トイレの手すり取付け位置の目安は?L型・I型の使いやすい高さを解説!

  • 【更新日】2024-04-05
トイレの手すり 位置の目安は?

高齢のご家族や自身の老後の安全性・快適性のためにも、自宅のトイレに手すりが設置されていると安心です。この記事では、L型・I型手すりの適切な取付け位置や取付け費用の目安について解説します。

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トイレの手すり取付け位置の目安

トイレに取り付ける手すりはL型手すりI型手すりが主となります。それぞれの適切な取付け位置は以下が目安です。

L型手すりの取付け位置の目安
L型手すり
平行部分:座面から25cm前後の位置
垂直部分:便器の先端から25cm前後の位置
I型手すりの取付け位置の目安
I型手すり
握る部分が床から120cm前後の高さになるように取り付ける。

それぞれの手すりついて以下で詳しく解説します。

L型手すり

L型手すりの取付け例
▲ 便器横の壁に取り付けられることが多い。

L型手すりは、立ち座りの際には平行部分に体重を預けることができ、立った姿勢では垂直部分につかまってバランスをとることができます。

立ち座り動作の支えとすることを想定して、便座に座った状態で自然に手が届く位置に取り付けると良いでしょう。

具体的には以下の図を参考に取り付けてください。

L型手すりの取付け位置の目安

  • 平行部分:座面から25cm前後の位置
  • 垂直部分:便器の先端から25cm前後の位置

あまり位置が高いと力が入らないため、便座に座った姿勢で肘の高さくらいに手すりの平行部分が来るように設置してください。

I型手すり

I型手すりの取付け例
▲ トイレの出入り口付近に取り付けることが多い。

出典:株式会社ライフサポート

I型手すりは立った姿勢でバランスを取ることに向いています。一方、I型手すりに掴まって上下動をするには握力や腕の力を要するため、トイレでの立ち座り動作の補助としては不向きです。

トイレの出入り口や便器近くの壁に取り付けておき、扉を開閉する際の支えや車いすから便座への移動の補助といった使い方が想定されます。

取付け位置は以下の図を参考にしてください。

I型手すりの取付け位置の目安

  • 握る部分が床から120cm前後の高さになるように取り付ける

基本的に立った姿勢での使用を想定して、直立状態で手すりの上端が肩~顔くらいの高さに来るように設置すると良いでしょう。

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トイレに手すりを設置する前の確認ポイント

安全性を担保するため、また金銭面で損をしないためにトイレに手すりを設置する前には、以下の3点について事前に確認しておくようにしてください。

  • 壁の強度が足りているか
  • 使用者本人にとって使いやすいか
  • 介護保険や補助金が使えるか

順に説明します。

使用者本人にとって使いやすいか

前項にて説明した、それぞれの手すりの設置位置はあくまでも目安です。本人不在で取付け位置を決めず、必ず仮に手すりをあてがった状態で使用者に使いやすいかを確認してもらい位置を決めるようにしてください。

また、取り付け位置の他、手すりの太さや材質も重要です。

一般的な手すりの直径は28mm~36mm程度ですが、使用者の手の大きさに合わせて握りやすいものを選ぶようにしましょう。目安としては、しっかりと握ったときに親指と人差し指が少し重なるくらいです。

手すりの材質はステンレスやアルミといった金属のものよりも、木製やプラスチックなどの方が冬場に冷たくならないため、冷えやすいトイレには適しているでしょう。また、安心して掴まるために表面に滑り止め加工がされた手すりがおすすめです。

壁の強度が足りているか

せっかく手すりを取り付けても、固定している壁の強度に不安があっては安心して体重を預けることができません。

もしご自身で手すりの設置を考えている場合には、取付け位置の安全性を注意深く確認するようにしてください。

具体的には、壁の内側に柱がある場所に設置することで、手すりをがっちりと固定することができます。柱の有無を見極めるには、壁をノックして音で確かめる他、壁内センサー下地探しといった専用の工具を使う手もあります。

とはいえ、自信がなければリフォーム業者等に取付けを依頼した方が無難です。

介護保険や補助金が使えるかどうか

手すりの取付けには1か所あたり1~3万円。トイレ内外の3~4か所に手すりを付けた場合、10万円以上の費用がかかることもあります。出費を抑えるために、使える補助金制度等は必須で確認しておきたいところです。

具体的には、手すりの購入・レンタル、取付け工事費に対して、介護保険や自治体制度による資金補助を受けられる場合があります。

補助金の対象者は「要介護・要支援認定を受けている方」や「特定疾病を患っている方」などとされていることが多いですが、自治体によってはこのような条件に当てはまらない方でも使える制度が提供されていることも。

使える制度や条件はお住まいの自治体により異なりますので、詳しくは役所の福祉課や最寄りの地域包括支援センターにお問い合わせください。

また、介護保険制度を活用したリフォームについてはこちらの記事にて詳しく解説しています。

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トイレの手すりを業者に取り付けてもらう費用

トイレの手すりを業者に取り付けてもらう費用は、トイレ1室あたり2万円~13万円が目安となります。
内訳は以下の通りです。

  • 商品代:5,000円~10万円
  • 工事費:8,000円~2万円
  • 諸経費:5,000円~1万円

費用総額は商品代によって大きく変わります。
シンプルなI型やL型の手すりであれば1本あたり5,000円~1万円が目安。
可動式の手すりは高額となり、1式で4万円~10万円が目安です。

また、壁の強度が足りない場合には、補強板を取り付ける費用として別途1万円~2万円がかかる場合があります。

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まとめ:自然に手が届く、力の入りやすい位置が正解

トイレによく設置されるL形・I型手すりの適切な取付け位置について解説しました。

L型手すりの取付け位置の目安
L型手すり
平行部分:座面から25cm前後の位置
垂直部分:便器の先端から25cm前後の位置
I型手すりの取付け位置の目安
I型手すり
握る部分が床から120cm前後の高さになるように取り付ける。

設置すべき手すりの種類や、適切な取付け位置は使用者が車いす利用の有無・身長・握力などによって変わります。上記の目安にとらわれすぎず、本人にとって掴まりやすい位置に取り付けることが大切です。取付け位置に迷われる場合には、担当のケアマネジャーや取付け業者に相談してみるのも良いでしょう。

手すりの取付け業者をお探しの際には、優良リフォーム業者紹介サービス「ヌリカエ」 の利用もぜひご検討ください。3,000社以上の加盟店の中から、条件にぴったりの業者をご案内いたします。

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