【屋根材の種類】屋根の種類は結局どれがいい?種類別メリットデメリット

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はじめに

屋根は、風雨・雪・気温の変化、さらには地震などの影響を直接受けるため、過酷な条件にも耐えられる材質であることが不可欠です。

屋根に不具合があると建物全体に悪影響を及ぼすので、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。
建物を長持ちさせるためにも、築年数に応じて屋根の防水性・耐久性を維持するための適切な改修工事を行う必要があります。

また近年では、局地的に記録的な風水害や地震が多発しているため、屋根をリフォームする際には補強や軽量化など災害に備える必要性も高まっています。

しかし、素人が屋根に上がって点検を行うのは容易ではありません。
適切な改修計画を練るのは、さらに困難でしょう。
屋根の劣化状況を正しく把握して適切なメンテナンスをするのは難しいことです。

また屋根をリフォームするにも、どんな屋根材を使用してどんなリフォームをすればよいのかわかりません。

リフォーム前に信頼できる専門家の診断を受けて、適切な改修計画を立てることが重要ですが、まずは自らが屋根のことを理解しておく必要があります。

そこで今回は、屋根材の種類とその特徴屋根のリフォームについて学習しましょう。

先読み!この記事の結論
  • 屋根はリフォーム費用だけなくメンテナンスコストの視点が重要
  • 得意不得意があるため、複数の業者からの意見・見積もり取得が重要

この記事の監修者:株式会社POD 代表取締役 長谷川佳広

塗装経験年数29年
千葉を中心に地域に根ざした創業100年を誇る老舗の塗装店の経営をしながら自らも現場に携わる。戸建、アパート、集合住宅、工場、店舗等の外装一切を請け負い、年間施工件数は200件にのぼる


目次




1.屋根材に求められる12の性能



普段はあまり気にしない屋根の役割。
屋根は風雨をしのぐためにあると思われがちですが、それだけではなく他にも様々な性能が求められています。

屋根材を選ぶ際に検討すべきポイントをご紹介します。

➀防水性能

単に雨や雪を防ぐだけでなく、屋根は湿気などの水分を建物内部へ侵入させないものでなければなりません。
水分の侵入は建物の劣化を促進させる原因になるので、屋根には高い防水性が求められます。

➁耐風性能

台風・強風などで屋根が飛ばされてしまうと大きな被害を受けます。
屋根には強風で変形、飛散しない耐風性能が必要です。

➂耐候性能(耐久性)

屋根は常に紫外線や風雨、汚染物質、気温変化などの厳しい環境にさらされるため、耐候性が非常に重要です。
耐候性が低い屋根の場合、頻繁にメンテナンスや葺き替えが必要になり、コストや手間がかかって面倒です。

➃断熱性能

夏は紫外線や屋外の熱を室内に伝えず、冬は室内の熱を逃がさないよう、屋根には断熱性が求められます。
快適な室内環境を保ち、家の冷暖房効率を高めるためにも屋根の断熱性は重要な要素です。

➄防音性能(遮音性能)

雨が降るたびに大きな雨音を立てる屋根の下では、ゆっくりとくつろぐことができません。
屋根には防音性も欠かせません。

⑥防火性能

近隣で火災が発生して火の粉が飛んできたときや、万一火災が発生したときでも、屋根に防火性能があれば延焼防止や火災の拡大を防ぐことができます。
住宅密集地では特に屋根の防火性能は重要です。

⑦耐衝撃性

建物外部からの飛来物から建物を守り、容易に破損しないことが要求されます。

⑧耐食性

酸性雨や潮風により腐食しにくいことが求められます。

⑨意匠性(デザイン)

