賃貸アパートのキッチン交換費用の相場は?リフォーム時期の目安と安く抑える方法を解説

  • 【更新日】2023-12-11
賃貸アパートのキッチン交換費用の相場は?リフォーム時期の目安と安く抑える方法を解説

賃貸アパートのキッチンでは、シンプルなミニキッチンのほか、シンク・コンロが独立したユニットになっているセクショナルキッチン、そして機能性の高いシステムキッチンが採用されるケースがあります。

水回りで使用するキッチンは10年〜20年が寿命となっているため、老朽化が進んだ場合には交換費用が必要です。

そこで本記事では、賃貸アパートのキッチン交換で必要となる費用相場と、交換時期の目安、交換費用を抑えるコツについて解説します。

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賃貸アパートのキッチン交換リフォームについての基礎知識

賃貸アパートのキッチン交換のタイミングは、老朽化や空室対策の際が多くなっています。

ユニットバスやトイレ、キッチンなどの水回りは、設備の劣化が進みやすく汚れも蓄積しやすい箇所です。

そのためキッチンが古く汚れていると、空室率が上昇してアパート経営の収益性に影響することもあります。

ここではアパートのキッチンリフォームの際に抑えておきたい基礎知識を紹介します。

賃貸アパートに設置されるキッチンは3種類

賃貸アパートで採用されることが多いのは、以下の3種類のキッチンです。
  • ミニキッチン
  • セクショナルキッチン
  • システムキッチン

 

それぞれ詳しく解説します。

ミニキッチン

ミニキッチンは、90cm〜150cm程度の間口のコンパクトなキッチンです。 ワンルームや1Kの一人暮らし向けの賃貸アパートに設置されることが多く、安価で最低限の機能を備えたキッチンです。

シンクとコンロのみのシンプルなミニキッチンのほか、コンロの下に冷蔵庫を収納したタイプや、電気温水器を収納したタイプ、収納を取り払ってキッチン下のスペースをオープンにしたタイプなどもあります。

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セクショナルキッチン(セパレートキッチン)

セクショナルキッチン(セパレートキッチン)は、シンク・調理台・コンロ・吊り戸棚・レンジフードなどがユニットごとに販売されており、キッチンの幅や予算に合わせて組み合わせて使用するキッチンです。 ファミリー向け物件に設置されていることが多く、各パーツごとに交換することでリフォーム費用を抑えられるメリットがあります。

システムキッチン

システムキッチンは、戸建てや分譲マンションなどで採用されることが多く、シンクやコンロをはじめ、すべてのパーツがセットになったキッチンです。 ビルトイン型のコンロや食洗機が備わっていることが多く、収納も豊富です。

セクショナルキッチンと比較すると、パーツの間の隙間がないため、掃除がしやすく傷みにくいメリットがあります。

ただし本体価格が高価なため、アパートの設備とするには、費用対効果を考慮しながら検討する必要があります。

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アパートのキッチン交換の目安は10年〜20年

キッチン本体の耐用年数(寿命)は、およそ10年〜20年とされています。

入居者の使用頻度や手入れ状況によっても変わりますが、築10年以上を経過したアパートでは入居者が退去したタイミングでキッチンに不具合がないかを確認すると良いでしょう

入居者がいる状態でキッチンが故障すると、入居者にも負担がかかります。

そのため汚れや劣化が見られる場合には、早めのリフォームを検討しましょう。

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キッチンリフォームで家賃アップは難しい

キッチンの交換費用を、家賃アップによって回収したいと考える方は多いのですが、キッチンのリフォームによる家賃の値上げはおすすめできません

特に一人暮らし向けのミニキッチンの場合、料理をほとんどしない入居者にとっては不必要に感じることも多いからです。

そのため家賃アップのためにキッチンをリフォームするのではなく、空室対策を目的に交換を行うと良いでしょう。

なお、ミニキッチンからセクショナルキッチン、もしくはシステムキッチンへアップグレードする場合には、家賃アップも選択肢になります。

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賃貸アパートの「ミニキッチン」の交換費用

賃貸アパートのミニキッチンを新しいものに交換する場合、約27万円〜47万円が費用相場となります。

冷蔵庫を備えたタイプや、車いすでも使用しやすいオープンタイプを選んだ場合、本体交換以外の工事も必要になる場合には、費用はさらに増えるでしょう。

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ミニキッチンの本体価格相場

ミニキッチンの本体価格は、約10万円〜30万円が相場です。

LIXILやPanasonic、タカラスタンダードなどの大手メーカーのミニキッチンでは、機能性が高くデザイン性にも優れる一方で、費用は高額になる傾向にあります。

水栓の種類やコンロの熱源によっても本体価格は異なります。

ミニキッチンの工事費用の目安

ミニキッチンの本体以外の交換費用としては、以下の金額を見積もっておくと良いでしょう。

  • 搬入・組立費用:約3万円〜
  • 解体・処分費用:約2万円〜
  • 給排水工事費用:約3万円~
  • 電気工事費用:約3万円~
  • ガス工事費用:約3万円~
  • 排気ダクト工事費用:約3万円~

 

