引き戸のリフォーム費用相場はいくら?メリット・デメリットも紹介!

  • 【更新日】2023-12-08
引き戸のリフォーム費用相場はいくら?メリット・デメリットも紹介!

引き戸のリフォームをしたいと考えても、何をどうすればいいか分からない方も多いのではないでしょうか。引き戸のリフォームを検討する場合、まずはどんな方法があるのかを知ることが大切です。引き戸の種類やリフォーム方法次第で費用も異なります。引き戸のリフォーム方法や費用を知れば、すぐに問題を解決できるでしょう。

POINT

  • 引き戸には片引き戸、引き込み戸、引き違い戸、両引き戸の4種類あり、リフォーム費用の相場は8万円~50万円と幅広い
  • 引き戸は開き戸よりも使いやすく、スペースを有効活用できるメリットがある一方で、開き戸よりも防音性が低く、設置場所が限られるというデメリットもある
  • 引き戸をリフォームする際にはデザインだけでなく、性能や機能などもチェックし、利便性を考慮して選ぶことが大切

【関連記事】
>>リフォームの費用相場

リナビス
リナビス

あなたのお家
リフォームするといくら?

step1
step2
step3
step4

引き戸のリフォーム方法と費用相場

引き戸のリフォーム方法と、一般的な費用相場を表でご紹介します。【片引戸】【引き込み戸】【引違い戸】【両引き戸】等、方法も多種多様です。また、室内と玄関でも費用相場が異なる点には注意しましょう。

リフォーム方法 費用
片引き戸 約8~50万円
引き込み戸 約30~35万円
引き違い戸 約35~48万円
両引き戸 約30万

スライドで開閉する片引き戸:8~50万円

片引き戸は、1枚の引き戸で構成されており、溝やレールの上を左右に滑らせて開閉を行う基本的な引き戸タイプです。片引き戸の費用相場は、約8~50万円となります。また、費用相場の幅が広い理由は、アウトセット方式という選択肢があるからです。

アウトセット方式は、既存のドア枠を利用するため、費用を抑えられるだけではなく工期も短くできます。このことから費用は材料費を含んでも8~11万円程度です。

ただし、片引き戸のリフォームを行う場合、出入り口を広くするために壁の解体等が必要になる場合もあります。この解体費用が加われば、約20~30万円と費用も大きくなりがちです。

また、室内ではなく玄関だともっと金額は高くなり、間口を広げる等の工事をすれば30~50万円が相場となります。玄関向けの引き戸の価格が全般的に高めの設定です。このため、玄関の引き戸リフォームが高くなります。既存のドア枠があるなら費用も安いが、一から壁の解体まで必要になれば50万近くになると考えておくとよいでしょう。

戸袋を袖壁内に収める引き込み戸:35万円前後

引き込み戸は、袖壁に戸袋という戸が入るスペースを設けたタイプです。戸袋のデッドスペースを有効活用できるために、すっきりとさせたい方に適しています。ただし、リフォーム費用は高くなることは無視できません。

室内の工事でも、約35万円前後が費用相場です。引き込み戸へリフォームするには、袖壁の工事や補修、戸袋の確保が必要となります。また、片引き戸と同じく室内よりも玄関は価格が高く設定されているのです。引き込み戸へのリフォームで壁に手を入れて間口を大きくする工事も必要となるなら、55万円前後かかっても不思議ではありません。

左右どちらからも入れる引き違い戸:35~48万円

引き違い戸は、2枚以上の戸をスライドさせるタイプです。左右開くためにどちらからでも入ることができます。大きな荷物を室内に入れたいときなどで重宝するでしょう。また、スムーズな動線を作りたい場合でも魅力的です。

引き違い戸の費用相場ですが、約35~48万円となります。他の引き戸と同じく、玄関のリフォームだと高額です。玄関を引き違い戸にする場合、規模が大きくなれば約60~100万かかる場合もあります。元々玄関が小さいと、大掛かりなリフォームが必要となってくるため費用も高くなるのです。

また、十分なスペースの有無もリフォームができるかどうかの重要な要素となります。条件次第ではリフォーム自体が難しい場合もあるため、業者と相談するなど慎重な検討が必要です。

広々とした両引き戸:30万円前後

両引き戸は2枚の戸で構成されており、左右に開くタイプです。それぞれの扉は端にある袖壁に納まります。通常の扉だけではなく、間仕切りとして使われることも多いのが特徴です。左右どちらも開いた場合、部屋と部屋につながりが生まれて開放的な空間を演出できます。

車椅子による移動も窮屈さがなく、バリアフリーという点でも良いでしょう。その分、両引き戸にリフォームをするためには十分な幅が必要となります。ただ、必要となる部材が多くなりがちなため約30万円が費用相場です。また、玄関を両引き戸にする場合、引違い戸と同じく約60~100万円の費用がかかります。

私のリフォーム費用はいくら?

