洗面所をリフォームしておしゃれで機能的な空間に変えたいと考える方は多いですよね。日々使う洗面台は、気づかないうちに生活感があふれる場所になりがちです。
そんな洗面所をスタイリッシュで使いやすい空間に変えるためのポイントを詳しくご紹介します。洗面化粧台のリフォーム事例や、コストを抑えつつおしゃれに見せる秘訣も一緒に探っていきましょう。
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おしゃれな洗面所のリフォーム事例
まずはヌリカエ編集部があつめた洗面所リフォームの実例のなかでも、おしゃれな工夫がつまったものを紹介します。リフォーム計画を立てる際のアイデアにどうぞ。
ペンダントライトの存在感がある豪華な洗面所
目線の高さほどまで吊り下がった2つのペンダントが印象的なラグジュアリーな洗面所。大きな長方形鏡、湾曲したカウンター一体型の洗面ボウルにも注目です。
石目調のカウンターが映えるホテルライクな洗面所
繊細で深みのある石目調のカウンターが魅力のホテルライクな洗面所。黒を基調にした浴室とのトータルコーディネートで、上質な洗面空間に仕上がってます。
重厚感のある大人シックな洗面所
クロコダイル柄のフロアタイルが見る目を引き付ける大人シックな洗面所。天板やキャビネットのツヤを抑えることで、同じ黒でも上品な雰囲気を醸し出しています。
高窓からやわらかな光が差し込む洗面所
洗面化粧台の上に設けた高窓から光が差し込む落ち着いた雰囲気の洗面所。ブラウンとホワイトを基調とした洗面空間は、どんな暮らしにもフィットしやすいデザインです。
ほぼオールホワイトのモノトーン洗面所
洗面台や収納用品などを明るいホワイトで統一し、日光を利用した明るく温かい洗面所。壁紙はごく薄いアイボリー、床はライトグレーで無機質になりすぎないよう配慮しています。
テキスタイルのアクセントパネルが目を引く洗面所
白系でまとめた空間に、壁のテキスタイルのアクセントパネルが目を引く洗面所。LIXILのエコカラットプラスを採用しているため、調質機能の役割も果たします。
淡いブルーと白でまとめたさわやかな洗面所
正面のライトブルーのアクセントウォールと、写真左側の植物モチーフの壁紙が特徴の洗面所。洗面台はごくシンプルな要素でまとめられていますが、色数を絞ることで、爽やかで上品にまとめています。
高級感のあるエレガントな洗面所
アンティーク調のキャビネットやマーブル模様の天板が美しいエレガントな洗面所です。水栓はドイツ製の製品を使用するなど、細部にまでこだわった洗面空間に仕上がっています。
木の温かみを感じる北欧スタイルの洗面所
ナラの木で造作した洗面化粧台で木の温かみを感じる北欧スタイルの洗面所。ふっくらしたしずく形(スプモーネ)のタイルが、ナチュラルな空間に彩りを与えます。
使い勝手の良いデコラティブな洗面所
手元の壁にデザインタイルをあしらったデコラティブな洗面所。横幅を間口いっぱいまで広げ、頭上にはウォールシェルフを設けたことで、収納量もアップしたそうです。
洗面所の各パーツのデザイン一覧
リフォームで実現したいデザインやスタイルは固まってきたでしょうか。次は適切な商品の選定に進みます。
各パーツのデザインバリエーションや、それぞれの見た目の印象について見ていきましょう。
洗面ボウル
洗面ボウルのデザインが「カウンター一体型」か「置き型(ベッセルタイプ)」かによって、洗面台の大まかな印象が決まります。
よりすっきりとして見えるのはカウンター一体型タイプ。ノイズの抑えられたシンプルな印象となります。
一方、置き型の洗面ボウルは、よりクラフト感があり可愛げのある印象です。
さらに、陶器製やガラス製などの洗面ボウルを選ぶと、より意匠性に富んだ印象となります。
カウンター
カウンターの材質には以下のようなバリエーションがあります。
- 人造大理石
- セラミック
- 木目調
- タイル
もっとも定番なのは「人造大理石」のカウンターです。平滑な質感で清潔感があり、また様々な色を選択できるのも嬉しいポイントです。
重厚な雰囲気にしたい場合は「セラミック」のカウンターがおすすめです。落ち着いた上品な印象の洗面所になるでしょう。
「木目調」のカウンターは家具のような洗面台にしたい方におすすめです。暖色系の照明やフローリングと合わせれば、落ち着きのある温かい雰囲気の洗面所とすることができます。
クラフト感やレトロ感を出したい場合には、「タイル」のカウンターもおすすめです。親しみのある温かい印象の洗面所に仕上げることができます。
照明
照明には以下のようなバリエーションがあります。
- ライン照明
- ブラケットライト
- 裸電球風LED
- ペンダントライト
