トイレの間口を広くしたいときや、介護・子育てをしている場合にはトイレが引き戸にリフォームすると便利です。
引き戸は、遮音性が低い、戸袋にホコリがたまりやすいなどの理由で後悔する方もいますが、安全性も高いのが魅力です。
本記事では開き戸を引き戸にリフォームする費用、リフォームにおすすめな引き戸の製品例について解説します。
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トイレの引き戸の製品例
トイレを引き戸にリフォームする際によく導入される製品として、以下の5つがあります。
ラフォレスタ|YKK AP
出典:YKK AP|ラフォレスタF/ラフォレスタ 商品カタログ
YKK APの「ラフォレスタ」の引き戸は、戸先側と戸尻側の両方にソフトクローズ機構が働く「ダブルクローズ」が標準装備の室内ドアです。2013年にはキッズデザイン賞を受賞しています。
ニーズに応じてチャイルドロックや大型のバーハンドルを取り付けられるため、小さなお子様からご年配の方まで幅広く使いやすい引き戸と言えるでしょう。
さらに、空間やライフスタイルに応じて、様々なデザインや機能引き戸を用意しています。扉カラーは木目調が5種類と単色(ピュアプレーン)から選択できます。
(トイレ片引き戸)
hapia(ハピア)|DAIKEN
DAIKENの「hapia(ハピア)」の引き戸は、扉を開ける時も閉める時もゆっくり引き込む「ラクラクローズ」が標準装備の室内ドアです。
オプションで明かり窓を取り付ければ、照明の消し忘れの防止や、外からトイレに人がいるかどうか確認することができます。さらに、部屋全体をすっきりシンプルに仕上げる「スリム枠」も選択可能です。
リーズナブルな価格でありながら、多彩なドアデザインを取り揃えているのも魅力です。扉カラーは木目の質感をリアルに表現した銘木柄が8種類、モノホワイトの単色が1種類の全9種類から選ぶことができます。
(アウトセット吊戸・方引き/パネルタイプ)
ラシッサS|LIXIL
LIXILの「ラシッサS」の引き戸は、はね返り防止ブレーキ機構が備わった室内ドアです。枠にぶつかる直前にブレーキがかかるため、閉まる時の衝撃音を和らげてくれます。
そのため、Vレール方式などで取り付ける場合、ソフトクローズ機能はオプションで選択する必要があります。なお、アウトセット方式は「Wソフトモーション」が標準装備となってるため、開き戸から引き戸にリフォームする際にはこちらがお得です。
扉はプレシャスホワイトの単色の他、木目調を5種類取り揃えています。木肌の触感と凹凸感にこだわった表面仕上げは、どんな空間にも調和しやすいのが魅力です。
(片引き戸トイレタイプ)
スキスムS|EIDAI
出典:EIDAI|スキスムS製品カタログ 2024(’24/01)
EIDAI(永大産業)の「スキスムS」の引き戸は、両側にブレーキ&クローズ機構が働く「両側ファインモーション機構」が標準装備の室内ドアです。
見た目がシンプルで額縁が不要な「固定枠」・壁が薄い集合住宅でも設置できる「薄壁対応枠」・壁とドア枠のつながりが綺麗に仕上がる「額縁調整枠」の3タイプの枠仕様で、様々な壁厚に対応できます。
床上から縦枠上端部までの高さは、標準仕様(2,028㎜)のドアに加えて、ハイドア仕様※(2,288㎜)、グランドハイト仕様(2,400㎜)の3種類から選べます。ドアの高さを天井まで伸ばすことにより、空間をより広く見せる効果があります。扉は単色のホワイトの他、木目調を7種類の全8色から選択可能です。
※ アウトセット吊り戸の場合は非対応です。
(トイレ用片引き戸セット)
ベリティス|Panasonic
出典:Panasonic|2024 建材総合 インテリア建材 ベリティス
Panasonicの「ベリティス」の引き戸は、開閉時の直前にブレーキがかかってから静かに引き込む「両側ソフトクローズ機構」が標準装備の室内ドアです。
バリアフリー向けの幅広上吊り引き戸であれば、全開時以外は自動で閉まる「自閉機構」や、一定時間(約15秒)停止後に自動で閉まる「タイムラグ自閉機構」をオプションで取り付けることができます。
スタンダードレーベルの場合、単色のしっくいホワイト柄に加えて8種類の木目柄から対応可能です。なお、ブルーグレーオーク柄やソイルブラック柄といったオプションカラーを含めると、全15柄からコーディネートもできます。
(アウトセット吊戸・方引き/トイレタイプ)
トイレを引き戸にリフォームする費用
トイレの扉を開き戸から引き戸へとリフォームする費用は、5万円~20万円※が目安です。
費用の内訳は、ドア代や解体・撤去費用、取付け費用、その他の手間賃などで構成されますが、主に費用の上下要因となるのは「ドアのグレード」と「施工方法」です。
引き戸本体は低価格帯であれば2~3万円。高価格帯だと15万円以上のドアもあります。
施工方法は、元々の開口部をそのまま使えるかによって大きく費用が上下します。間口が足りない場合には開口部を広げる工事も必要となるため、費用がかさみやすいです。
比較的費用を抑えやすいリフォーム方法は「アウトセット方式」というやり方です。
扉を引き込むための戸袋を設けず、壁の外にレールをむき出しにすることで、壁の工事を最小限にすることができます。
なお、トイレの開き戸を引き戸にリフォームする際には、介護保険制度の住宅改修を活用することもできます。
※ 国土交通省告示第384号によると、開き戸を引き戸に取替える際の標準的な工事費用相当額は149,700円と定めています。
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まとめ
トイレを引き戸にすることで、開閉時に体を避ける必要がなくなり、間口が広く確保できるようになります。特に介護・子育て中の介助には非常に便利です。
一方、戸袋にホコリがたまりやすい、臭い・音漏れが気になるといった理由で後悔される方もいます。アウトセットタイプの引き戸を採用したり、居住スペースとトイレを離すなどして対策すると良いでしょう。
トイレを開き戸から引き戸へリフォームする費用は、約5万円~20万円です。商品グレードや施工方法によって大きく費用が変動しますので、十分に吟味するようにしてください。
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