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マンションのトイレリフォームに関する7つの注意点

マンションのトイレをリフォームする場合、場合によっては費用が高額になったりリフォーム自体ができない場合があるため気をつける必要があります。
マンションのトイレリフォームをする際には、次の7つの注意点があります。
- 排水方式を確認する
- 快適に過ごせる動線を意識する
- トイレ内の電源を確認する
- トイレの床材に木材は選ばない
- タンクレストイレは設置できない場合がある
- トイレの増設はできない場合もある
- 事前にマンションの管理会社に連絡を入れておく
リフォーム自体を成功させるためにも、事前にポイントを抑えてリフォームに望むことが大切です。ここでは、マンションのトイレリフォームに関する7つの注意点を紹介します。
排水方式を確認する
トイレには複数の排水方式があり、例えば排水管を床下に設置する床排水や、壁に取りつける壁排水などがあります。マンションでは配管の構造上の問題で排水方式の変更ができないことがほとんどのため、現在どの方式が採用されているかは、確認しておかなければなりません。
便器によって使用できる排水方式は違うため、これを確認しておかないといざ購入して取りつけとなったときに、工事が進められなくなってしまうこともあるため注意が必要です。
ただし、メーカーによっては排水方式に関係なく、アジャスターなどを用いてどのようなトイレにも対応できる場合もあります。便器ごとに使用の可否は異なりますが、基本的には排水方式を合わせて購入する便器を選びましょう。
快適に過ごせる動線を意識する
トイレ内では立ち座りや手洗い、トイレレットペーパーなどの備品の使用など意外に動きが多いため、快適に過ごせるよう動線を意識してリフォームプランを考えることが大切です。
出入口から便器までの距離はどれくらいあるか、立ち座りの際に周辺設備が邪魔にならないか、また座った状態で周囲の物に手が届くかなど、細かチェックしておかなければなりません。基本的には入ってから出るまでの動線で、必要なものが使えるように物が配置されていると、使い勝手はよいでしょう。
また、車いすでの利用や介護などの必要性がある場合は、介助者の動線も含めて考えておく必要があります。利用しやすく、介助もしやすい広さの確保や設計を心がけ、誰もが使いやすいトイレを目指しましょう。
トイレ内の電源を確認する
暖房便座や温水便座などを導入する場合は、トイレ内の電源を確認しておく必要があります。古いトイレだと電源がない場合もあります。電源がない場合は別途電気工事が必要であり、費用も上乗せされるため注意しなければなりません。
また、電源があっても対応しているワット数次第では、電気工事や電力会社への連絡が必要な場合があります。
メーカーによっても違いますが、暖房便座で300~400W程度、温水便座で1,000~14,000W程度の電力を必要とすることが多いです。トイレの電気環境がこれらに対応していない場合は、ワット数を上げる手続きもしておかなければなりません。
トイレの床材に木材は選ばない
床の張り替えをする場合は、木材を選ばないように注意が必要です。木材は水に弱く、トイレ掃除や通常の使用において水が飛び散ると、腐食や変色などを起こすことがあります。
また、尿の飛び散りによってアンモニアが付着すると、より劣化は早くなってしまうため、注意しなければなりません。木材を含め、水に弱い素材は不向きであるため、セラミックタイルなど、水に強く耐久性も高いものを選ぶとよいでしょう。
タンクレストイレは設置できない場合がある
マンションではトイレが狭いことも多く、省スペース化ができるタンクレストイレは人気が高いです。しかし、タンクレストイレは水圧が低いと設置できない場合があり、マンションの水圧次第では使用できないこともあるため注意しなければなりません。
水圧の問題に悩まされたくないならタンク付きのものがおすすめであり、これなら環境に左右されず安定して使えます。また、タンクレストイレでも低水圧で使用できるといったモデルはあるため、これを選ぶこともおすすめです。
トイレの増設はできない場合もある
マンションでは排水構造の問題から、トイレの増設ができない場合が多いです。増設の可否はマンションごとに異なるため、管理者に確認しておくとよいでしょう。どれだけ費用をかけても構造上の問題で不可能ということもあるため、無理な場合は別の方法で対応策を考えなければなりません。
