マイホームのリフォーム積立の選び方。リフォーム資金の積立方法と相場についても解説

  • 【更新日】2023-12-08
マイホームのリフォーム積立の選び方。リフォーム資金の積立方法と相場についても解説

マイホームのリフォームには、多額の費用がかかります。

そのため、多くの方が事前にリフォーム費用を積み立てることを考えるでしょう。

しかし、リフォーム資金の積立方法は多岐に渡ります。

自分に適した積立方法を選ばないと、損をしてしまう可能性もあるので、よく理解してから選択しなければいけません。

そこで、この記事ではリフォーム資金の積立方法7つを詳しく解説します。

費用相場や積立方法の選び方も解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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リフォーム資金の積立方法7つ

リフォーム資金の積み立て方として、人気があるのは次の7つの方法です。

  1. 自分で貯金する
  2. 財形住宅貯蓄積立保険
  3. 積立NISAやiDECO
  4. リノベ35
  5. メンテナンス資金積立サービス
  6. 財産形成住宅定額貯金
  7. 財形住宅貯蓄

 

それぞれメリット・デメリットがあるので、詳しく理解して自分に合ったものを見つけましょう。

積立方法その1:自分で貯金する

リフォーム資金の積立方法として最も簡単で、メジャーな方法が自分の口座に貯金することです。

給料日になったら事前に決めた金額を貯金して、リフォーム資金を確保しておきましょう。

積立額に無理があると感じたら、日々の出費を見直し、節約に努めることも大切です。

この方法は、自分のペースでリフォーム資金を積み立てられるため、最も簡単な方法と言えます。

リフォーム資金の積み立てを考え始めたばかりの方は、とりあえず口座貯金から始めてみましょう。

積立方法その2:財形住宅貯蓄積立保険

財形住宅貯蓄積立保険は、住宅購入やリフォームのために保険料を積み立てる制度です。

住宅取得や改修の際に引き出すと、最大550万円まで利子が非課税になるため、リフォーム時の積立方法として人気です。

ただし、住宅以外の目的で引き出すと課税対象になるので注意しましょう。

また、財形住宅貯蓄積立保険は「財形年金積立保険」や「財形貯蓄積立保険」と並ぶ、財形制度で利用できる生命保険の一つです。

そのため、貯蓄機能だけでなく、死亡保障の機能もあります。

不慮の事故で死亡した場合、払込保険料累計額の5倍の災害死亡保険金が受け取れる特典があるなど、ただ口座に貯蓄するよりもメリットが多いでしょう。

財形住宅貯蓄積立保険は、生命保険への加入を検討している方にはおすすめの制度です。

積立方法その3:積立NISAやiDECO

積立NISAやiDECOは、リフォーム資金の積立方法としても利用できます。

まず、積立NISAは投資信託や株式を非課税で購入できる制度です。

年間の投資額に上限がありますが、運用益は非課税となり、お得です。

一方、iDECOは個人型確定拠出年金のことで、将来の年金受給に向けた投資を行えます。

税制上の優遇措置があり、運用益が非課税となります。

これらの制度を利用することで、運用益をリフォーム資金に充てられます。

ただし、NISAは元本割れのリスクがあること、iDeCoは原則60歳まで引き出せないなどデメリットもあります。

メリットだけでなく、デメリットも理解した上で選択しましょう。