屋根には機能面だけでなく、建物の外観を左右するケースもあるため、意匠性も軽視できません。

⑩耐震性能

屋根材が軽量になるほど、建物の耐震性向上の面で有利です。
屋根の軽量化は耐震強度の向上につながります。

⑪施工性

施工が容易な屋根は、雨漏り防止につながります。
複雑な形状の屋根にも容易に施工できる屋根材の方が、雨漏り発生の可能性が低くなります。

⑫メンテナンス性

どんなに耐久性の高い屋根でも、定期的なメンテナンスが必要です。
劣化部分のメンテナンスが容易にできる屋根は、メンテナンスコストの削減につながります。


屋根材には様々な種類がありますが、屋根の葺き替えを行う際には上記の性能を比較検討する必要があります。
しかし屋根材にはそれぞれにメリット・デメリットがあり、すべてに優れた屋根材はほとんどありません。
どんな性能を優先するのか、十分に検討した上で選定することが大切です。




2.屋根の形状と屋根勾配



屋根材の種類とその特徴をご紹介する前に、屋根形状について簡単にご説明しておきたいと思います。

屋根の形状は、
・勾配屋根(傾斜のある屋根)
・陸屋根(ろくやね、りくやね:平らな屋根)
に大別できます。


陸屋根はルーフバルコニーとして利用されることが多く、鉄筋コンクリート住宅や鉄骨造の住宅に良く見られますが、木造の一戸建て住宅ではまだそんなに多くありません。

陸屋根は一般的な屋根材ではなく、シート防水やウレタン防水、アスファルト防水、FRP防水などの防水工事を行って防水層を形成します。

一方、勾配屋根には、
・片流れ(一方向のみに勾配がある)
・切妻(棟を中心に2方向に勾配がある)
・寄棟(4方向に勾配がある)
・入母屋(切妻と寄棟を組み合わせたもの)
などの形があります。

屋根形状は、周辺の環境や地域性などによる影響を受けることもあって、形状によって劣化の傾向も異なります。

また屋根葺き材にはたくさんの種類がありますが、どんな屋根材でもそれぞれを継ぎ目で重ね合わせて屋根全体を覆っています。

継ぎ目は接着されておらず、重ねているだけなので隙間があるのが一般的です。
つまり継ぎ目のある勾配屋根は、屋根葺き材の防水性能のほか勾配によって水の流れを確保し、雨水の侵入を抑えているのです。

そして屋根材が持っている水はけ能力は屋根材によって違いがあるため、使用する屋根材ごとに最低限必要な屋根勾配が異なります。

屋根を葺き替える際には、既存の屋根勾配が新しい屋根材に適合するかどうかを必ず確認しなければなりません。

主な屋根材の最低限必要な勾配の目安は以下の通りです。
なお、屋根勾配は「寸」を用いて表示します。
3:10の勾配を3寸勾配、4:10の勾配を4寸勾配といいます。

・瓦             4寸以上
・アスファルトシングル    3.5寸以上
・スレート(コロニアル)   3寸以上
・ガルバリウム鋼板      2.5寸以上
・瓦棒葺き(鋼板屋根)    1.5寸以上

したがって現在の屋根がガルバリウム鋼板だった場合には、スレートや瓦で葺き替えができない場合があるので注意が必要です。
ただし実際に必要な屋根勾配は、屋根の長さや積雪量によっても異なるので、屋根材メーカーのカタログなどで確認する必要があります。

3.屋根材の種類と特徴



屋根材にはどんな種類があって、それぞれどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。
前述した屋根材に求められる性能を参考にしながら、それぞれの特徴をご説明したいと思います。

■スレート 耐久性:20~25年

スレートは「コロニアル」や「カラーベスト」などとも呼ばれ、色やデザインが豊富で、かつ安価で施工が容易なため、現在の我が国の新築住宅で最も多く採用されている屋根材です

もとは天然石を薄く加工したものでしたが、現在はセメントと人工繊維や天然繊維を薄く加工して着色したものが主流です。
和瓦と比べて重量が1/2以下と軽量のため、耐震補強を目的として和瓦からスレートへの葺き替えもよく行われています。
価格の目安は、4,500円~8,000円/㎡(工事費共)です。
しかし、安価であるがゆえにデメリットもあります。