※1時間以内に74人が ヌリカエで料金診断しました。

引き戸をリフォームするメリット・デメリット

引き戸をリフォームする必要はあるのか、改めてメリットとデメリットに照らし合わせて考えてみてください。リフォーム後、前の方が良かったという結果であれば大失敗です。そのためには、メリットとデメリット両方をしっかり把握する必要があります。

メリット デメリット
・ドアの開閉がしやすい
・扉周りのスペースを有効活用できる
・開き戸と比べると防音性が低い
・付けられる場所が限られる

引き戸をリフォームするかどうか決断のために、何を考えれば良いのか改めてポイントをチェックしましょう。

【メリット1】開き戸よりも使いやすい

引き戸は老若男女、どんな人でも使いやすいのが大きなメリットです。レールを使って左右にスライドさせるだけですから、力があまりない子供や高齢者でも簡単に開けることができます。一度開ければ勝手に閉まらないのもメリットです。

重い荷物や複数の荷物を持っている場合、ドアが閉まる前に慌てて入るようなことも無くなります。車椅子に乗っている方でも開閉がしやすいため、バリアフリー住宅にしたい方にもぴったりです。子育て世代でも、ベビーカーでも建物や部屋への出入りが簡単という面もあります。どんな立場や状況の方でも出入りしやすいのは引き戸のメリットです。

【メリット2】扉周りのスペースを有効活用できる

引き戸にすることで、周囲のスペースを有効活用できます。例えば、前後に開閉する開き戸の場合、周辺に物を置くことはできません。下手をすればドアが開かなくなるような問題が起きるからです。

その点、左右に開く引き戸だと、前に物を置いても開閉に関係ありません。そのため、インテリアや絵画の設置などを楽しむことができます。引き戸の周辺にカラーボックスやスチールラックなど収納を置くことで、整理整頓という部分でも選択肢が広がるでしょう。引き戸にすれば使えるスペースが生まれ、結果的に部屋の使い勝手にも良い影響を与えられるのです。

【デメリット1】開き戸と比べると防音性が低い

引き戸は防音性の低さが大きなデメリットと言えます。開き戸と比べた場合なのですが、構造上、稼働部分や隙間が多くできてしまうからです。密封性が優れていないために防音性が低くなり、結果、防音を一番に優先している方には向いていないかもしれません。

例えば、楽器を演奏できる部屋の場合、引き戸は適していないでしょう。しかし、それでも引き戸にしたいという方を対象に、生活音が外に漏れにくい引き戸なども開発されています。ドア枠につけるパッキンの工夫や、吸音材をドア自体に設けるなどの工夫により防音性を高めています。

それでも、一般的な引き戸は防音性が低いことは変わりません。そのため、防音性の高い引き戸にしたいなら、希望を満たす製品は無いかどうか、業者としっかり相談することをおすすめします。

【デメリット2】付けられる場所が限られる

大きなデメリットに、設置できる場所が限定されることがあります。引き戸を引き込むためには、ある程度スペースが必要になるからです。開き戸の場合、前後に開いても壁などに当たらない程度のスペースがあれば、どんな場所でも設置できます。

引き戸は、左右に広いスペースが必要になるため、どこでも取り付けられるわけではありません。引き戸にリフォームをする場合、設置したい場所に十分なスペースがあるかどうか事前にしっかりとした検討が必要です。スペースが無くても設置したい場合、行わなければならない工事が増えるため、想定より費用が大きくなるリスクがあります。

私のリフォーム費用はいくら?

※1時間以内に74人が ヌリカエで料金診断しました。

引き戸はDIYでリフォームできるのか?

引き戸のリフォームについてDIYは不可能ではありませんが、基本的に業者へ依頼することをおすすめします。仕事で専門的な知識を持っていないのに、自力で行っても安全性や仕上がりについて問題が生じるリスクがあるからです。

例えば、引き戸にするためには、壁の解体や補強も行わなければなりません。頑張って枠を使ったとしても、寸法にミスがあれば引き戸が入らないリスクも出てきます。少々DIYの経験があるというレベルだと、業者に依頼した方が失敗リスクも無いですし、費用も安くつくでしょう。それでも、自力でリフォームをしたい方に方法を解説します。

既製品を自分で取り付けることは可能

既製品を取り付ける程度のDIYなら自分でもできます。扉本体、鴨居、敷居の用意が必要です。扉本体もメーカーが販売していますし、ずっと使用していた物をリサイクルする方法もあります。また、専門知識と経験があるならDIYで木材から自作するのも可能です。

鴨居は天井側の、引き戸を動かすためのレールや溝を入れた部分となります。敷居は床側のレールや溝部分です。DIYをするなら、寸法の確認後に既存ドアを外して敷居と鴨居のレールを取り付けます。それから、縦枠を取り付けて引き戸をはめ込むという方法です。

壁自体はいじらず、すべて既製品とちょっとしたDIYで作れますが、寸法を間違えると台無しになる場合もあるため注意しましょう。

戸の壁紙の張り替えも可能

壁紙の張り替えならばあまり知識が無くてもDIYで対応可能です。のり付きの壁紙なら、引き戸を自分好みのデザインにすることができます。張り替えるだけなので気軽にできるのもポイントです。

壁紙の中には気泡が入っても自然と逃してくれる製品も販売されています。そのため、DIY初心者でも失敗を少なくできるのもポイントです。はがすのも簡単なため、気分や季節ごとに変更するのも簡単にできます。

私のリフォーム費用はいくら?

