お風呂の床リフォームの費用相場は?節約の方法や注意点を紹介

  • 【更新日】2023-12-11
お風呂の床リフォームの費用相場は?節約の方法や注意点を紹介

リフォームをする際の費用は、どの場所でどのような工事を行うのかによって異なります。お風呂の床のリフォームの場合でも、作業内容や使用するものによって費用は変動するため、コストを把握するにはケース別の費用相場を把握しておかなければなりません。

何にいくらかかるのかを知り、コストを正しく把握してお風呂の床をリフォームしましょう。

POINT

  • お風呂の床をリフォームする際の費用相場は、工事内容によって27万~56万円と大きく異なる
  • お風呂の床材によっても費用は変わり、最も安価は樹脂素材であれば5万円程度だが、木製素材だと15万円前後かかる
  • お風呂の床リフォームを節約するためには、リフォーム業者選びは重要で、ほかにも介護保険の補助金を受けたりDIYで行うという手もある

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お風呂の床リフォームするのにかかる費用相場

お風呂の床
お風呂の床に対して行うリフォームにも、いろいろ種類がある

まずは大まかな工事内容から、お風呂の床のリフォームにかかる費用相場を知っていきましょう。

工事内容 費用相場
浴室床シートを使う 4~10万円
風呂の床を修理する 3~6万円
ユニットバスの床を塗装する 20~40万円
合計 27~56万円

ひとくちに床のリフォームといっても、内容次第で費用は大きく変動します。

浴室床シートを使う場合:4~10万円

お風呂の床用シートと施工例
お風呂の床に張る、模様つきの防水シートが販売されている(画像出典:楽天市場

現在の浴室の床にシートを貼ってリフォームする方法では、材料費や作業工賃を含めて4~10万円程度で済むことが多いです。作業自体はシンプルでそれほど費用はかかりませんが、使用する床シートの材質によって費用が変動しやすい点には注意しましょう。

材質ごとにコストが違うだけではなく、特徴も異なります。材質ごとの特徴と金額の両方を確認して、予算とリフォームの理想をすり合わせて選ぶ必要があります。

風呂の床を修理する場合:3~6万円

風呂の工事
床の修理費用は「劣化の程度」と「使う床材のグレード」の主に2種類によって変わる

お風呂の床を修理するリフォームの場合は、費用相場は30,000~60,000円程度です。修理の方法はシートの貼り替えと補修後に塗装をし、コーティングをするやり方が主流です。シートの貼り替えの場合は、材質によって金額が変動するため、場合によっては相場以上に費用がかかることもあります。

補修をして塗装をする場合は、床のひび割れや劣化具合によって金額が上下すると考えましょう。また、シートの貼り替えではなく、床材そのものを貼り替える方法もありますが、この場合は作業が大掛かりになるため、10万円以上かかることも少なくありません。

貼り替えの床材によっても費用は変わり、高級な材質で全面的に貼り替えて修理する場合は、20~40万円程度かかってしまうこともあります。

ユニットバスの床を塗装する場合:20~40万円

塗装後のユニットバスの床
塗装リフォームによってきれいになったユニットバスの床(画像出典:ビューティーメイク

床のリフォームで費用がかかりやすいのは、ユニットバスの床を塗装する場合です。ユニットバスの塗装では20~40万円程度の費用がかかることが多く、コスト負担が大きいことは頭に入れておきましょう。

塗装をし、コーティングをするためひび割れや傷などはきれいに直すことができ、新品同様の状態に戻すことも可能です。費用は高いものの、床を貼り替えるよりは安価であるため、コストを抑えたい場合におすすめです。

ユニットバスの床を貼り替えるとなると修理以上に費用がかかり、50万円以上することも少なくありません。劣化があまりにも激しかったり、全面的にデザインを変更したいなら貼り替えを選択しますが、現状の床をきれいにしたいだけなら、塗装によるリフォームがおすすめです。