■メリット
・一部の特殊なものを除いて比較的安価
・カラーバリエーションやデザインが豊富で、洋風・和風を問わず比較的どんな住宅にもマッチする
・防火性に優れている
・施工がしやすいため、対応できる職人が多い
・瓦よりも軽量なので、耐震性が比較的高い

■デメリット
・塗膜が劣化すると防水性能がなくなってしまうため、約10年ごとに塗装などのメンテナンスが必要になる
・耐衝撃性に劣り、人の重さや飛来物で割れてしまうことがある
・防音性、断熱性に劣る
・凍害に弱いため、寒冷地には適さない
・水分が滞留し、コケや藻が生えやすい
・日本の伝統的な家屋にはデザイン的に合わない
・古いものの中には人体に有害なアスベストが含まれているものがある

■粘土瓦 耐久性:50~100年

粘土を高温で焼いたもので、我が国の伝統的な和瓦、洋風住宅に似合う洋瓦(S形 瓦、F形瓦)に分類されます。
また粘土瓦には、粘土そのものの素焼き瓦、炭のように色付けしたいぶし瓦、ガラス質の色付けをした陶器瓦(釉薬瓦)があります。

以前は我が国の住宅の屋根材として最もポピュラーでしたが、現在は採用されることが少なくなりました。
耐久性が高く、塗り替えの必要はありませんが、漆喰部分は傷みやすいので定期的なメンテナンスが必要です。

重量が重いため、瓦から瓦に葺き替えるのは問題ありませんが、他の屋根材から葺き替える場合には屋根の重さが増して建物への負担が増えるので、構造的な検討が必要になります。

価格の目安は8,000円~12,000円/㎡(工事費共)です。

■メリット
・耐久性が高く、半永久的に使用可能
・防火性、断熱性、防音性(遮音性)に優れている
・瓦と下地の間に通気層があるため断熱効果が高く、夏は涼しく冬は暖かいので、日本の気候・風土にあっている
・破損しても部分的に交換(差し替え)が可能
 (ただし古いものは製造中止になっているものもあり、同じものを探すのに苦労する場合もあります)
・重厚感があり、和風住宅に良く似合う

■デメリット
・重量があるので地震の際に建物が揺れやすいため、基礎や構造躯体を強固にする必要がある
・暴風や地震で瓦がずれることがある
・施工できる職人が少ない
・葺き替える場合は費用が高額になる
・漆喰部分の定期的な点検、補修が必要
・勾配の緩い屋根には施工できない

■セメント瓦 耐久性:30~40年

セメントと砂などを練ったモルタルをプレス・脱水・成形して、塗料で着色したものです。
洋瓦型や平型、日本瓦型など様々な形やデザインがあります。

粘土瓦と比較して紫外線や風雨、気温差等の影響を受けやすく、塗膜の劣化が進むとセメント部分がむき出しになって劣化の進行が加速します。
そのため、早めに塗り替えを行うことで寿命を延ばすことが可能になります。

価格の目安は6,000円~8,000円/㎡(工事費共)です。

■メリット
・粘土瓦よりも安価
・不燃材料なので防火性に優れている
・防音性(遮音性)に優れている
・破損しても部分的に交換(差し替え)が可能
 (ただし古いものには製造中止になっているものもあり、同じものを探すのに苦労する場合もあります)
・形状や色のバリエーションが豊富

■デメリット
・表面の塗装が剥がれ、塗膜の劣化が進むと吸水して割れやすくなるため、約15
年ごとに塗り替えが必要
・重量があるので地震の際に揺れやすい
・暴風や地震で瓦がずれることがある
・劣化すると水を浸透しやすく、コケや藻が生えやすい
・漆喰部分の定期的な点検、補修が必要
・勾配の緩い屋根には施工できない