※1時間以内に74人が ヌリカエで料金診断しました。

引き戸をリフォームするときの5つの注意点

引き戸のリフォームで失敗しないためには、次の注意点を押さえておかなければなりません。

  • 1.素材や機能などニーズに合わせて選ぶ
  • 2.ガラス入りの引き戸を選ぶと高くなる
  • 3.デザインだけで選ばない
  • 4.施主支給でリフォームを行う
  • 5.壁の解体が必要だと工期が長くなる

壁の解体が必要か不要か、おしゃれなデザインだけ優先すると、失敗する可能性が大きくなるのです。その注意点について、詳細を掘り下げて解説します。

素材や機能などニーズに合わせて選ぶ

引き戸は素材や機能など、必要に応じて選び分けるとよいでしょう。仮にデザインや色が同じでも、使用している素材が違うことで、見た目の印象は大きく変わります。

素材によって安く見えたり、反対に高級感が出たりすることもあるため、自宅の雰囲気に合ったものを選びましょう。また、機能性も重要であり、必要に応じて防音性や防犯性の高いものを選ぶと、より快適に過ごしやすくなります。

ガラス入りの引き戸を選ぶと高くなる

引き戸にはガラス入りのデザインのものがあり、これを選ぶとコストは高額になります。ガラス入りだと扉の向こうに人がいるかどうかの確認がしやすく、機能性が向上することは確かです。

しかし、素材自体が高いことから、他の引き戸を選ぶ場合よりもコストアップしてしまうため、導入するなら予算と相談しながらのほうがよいでしょう。

デザインだけで選ばない

引き戸で注意したいのは、デザイン性だけで選んでしまうことです。利便性のことを無視すると、一気に生活がしづらくなります。これは引き戸だけではなく、リフォーム全般で言えることでしょう。生活環境をイメージしながら、性能や機能を確認してみてください。

実際に生活をする上で、希望したデザインによって動線の問題が出たり、開閉がしづらくなったでは後悔することになります。そうならないように、引き戸はデザイン性だけでリフォームしないようにしましょう。

壁の解体が必要だと工期が長くなる

引き戸のリフォームでは、工期が長期に渡る場合もあります。特に壁の解体工事が必要となると期間も長くなりがちです。引き違い戸や両引き戸だと十分なスペースが必要となります。そうなると工事内容が増えるため、必然的に工期も長くなってしまうのです。

玄関を引き戸にリフォームする場合では、壁だけではなくフロアタイルの張り替えが必要になる場合もあります。そうなると、施工期間が長くなるだけではなく費用も高くなりがちです。

私のリフォーム費用はいくら?

※1時間以内に74人が ヌリカエで料金診断しました。

リフォーム業者を探す場合はまず一括見積もりサイトがおすすめ

どこの専門業者に依頼すればいいか分からない方は、一括見積サイト「ヌリカエ」がおすすめです。専門知識のある相談員が、ご要望や状況に応じて目的に合った専門業者を紹介し、専門業者選びがスムーズに進むようにサポートします。

1人で一から業者に電話をして、話を聞いて条件に合わないのでまた探すという手間を大きく省けるのが魅力です。同じ工事内容でも、費用はリフォーム会社で大きく異なることは無視できません。

リフォーム会社次第では、特定商材が他社より安い場合もあります。自分が行いたい引き戸のリフォームによっては、お得になる可能性も0ではありません。引き戸のリフォーム会社探しなら、まずは「ヌリカエ」に相談してみてください。

私のリフォーム費用はいくら?

※1時間以内に74人が ヌリカエで料金診断しました。

リフォームで便利な引き戸に交換しよう

引き戸にリフォームすれば、生活利便性をアップさせましょう。引き戸のメリットとして、開閉のしやすさや、開き戸と違い扉の周囲にスペースができるので有効活用ができるなどたくさんあります。年齢が高くなってドアが開けづらくなった、子供がドアを開けるとき重そうにしているなど、ドアの問題は尽きません。

ただし、引き戸のリフォームも室内と玄関では費用が異なる、種類によっては高くなるなど注意点もあります。メリットだけではなくデメリットもきちんとチェックして、引き戸のリフォームを行いましょう。

リフォーム あなたの場合の金額は?
TOPへカエル