スレート屋根(コロニアル、カラーベスト)は、いったいどのような屋根なのでしょうか?
本記事では、スレート屋根と、瓦屋根や金属屋根(ガルバリウム鋼板)との違いや、メリット・デメリットについて詳しくご説明します。
スレート屋根ってどんな屋根?

もっとも普及率が高い、薄いセメント板の屋根材
スレートとは、セメントを薄い板に加工した屋根材です。
1枚あたりタタミ1畳ほどの大きさで、住宅の屋根には敷き詰めたあと釘や接着剤で固定されて使われます。
スレート屋根は、日本の住宅の屋根材としてはもっとも普及しており、修理やリフォーム工事に対応している業者も数多くいます。
「コロニアル」「カラーベスト」もスレートと同じもの
業者によっては、スレート屋根を「カラーベスト」「コロニアル」と呼ぶこともあります。
これはスレート屋根の商品名が、一般名称として定着したもので、全く同じものと考えて大丈夫です。
スレート屋根の見分け方
ご自宅の屋根がスレート屋根であるかを確かめるには、
- 平らな板が張り合わされた屋根
- 金属製ではない屋根
であれば、スレート屋根でほぼ間違いないでしょう。
反対に色数は豊富なため、外見上の色でスレート屋根かどうかを判断することはできません。
グレー系のスレート屋根 | ブラウン系のスレート屋根 |
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スレート屋根のメリット・デメリット
スレートは、他の屋根材と比べてどのような違いがあるのでしょうか。
他の代表的な屋根材である「金属(ガルバリウム鋼板)」と「和瓦(陶器瓦)」を合わせた3種類で比較を行いました。
スレート | 金属(ガルバリウム鋼板) | 和瓦(陶器瓦) | |
---|---|---|---|
メリット | ・価格が安い ・色やデザインが豊富 ・施工業者が多い |
・軽量で耐震性が高い ・防水性が高い |
・丈夫で長持ち ・塗装が不要 |
デメリット | ・割れやすく低耐久 ・メンテナンス頻度が多い |
・断熱性が低い ・通気性がない ・雨音が大きい |
・価格が高い ・高重量、建物に負担が大きい |
>> ガルバリウム屋根って正直どう?長所や欠点、費用、メンテナンス、注意点
>> 瓦屋根の修理方法は4種類! 工事の選び方、費用、業者の決め方は?
>>セメント瓦とは?他の屋根材との見分け方と特徴、メンテナンス方法を解説
スレート屋根のメリット
価格が安い
スレート屋根の最大のメリットは、屋根材の価格・メンテナンス費用ともに安価なことです。
そのため、新築時やリフォーム時の費用が安いのがメリットです。
3種の屋根材と、新築・メンテナンス時の費用の比較は以下のとおりです。
スレート | 金属(ガルバリウム鋼板) | 和瓦(陶器瓦) | |
---|---|---|---|
屋根材の価格 | 4,200円/㎡~ | 6,820円/㎡~ | 6,230円/㎡~ |
リフォーム費用 | 6,000円/㎡~ | 7,000円/㎡~ | 10,700円/㎡~ |
塗替え費用 | 3,700円/㎡~ | 3,200円/㎡~ | 塗装不要 |
※リフォーム費用は葺き替え工事の場合で、屋根材の材料費を含む。塗替え費用はシリコン塗料を使用した場合で、塗装前の高圧洗浄と下地調達代を含む。価格情報は、一般社団法人経済調査会『積算資料ポケット版 住宅建築編 2019年度版』と『同 リフォーム編』より。
色やデザインが豊富
スレート屋根は、黒・茶・グレーなどの定番色から、ブルーやグリーンなど様々なカラーリングの製品が販売されています。
