リフォームローンとは?住宅ローンとの違いや選び方、借入方法も解説

  • 【更新日】2023-12-08
リフォームローンとは?住宅ローンとの違いや選び方、借入方法も解説

中古住宅をリフォームする際、必要な資金をリフォームローンで借り入れるというのも1つの選択肢となります。住宅ローンと比較すると金利が高いものの、担保なしで気軽に借りられる点がリフォームローンの魅力です。また、手元に貯金を残せることもメリット。万が一の事故や病気、転職などに備えるための資金を手元に確保しておけます。

本記事では、リフォームローンの基礎知識や住宅ローンと比較したメリット・デメリットについて解説します。

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リフォームローンとは?

リフォームローンとは、各銀行などで用意されている、リフォーム工事をするときに利用できるローンのことです。

リフォームローンの活用シーンとしては、以下のような場合が考えられます。

  • 長年住んでいる自宅のあちこちが劣化してきたため、まとめてリフォームしたい
  • 中古一戸建てや中古マンションを購入し、リフォームしてから住み始めたい

ある程度築年数が経っている住宅は、複数箇所の修繕が必要なことがほとんど。すべてまとめてリフォームしようと思うと300~1,000万円の資金が必要です。

こんな場面で資金を調達する1つの方法がリフォームローンです。

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リフォームローンと住宅ローンを比較

リフォーム資金を用意する方法として、リフォームローン以外にも住宅ローンを利用するという手もあります。本項では、リフォームローンと住宅ローンのそれぞれでリフォーム資金を借り入れるメリット・デメリットを比較します。

リフォームローン 住宅ローン
メリット
  • 担保なしでも借りられる
  • 審査に通りやすい
  • 手続きがスピーディー
  • 金利が低い
  • 返済期間が長い
  • 借入可能金額が多い
デメリット
  • 金利が高め
  • 返済期間が短い
  • 借入可能金額が少ない
  • 担保が必要
  • 審査が厳しい
  • 手続きが複雑

リフォームローンのメリット

リフォームローンでリフォーム資金を借り入れるメリットは以下の3点が挙げられます。

  • 担保なしでも借りられる
  • 審査に通りやすい
  • 手続きがスピーディー

それぞれについて解説します。

メリット①担保なしでも借りられる

土地や建物、保証人といった担保が必要な住宅ローンとは異なり、リフォームローンは担保なしでも借り入れることができます。より正確に言うと、「無担保型」か「有担保型」かを自分で選ぶことが可能です。

無担保型リフォームローンのメリットは、①気軽に利用できることの他、②手数料や保証料を節約できることも挙げられます。

メリット②審査に通りやすい

リフォームローンは住宅ローンと比べ、審査に通りやすいこともメリットです。

雇用形態や勤続年数、年収に対する借入額の比率といったたくさんの項目が厳しく審査される住宅ローンに対し、リフォームローンでは審査される項目はおおむね同じですが、審査自体はいくらか緩い傾向にあります。

自営業やフリーランスの方でも比較的借りやすいローンだといえます。

メリット③手続きがスピーディー

リフォームローンは住宅ローンと比べ、必要な手続きや提出する書類が少ないこともメリットです。これにも担保や保証人が不要であることが関係しています。

また、審査の期間も短めです。

リフォームローンのデメリット

リフォームローンでリフォーム資金を借り入れるデメリットは以下の3点が挙げられます。

  • 金利が高め
  • 借入可能期間が短い
  • 借入可能金額が少ない

それぞれについて解説します。

デメリット①金利が高め

リフォームローンは住宅ローンと比べ借入れのハードルが低いことと引き換えに金利が高めです。

2022年9月現在のりそな銀行の適用金利は以下の通りとなっています。

リフォームローン 年2.000%
(変動金利かつ住宅ローン併用)
住宅ローン 年0.470%
(変動金利)