元本割れなどのリスクを理解した上で、口座預金よりも高いリターンを求めている方におすすめです。

積立方法その4:リノベ35

リノベ35とは、35年間の住宅ローン返済期間中に、リフォーム費用を含めた融資を受けられる制度です。

リフォーム積立に向いている理由は、ローン金利が安く、リフォーム費用も一緒に組み込むことができ、手軽であるからです。

ただし、リノベ35には注意点もあります。

融資額が大きくなるため、返済負担が重くなる可能性があるのです。

また、35年間の返済期間が確定しているため、途中での変更が難しい点にも留意しましょう。

リノベ35がおすすめな人は、次の通りです。

  • 住宅ローンを組む予定があり、リフォーム費用も一緒に計画している方
  • 金利が安定している期間にリフォーム資金をまとめて借り入れたい方

積立方法その5:メンテナンス資金積立サービス

メンテナンス資金積立サービスとは、住宅メンテナンスやリフォームのために、専門のサービス提供者が積立金を管理・運用するサービスです。

外部業者に任せて一定額を積み立てることで、資金の管理を自分で行うことが難しい場合でも、将来のリフォーム費用を確実に用意できます。

ただし、サービス提供者によって運用方法や手数料が異なるため、事前に詳細を確認しておくことが重要です。

また、運用成果によっては積立金が減る可能性もあるため、リスクも理解しておく必要があります。

  • 自分で貯金するのが苦手
  • 専門家に任せて資金運用したい
  • 長期的な視点でリフォーム計画を立てている

 

といった方に適しています。

積立方法その6:財産形成住宅定額貯金

財産形成住宅定額貯金とは、定期的に一定額を貯金し、住宅やリフォーム資金に使うための制度です。

この制度がリフォーム積立に向いている理由として、一定期間で資金を積み立てられる点が挙げられます。

ただし、預金期間や金利が異なるため、契約内容をよく確認しておきましょう。

また、期間内に資金を引き出す場合、一定の手数料がかかるので、注意してください。

財産形成住宅定額貯金をリフォーム積立として活用するのがおすすめな人は、定期的な収入があり、一定期間でリフォーム資金を積み立てたい方です。

積立方法その7:財形住宅貯蓄

財形住宅貯蓄とは、給与から一定額を天引きして積立し、住宅購入やリフォーム資金に使う制度です。

リフォーム積立に向いている理由は、自動的に積立ができ、税制優遇が受けられるためです。

また、財形住宅貯蓄では、普通預金口座よりも利率が高く設定されています。

例えば、三菱UFJ銀行の財形住宅貯蓄の金利は0.002〜0.003%であり、普通預金口座の金利である0.001%よりも高くなっているのです。

ただし、財形住宅貯蓄は住宅取得目的以外での引き出しに制限があり、課税対象となる場合があります。

  • 給与収入が安定しており、自動的に積立をしたい
  • 税制上の優遇を受けたい

 

といった方に適している積立方法です。

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マイホームのリフォーム積立はどれを選ぶべき?

これまで7つの積立方法を解説してきましたが、「結局どれを選べば良いの?」と疑問に感じている方も多いでしょう。

そこで、次の3つのタイプごとにおすすめのリフォーム積立方法を紹介します。

  • 貯蓄重視の人
  • 将来の利益を重視する人
  • 手軽さを求める人

 