スレート板の形状や質感も数多くの種類があり、デザインの選択肢が豊富な屋根材といえます。
軽い・耐震性が高い
金属屋根材には一歩劣りますが、スレートは重量が軽い部類の屋根材です。
軽いことで、建物にかかる負担を小さくし、地震で建物が揺れた場合に傷ついたり、倒壊してしまったりする可能性を下げることができます。
3種の屋根材ごと、標準的な重量の比較は以下のとおりです。
スレート | 金属(ガルバリウム鋼板) | 和瓦(陶器瓦) | |
---|---|---|---|
1㎡あたりの重さ | 18kg/㎡ | 5kg/㎡ | 48kg/㎡~ |
重量比 | ✕3.6 | ✕1.0(基準) | ✕9.6 |
スレート屋根のデメリット
割れやすい・耐久性が低い
化粧スレートは薄いセメントの板なので、荷重や強風によってヒビが入ることが多くあります。
そのため、他の屋根材に比べて割れやすい素材と言えます。
メンテナンス頻度が多い
割れやすいスレート屋根の家に安心して住み続けるためには、異常がなくても5年を目安に点検・補修を受けることをオススメします。
他の屋根材に比べて、屋根業者を呼ぶ機会がどうしても多くなるため、負担に感じる方もいるでしょう。
スレート屋根とその他の屋根材で、必要になるメンテナンスとその頻度の比較は以下のとおりです。
スレート | 金属(ガルバリウム鋼板) | 和瓦(陶器瓦) | |
---|---|---|---|
点検・ヒビ補修 | 5年ごと | 異常発見時 | 異常発見時 |
棟の交換 | 15年目 | 15~20年目 | 15~30年目 |
葺き替え工事 | 30年~40年目 | 30年~40年目 | 40年~60年目 |
このように割れやすく、風雨にも強いほうではないスレート屋根は、どのような頻度で、どんな修理・メンテナンスを行えば安心して住み続けられるのでしょうか? 次章「3. スレート屋根に必要な3つのメンテナンス・修理とは?」で詳しく解説しています。
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ここまででスレート屋根の特徴などについて、少しずつお分かりいただけているのではないでしょうか。
しかし、実際に自宅に用いる屋根材を決めるとなると、自分の判断だけでは不安が残りますよね。
屋根工事は専門性の高い工事なので、専門家の意見を聞いてから最終的な決定をしたいところです。
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スレート屋根はこんな人にオススメ
スレート屋根のメリット・デメリットの双方を考慮した結果、屋根材にスレートを選ぶのがオススメなのは次のような方です。
スレート屋根が向いている人
- 工事時点の費用を抑えたい人
- メンテナンスの費用を抑えたい人
- 定番・高普及率な素材の安心感を重視する人
屋根に対してこのようなことを重視する方には、スレート屋根の工事費・メンテナンス費の安さや、高い普及率からくる対応業者の多さがマッチします。
スレート屋根があまり向いていない人
反対に、次のような方々にはあまりスレート屋根をオススメできません。
- メンテナンス頻度の少なさを重視する人
- 費用はかかっても、屋根の防水性を重視する人
スレート屋根は、長期間でみたときのメンテナンス費用は高くありませんが、メンテナンスの回数は多くなります。
また、屋根の耐久性を重視する方は、ガルバリウム鋼板屋根か瓦屋根のほうがオススメです。
スレート屋根に必要な3つのメンテナンス・修理とは?