■モニエル瓦(乾式コンクリート瓦) 耐久性:30~40年

一番上の塗膜の下にスラリー層(着色したセメント層)があり、その下がセメント系の瓦になっているものです。
形状には、波型タイプや平板タイプがあります。
セメント瓦と似ていますが、セメント瓦との見分け方は小口が凸凹になっていればモニエル瓦です。
主成分はセメントですが、半乾式押し出し成型で製造されるので、寸法精度が高く、施工性が良いのが特徴です。

価格はほぼセメント瓦と同じくらいです。

■メリット
・粘土瓦よりも安価
・寸法精度が非常に高く施工性が良い
・不燃材料なので防火性に優れている
・断熱性、防水性、防音性が高い
・デザインが豊富

■デメリット
・瓦自体には防水性能がない
・経年変化で塗装が劣化する
・メンテナンスを行う際には劣化したスラリー層をできるだけ除去する必要があるため手間がかかる
・勾配の緩い屋根には施工できない
・塗装するには専用の工程をふまなくてはならず、専用下塗り材が必要な場合もある

■アスファルトシングル 耐久性:20~30年

アスファルトをガラス繊維(グラスファイバー)の基材に含浸・コーティングした
もので、多くは表面保護のために砂粒や天然石をアクリル樹脂などで表面に固定させています。
アメリカやカナダでは一般的に普及している屋根材で、80%以上の住宅で採用されているといわれています。

価格の目安は6,000円~8,000円/㎡(工事費共)です。

■メリット
・防水性が非常に高い
・表面の砂粒や天然石が緩衝材になるため、防音性が高い
・柔らかいシートなので加工が容易で、複雑な屋根や曲面にも施工できる
 DIYでの利用も可能
・重量はスレート屋根の約1/2と非常に軽量なため、葺き替えを行うことで耐震性を高めることができる
・以前は防火性能に劣り、防火地域や準防火地域では使用できなかったが、近年では防火材認定を受けたものもある

■デメリット
・水分が滞留しやすいため、コケや藻が生えやすい
・屋根材自体が軽量で薄いため、台風や強風で剥がれやめくれが発生する可能性がある
・国内ではあまり普及していないため、施工する業者が少ない
・以前は耐用年数が短く、約10年ごとにメンテナンスが必要だったが、近年は研究開発が進んで耐用年数が長いものもある
・塗装するには吸い込みムラができやすいので、技術や知識が必要
 下塗りはシーラーではなく、サフェーサーを使用する場合もある
 特にツヤにムラが出るので、ツヤ消しが適している

■ガルバリウム鋼板 耐久性:25~30年

ガルバリウム鋼板は、鋼板にアルミニウム55%、亜鉛43.4%、ケイ素(シリコン)1.6%のメッキ加工を施したものです。

アルミニウムの耐食性と亜鉛の防食機能により錆びを防ぎ、従来の亜鉛メッキ鋼板よりも耐久性を大幅に高めたもので、近年では屋根材や外壁材として多く使われるようになりました。

一方防音性や断熱性が低いので、建築本体の工夫で欠点を補う必要があります。

価格の目安は6,000円~9,000円㎡(工事費共)です。

(メリット)
・耐久性や耐候性能が高い
・不燃材料なので防火性能に優れている
・カラーバリエーションが豊富
・粘土瓦の約8分の1の軽さのため建物の構造に負担が少なく、耐震性に優れている
・コストパフォーマンスが高い
・メンテナンスが省力化できる
・緩い勾配の屋根にも施工可能
・断熱材一体型製品がある

(デメリット)
・鋼板自体は薄いので断熱性が低く、断熱対策が必要
・防音性が低いため、雨音が大きい
・薄いので衝撃に弱く、硬いものがあたると凹む
・施工性が良く加工しやすいが、施工するには熟練の技術が必要
・切り口や小口などから錆びが発生することがある
・人によっては安っぽく感じる