事前にマンションの管理会社に連絡を入れておく
トイレに限らず、マンションでのリフォームは事前に管理者や大家さんなどに連絡をして、工事をしてもよいか許可を取っておかなければなりません。
管理者の許可なく工事を行うと、後から元に戻すよういわれることもあり、余計な時間とコストがかかってしまうことも多いです。申告せずにリフォームをするとトラブルにもなりかねないため、必ず連絡を入れて許可を得ておくようにしましょう。
マンションのトイレリフォームにかかる費用相場
マンションのトイレリフォームをする場合に、どれくらいの費用がかかるのかを知っておく必要があります。リフォーム内容は多岐にわたりますが、代表的なケースをあげると、費用相場は次の通りです。
リフォーム内容 | 費用相場 |
---|---|
便座のみを新しいものに交換 | 3万円~ |
新しい便器に交換 | 5~25万円 |
便器に合わせて内装もリフォーム | 約60~80万円 |
マンションのトイレリフォームの費用はリフォーム内容により幅があります。数万円程度でリフォームできる場合もあれば、60万円以上と高額になってしまうこともあるため、注意しなければなりません。
便座のみを新しいものに交換:3万円~
便器は現在使用しているものを継続して使い、便座のみ交換するだけなら費用は30,000円程度からと比較的安価です。
便座のグレードによっても金額は異なりますが、大体20,000円程度で購入できることが多いです。これに業者に依頼した場合の工事費10,000円程度が上乗せされるとイメージしましょう。便座の交換だけならDIYでも可能であり、自分で行うならさらに安価でリフォームできます。
新しい便器に交換:5万~25万円
便器自体を交換する場合は、便座のみよりも費用は高く、5~25万円程度が相場です。便器のグレードによっても費用は変わりますが、それだけではなく便器のタイプによっても相場は違います。
便器のタイプ | 費用相場 |
---|---|
タンク付き | 5~10万円 |
タンクレス | 15~25万円 |
高機能モデル | 10~15万円 |
タンクの有無や付随する機能などで費用相場は異なるため、商品の選び方次第でコスト負担が大きく違ってくるといえるでしょう。それぞれで特徴が異なるため、自宅の環境に合わせたものを選ぶことが大切です。
タンクレストイレへのリフォーム
水を貯めるタンクがなく、水道管に直結して水を流すタンクレストイレは、通常のタンク付きトイレより高機能です。後方にタンクがないので室内がすっきりし、掃除もしやすいことで人気が高まっています。
便器自体の価格の高い傾向があり、便器代を含めたリフォーム費用は15~25万円とやや高めです。
便器に合わせて内装もリフォーム:約60万~80万円
トイレだけではなく、内装のリフォームも行う場合は、費用相場は60~80万円程度と一気に高額になりやすいです。内装のリフォームでできることは多く、代表的な例だと次のものがあげられます。
- 床やクロスの張り替え
- 収納の設置
- 手洗い場のリフォーム
使用する部材や導入する設備のグレードによっても金額は異なりますが、行う箇所が増えるほどコストアップすることは覚えておきましょう。
便器の交換と床やクロスの張り替えなら60万円程度、さらに収納の設置や手洗い場のリフォームも行う場合は80万円以上かかることが多いです。
狭いトイレを広くするリフォーム
高齢者や車椅子の方などは、広いトイレの方がなにかと便利です。狭いトイレをバリアフリー化して介護用の広いトイレにリフォームする場合は約13~32万円かかります。
しかしマンションの構造などの関係上、場合によってはトイレの拡張工事ができない場合や想定以上に費用が高額になる可能性もあるため注意が必要です。
マンションのトイレリフォーム費用を抑える4つの方法
場合によっては数十万円以上と、高額な費用がかかってしまうトイレリフォームは、費用を抑える方法もいくつかあります。
- 1.見積もりを複数社で比較してから業者を決める
- 2.便器を交換するのではなくコーティングする
- 3.便器のグレードを落とす
- 4.施主支給で設備機器価格を抑える
- 5. トイレのリフォームが得意な業者を選ぶ
コスト削減の4つの方法を知り、少しでもお得にリフォームを実施しましょう。