スレート屋根の修理・メンテナンスと実施時期は、「屋根のヒビ割れの点検・補修」を5年おきに、「屋根棟の交換」を15年目に、「屋根の葺き替え」を30年目に、それぞれ行うのがオススメです。
スレート屋根の家に安心して住み続けながら、維持費用も最低限にするには、基本的にこの3つの修理だけ行えばよいと考えています。
新築から5年おきに「ヒビ割れの点検・補修」
実はほとんどのスレートには、新築の時点からごく細かいヒビが入っています。
スレートは割れやすいため、注意をして工事をしても、打ち付ける時や工事で上を歩くときにどうしても微細なキズが入ってしまうのです。
そのごく細かいキズが、日光や風雨にさらされるうちに広がってくるのが、おおよそ5年目となります。
なのでスレートでは、このタイミングで業者によるヒビ割れの点検・補修を受けて、雨漏りや屋根の剥がれなどを未然に防ぐのがオススメです。
修理内容は、ヒビが入っている部分の裏側に接着剤を注入する作業となります。
費用は2~4万円です。
5年目時点では目立たなかったキズや、作業時にできた新たなヒビ割れがある可能性もあるため、以降も5年おきに同様の点検・補修を受け続けるのが理想です。
築15年目に「棟の交換」
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棟(むね)とは、屋根の頂上にある板金でできたの蓋のことです。
屋根の棟は、年数が経つうちに固定に使われているクギが弱くなり、台風の際に外れて飛んでしまうリスクが高まります。 そのため、予防のため築15年を目安に棟の交換を行うと安心です。
修理内容は、既存の棟板金とその下地の木材を取り外して、新しいものに交換する作業となります。
費用は10~30万円です。
>> 屋根棟の修理費用の相場は? ウチの見積もりは適正? 火災保険で直せるの?
築30年目に「葺き替え」
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スレート屋根は、築30年を過ぎる頃には耐久年数を終えます。このタイミングで、屋根の全交換工事である「葺き替え」(ふきかえ)が必要になります。
葺き替えの作業内容は、古いスレートを撤去し、下地の木材の補強や張り替えをしたあと、新しい防水シート(ルーフィング)と屋根材を張る工事となります。
新しい屋根がすぐに吹き飛んではいけないので、葺き替え時には下地の木材の補強を必ずおこなってください。
費用は140~200万円です。金額は屋根の広さや、新しい屋根に選ぶ素材で大きく変わります。
葺き替えの時には、スレートから別の屋根材に変えることもできます。
>> 屋根葺き替えの費用相場はいくら? 工程ごとの単価も公開
スレート屋根の家に30年間住んだ場合の維持費用は?
スレート屋根の家に必要な「ヒビ点検・補修」「棟の交換」「葺き替え」の3つの修理を施しながら、30年間住み続けた場合の維持費用を計算した結果、金額は210万円となりました。
修理費用は、相場のおよそ中間の金額がかかったものとしています。
築年数 | 修理内容 | 修理費用 |
---|---|---|
5年目 | ヒビ補修 | 2万円 |
10年目 | ヒビ補修 | 2万円 |
15年目 | 棟交換+ヒビ補修 | 22万円 |
20年目 | ヒビ補修 | 2万円 |
25年目 | ヒビ補修 | 2万円 |
30年目 | 葺き替え | 180万円 |
合計 | 210万円 |
必ずしも行う必要がない修理・メンテナンスとその判断
美観の向上・回復のために「塗装」

スレート屋根が古くなって、塗装の色あせが気になってきた場合は「塗装」で回復することができます。
美観に問題がある場合だけでなく、屋根のイメージチェンジがしたくなった場合も、塗装が向いています。
スレート屋根の塗装費用は、40~60万円です。
費用は、屋根面積や使用する塗料によって変わります。
塗装では屋根の寿命は延ばせない
一般的には、屋根の耐久性の維持のために、こまめな塗装をすることが推奨されています。
しかしスレートは割れやすい素材のため、かえって作業により屋根の踏み割れを増やしてしまう可能性があります。
もちろん、塗装により屋根表面のスレート材が再コーティングされ、寿命は延ばせます。
しかし、屋根表面の寿命は延びても、その内側で雨漏りを食い止めている「ルーフィング」(防水シート)の耐用年数は伸びないので、屋根全体の寿命は変わりません。
