがあります。そのためメンテナンス性に優れ、手入れのしやすさが魅力です。

一方のタイルは必ず目地が生まれてしまうため、こまめな掃除が必要となります。その反面、タイルはデザインやカラーの組み合わせにより、キッチンパネルにはない独特の雰囲気を作ることが可能です。

デザイン性や空間の雰囲気を重視する場合はタイルメンテナンス性の良さやシンプルなデザインを希望する場合にはキッチンパネルを選ぶと良いでしょう。

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キッチンパネルでのリフォームのコツ3つ

キッチンパネルを含めたキッチンでのリフォームを検討する際には、事前に次の3つの要素を押さえておく必要があります。

  1. 実物をショールームで確認
  2. キッチン全体の雰囲気を検討
  3. 工期や費用の把握

 

失敗しないキッチンリフォームのために、それぞれの注意点を勘案しましょう。

実物をショールームで確認

キッチンパネルのデザインやカラーは、キッチン全体の雰囲気や照明によっても変わります。そのため、カタログだけを見て設置後のイメージを検討しても、実物とは異なる印象になってしまう可能性があります。

キッチンパネルを新調する際には、必ず実物をチェックするためにショールームなどに足を運ぶようにしてください

キッチン全体の雰囲気を検討

壁面全体をカバーする場合、デザインやカラーで雰囲気が大きく左右されるため、慎重に検討する必要があります。

特に暗い色のキッチンパネルで全体を覆うと印象が暗くなりやすいため、明るい色の商品を併用したり、光を反射するアルミ素材の商品を組み合わせるなどして、キッチン全体の雰囲気を調節するようにしてください

関連して、リフォームの際にキッチンの照明を増やすことも有効です。

工期や費用の把握

キッチンでのリフォームを開始すると、自宅のキッチンが使用できなくなるため、工期をしっかり把握して予定を組む必要があります。

費用はもちろん、工事の開始から完了まで、どれだけの期間を要するのかを把握しておきましょう。

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キッチンパネルを選ぶ際によくある質問

これまでキッチンパネルでのリフォームのコツや素材、種類について解説しました。本記事の最後に、キッチンパネルを選ぶ際、リフォームを実施する際の疑問点とその回答についてまとめます。

キッチンパネルはDIYで施工可能か?

キッチンパネルのDIYを行う場合、パネルを切断するためのカッターや、壁との隙間をコーキングするためのコーキングガンなどの専門的な用具が必要になります

またキッチンパネルを貼る場所に水栓やガス栓が通っている場合、取り外しの作業も発生するため、DIYはおすすめできません

キッチンパネルリフォームの価格相場は?

キッチンパネルの貼り替えでは、パネルの本体価格と工事費を合わせて、およそ4〜7万円の費用がかかります。

これは一般的な不燃化粧板を採用した場合の価格のため、ホーロー製のキッチンパネルなど、より高価な商品を選ぶ場合にはさらに高額になります。

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主なキッチンパネルの素材には、ステンレス・不燃化粧板・ホーローの3種類があります。各素材やメーカーによって、耐久性やデザイン性が異なるため、ご自身の理想のキッチン空間をイメージして選択すると良いでしょう。

実際に商品を選ぶ際には、カタログだけではなくショールームなどで実物を確認することも大切です。

なお、キッチンパネルはDIYでの交換が難しいため、リフォーム業者に依頼する方が安心です。信頼できる業者を選び、失敗しないリフォームを実現するためには、一括で複数業者からの見積もりを取り寄せられる「ヌリカエ」をご活用ください。

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