キッチンシンクの種類とは?素材別の特徴や失敗しない選び方を解説

  • 【更新日】2023-12-08
キッチンシンクの種類とは?素材別の特徴や失敗しない選び方を解説

キッチンシンクは家の設備の中でも劣化しやすい場所で、一般的には15年前後で交換が必要になります。

しかし、キッチンシンクはさまざまなメーカーが豊富な種類の製品を発売しているため、選ぶ際に迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

本記事では、キッチンシンクの失敗しない選び方について、4種類の素材の特徴とともに解説します。併せて、長持ちするためのメンテナンス方法もご紹介します。

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キッチンシンクに使われる4つの素材

まずはキッチンシンクに使われる素材には、ステンレス人造大理石人工大理石ホーローの4種類があります。

素材 特徴
ステンレス
  • 代表的なシンクの素材
  • 耐久性・耐熱性が高い
  • 価格が安い

人造大理石
  • 高級感のあるデザイン
  • 汚れが目立ちにくい
  • つなぎ目がないのでお手入れがしやすい
人工大理石
  • デザインバリエーションが豊富
  • クッション性があるので食器が割れにくい
  • 人造大理石より価格が安い

ホーロー
  • 耐久性・耐熱性が高い
  • つやのあるユニークなデザイン
  • 衝撃で割れる可能性がある

それぞれの素材によって特徴や機能性が異なるため、それぞれのメリット・デメリットを正しく把握し、キッチンシンク選びの材料にしましょう。

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キッチンシンクの選び方

キッチンシンクを交換する際には①手入れのしやすさ②機能性③キッチンカウンターとの相性の3つのポイントを踏まえて選びましょう。以下、それぞれのポイントについて解説します。

①手入れのしやすさ

キッチンシンクは毎日使うところなので、日々のお手入れのしやすさがとても大事になってきます。汚れにくくて掃除がしやすいキッチンシンクを選ぶことで、日々の手間を減らすことができます。

人造大理石製人工大理石製のシンク防汚性が高くから拭き掃除でも水垢対策ができます。メーカーによっては特殊な防汚加工がされて掃除がしやすい製品も販売されているため、一度ショールームで実際のお手入れを体験することもおすすめです。

②機能性で選ぶ

キッチンシンクは各メーカーによって機能性が異なりますので、機能を意識してメーカーや製品選びをするのもおすすめです。

例えば、LIXILには「くるりん排水口」という渦水流を利用して排水口をキレイに保つ機能があったり、TOTOには「すべり台シンク」という3度の傾斜をつけることでスムーズに水が流れるような設計になっているシンクもあり、各メーカーごとに機能の高いシンクが豊富にあります。

また、自治体によってはディスポーザーを介して生ごみをシンクから直接下水に流せる場合もあるため、リフォームの際にシンク下にディスポーザーの設置を検討してみるのも良いでしょう。

③キッチンカウンターとの相性で選ぶ

キッチンシンクのみの交換を行う場合には、カウンター部分との相性にも配慮すると良いでしょう。カウンターが人工大理石製であればシンクも人工大理石製を選ぶなど、素材を統一するとデザイン性が高まります。

また、素材によってキッチンの雰囲気も変化するため、設置後をイメージしながらシンクの素材を選びましょう。

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素材①ステンレスシンク

ステンレスシンクは昔からよく使われており、シンクの代表的な素材です。築年数の古い住宅ではほとんどがステンレスシンクを採用しています。シンプルで飽きのこないデザインや機能性の高さが魅力です。