ルーフィングだけを交換できれば良いのですが、スレートは屋根から取り外すと再利用できないので、そういった手段はとれないのです。
▼屋根の「ルーフィング」についてもっと詳しく知りたい方はコチラ
スレートの塗装時には「縁切り」を
スレート屋根の塗装時には「縁切り」という作業をしないと、塗装がかえって雨漏りの原因になってしまいます。
縁切りとは、塗料が乾いたあとに、雨水が排出される切れ込みを入れる作業のことです。スレートの塗装時には、縁切りの工程があるのか、業者に必ず確認してください。
>> 家の外見だけで屋根面積を計算する2つの方法。図面不要で今すぐ分かる
>> 【外壁塗装】塗料知識を全公開!種類・特徴・価格・耐用年数・選び方
部分的に壊れたときに「スレートの差し替え」
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スレートに部分的な割れや消失があったときは、壊れた部分だけを差し替えたり補修したりすることができます。
費用は1枚あたり2~4万円です。
葺き替えが予算的に難しいときに「カバー工法」(重ね葺き)
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カバー工法(重ね葺き)とは、今ある古い屋根の上に、新しい屋根を建てて重ねる工事のことです。
同じく屋根全体を新しくする工事方法である「葺き替え」よりも工事費用が安いことがメリットです。
カバー工法の費用は80~120万円が目安です。
反面、内部の異常が直るわけではないことや、後々異常が起こって工事する場合に余計に費用がかかるなどのデメリットも多い工法です。
カバー工法を選ぶべき状況は、
- 葺き替えをすべきタイミングで、どうしても予算が足りない
- 10年以内に退去・解体する予定の家で、葺き替え代がもったいない
といった場合に限られるでしょう。
>> 屋根のカバー工法とは? 費用は安いが、多くのデメリットに注意
スレート屋根のアスベストのリスクと対処
スレート屋根には、法的規制のある材質のアスベスト(石綿)が使われているものがあります。
本章では、アスベスト入りのスレート屋根の見分け方および撤去にかかる追加費用、費用をかけずに済む方法を解説します。
「2005年以降に建てた家」ならアスベストは含まない
スレート屋根はもともとアスベスト入りのものが主流でしたが、肺線維症などのリスクが検証された結果、2004年に法規制により出荷が禁止されました。
そのため、スレート屋根を使用した家でも、着工が2005年以降であればアスベストが含まれていることはありません。
反対に、着工が2004年以前の家で、屋根材がスレートであればアスベストが使用されているとみて間違いないと思われます。
アスベスト入りのスレート屋根だった場合、どうすればいい?
アスベスト入りのスレート屋根の家に住んでいても、屋根のリフォームや解体をして、繊維が飛散しない限り危険はないとされています(厚労省ガイドラインによる)。
つまり、屋根が大きく壊れたり傷んだりして葺き替えが必要になるまでは、特別な対処の必要はありません。
屋根の葺き替えが必要になった際には、2つの選択肢があります。
- 撤去費を払って葺き替え工事をする
- 撤去費をおさえるため、葺き替えではなくカバー工法を選択する
1. 撤去費を払って「葺き替え」工事をする場合
スレート屋根に含まれるアスベストの飛散対策のために、通常の葺き替え工事よりも1.2~1.3倍ほど費用が多くかかります。 金額にすると、25~40万円ほどの上乗せで、合計165~240万円ほどの工事費用となるでしょう。
同じ家に10年以上住み続ける予定の場合は、カバー工法よりも葺き替え工事をオススメします。
2.撤去費をおさえるため「カバー工法」する場合
予算的にアスベストの撤去費用が許容できない場合は、今の屋根を解体せずに新しい屋根で覆う「カバー工法」が採られています。
カバー工法の費用は80~120万円です。
しかし、雨漏りしたことのある家や、10年以上済む予定の家、のちのち屋根の増改築などの工事を予定している家ではカバー工法はあまりオススメできません。
「アスベスト入り住宅の工事」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「屋根のカバー工法とは? 費用は安いが、多くのデメリットに注意」
>>「アスベスト入り住宅の外壁塗装前に知っておきたい知識と注意」
スレート屋根の修理・リフォームの依頼先は?