■ジンガリウム鋼板 耐久性:40~50年

組成はガルバリウム鋼板と同じです。
ガルバリウム鋼板との違いは、表面が砂状の自然石でコーティングされていることです。
石は釉薬で色付けされているので色あせがなく、基本的に再塗装は不要です。

また、自然石が雨音を吸収するので、防音性にも効果があります。

価格の目安はガルバリウム鋼板よりも高く、7,000円~12,000円/㎡(工事費共)です。

■メリット
・自然石の粒でコーティングされているため、ガルバリウム鋼板の弱点である防音性や断熱性が改善される
・耐久性が高く、再塗装が不要
・不燃材料なので、耐火性に優れている
・軽量なので耐震性に優れている
・緩い勾配の屋根にも施工可能

■デメリット
・断熱材一体型のガルバリウム鋼板と比べると断熱性能が劣る
・鋼板の上に付着している自然石が剥がれ落ちる
・多くは輸入材のため、価格が高い
・施工に手間がかかるので、施工費が高い

■ステンレス鋼板 耐久性:50年

ステンレスとは鉄が主成分で、クロムやニッケルを含んだ合金のことをいいます。
ステンレスは軽量で耐候性が高いので、屋根材には最適な素材です。
錆びにくいため、海岸近くでも安心して採用可能です。

しかし、屋根に使用されるカラーステンレスは表面に焼付塗装がされているので、経年劣化で色あせが生じます。
一部では再塗装を薦めているケースもあるようですが、美観を気にしなければ基本的には再塗装は不要です。

価格の目安は、10,000円~14,000円/㎡(工事費共)と屋根材の中でも高額です。

■メリット)
・耐久性が高い
・金属なのに錆びにくい
・不燃材料なので防火性に優れている
・腐食に強い
・軽量なので耐震性に優れている
・メンテナンスに手間がかからない
・緩い勾配の屋根にも施工可能

■デメリット
・防音性、断熱性の低さは他の金属屋根と同じ
・衝撃に弱く、傷や凹みがつきやすい
・初期費用がかかる
・素材が硬く加工が困難なので施工に手間がかかる
・表面には経年劣化による色あせが生じる

■亜鉛メッキ鋼板(トタン) 耐久性:10~20年

亜鉛メッキされた鋼板のことを亜鉛メッキ鋼板またはトタンといいます。
軽量で安価でありながら雨漏りしにくいため、一昔前までは多くの住宅の屋根や外壁で使われてきました。
しかし、錆が発生しやすく耐久性が低いため、近年ではあまり使われていません。

価格の目安は5,000円~6,000円/㎡(工事費共)です。

■メリット
・価格が最も安い屋根材のひとつ
・カラーバリエーションが豊富
・軽量なので耐震性に優れている
・不燃材料なので防火性に優れている
・緩い勾配の屋根にも施工可能

■デメリット
・耐久性が低いため錆びやすく、葺き替えやカバー工法が必要になるケースが多い
・錆止めや再塗装など定期的なメンテナンスが必要
・防音性・断熱性の低さは他の金属屋根と同じ
・衝撃に弱く、傷や凹みが付きやすい
・職人の技術により品質に差が出やすいのも他の金属屋根と同じ
・家が安普請に見える




4.屋根材の主要メーカーとその商品の特徴



ここまでは屋根材の種類とその特徴についてご紹介してきました。
ここでは、現在の国内の主要屋根材メーカーとその商品についてご紹介したいと思います。

■ケイミュー株式会社


「クボタ」と「松下電工(現在のパナソニック)」の住宅外装建材部門が事業統合してできたメーカーです。
屋根材として代表的なスレートの「カラーベスト」や「コロニアル」は同社の商品名で、圧倒的なシェアを誇っています。

