「屋根の修理業者らしき人に『瓦がよくない』などと指摘されて、どう対応すれば良いか分からない・・・」
「悪質な業者かもしれないけど 本当に修繕が必要だったら・・・?」
上記のようなことで悩んでいませんか?
しつこく営業されても警察を呼べない、かといって無視し続けるわけにもいかないですよね。
屋根の修理を依頼できるのは、工務店や屋根工事業者、防水工事業者、リフォーム業者などさまざま。ですが、雨漏りが治らなかったり、高額な修理代を請求されるなどのトラブルも多く発生しています。
原因は悪徳業者です。トラブルを避けるには信頼できる業者を見極める必要がありますが、気をつけないと悪徳業者を優良業者だと勘違いしてしまう可能性も。
今回の記事では、屋根の修理を依頼する前に知っておきたい悪徳業者の手口や優良業者の見分け方などをお伝えします。ぜひ最後まで読んでみてください!
屋根の修理を悪徳業者に依頼すると・・・?
「工事業界」全般にいえることですが、優良業者と出会うのは難しいものです。
セールストークが上手い屋根修理の業者は、優良業者にも思えます。一方、口下手で無口な業者なら「何だか頼りない…」と感じるのが普通です。
ですが、セールストークが上手い業者を信頼してしまうと、後で取り返しのつかない事態におちいってしまうかもしれません。
セールストークにまどわされないためにも、悪徳な手口を知っておくことが大事です。
【あなたはいくつ知っている?】悪徳業者による屋根修理での手口
悪徳な屋根修理業者の手口としては、以下▼の3つがあります。
- 「訪問販売」が多い
- 「火災保険で修理できます」と言ってくる
- 「無料で屋根を点検します」と言ってくる
訪問販売が多い
訪問販売の全てが悪徳業者とは言えませんが、悪徳業者の多くは訪問販売で顧客を獲得します。知名度も地域での信用もないため、訪問販売でしか顧客を獲得できないからです。
悪徳業者にはクレームがつきものなので、悪いうわさが広まる前に企業名や営業場所を変える必要があり、地域での信頼を蓄積することがなく知名度も低いままです。
そのため、以下▼のようなセールストークで、顧客を獲得しようとします。
- 「屋根に不具合が見られます」
- 「お宅の屋根瓦、ずれていますよ」
- 「板金が外れかかっていますよ」
- 「放置すると大変なことになります」
悪徳な業者は、住人が簡単に屋根へ上がれないことを知っています。訪問販売の業者に「一度上がって見てあげましょうか?」と言われて、屋根に上がらせたら最後です。
屋根に損傷があってもなくても、住人を不安にさせる言葉をかけ、無理にでも修理させようとするでしょう。
訪問販売系の業者は、屋根に上がらせないほうが無難です。
関連記事:優良な塗装営業マンはこんな人!信頼できるか見抜くポイントを紹介
「火災保険で修理できます」と言ってくる
台風がきた後に「火災保険を利用すると、屋根を無料で修理できますよ」と言い出す訪問販売業者がいます。
確かに、台風や自然災害(地震は除く)の被害にあった屋根は火災保険での修理が可能です。しかし、悪徳な業者は被害を大きく見せるため、わざと屋根を破壊して、高額な保険金を狙うことがあります。これは紛れもなく保険金詐欺です。
詐欺とは他人をだまして損害を与えたり金銭などを奪ったりする行為を指します。
ウソの理由で保険金を請求すると、詐欺に該当する危険性もあります。リフォーム工事に見せかけた保険金詐欺は、くれぐれも注意しましょう。
(前略)大型台風などがあった後などに、業者が火災保険で直せますよと訪ねてきて、状況確認で屋根に上がってわざと壊して請求するなどの保険金詐欺です。(後略)
出典:Yahoo!知恵袋
「無料で屋根を点検します」と言ってくる
「キャンペーン期間中なので、無料で屋根点検サービスを実施しています」これも、悪徳業者がよく使う手口です。
「無料なら、やってもらおうか…」とは思わないでください。
「タダほど怖いものはない」と言われるように、点検して「お宅は大丈夫です。修理の必要はありません」という業者はいません。必ず、何らかの不具合を見つけてくるでしょう。
しかも、小さな損傷を、まるで重大な損傷のように言うことで、高額な修理費を請求される可能性もあります。
こんなケースは詐欺にあたる?【屋根修理を耐震の助成金で】