参考:リフォームローン|りそな銀行  / 住宅ローン|りそな銀行

わずか数%の差ではありますが、10年などの長期間でみると返済総額は大きく変わります。返済期間や借入額と相談して検討しましょう。

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デメリット②返済期間が短い

一般的にリフォームローンの返済期間は最長10~15年。最大35年での返済ができる住宅ローンと比べると、かなり短いことがわかります。

返済期間が短いということは、その分月々の返済負担が大きくなるということです。今の収入、生活費で安定して返していけるのかを慎重に検討する必要があります。

返済計画を立てるには金融機関のHPなどで利用できるシミュレーションの活用がおすすめです。

ネットDEリフォームローン 返済額シミュレーション|三菱UFJ銀行

デメリット③借入可能金額が少ない

リフォームローンの借入金額には上限があります。例えば、三菱UFJ銀行リフォームローンの借入金額の上限は1,000万円です。

一戸建てを外装・内装含めフルリフォームしようとすると総費用は1,000円を超えることもしばしば。リフォーム費用が高額な場合には、住宅ローンの方が適しているといえます。

リフォームローン|三菱UFJ銀行

住宅ローンのメリット

住宅ローンでリフォーム資金を借り入れるメリットは以下の3点が挙げられます。

  • 金利が低い
  • 返済期間が長い
  • 借入可能金額が多い

それぞれについて解説します。

メリット①金利が低い

住宅ローンはリフォームローンと比べ金利が低いことがメリットです。とりわけ昨今は金融緩和政策などの影響を受け、歴史的な超低金利時代とも言われています。

メリット②返済期間が長い

一般的に住宅ローンの借入可能期間は最長35年です。金融機関によっては50年としているところも。返済期間が最長10~15年であることが多いリフォームローンと比べると、月々の返済負担を減らすことができます。

ただし、完済時の上限年齢には注意が必要です。例えば、借入時に40歳の人が上限年齢70歳としている住宅ローンを利用する場合、返済期間は30年までということになります。

メリット③借入可能金額が多い

借入上限が1,000万円とされていることが多いリフォームローンに対し、住宅ローンは1,000万円以上の借入も可能です。もちろん、収入やその他審査項目によって融資額は変わりますが、大規模リフォームをしたいという場合には住宅ローンでの資金調達を検討すると良いでしょう。

住宅ローンのデメリット

住宅ローンでリフォーム資金を借り入れるデメリットは以下の3点が挙げられます。

  • 担保が必要
  • 審査が厳しい
  • 手続きが複雑

それぞれについて解説します。

デメリット①担保が必要

無担保でも借りることができるリフォームローンに対し、住宅ローンを借りるには担保が必須です。必要な担保は大きく以下の2つがあります。

  • 物的担保
  • 人的担保

物的担保とは、いわゆる抵当権と呼ばれるもののことで、具体的にはローンの返済が困難になった場合にお住まいの家が競売にかけられ、その売却金額を返済にあてます。人的担保とは、いわゆる保証人のことです。

住宅ローンを利用するには、これら2つの担保を用意しなくてはならないことがハードルとなります。

デメリット②審査が厳しい

住宅ローンはリフォームローンと比べ、審査が厳しめです。具体的な審査項目は以下のようなものが挙げられます。

  • 年収
  • 完済時年齢
  • 健康状態
  • 勤続年数
  • 担保評価 etc…

転職したばかりであったり、完済時年齢が定年退職より後など審査に不安がある場合には、比較的審査に通りやすいリフォームローンも検討すると良いでしょう。

デメリット③手続きが複雑

住宅ローンは先述したように審査が慎重に行われたり担保についての手続きが必要である都合上、必要書類が多く、また融資まで時間がかかる傾向にあります。

とはいえ、近年はネット完結で審査申込から借り入れまで行える金融機関も増えつつありますので、なかなか窓口に出向く時間が取れないという方はオンラインでの手続きも検討すると良いでしょう。