あなたが求める積立のタイプに合わせて、最適な方法を選択しましょう。

選択肢その1:貯蓄重視の人におすすめの積立方法

貯蓄重視の人におすすめの積立方法は、安定した運用ができる低リスクのものです。

具体的な方法としては、定期預金や貯金などが最適でしょう。

これらは金利が低いものの、元本が保証されるため、安心して積立ができます。

選択肢その2:将来の利益を重視する人におすすめの積立方法

将来の利益を重視する人におすすめの積立方法は、ある程度のリスクをとることで運用成果を期待できる投資です。

具体的な方法としては、投資信託や株式投資が挙げられます。

特に、インデックスファンドや低コストの投資信託を利用することで、分散投資が可能になり、リスクを抑えつつ運用ができるでしょう。

また、NISAやiDeCoなどの税制優遇措置を利用することで、より効果的な資産形成が期待できます。

選択肢その3:手軽さを求める人におすすめの積立方法

手軽さを求める人におすすめの積立は、定期預金やメンテナンス資金積立サービスです。

これらは、管理にかかる手間が一切なく、毎月自動的に積立金額が増えていく方法です。

定期預金は、最初に金額を設定さえすれば、その後は期日にお金が振り替えられていくので手間がかかりません。

また、メンテナンス資金積立サービスは、積立にかかる全ての作業を外部業者に任せられます。

一定の手数料はかかりますが、手軽さを求めているのであれば適した積立方法です。

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一戸建てのリフォーム積立の相場

マイホームのリフォーム資金を積み立てる場合、「そもそもリフォームにいくらかかるのか」を明確にしておく必要があります。

ここでは、一戸建てのリフォーム費用を「物件全体をリフォームする場合」と「物件の特定の箇所だけリフォームする場合」に分けて解説していきます。

全体をリフォームする場合

一般社団法人「住宅リフォーム推進協議会」の2021年の調査によると、一戸建て全体をリフォームする場合の費用相場は349.7万円となっています

参照:2021年度 住宅リフォームに関する 消費者(検討者・実施者)実態調査 結果報告書 | 一般社団法人「住宅リフォーム推進協議会」

ただし、一戸建ての場合は以下のような要素によって実際の費用は異なります。

  • 広さ
  • 住宅形態(二世帯住宅など)
  • 導入する設備

 

そのため一概には言えませんが、いずれにしても高額であることには間違いありません。

事前に費用を把握しておき、十分な積立期間を持っておくことが重要です。

見積もりが予算よりも高くなってしまった場合は、使用する材料や設備のグレードを下げることで価格を抑えられます。

リフォームを依頼する業者とよく相談しましょう。

特定の箇所だけリフォームする場合

一戸建ての一部のみをリフォームする場合、物件のどの箇所をリフォームするかによってその相場は異なります。

国土交通省の調査によると、以下のように場所や導入する設備によって費用相場は異なります。

リフォームする場所や導入する設備 相場
ストレート屋根の塗り替え 20万円〜80万円
内窓の設置 6万円〜12万円
壁クロスの張り替え 18万円〜30万円
キッチンの交換 40万円〜80万円
畳→フローリングへの張り替え 15万円〜60万円
システムバス交換 60万円〜150万円

参照:リフォームの内容と価格について | 国土交通省

リフォーム箇所によっては、DIYで対応できることもあります。

水回りは専門的な知識がなければ自分でリフォームできませんが、壁紙の張り替えや壁塗装の塗り替えなどは、少しの勉強と練習があればDIYで十分です。

少しでも安く抑えたい場合には、DIYも検討しましょう。

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マンションのリフォーム積立の相場

続いて、マンションのリフォーム相場を確認していきましょう。

こちらも「全体をリフォームする場合」と「特定の箇所をリフォームする場合」でそれぞれ解説していきます。

全体をリフォームする場合

一般社団法人「住宅リフォーム推進協議会」の2021年の調査によると、マンションの部屋全体をリフォームする場合の費用相場は329.7万円とされています。

参照:2021年度 住宅リフォームに関する 消費者(検討者・実施者)実態調査 結果報告書 | 一般社団法人「住宅リフォーム推進協議会」

一戸建て全体のリフォームが349.7万円であったことを考えると、そこまで両者に金額の違いはありません。

また、一戸建て同様、マンションの部屋全体のリフォームは、部屋の規模や築年数、リフォーム内容によって金額が変動します。

そのため、事前に業者に見積もりを依頼しておきましょう。

ただし、マンションの場合、以下のような共用部はリフォームできない点に注意してください。

  • エレベーター
  • 駐輪場・駐車場
  • 建物の構造躯体
  • 窓枠・窓ガラスの交換
  • 玄関ドア
  • ベランダ・バルコニー

 

特定の箇所だけリフォームする場合

マンションの特定の箇所だけをリフォームする場合の費用は、以下の通りです。

工事場所 費用目安(※) 工期目安
キッチン 30万~150万円 1日~2週間
トイレ 15万~100万円 1日~2日
洗面所 10万~100万円 1日~3日
浴室 50万~200万円 1日~1週間