現在の代表的な商品として、瓦の重量感はそのままに、重量を1/2以下に軽量化した新素材の軽い瓦「ルーガ」や、カラーベストのカバー工法にオススメの金属屋根材「スマートメタル」などがありますが、最も代表的なものが「カラーベストシリーズ」でしょう。

プレミアムグラッサシリーズ・グランデグラッサシリーズ・遮熱グラッサシリーズ・グラッサシリーズ・クァッドシリーズなど、意匠性や機能によって様々な価格帯の商品構成になっています。

中でもグラッサシリーズは手頃な価格で、紫外線に強い無機系塗膜でコーティングされているため人気があります。

■アイジー工業株式会社


金属屋根材の他、金属サイディングを製造販売しているメーカーです。

特に横葺き用金属屋根に強みがあり、アイジールーフは、赤外線を反射して屋根裏の温度上昇を抑える遮熱性鋼板と断熱材の相乗効果で優れた断熱効果を発揮することで知られています。

また、シリーズ最高級の耐久性を誇る遮熱性フッ素樹脂塗料を採用した「スーパーガルテクトフッ素」や「スーパーガルテクト」、「スーパーガルテクトC」などがあります。

表面材には「超高耐久ガルバリウム鋼板」を採用しているため、長期保証を実現しています。

■ニチハ株式会社


ニチハは窯業系外壁材を主体とした住宅建材メーカーですが、屋根材としては高機能な金属製屋根材「横暖ルーフ」シリーズがあります。

超高耐候のフッ素樹脂遮熱鋼板を採用した「横暖ルーフαプレミアムS」・「横暖ルーフプレミアムS」
遮熱鋼板採用の「横暖ルーフαS」やスタンダードな「横暖ルーフS」などがあります。


屋根葺材、防水材料および防水層化粧仕上げ材の製造・販売を行っているメーカーです。

厚手のガラス繊維基材に、ブローンアスファルトを贅沢にコーティングして、大粒のスレート砂を圧着して仕上げた「ロフティー」は、従来のアスファルトシングルと比べて耐久性が大幅にアップしました。

■株式会社ディートレーディング


ガルバリウム鋼板表面に釉薬を焼き付けた石を吹き付けたジンガリウム鋼板屋根材を販売しています。
「ディプロマット」、「エコグラーニ」など多くの種類の石付金属屋根を取り扱っています。


ここまではスレート屋根、金属屋根、アスファルトシングル屋根などのメーカーや商品についてご紹介してきました。

その他の主要な屋根材のひとつである瓦の三大産地は、三州(愛知県)・、石州(島根県)・淡路島(兵庫県)です。
これらの場所には瓦のメーカーが多く存在し、それぞれの地域性を持った瓦を製造しています。
瓦メーカーには、株式会社鶴弥・新東株式会社・マルスギ株式会社・株式会社シバオなどがあります。





5.屋根材のリフォーム費用



では実際に屋根のリフォーム費用はどのように算出するのでしょうか。

はじめに業者に依頼して現地調査を行い、既存の屋根の状態を診断してもらいます。

業者は既存の屋根材の種類や劣化具合・屋根勾配などを確認し、
「リフォームが必要な場所、塗り替えで良いのか?」
「葺き替えが必要なのか、塗り替えの場合はどんな塗料を使って塗り替えれば良いのか?」
「葺き替える場合は重ね葺きが良いのか・葺き替えが良いのか?」
「葺き替える場合にはどんな屋根材を使用すれば良いのか?」
などを様々な角度から検討してリフォームプランを練ります。

屋根材を選ぶ際には、前述した屋根材の種類と特徴を参考にして、最も自分の要望にあったものを探しましょう。
決して業者任せにしないことが大切です。

もちろん予算や今後のメンテナンス計画を考慮しながら、業者に最適な改修計画を立ててもらうことが大切です。
葺き替えるよりもカバー工法、カバー工法よりも塗装で済ませた方が安いのはいうまでもありません。