最近はシンクだけではなく、キッチンの天板や扉などもすべてステンレスにするオールステンレスのデザインもスタイリッシュで人気があります。

ステンレスシンクのメリット・デメリット

ステンレスシンクのメリットとデメリットをご紹介します。

ステンレスシンクのメリット

  • 熱に強く、さびにくいので長く使える
  • 汚れがつきにくく、臭くなりにくい
  • 汚れがシンクに浸透しないため、お手入れ・掃除が簡単
  • 価格が安い

ステンレスシンクのデメリット

  • 表面にキズがつきやすい
  • もらいさびが発生する
  • 水垢が目立ちやすい

ステンレスシンクはさびや熱、重さに強く、耐久性があるので長く使えるのが魅力です。また、ステンレスシンクは表面がつるつるしており、調味料などの汚れがシンクに浸透しないため、手入れも簡単です。広く普及している素材なので価格も安価な点も魅力です。

一方、ステンレスシンクは表面に細かな傷がつきやすく水垢が目立ちやすいというデメリットもあります。また、ステンレス自体がさびることは少ないですが、缶やフライパンなどからのもらいさびが発生することはありますので注意しましょう。

ステンレス製シンクのお手入れ方法

ステンレス製シンクは塩素系漂白剤の原液が付着するとサビの原因となるため、掃除する際には塩素系漂白剤を薄めて使用するか、酸素系漂白剤の使用をおすすめします。

また、ステンレス製のシンクには細かな傷がつきやすいため、たわしなどで強くこするような掃除方法は避けましょう。また、水垢も目立ちやすいため、普段から水滴をこまめに拭き取るようにしてください。

なお、水垢はアルカリ性の汚れのため、クエン酸などを利用して中和させると落としやすくなります。

ステンレスシンクがおすすめの人

ステンレスシンクがおすすめな人は以下です。

ステンレスシンクがおすすめの人

  • 費用を抑えつつ、機能性の高いシンクにしたい
  • シンクの素材にそこまでこだわりがない
  • できるだけ費用を抑えたい

素材②人造大理石シンク

出典:タカラスタンダード

人造大理石シンクは天然の大理石を粉砕し、樹脂やセメントで固めて作った素材です。実際に天然石を使っているため、見た目の高級感があり、近年人気になっている素材です。

人造大理石シンクのメリット・デメリット

人造大理石シンクのメリットとデメリットをご紹介します。

人造大理石シンクのメリット

  • 高級感のある美しいデザイン
  • デザインのバリエーションが豊富
  • 汚れが目立ちにくく、つなぎ目がないことでお手入れが簡単
  • 使用中の音が静か

人造大理石シンクのデメリット

  • 劣化による黄ばみやシミ、変色がでやすい

人造大理石シンクは天然石を使った美しい見た目や汚れが目立ちにくく手入れがしやすいメンテナンス性、水音や金属音が抑えられる静音性、つなぎ目がないことによる清掃性の良さなどがあげられます[/text]。

一方、劣化によるシミ・変色が起こりやすいほか、ステンレスに比べると耐熱性が低いデメリットがあります。

人造大理石製シンクのお手入れ方法

人造大理石製シンクの中には汚れを防止する特殊加工が施されているケースもあるため、最初にシンクの取り扱い説明書などを確認しましょう。

特殊加工がされている場合には、硬いたわしやクレンザーなど表面を削るような掃除方法は避けましょう

特殊加工がされていない場合には、柔らかいスポンジやメラミンスポンジで日常の手入れを行い、傷が目立つ場合にはナイロンたわしや耐水ペーパーを使って研磨します。

人造大理石シンクがおすすめの人

人造大理石シンクがおすすめな人は以下です。

人造大理石シンクがおすすめの人

  • 高級感のあるキッチンにしたい
  • デザインや色にこだわりたい

素材③人工大理石シンク

出典:クリナップ

人工大理石シンクは大理石のイメージを再現した、樹脂が主成分の人工素材のシンクです。アクリル系樹脂とポリエステル系樹脂の2種類があり、現在の主流は耐熱性に優れたアクリル系樹脂となっています。