- マリンランプ
「ライン照明」はスタイリッシュで都会的な印象です。正面からの照射のため、顔が影になりにくいというメリットもあります。
「ブラケットライト」も定番です。ブラケットが作り出すやわらかな陰影もおしゃれポイントです。
あえてシンプルな「裸電球風LED」を選ぶのも良いでしょう。LEDタイプなら熱くなる危険もありません。
高級感を出したければ「ペンダントライト」もおすすめです。吊り下げによって軽やかな印象も与えます。
個性を出したい場合には「マリンランプ」もおすすめ。インダストリアル感溢れる無骨な見た目が魅力です。
ミラー
ミラーは「フレームのあり/なし」や「丸形か角型か」によって、洗面所の雰囲気が変わります。
フレームなしのミラーはホテルライクな印象に。写真のようなLED一体型のミラーだとより高級感が出ます。 フレームありのミラーは、フレームの材質によって印象が決まります。写真のような木目調ならナチュラルな印象に。黒やゴールドの単色ならより都会的でシックな印象になるでしょう。 ラウンド型のミラーは柔らかい雰囲気を作ってくれます。ミニマルな洗面台でもラウンド型のミラーを選べば、より親しみのある印象が加わります。 スクエア型の横長ミラーには空間を広く見せる効果が。写真のような幅いっぱいのミラーに左右の壁が映ることよって、実際よりも奥行が感じられます。収納
収納は「オープンタイプ」か「クローズドタイプ」かによって印象が変わります。
扉のないオープン収納は自由度が高く、コーディネート次第でサロンのようなおしゃれな洗面所にすることができます。物の出し入れがしやすく、置いてあるものを一覧できることも魅力です。
扉付きのクローズド収納の場合は、生活感を感じさせないすっきりとした印象の洗面台にできることが魅力です。昨今のシステム洗面台には鏡裏収納も備わっていますので、収納が不足する心配もありません。
費用を抑えながらおしゃれな洗面所にリフォームするには?
ここでは、比較的費用の高い造作タイプでおしゃれな洗面所を実現しつつ、コストも適切に抑えるためのアドバイスを提供します。費用を掛けるべき箇所と節約可能な部分を見極めることで、スタイリッシュでありながら経済的な洗面化粧台リフォームを行うことができます。
部分的に既製品を使う
造作タイプの洗面化粧台は、カスタマイズの自由度が高い一方で、パーツによっては費用がかなりかかります。そのため、おしゃれな洗面所リフォームを目指しつつコストを抑えるためには、既製品との組み合わせが効果的です。
たとえば、洗面ボウルや水栓金具などの基本的な洗面台部分には既製品を選び、鏡やタイルなどのディテールには高級なものや造作品を使う方法があります。この方法により、洗面台の基本部分のコストを抑えつつ、周囲の鏡やタイルでデザイン性を高めることが可能になります。
オープンタイプの収納を選ぶ
通常、洗面所のカウンター下には収納扉が設けられることが多いですが、造作タイプの場合、オーダーメイドの扉製作には高額な費用がかかることがあります。そのため、費用を抑えるためには、カウンター下をオープンな空間とし、扉にかかるコストをゼロにしてしまう方法がおすすめです。
このアプローチにより、カウンター下に自由に収納を配置できるようになり、キャスター付きの収納を利用することで、掃除の際の手間も減ります。ただし、収納が見える状態になるため、洗面所のモノの量を把握しやすくなることもメリットです。
扉のコストを削減することで、その分を洗面ボウルや照明、タイルなど他の部分に投資できるようになり、全体のデザインを引き上げることも可能です。
個性はタイルやクロスで出す
もし使用するのがユニットやシステムタイプの洗面台の場合、個性を出すためにはタイルやクロスを活用するリフォームがお勧めです。特に鏡と洗面カウンター間の空間に「タイル」を取り入れることで、限られたスペースながらも大きく印象を変えることが可能です。施工スペースも小さいため、費用も抑えやすくなります。
また、タイルの目地の汚れが気になる方や、さらにコストを削減したい方には「クロス」の使用をお勧めします。クロスには様々な柄があり、さらに撥水、防カビ、消臭などの機能性も備わっています。これらの特性を活かして、費用を抑えつつもおしゃれな洗面所に仕上げることができます。
まとめ
今回ご紹介した洗面所リフォームのポイントは、おしゃれなデザインとコスト削減のバランスを考えた計画が鍵です。ものの収納方法、洗面ボウルや鏡の選択、照明やタイルなどのアクセントに注意を払うことで、スタイリッシュで機能的な洗面所に生まれ変わります。
リフォーム計画を立てる際は、これらのポイントを参考にして、理想の洗面所を実現しましょう。