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お風呂のリフォームに使う床材ごとの費用相場

お風呂の床のリフォームは、使用する床材によって費用が異なります。

床材の種類 費用 特徴 こんな人におすすめ
シート床材 5~15万円 ・安価でも貼り替えられる
・シートによって特徴が異なる
・DIYで費用を抑えたい人
・手軽に機能的な床にリフォームしたい人
タイル床材 10万円前後 ・防水性が高い
・耐久性が高い
・在来工法で使用される
・オリジナルなデザインにしたい人
樹脂素材 50,000円 ・耐湿・防水性が高い
・掃除がしやすい
・カラーバリエーションが豊富
・安価で貼り替えやすい
・価格を抑えたい人
・おしゃれな雰囲気に仕上げたい人
木製床材 15万円前後 ・滑りづらい
・防水・防腐性に優れている
・費用がやや高くなりやすい
・温かみのある浴室でリラックスしたい人
FRP床材 10万円前後 ・ガラス繊維でできている
・保温性と耐久性が優れている
・水垢がつきやすい
・保温性や耐久性を重視したい人
・こまめにメンテナンスができる人
天然石床材 20~40万円前後 ・高級感がある
・耐久性が高い
・傷がつきやすい
・デザイン性を高めたい人
・耐久性を重視したい人

費用はもちろん、特徴も異なるため、それぞれの違いを押さえておくことが大切です。

シート床材の場合:5~15万円

お風呂の床に貼り付けて使うシート材の例(画像出典:楽天市場

貼り替えがしやすいシート床材は、費用相場が5~15万円程度と幅が広いです。これは床材の特徴によって性質が異なるためで、例えばクッション性の高いものや保湿性の高いものなど、性能が優れたものは金額が上がると考えましょう。シートごとに特徴が大きく違うため、欲しい機能に合わせて選ぶことが大切です。

タイル床材の場合:10万円前後

お風呂の床用タイルの種類
お風呂の床に使われるタイルの例。業者による施工が必要

床や壁を一から作り上げる在来工法に多いタイル床材は、防水性や耐水性に優れていることが特徴です。費用は10万円前後ですが、使い勝手がよく長持ちしやすい点が魅力です。水はけもよいため掃除がしやすく、メンテナンスの手間がかかりづらい点も魅力でしょう。

タイルの組み合わせ次第でイメージも変わるため、自分らしい床を楽しみたい人におすすめです。

樹脂素材の場合:5万円前後

樹脂素材のお風呂の床
(画像出典:共働き主婦のためのハウスクリーニング情報サイト

安価な床材を選びたいなら、50,000円前後の樹脂素材がおすすめです。安価ながらも機能性は優れており、耐湿や防水性の高さが特徴的です。水はけがよいためメンテナンスも楽であり、掃除がしやすい点も魅力でしょう。

FRP床材の総額費用:10万円前後円

お風呂の床面のFRP仕上げの工程
FRPとは、ガラス繊維を樹脂でコーティングする防水床材・工法の一種(画像出典:ビューティーメイク リフォーム実績集)

耐久性や保温性を重視するなら、FRP床材がおすすめです。FRP床材はガラス繊維でできている点が特徴です。

水垢がつきやすいため、こまめなメンテナンスが必要なので、定期的なメンテナンスを面倒に感じない人に向いているでしょう。また、種類も多くデザイン性も豊富なため、幅広い選択肢から選びたい人にもおすすめです。

天然石床材の総額費用:20万〜40万円

天然石でできたお風呂の床
(画像出典:希少天然石 十和田石

高級感や耐久性を重視するなら、天然石床材がおすすめです。高級感のある素材で、費用は他の床材よりも高額ですが、デザイン性を重視したいなら向いているでしょう。

傷がつきやすい床材なので、バリアフリー目的や育児中の場合は避けたほうがよいです。床を傷つける心配のない、落ち着いた生活を送っている人におすすめです。

木製床材の場合:15万円前後

木製のお風呂床の床
木製のお風呂の床の例

費用はやや高くなるものの、木製の床材は機能的で使いやすいです。きちんと加工されたものなら防水性が高く、防腐性も優れているため、メンテナンスの手間は少ないでしょう。保湿性が高いものも多いため、浴室の換気能力が高い場合に向いています。

手入れ次第で長持ちしやすく、木製特有の香りも魅力といえます。また、滑りづらくもあるため、バリアフリー化をしたい場合にもおすすめの床材です。

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お風呂の床リフォーム費用を節約する3つの方法

リフォームの内容次第では高額な費用がかかってしまうこともありますが、工夫次第で費用の削減は可能です。

  • 1.複数のリフォーム業者から見積もりをもらって比較する
  • 2.介護保険の補助金を受け取る
  • 3.DIYでリフォームする

これら3つのポイントを意識して、費用の削減を目指しましょう。

複数のリフォーム業者から見積もりをもらって比較する

費用を節約するには見積もりを念入りに取ることが大切であり、できるだけ多くのリフォーム業者から見積もりをもらい、内容を比較しましょう。リフォーム業者によって費用は異なり、設定している作業工賃や床材の仕入れ値などの違いで大きな差が出ることは少なくありません。