人工大理石シンクのメリット・デメリット

人工大理石シンクのメリットとデメリットをご紹介します。

人工大理石シンクのメリット

  • 食器が割れにくい
  • コストを抑えられる
  • デザインのバリエーションが豊富
  • キッチンに統一感を出せる

人工大理石シンクのデメリット

  • 耐熱性に不安がある
  • 天然石のような質感がない
  • 経年劣化により汚れやすくなる

人工大理石は樹脂が主成分のため、天然石に比べてクッション性があり、食器が割れにくいという特徴があります。また、加工がしやすく大量生産が可能なため、安価でカラーバリエーションが豊富という点も魅力です。

一方、人工大理石の耐熱温度は一般的に200℃程度なので、熱した調理器具を長時間置くことで変形や変色を起こしてしまう可能性もあります。
また、人工大理石は日ごろからメンテナンスをしていても紫外線や漂白剤による経年劣化によって汚れやすくなったり、ツヤが失われたりすることもあるので注意しましょう。

人工大理石製シンクのお手入れ方法

人工大理石製のシンクは樹脂が原材料のため、酸やアルカリに弱い性質があります。そのため、漂白剤はできるだけ使用せず、薄めた中性洗剤と柔らかいスポンジでお手入れを行いましょう。

研磨剤が入ったクレンザーなどを利用すると表面の色が落ちたりツヤがなくなったりする可能性があるため、注意が必要です。強力な汚れには、ナイロンたわしと中性洗剤を使って軽くこすり洗いをすることがポイントです。

人工大理石シンクがおすすめの人

人工大理石シンクがおすすめな人は以下です。

人工大理石シンクがおすすめの人

  • デザインや色にこだわりたい
  • デザインはこだわりたいが費用は抑えたい
  • 人造大理石ほどの高級感は求めない

素材④ホーローシンク

出典:キャンドールキッチン

ホーローシンクは金属にガラスの釉薬(ゆうやく)を高温で焼きつけた素材のシンクです。つまり、ガラスと金属の両方の特徴をもつ素材になります。日本ではまだあまり普及していないですが、海外では定番の素材です。

ホーローシンクのメリット・デメリット

ホーローシンクのメリットとデメリットをご紹介します。

ホーローシンクのメリット

  • 耐熱性が高い
  • 耐久性が高い
  • 臭いがつきにくく、お手入れが簡単
  • ツヤがあり、高級感のあるデザイン

ホーローシンクのデメリット

  • 重いものを落とすと割れる場合がある
  • キズがついたところから腐食・サビが発生する場合がある
  • 国内の取り扱いメーカーが少ない

ホーローシンクは金属とガラスの特徴が合わさっているため、耐久性・耐熱性に優れ、掃除のしやすいというがあります。また、素材自体にツヤがあり、高級感を感じられます。

一方、重い食器や調理器具を落とすと衝撃で割れることがあり、破損した箇所をそのままにしてしまうと内部の金属が腐食する可能性があります。

また、ホーローシンクは国内メーカーでは取り扱いが少なく、種類やバリエーションの少ないことから導入のハードルが高い点がデメリットにあげられます。

ホーロー製シンクのお手入れ方法

ホーロー製のシンクは表面のガラス質のコーティングを傷つけないようにお手入れを行うことが重要です。

基本的には柔らかいスポンジと中性洗剤を使用し、クレンザーやナイロンたわしは避けましょう。強力な汚れはナイロンスポンジを使って落とし、酸性・アルカリ性の洗剤は使用せずに掃除しましょう。

ホーローシンクがおすすめの人

ホーローシンクがおすすめな人は以下です。

ホーローシンクがおすすめの人

  • 高級感のあるキッチンにしたい
  • 他とはかぶらないデザインにしたい

私のリフォーム費用はいくら?

※1時間以内に74人が ヌリカエで料金診断しました。

まとめ

キッチンシンクはステンレス・人造(人工)大理石、ホーローなどの素材が使われており、それぞれで価格や掃除のしやすさが異なります。

それぞれの素材に合った掃除方法も必要になるため、キッチンシンクを交換する際には日々の手入れの手間も考慮しながら製品を選ぶことが重要です。

なお、リフォームを検討されている方は「ヌリカエ」もご利用ください。

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