本体価格に加え、上記合計の約17万円の工事費用が発生すると見込んでおくことをおすすめします。

本体価格と合計すると、ミニキッチンの交換費用は約27万円〜47万円が相場です。

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賃貸アパートの「セクショナルキッチン」の交換費用

賃貸アパートのセクショナルキッチンの交換費用は、約5,000円〜60万円が相場です。

各パーツごとに交換するか、キッチン全体を交換するかによって費用は大きく異なります。

加熱機器台や調理台だけの交換であれば、最も安価な商品で5,000円程度です。

交換する規模によって解体費用や処分費用も大きく変わるため、場合によってはシステムキッチンと同程度の費用が発生することもあるでしょう。

セクショナルキッチンの本体価格相場

セクショナルキッチンの各パーツの本体価格の目安は、以下の通りです。

  • シンク:約1万5,000円〜
  • コンロ:約5,000円〜
  • 調理台:約5,000円〜
  • レンジフード:約4万円〜
  • 吊り戸棚:約1万円〜

 

セクショナルキッチンは、キッチンの広さやグレードによって費用が変動するため、詳細な金額はリフォーム会社の見積もりを取り寄せて確認しましょう。

セクショナルキッチンの工事費用の目安

セクショナルキッチンの工事費用は、キッチン全体を交換する場合で約8万円〜20万円が相場です。 各パーツのみの交換であれば費用を抑えられるほか、DIYで交換することも可能です。

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賃貸アパートの「システムキッチン」の交換費用

システムキッチンへの交換費用は、約90万円~160万円が相場です。

システムキッチンは本体価格が高価なことに加え、ビルトイン食洗機・浄水器などのオプション費用、工事費用が上乗せされて100万円以上のコストがかかることもあります。

交換費用を抑えるためには、キッチンのグレードを落としたり、オプションを省いたりしてリフォームをすると良いでしょう。

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システムキッチンの本体価格相場

システムキッチンの本体価格は、キッチンのレイアウトやグレードごとに、以下の金額が目安となります。

キッチンの形状/グレード シンプル スタンダード ハイグレード
I型 50万~80万円 60万~90万円 70万~120万円
L型 65万~90万円 75万~120万円 85万~130万円
ペニンシュラ型 70万~100万円 80万~130万円 90万~160万円
アイランド型 50万~100万円 105万~130万円 175万~200万円
シンプルなI型やL型のレイアウトよりも、デザイン性に優れた対面式のペニンシュラ型・アイランド型のレイアウトの方が本体価格は高額になります。

そのため賃貸アパート用のキッチン選びでは、ターゲットとなる入居者のニーズや費用対効果を踏まえて慎重に検討する必要があるでしょう。

システムキッチンの工事費用の目安

システムキッチンの工事費用として必要になる金額と工事内容は、以下の通りです。

内容 費用相場
キッチンの組み立てと取り付け工事 約10万円
キッチンの解体処分費用 解体費用:約2万円~

処分費用:約2万円~

電気・ガス・給排水管・換気ダクトの接続工事 約16,000円~
キッチン周りの壁や床の補修工事 壁クロスの張り替え:約800円/m²

床フローリングの張り替え:約1,000円/m²

床下地補修:約3,000円/m²

間仕切り壁の撤去や追加:約50,000円/m²

キッチン本体の交換だけではなく、キッチン周りの壁や床の工事を含める場合には、リフォーム費用が高額になる傾向にあります。

また、古いキッチンの解体・処分にも費用がかかる点に注意しましょう。

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賃貸アパートのキッチン交換費用を抑える方法

最後に、賃貸アパートのキッチン交換費用を抑えるためのコツとして、以下の3つのポイントを紹介します。

  • DIYで交換する
  • リフォーム会社の相見積もりを取る
  • DIY可能物件として貸し出す

 

それぞれ解説します。

DIYで交換する

DIYに慣れている方であれば、水栓やコンロの交換、塗装や研磨などをDIYで行うことで、交換費用を抑えることもできます

変色が進んだキッチンの壁を塗装したり、ステンレスの作業台を研磨したりすることで、キッチンの見た目を改善することが可能です。

ただしキッチン本体を交換する場合には、電気工事やガス工事に資格が必要となるため、DIYで行うのは難しい点に注意してください。

リフォーム会社の相見積もりを取る

キッチン本体を交換する場合には、複数のリフォーム会社から相見積もりを取ることで、費用を比較・検討しながらリフォームを進めると良いでしょう。

ただし、他社と比べて安すぎる見積もり額を提示された場合には、慎重に確認することをおすすめします。

工事内容ごとの費用の内訳や、費用が安くなる理由について問い合わせ、信頼できる業者かどうかを見極めましょう

DIY可能物件として貸し出す

設備の老朽化が気になるアパートで、リフォーム予算が限られている場合には、DIY可能物件として貸し出す方法もあります。 リフォーム費用を入居者負担とする代わりに、内装のリフォームを自由に行える部屋として貸し出す形です。

内装にこだわりたい入居者にとって、魅力的な物件となる可能性が高いですが、退去時のルールを明確に定めておく必要があります。

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賃貸アパートのキッチン交換費用は20万円〜100万円が目安

賃貸アパートのキッチン交換費用は、ミニキッチンの場合で約27万円〜47万円、セクショナルキッチンでは約5,000円〜60万円、システムキッチンで約90万円~160万円が相場となります。

キッチンの本体価格はキッチンのタイプやグレードによって異なるほか、工事費用も会社によって差があるため、最終的な金額はリフォーム会社からの見積もりを確認することが重要です。

賃貸アパートのキッチン交換を依頼する際には、リフォームプランの一括見積もりサイト「ヌリカエ」を利用すると便利です。

ヌリカエでは全国2,000社以上の優良企業と提携し、物件やリフォーム内容に合わせたリフォーム会社をご提案しています。ご自身に合ったプランやリフォーム会社を見つけられるので、お気軽にお試しください。

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