※費用の目安は、以下2サイトの情報を参考に算出しています。

参考:リフォームの内容と価格について | 国土交通省マンションのリフォーム費用相場をご紹介!施工箇所や依頼時のポイントも | セゾンのくらし大研究

導入する設備によって変わりますが、おおよその金額として抑えておきましょう。

また、水周りのリフォームはマンションのタイプによって導入できない設備があります。

これは、マンションの場合、「給水管」や「給湯管」、「排水管」が共用部に当たる可能性があるためです。

事前にリフォームが可能な箇所であるかを調べておきましょう。

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家のリフォーム費用を抑えるためにやるべき4つのこと

リフォーム費用を抑えるために実践すべき次の4つのポイントを紹介します。

  • 定期的にメンテナンスを行う
  • あらかじめリフォームの計画を細かく立てておく
  • 自分で修繕できる箇所はDIYをする
  • 複数のリフォーム業者を比較する

 

それぞれリフォーム費用を抑えるためには、重要なポイントです。

ここで理解を深めておきましょう。

その1:定期的にメンテナンスを行う

定期的なメンテナンスは、家の劣化を防ぐ上で重要です。

以下の箇所は日頃からメンテナンスをしておきましょう。

  • 屋根や外壁の点検
  • 排水溝の清掃
  • 木製部品の塗装
  • 水回りの掃除

 

この中でも特に水回りの設備は、水漏れなどのトラブルが起こりやすく、早めのメンテナンスが必要です。

定期的な点検や、清掃をし、問題を早めに発見しておきましょう。

その2:あらかじめリフォームの計画を細かく立てておく

​​リフォームを行う際には、事前に計画を立てておくことが大切です。

リフォーム費用は高額になりがちなため、計画を細かく立てることで無駄な出費を減らせます。

どのようなリフォームを行うか、どの程度の費用が必要か、何を優先すべきかなどを検討して、予算内で効果的にリフォームを行いましょう。

また、リフォームによる付加価値や節約効果を考慮することも大切です。

例えば、断熱性能の向上によるエネルギー費の削減や、設備の効率化による水道光熱費の節約などです。

計画的なリフォームによって、将来的なランニングコストの削減にも繋がる点は見落としがちなポイントのため、注意しましょう。

その3:自分で修繕できる箇所はDIYをする

リフォーム費用を抑えるために、自分で修繕できる箇所はDIYを検討しましょう。

壁紙の張り替えやペンキ塗り、クロス張り替え、照明器具の交換などは比較的簡単に行えます。

また、床材の張り替えやキッチンカウンターの塗装なども、少し勉強すれば自分で修繕できるでしょう。

DIYを行う際には、適切な工具や材料を用意し、安全対策を万全にすることが大切です。

インターネットで調べたり、専門書を参考にしながら、自分に適した方法で進めましょう。

その4:複数のリフォーム業者を比較する

同じ工事でもリフォーム業者によっては、見積もり金額に違いがあります。

そのため、複数のリフォーム業者を比較することは必要不可欠です。

複数社から見積もりをとった際は、以下のポイントを注意して確認してください。

  • 見積もりの金額
  • 工期や工事内容
  • 施工実績や評判、口コミ
  • 契約前の打ち合わせや提案内容

 

比較を通じて、自分に合った業者を選び、費用を抑えながら満足度の高いリフォームを実現しましょう。

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【まとめ】マイホームのリフォーム積立は相場を知って効率的に貯めていこう

マイホームのリフォーム費用を積み立てる方法は複数あり、迷ってしまう方も多くいます。

そのような時は、自分が「貯蓄重視の人」か「将来の利益を重視する人」か「手軽さを求める人」かを考えることから始めましょう。

また、リフォーム費用は、物件の大きさや形態、導入する設備によって大きく異なります。

積立を始める前に、まずはゴールの金額を把握することが重要です。

自分に合った積立方法を見つけて、無理のないリフォーム資金を作りましょう。

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