同じリフォームでも業者によって費用が変わることは多いため、最低3社程度を目安に見積もりを取るとよいでしょう。見積もりを比較する際には、金額のチェックだけではなく、工事内容も確認することが大切です。

どれだけ安価でも、工事内容によっては理想とする仕上がりにならないこともあるため、業者に確認しながら細部までチェックしておかなければなりません。

まずは複数社に見積もりを依頼する場合は、一括見積もりサイトを利用しましょう。自分の目的に合った業者・信頼して依頼できる業者を見つけるためには必須です。

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介護保険の補助金を受け取る

リフォーム内容が介護目的であるなら、介護保険から補助金を受け取れる場合があります。要支援や要介護認定を受けている家族がいて、かつリフォーム内容が介護目的と認められるなら、最高18万円の補助金が支給されます。

補助金の申請方法や認定の要件などは、リフォーム業者に相談することがおすすめです。スムーズに補助金を受け取るためにも、利用するリフォーム業者選びは重要といえます。

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DIYでリフォームする

床シートの貼り付けだけなら、DIYでリフォームするという方法もあります。ホームセンターでは床シートを販売しており、2万円前後でリフォームできることも少なくありません。DIYに自信がある人におすすめであり、作業工賃や諸経費を節約できる分、費用は大幅に削減できます。

ただし、シートの貼り付けは寸法を図ったり、隙間ができないよう丁寧に作業をしなければならないため、DIY初心者にはやや不向きです。無理に自分で作業をしようとして失敗するケースも多く、結局業者に依頼し直すことになり、余計な費用と手間がかかることもあります。

中途半端に手を加えてしまうと、最初から業者に依頼した時よりも高額な費用がかかることもあるため、注意が必要です。DIYに自信がないから最初から業者に依頼し、シートの貼り付け以外の作業が必要な場合も、無理せず専門業者に任せたほうが無難でしょう。

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お風呂の床をリフォームする時の5つの注意点

お風呂をより快適な空間にするには床のリフォームはおすすめですが、行う際には次の3つの注意点を守らなければなりません。

  • 1.タイルを剥がす場合は施工期間が長くなるので費用が高くなる
  • 2.在来浴室であるコンクリート床・タイル床はリフォーム可能
  • 3.ユニットバスの床リフォームはシートを貼る
  • 4.床材を選ぶ時は滑りにくさ・掃除しやすさ等の機能を第一に考える
  • 5.賃貸の場合は管理会社 / 大家さんに必ず許可をとる

注意点が把握できていないとリフォームの仕上がりに不満が残ったり、余計な費用がかかったりすることもあります。

タイルを剥がす場合は施工期間が長くなるので費用が高くなる

リフォームの中でもタイルを剥がさなければならない場合は注意が必要であり、このケースだと費用が高くなりやすいです。これはタイルを剥がし、新しいものに貼り替えるという作業工程の多さが原因であり、他のリフォームに比べて施工期間が長くなってしまうからです。

リフォームの費用は工事内容や使用する床材だけではなく、施工期間によっても変動します。より期間が長く、手間がかかるものほど費用は高くなりやすいと考えましょう。

また、費用を削減するためにタイルを剥がさず、上から新しいものを貼るという方法もありますが、この場合は浴室の状態を考慮しなければなりません。

タイルを追加で貼ることで費用は削減できるものの、お風呂の段差が低いと重ねた分だけ高さができてしまい、水が外に流れ出してしまう可能性があります。タイルを重ねる場合は高さを意識し、水があふれてしまう可能性があるなら、無理せず剥がして貼り替えましょう

在来浴室であるコンクリート床・タイル床はリフォーム可能

在来浴室なら、コンクリートやタイルの床はリフォームが可能です。既存の床材を撤去して新しいもの張り替えるため、浴室の雰囲気をがらりと変えられます。見た目が新しくなるだけでなく、耐久性が向上する点も魅力です。施工期間は1~2日程度と短く、リフォームの手間も少ないです。

ユニットバスの床リフォームはシートを貼る

床の張り替えが可能なのは在来浴室のみで、ユニットバスの床のリフォームでは、シートの貼り付けとなります。なぜなら、構造上床をはがせないためで、新しくシートを貼ることでリフォームを実施します。シートの種類は豊富なので、選択肢が多い点は魅力でしょう。