しかしコストを気にするあまり、塗装で簡単に済ませてしまったばかりにすぐに不具合が発生してしまい、結果的に高くついてしまうこともあるので、見極めが大切です。

業者に見積もりを依頼する際には、目利きのできる業者に依頼することがリフォーム成功の秘訣です。

参考までに、建坪約30坪の木造2階建住宅の代表的な屋根リフォームの費用は、下記の通りです。

・スレート屋根をカバー工法(重ね葺き)でガルバリウム鋼板屋根に葺き替える場合
約150~180万円

・スレート屋根をガルバリウム鋼板屋根に葺き替える場合
約180~200万円
※ただし野地板に傷みがある場合には、野地板の補強が別途必要です。

・粘土瓦の葺き替え
約220~250万円

・スレート屋根の塗り替え
約50~60万円
※塗料の種類によっても価格差が生じます。





6.業者選定時のポイント



屋根をリフォームする際に問題となるのは、屋根のリフォーム内容によって業者や職人が異なることです。
塗装工事を行うと決まっている場合には塗装業者に依頼すれば良いのですが、そうでない場合には簡単ではありません。

特に塗装が良いのか・葺き替えが良いのか、葺き替えるとしたらどんな屋根材が良いのか迷っている方は要注意です。

理由は屋根材の種類によって施工する職人が違うためです。

一般的には、瓦の場合は瓦職人、金属屋根は板金職人が施工を行います。
またスレートやアスファルトシングルの場合は、板金職人が施工したり、他の職人が施工する場合もあります。

どんな屋根材でも同じ専門工事業者や同じ職人が施工することはほとんどありません。

すなわち、最初に見積もり依頼する業者によって、提案内容が変わってしまう可能性が高いのです。
塗装業者に依頼すればなるべく塗装で済ませようとし、瓦屋さんに依頼すれば瓦で、板金屋さんに依頼すれば金属屋根で葺き替えようとします。

必ずしも最適な提案をしてもらえるとは限りません。

また屋根をリフォームする際に、下地となる木部や構造材の強度が十分でない場合には、事前に適切な補強を行っておかなければなりません。
その場合には大工工事が必要になるケースもあります。
そういったことまでしっかりとチェックして、アドバイスしてもらえるかどうかも業者選定では大切な要素になります。

一方総合リフォーム会社やハウスメーカーに依頼すれば、総合的に判断してベストな提案をしてもらえる可能性が高いのですが、中間マージンが発生するため価格が高くなるのを覚悟しなければいけません。

屋根リフォームの業者を選定する際には、複数の業者から見積もりをとって比較検討するのはもちろんのこと、業種の異なる複数の業者の意見を聞くことも重要です。

またご自身でも、屋根材の種類やそれぞれの特徴を良く理解して、「我が家に最も適した屋根材は何なのか」を十分に検討するようにして欲しいと思います。





7.まとめ

近年、屋根材メーカーから新しい屋根材が次々と販売されるようになりました。

どれも最新の機能が付加されていて、益々屋根材選びが難しくなってきたように思います。
一口に屋根材といっても、汎用品のスレート屋根から超高耐久ガルバリウム鋼板に至るまで様々な種類があり、同じ種類の屋根材の中にもいくつかのグレードがあって、それぞれ性能やメーカー保証内容も異なります。

今や施工業者でさえもすべてを把握するのは難しくなっています。

そんな中で満足のいく屋根リフォームを行うためには、工事施工業者やリフォーム会社の提案を鵜呑みにするだけではなく、自らが屋根材のことを調べて学習し、比較検討することが重要です。

また、屋根にはリフォーム工事終了後にも継続してメンテナンスしていくことが求められるので、リフォーム費用だけでなくメンテナンスコストも重要な選択基準になります。

この記事だけでは説明できなかったこともたくさんあるので、ぜひご自身の目で屋根材メーカーのホームページやカタログ、ショールームなどで確かめていただければと思います。



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