依頼先は「屋根専門業者」が最適
スレート屋根のリフォームや修理工事は、地元にある「屋根専門業者」に依頼するのが最適です。
また、屋根専門業者以外に、「工務店」でも工事は可能でしょう。
屋根の工事はやや専門性が高く、工事方法や使用する屋根材などの選択肢も多いので、やはり経験豊富な専門業者がオススメです。
地元の「屋根専門業者」の見つけ方
以下のような検索ワードで検索をすれば、ホームページがヒットするはずです。
- 「お住まいの市区町村名」+「屋根工事業」
- 「お住まいの市区町村名」+「屋根専門業者」
- 「お住まいの市区町村名」+「屋根」「リフォーム」
見つけた依頼先をリストアップし、見積もりを依頼するとよいでしょう。
地元の「工務店」の見つけ方
屋根専門業者が見つからなかったり、数が少なかったりした場合は、工務店への依頼も視野になります。
地元の工務店は、以下のような検索ワードで見つかるはずです。
- 「お住まいの市区町村名」+「リフォーム」「工務店」
契約は「相見積もり」で費用やプランを比べてから
屋根工事は、同じ工事でも業者によって費用がバラバラなのが通常です。
背景には、業者によって得意とする工事や安く使える屋根材が異なることがあります。
そのため、最初に見積もりをとった業者の得意分野と、自分に最適な工事内容がピッタリ合うとは限りません。
また、あれこれと理由をつけて相場より高額な費用請求をする悪徳業者も存在します。
そのような業者と契約してしまうリスクを避けるためにも、見積もりは最低3社からは取り寄せ、費用や提案された工事内容を比べることを強くオススメします。
「業者を調べるのが大変」「地元に業者が少なかった」場合は
当ページ「ヌリカエ」の無料一括見積りサービスをご活用いただければ幸いです。
当社の経験豊富な相談員が、あなたの地元の優良業者を3~4社ご紹介します。
工事にあたってのご希望・ご不安も相談員が前もってお伺いします。
をいただいた方へのサービスとして、最終的に選んだ業者以外への気まずい「キャンセル連絡」も代行いたします。
最後に、本記事の要点を振り返ってみましょう。
スレート屋根とはどんな屋根?
セメントに繊維などを混ぜ、薄い板に加工した屋根材です。「コロニアル」「カラーベスト」と呼ばれることもあります。詳しく知りたい方はスレート屋根ってどんな屋根?をご覧ください。
スレート屋根のメリットは?
「価格が安い」「色やデザインが豊富」「施工業者が多い」などのメリットがあります。詳しくはスレート屋根のメリットをご覧ください。
スレート屋根のデメリットは?
「割れやすい」「耐久性が低め」「メンテナンス頻度が高い」などのデメリットがあります。詳しくはスレート屋根のデメリットをご覧下さい。
スレート屋根にはどんなメンテナンスが必要?
「屋根のヒビ割れの点検・補修」を5年おきに、「屋根棟の交換」を15年目に、「屋根の葺き替え」を30年目を目安にそれぞれ行ってください。詳しくはスレート屋根に必要な3つのメンテナンス・修理とは?をご覧ください。
以上、本記事の解説がお役に立ちましたら幸いです。
「カバー工法」を提案する業者とは、すぐに契約しないこと
前章で「デメリットが多い」と紹介したカバー工法ですが、意外と勧めてくる業者が多いのも現状です。そのような業者の本音はカバー工法と相性の良い金属屋根材を売ることのようです。悪質なところでは、他の工事の選択肢を伏せたまま、カバー工法に誘導するケースも確認されています。初めの提案でカバー工法を勧めてくる業者とは、いきなり契約せず他の業者からの費用や工事プランの提示を待ってから判断するのが無難でしょう。
YouTube
みんなの屋根の相談所|石川商店「スレート屋根材のカバー工法の費用を詳しく解説【実際の見積り公開】」
▼書籍
菊池克弘『住宅リフォーム重要事項32選』都市環境建設 2015
建築工事研究会『積算資料ポケット版 住宅建築編 2019年度版』一般社団法人経済調査会 2019
建築工事研究会『積算資料ポケット版 リフォーム編 2019年度版』一般社団法人経済調査会 2019