ただし、シートを貼り付ける際には、出入り口との段差に注意が必要で、浴室内の水が外に出ないようにシートの厚みを調整する必要があります。シートは温感性やクッション性などが異なるため、デザイン性ではなく機能の詳細を見て、自宅環境に合ったものを選びましょう。

床材を選ぶ時は滑りにくさ・掃除しやすさ等の機能を第一に考える

リフォーム後の快適さを求めるなら床材の選択が重要であり、機能面を重視して考える必要があります。滑りにくいことや掃除やメンテナンスがしやすいことを第一条件に考えておくと、リフォーム後の使い勝手がよく、仕上がりに不満も出にくいです。

反対に費用やデザイン性だけで決めてしまうと、機能面で不満が出てしまい、せっかくリフォームをするメリットが損なわれてしまう危険性があります。仕上がりに不満が残ると再度リフォームのやり直しとなり、余計な費用がかかってしまうため注意しましょう。

賃貸の場合は管理会社 / 大家さんに必ず許可をとる

持ち家なら自分の判断でリフォームをしても構いませんが、賃貸住宅では必ず管理者からの許可を得なければなりません。賃貸住宅では規約によってリフォームの制限が出ることも多く、管理者の許可を得ずに行うと後でトラブルになることもあります。

契約違反で退居を求められたり、リフォームした部分を元に戻すようにいわれたりすることもあるため、トラブルを避けるには事前の申し出は必須です。管理者によってはリフォーム内容だけではなく、利用する施行会社を指定されることもあるため、詳細な指示があるならそれに従いましょう。

また、マンションなどの集合住宅なら、作業をすることを事前に近隣の住民に伝えておき、作業中に搬入や工事の音などで迷惑をかけるかもしれないことは、事前に話しておくことが大切です。

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お風呂の床をリフォームする2つのメリット

そもそもなぜお風呂の床をリフォームするかですが、これには2つのメリットがあることが考えられます。

これらの利点を手に入れるためにはリフォームが必要であり、行うことでよりお風呂を快適な空間に仕上げられます。

床の冷たさを解消できる

保湿性が高いものや、断熱材を使用した床に貼り替えることで、床の冷たさを解消できます。特に冬場は床が冷たくなって不快な思いをすることも多いため、より快適な空間を手に入れたいなら、温かい素材に変更するとよいでしょう。

また、単に冷たさによる不快感を解消するだけではなく、床の冷たさからくるリスクを軽減できる点もメリットのひとつです。浴室全体は温まっていても、床だけが冷たいということもあり、この温度差によってヒートショックを起こすことも少なくありません。

快適に過ごすだけではなく、ヒートショックのリスクを軽減し、安全なお風呂づくりをしたい場合にも、床のリフォームは有効な手段です。

風呂の床が滑りにくくなる

床材によっては滑り止めがついていたり、そもそも滑りづらい素材のものもあります。これらに変更することで水濡れをしていても滑りづらく、転倒によるけがのリスクも軽減できるでしょう。

また、床材によっては乾きやすいために滑りにくくなるものもあり、カビやサビなどが防げ、メンテナンスが楽になるという付随効果もあります。

お風呂のメンテンスの手間を省き、かつ安全な浴室にしたい場合にも、床のリフォームはおすすめです。滑りにくくなることで介護目的での使用にも適しており、補助金が受けやすくなるという金銭的なメリットもあります。

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お風呂の床をDIYでリフォームする手順

ユニットバスの床ならDIYでリフォームが可能であり、手順は次の通りです。

  • 1. 貼り付ける床材シートを購入する
  • 2. お風呂の床をきれいにして水気を取る
  • 3. 必要に応じてシートをカットする
  • 4. シートをコーキングガンや接着材で貼り付ける

床材シートは、ネットやホームセンターなどで購入できますが、シートの貼り付けが可能なのはタイルやFRP床材です。モルタルやコンクリートの床材には貼れないため、購入時にどの床材なら使用できるのかを確認しておきましょう。

シートの大きさは浴室のサイズに合わせてカットし、隙間ができないように敷き詰めます。あとは接着剤やコーキングガンなどで貼り付けて、上からプレスして終了です。プレスする際にはローラーを使用するほか、均等に力が入って上から押さえられるものなら何でも代用できます。

床のリフォームでリラックスできるお風呂場にしよう

お風呂をリラックスできる快適な空間にしたいなら、床のリフォームがおすすめです。床のリフォームによって断熱性が上がったり、メンテナンスのしやすさが向上したりするなど、さまざまなメリットがあります。工事内容や業者の選定にこだわり、理想とする環境を手に入れられるリフォームを行いましょう。

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