(前略)台風で壊れてしまった屋根を、金銭面が理由で半年以上放置していたのですが
シルバー派遣で知り合った大工さんに「市から耐震の助成金が50万出るからタダで直せる。周りの人もみんなタダで直した。」と教えられ、その大工さんにお願いして直しました。
工事が完了した後で「屋根は耐震には含まれないので助成金は出ない。」と言われ全額45万円を請求されました。
タダで直せると言われたので直したのに、その大工さんは「そんな事は言っていない」と言われ結局は全額現金で支払いました。(中略)
この大工さんとの契約の流れ
口頭での契約→見積書→請求書→支払い
・見積書等には助成金の申請項目がない屋根は直りましたが正直、納得出来ないです。(後略)
出典:Yahoo!知恵袋
上記のケースは、口頭でのやりとりのため契約書が無く、詐欺だとしても証明できないでしょう。
工事が完了し代金も支払っているので、諦めるしかないと思います。見積書に「助成金が出てからの支払い」などの項目があれば良かったのですが・・・。
シルバー派遣で知り合ったということで高齢者(ベテラン)の可能性がありますが、そういった方々は腕は良いものの、補助金の申請などの知識や理解が不十分な場合が多いともいわれています。いずれにしても、工事費の一部返金などは期待できないでしょう。
上記のようなケースは、事前にきちんと調べなかった側にも過失がありますね。
信頼できる屋根修理業者の特徴
信頼できる屋根修理業者には、以下▼のような特徴があります。
- 地域で実績がある
- しっかりした調査を行い、画像にして提示してくれる
- 見積り金額を納得させる説明ができる
上記の特徴を持つ屋根の修理業者は、信頼性が高いです。具体的に見ていきましょう。
地域で実績がある
屋根の状態は素人にはわかりにくいため、騙しやすいです。
例えば「屋根に損傷がある」と言われても、自分で見ることは難しいですよね?悪徳業者はそのことを利用し、小さな損傷も大きな損傷と偽り、それがまかり通ってしまうのです。
これでは、いくら見積りが安くても実体のない業者に依頼するのは不安です。
だから、信頼性が重要になります。地元で長く屋根工事業を営み、実績がある業者なら安心ですよ。同じ地域で長く続けられるということが、実績の積み重ねにつながり、信頼性を証明することになります。
しっかりした調査を行い、画像にして提示する
屋根修理の際には、しっかりとした調査を行い、画像を提示してくれる業者を選びましょう。なぜなら、原因が「屋根」だけとは限らないからです。
例えば、雨漏りの修理の場合、原因が外壁のサイディング割れや野地板の腐食ということもあります。そのため、完全に雨漏りを直すには、しっかりとした調査が必要です。
丁寧な調査によって問題の原因を突き止め、その原因を画像で見せながら説明してくれる業者は、信頼できます。
見積り金額に納得のいく説明ができる
屋根修理の際には、見積り金額に納得できる説明をしてくれる業者を選びましょう。
なぜなら、屋根の修理には、損傷の具合によって高額な費用がかかる場合があるからです。
そのため、どのような場合においても、業者は依頼主が納得できるまで丁寧に説明しなくてはなりません。
また、依頼主からの質問にも、丁寧な回答が求められます。説明が詳しく、見積もり額の内訳が細かい業者ならば、信頼性は高いでしょう。
優良な屋根修理業者と悪徳業者の違い【費用や工事内容】
優良な屋根修理業者と、悪徳業者の違いとは何でしょうか?
以下▼は、優良な屋根業者の条件です。
- ぼったくりをしない(相場価格の範囲内)
- きちんと修理できる(雨漏りが止まるなど)
- 修理に責任を持てる(アフターフォローも含め)
- 見積り通りに修理・請求する(特別な理由がある場合を除く)
依頼する側は、全て要求できて当然なのですが、残念なことに当然のことを実行できない(しない)業者が多いのが実状です。
上記の中で数個以上、当てはまらないなら悪徳業者に入るでしょう。
1つだけなら何かしらの事情が考えられるため、悪徳業者とは言えない場合もあります。しかし、全ては工事完了後にわかること。後でわかっても取返しがつきません。
事前に、業者を見る目や騙されないための知識を身に付けておきましょう。
屋根の修理はどこに依頼したらいい?