見積もりを複数社で比較してから業者を決める
業者にリフォームを依頼する際には、まずは見積もりを取りますが、このとき見積もりを複数社に依頼しておくことが大切です。同じ工事でも業者によって見積もりの金額が異なることは多いため、複数社で比較して、より好条件を提示した業者に依頼するとよいでしょう。
見積もりは最低3社程度で比較するとよく、効率的に行うには一括見積もりサイトの「ヌリカエ」にお任せください。「ヌリカエ」ではリフォームの専門知識を持った相談員が、自宅の工事内容に合わせて業者をご紹介します。
マンションのトイレリフォームに向けた適切な業者が、よりスムーズかつお得に工事をしてもらえるでしょう。
便器を交換するのではなくコーティングする
便器の交換では10万円以上の費用がかかることも多いですが、コーティングをするだけなら10,000~20,000円程度で済むことも少なくありません。コーティングをすることで便器を新品同然のきれいな状態に戻すことができ、付着してしまったがんこな汚れも落とせます。
また、コーティングしてしばらくのうちは汚れも付きづらくなるため、その後のメンテナンスの手間も省けるでしょう。
便器本体がそれほど傷んでいなかったり、搭載されている機能には満足しているなら、コーティングのみ行い、安価できれいな状態に戻すこともおすすめです。
便器のグレードを落とす
購入費用を節約するとコストは下げられるため、便器のグレードを落として本体価格がよりやすいものを選ぶことも大切です。高いグレードのものはデザイン性がよかったり、便利な機能が充実していたりして使い勝手がよいことは確かです。
しかし、オプションとして付属するものが多いほど、費用はどうしても高額になってしまうため、コストを考慮するなら必要最低限の機能に限定して選ぶ必要があります。
ただし、トイレは一度交換すると10年程度の長い期間使用することも多いため、あくまで使用に際してストレスを感じない範囲で機能を限定することが大切です。
欲しい機能があるのに費用を考えてそれが搭載されていないモデルを選ぶと、リフォームしてから後悔することも少なくありません。必要な機能はすべてリストアップし、それらを満たす範囲内でグレードの調節を行うとよいでしょう。
施主支給で設備機器価格を抑える
リフォームに使う設備を自分で購入し、それを使って工事をしてもらう施主支給という方法でも、コストは削減できます。ネットやホームセンターなどで安価な設備を購入することで、設備機器の価格が抑えられ、リフォーム費用の減額が可能です。
ただし、施主支給を嫌がるリフォーム業者もあるため、事前に対応してもらえるかは確認しておきましょう。また、業者は独自のルートから格安で設備を仕入れていることもあるため、業者が買ったほうが安いこともあります。
施主支給が必ずしも安いとは限らないため、業者に買ってもらった場合の費用と比較し、より安いほうを選ぶとよいでしょう。
トイレのリフォームが得意な業者を選ぶ
工事費や部材の仕入れ値を下げるには、トイレのリフォームが得意な業者を選ぶことが大切です。リフォーム業者によって得意分野は異なります。強みのある分野だと工事が素早く、費用が安く済んだり、独自のルートで仕入れができるため、費用が他で購入するよりも安価になるケースがあります。
トイレのリフォーム専門や水回りを専門に行う業者なら、より安価で依頼しやすいため、得意分野を見極めて依頼先を決めるとよいでしょう。
マンションのトイレリフォームの事例
実際にどのようなリフォームがあるのかを知り、イメージを膨らませておくことも大切です。
- 1.手すりを3カ所に設置したバリアフリーリフォーム
- 2.天井まである鏡と収納がポイントのリフォーム
- 3.ウォシュレットと床材の変更リフォーム
マンションのトイレリフォームの事例を参考にして、リフォームによって得られる効果についての理解を深めておきましょう。
【事例1】手すりを3カ所に設置したバリアフリーリフォーム
トイレのバリアフリーリフォームを行った事例では、トイレ内に手すりを設置して車いすでも利用しやすいよう配慮されています。
手すりを3カ所つけることで体を支えやすく、介助者もバランスを取りやすくなります。また、トイレ自体も広々としているため、車いすでも利用しやすく、介護もしやすい設計になっています。
【事例2】天井まである鏡と収納がポイントのリフォーム