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リフォームローンを組む前の注意点

「リフォーム箇所の確認」「綿密な資金計画」「業者選び」など、リフォームローンを組む前に気をつけておかなければならない点がいくつかあります。

リフォーム箇所の確認

リフォームを行う前にはまず、リフォーム後の完成イメージを持っておくことで業者とのやり取り、打ち合わせがスムーズになります。

そのため、まずはどの箇所をリフォームしたいのか、そしてリフォーム後、どのような空間にしたいのかを具体的にイメージするため、メーカーのショールームや住宅展示場などへ足を運ぶのがおすすめです。

スタッフの方と話すことで、ある程度の予算なども把握できるようになります。

綿密な資金計画

リフォーム箇所を確認し、ある程度リフォーム後のイメージが固まったら資金計画を立てます。ここで住宅ローンが良いのか、リフォームローンのみで足りるのかなどを検討します。

なお、この際には各金融機関などに問い合わせ、専門知識を持った方と打ち合わせしておくと安心です。住宅ローンには控除制度があるため、この時点で予算を抑えられる可能性もあるからです。

業者選び

大規模なリフォームでは、トイレ、キッチン、内装など、1つのリフォームで複数の業者に依頼するケースもあります。

そのため、リフォームを依頼する際には、業者選びも重要です。ここでは信頼できる業者を選べるよう、相見積もりを取るのがおすすめです。

複数の業者から見積もりを取ることで、相場観はもちろん、自分では見つけられなかった、修繕が必要な箇所なども見つけてもらうことができるでしょう。

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代表的なリフォームローン3つ

リフォームローンも商品内容は異なります。ここからは、代表的な「横浜銀行」「ろうきん」「千葉銀行」の3つのリフォームローンについて紹介します。

横浜銀行

横浜銀行では変動金利型のリフォームローンが用意されています。

保証人は不要で、審査の際に横浜信用保証株式会社または株式会社ジャックスの保証を受けることになります。

借入れ条件には地域指定があり、神奈川県・東京都(一部地域を除く)・群馬県(前橋市、高崎市、桐生市、みどり市)に居住している方、もしくは指定地域内で勤務している必要があります。

タイプ 無担保型
借入可能額 10~1000万円
金利体系 変動金利型
金利 年1.7~2.7%

ろうきん

中央労働金庫(以下ろうきん)は3つの金利体系が用意されています。

なお、団体会員の構成員は、労働組合、国家公務員・地方公務員等の団体、勤労者のための福利共済活動を目的とする団体が該当し、変動金利の場合、金利は年2.0%になります。固定金利であっても年2.1%と低めに設定されています。

また中央労働金庫に出資している生協、生協組合員融資制度を導入している生協の組合員であれば、変動金利は年2.2%、固定金利は年2.3%になります。

なお、記載以外の方は金利が上がります。変動金利は年3.275%、固定金利は年3.1%となっています。

タイプ 無担保型
借入可能額 10~2000万円
金利体系 変動金利型/固定金利型
金利 年2.0~3.2%

千葉銀行

千葉銀行は変動金利型、固定金利型の2つの金利タイプが用意されています。

また借入期間は1~20年と長めに設定されているのも特徴です。

満70歳未満で返済を終えなくてはいけませんが、最長20年の借入が可能となっているため、毎月の返済額を抑えることもできます。

タイプ 無担保型
借入可能額 10~1500万円
金利体系 変動金利型/固定金利型
金利 年1.6~2.7%

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リフォームローンは融資先の銀行選びとリフォーム業者選びが重要

大規模なリフォームは膨大な金額がかかり、急な出費は将来の収支計画にも大きな影響を与えるでしょう。そのような時にリフォームローンを使用することで、急な出費を抑え、かつ将来の収支計画も立てやすくなります。

ただし借入額は住宅ローンと比べて金利が高いこと、借入額が低いことなどの特徴もあるため、どちらが適切かは事前に見極めておく必要があります。

なお、リフォームの際には「ヌリカエ」の利用がおすすめです。全国の信頼できる業者を探すことができ、見積もりも受け取ることが可能になっているため、ネット上で簡単に相場観などを把握することができます。ぜひリフォーム前に利用してはいかがでしょうか?

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