瓦が飛んだり、雨漏りがする場合など、屋根に不具合が発生したらどこに依頼すれば良いのでしょうか?
新築から10年未満の住宅なら「瑕疵(かし)担保責任期間」なので、ハウスメーカーに相談しましょう。
取り決めにより、住宅を建てたメーカーが無償で修理をする責任があります。
しかし、
- 新築から10年以上過ぎている
- 任意の長期保証も付いていない
- 中古住宅なので建築業者がわからない
このような場合は、「屋根工事業者」に依頼しましょう。
屋根工事業者とは、瓦やスレート、金属薄板などで屋根をふく(おおう)工事を行う屋根の専門業者のこと。専門知識や高い職人技術が要求されます。
工務店やリフォーム業者に依頼する場合は、実際の工事は下請けの屋根工事業者が担当するため、中間マージンが発生します。
費用を抑えるためにも、信頼できる屋根工事業者に直接依頼しましょう。
信頼できる屋根修理業者を探す3つの方法
信頼のおける屋根工事業者を探す方法には、以下▼の3つがあります。- インターネット上のホームページ
- 一括見積もりサイト
- 知人などの紹介
インターネットのホームページから
インターネットのホームページから、信頼できる業者を探すことができます。
最近はインターネット上から様々な情報を入手できるようになりました。
そのため、自社のホームページを開設している屋根修理業者が多く、地域の屋根修理業者も見つけやすくなっています。
信頼できる業者のホームぺージの見分け方ですが、会社の情報(住所・電話番号・代表者の氏名・創業年月日・資格など)が漏れなく記載されているか確認しましょう。費用の目安や施工事例、代表者やスタッフの顔写真も掲載されているとより信頼性が高くなります。
反対に、大袈裟な広告やキャンペーン情報ばかりで内容が伴わないホームページには注意しましょう。
一括見積もりサイトから
一括見積サイトでも、信頼できる屋根修理業者を探すことができます。
これは、サイト運営側が地域の屋根修理業者の見積もりを一括で送ってもらえるため、信頼できる業者を見分けるのが簡単になるからです。
これなら、複数の業者を金額だけでなく実績や営業年数で比較することも簡単にできます。
一括見積サイトを使い、信頼できる屋根修理業者を効率的に探しましょう。
知人などの紹介で
知人や友人の紹介からも、信頼できる屋根修理業者を探すことができます。修理に満足したから紹介しているわけなので、信頼できる可能性が高いです。
ただし、紹介された業者がほかの現場でも施主の希望通りに修理できるとは限りません。現場が違えば、修理箇所や工事内容が異なるためです。
また費用が高額になる場合は、他の業者との相見積もりを取ることをおすすめします。
優良で良心価格な業者に出会うために「相見積もり」を
優良な業者に出会えたとしても、屋根の修理費用は、見積もりをとった業者によってバラバラなのが普通です。
屋根の修理は専門性が高く、「業者の得意・不得意が大きい」からです。同じ工事でも、業者によっては金額が倍近く変わることも珍しくありません。
提案された修理内容がベストな選択肢であるかは、素人には判断できないでしょう。
屋根の修理費用は、予測することが非常に難しく、同じ坪数の家でも、屋根の形状や傾斜によって面積が大きく変わるため、家の大きさが工事費用の目安になりません。
そこで活用したいの相見積もりです。相見積もりをとることにより、
- 優良な業者に出会う確率を高める
- 金額的・作業的に納得できる工事を受ける
ことに確実に近づきます。
相見積もりの結果を受け、費用や工事内容に一番納得できる業者を選ぶことで、コスト的にも効果的にも最適な工事を行うことができますよ。
まとめ
今回の記事では、屋根の修理を依頼する前に知っておきたい優良業者の見分け方や、悪徳業者の手口などを紹介しました。
優良業者と悪徳業者には大きな違いがあることが分かりましたね!
今回の記事を参考にして、後悔しない業者選びを行ってくださいね。