省スペース化が図れるタンクレストイレを導入することで、広々とした空間を作り出しています。また、天井まである大きな鏡を設置しており、これによってもさらなる空間の広さが演出できているでしょう。
リフォームでは収納や棚などを新たに設置しており、片付けやすくなっています。片付けやすいことですっきりとした空間を実現しやすく、開放感のあるトイレに仕上がっているでしょう。
【事例3】ウォシュレットと床材の変更リフォーム
ウォシュレット機能付きの便座に交換することで機能性を高め、使い勝手はよくなっています。また、床材もタイル張りからクッションフロアに変更しており、トイレ内の印象は変わっているでしょう。
足元が冷えやすいタイルから、温かみのあるクッションフロアに変更することで寒さが軽減でき、より快適に使いやすくなっています。
マンションのトイレリフォームにオススメの製品4選
マンションのトイレリフォームなら、次の4つの商品がおすすめです。
- 1.TOTO:レストパル
- 2.TOTO:GG
- 3.LIXIL:リフォレ
- 4.Panasonic:アラウーノS2
それぞれで特徴が異なるため、メーカーや商品ごとの違いを知り、自宅に合ったものを探しましょう。
TOTO:レストパル

トイレメーカーとして有名なTOTOは安心感が高く、信頼のあるメーカーのため利用しやすいでしょう。レストパルは収納一体型のトイレであり、キャビネットに収納ができるため、トイレを片付けやすくなっている点が魅力です。
便器の後ろなど、本来デッドスペースとなっていた部分がキャビネットになっているため、効率的に空間を使って収納力を高めています。また、節水機能が高く、流すだけで便器の汚れを取りやすいため、メンテナンスの手間も少ないです。汚れにくいだけではなく、掃除もしやすい構造になっており、清潔な状態を簡単に保ちやすいでしょう。
※参考:TOTO
TOTO:GG

同じTOTOの商品では、GGもおすすめです。GGはタンク式ですが、タンクレス式のようにコンパクトな作りであるため、個室が狭くなりやすいマンションでも導入がしやすいでしょう。
掃除がしやすく汚れがたまりにくい構造のため、メンテナンスも簡単です。また、便座のオート開閉や最新のエコ機能なども搭載されており、使い勝手のよい機能的なモデルといえます。
※参考:TOTO
LIXIL:リフォレ

LIXILのリフォレは、タンク式のトイレのタンク部分にキャビネットを設置して隠すため、まるでタンクレスのようなすっきりとしたデザインです。設置したキャビネットには収納スペースがあるため、デッドスペースを使って収納力を向上させられるのは、大きな魅力でしょう。
タンクと一緒に配管などもキャビネットに隠せるため、トイレ全体をスタイリッシュに見せやすくもなります。また、除菌機能もあり、掃除がしやすく機能的であることも、魅力といえるでしょう。
※参考:LIXIL
Panasonic:アラウーノS2

タンクレスですっきりとしたデザインを求めるなら、PanasonicのアラウーノS2がおすすめです。シンプルながらもスタイリッシュなデザイン性が特徴であり、コンパクトなため、広々とトイレ空間を使いやすくなります。
また、汚れをガードしたり、流す際の水流で掃除をしたりするなど、機能面も充実しています。セルフメンテナンスの機能が充実しているため、清潔な状態を保ちやすく、省エネ機能も優れている点が魅力です。低価格で購入できるのもうれしいポイントであり、購入からその後のランニングコストまで抑えたい人におすすめでしょう。
※参考:Panasonic
満足のいくトイレのリフォームは計画的に
トイレのリフォームといってもその内容は幅広く、リフォーム内容や予算に応じて柔軟にリフォームすることができます。しかしマンションによっては構造上トイレのリフォームができない場合や、設置できないタイプのトイレもあるため注意が必要です。
マンションとトイレリフォームを行う場合、今回の記事のポイントを事前に抑えて計画的に進めることをおすすめします。
※参考:Panasonic
満足のいくトイレのリフォームは計画的に
トイレのリフォームといってもその内容は幅広く、リフォーム内容や予算に応じて柔軟にリフォームすることができます。しかしマンションによっては構造上トイレのリフォームができない場合や、設置できないタイプのトイレもあるため注意が必要です。
マンションとトイレリフォームを行う場合、今回の記事のポイントを事前に抑えて計画的に進めることをおすすめします。