洗面所の床は経年劣化によって浮いてきたり、カビがはえてきたりと見た目が悪くなっていきます。毎日水を使うところなので劣化も早いです。
洗面所の床が気になり始めた方はぜひ床の張替えを検討しましょう。本記事では洗面所の床材の張替え時期や張替え費用、張替えの注意点などについて解説しています。
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洗面所の床材を張替える時期
洗面所は毎日使うところであり、水が飛びやすいので時間の経過と共に劣化していきます。適切なタイミングでの張替えは洗面所の機能性と清潔感を保つために重要です。正しい張替え時期を把握しておきましょう。
床材の耐用年数とリフォームすべき劣化症状
洗面所の床材の耐用年数は10年~15年とされています。日々丁寧に使っていても徐々に床が浮いてきたり、剥がれたりするため、10年~15年の周期では床を張替えるようにしましょう。
洗面所の床材の劣化症状には色褪せ、浮き・剥がれ、カビの発生、ひび割れなどがあげられます。
洗面所の床材の劣化は、以下のようなサインで判断できます
色褪せ:日光や洗剤の使用によるもの
- 浮き・剥がれ:床材の下の水漏れによる膨張や変形
- カビの発生:湿度の高い状態が続いたことによるもの
- ひび割れ:上から物を落としたり、材質の老朽化によるもの
これらの症状が見られる場合は床材の張替えを検討するタイミングかもしれません。特に水漏れやカビは衛生面での問題を引き起こすため、早めの対応が重要です。
洗面所の床材張替えの施工費用
一般的な2帖~2.5帖の広さの洗面所であれば、床の張替え費用は約3万円~5万円程度となります。
これらの費用には工事時の養生費、廃材処分費、運搬費などの費用も含まれています。
施工費用は、使用する床材の種類によって以下のように異なります。
床材の種類 | 1㎡あたりの費用 | 2.5帖(4.05㎡)の場合 |
---|---|---|
クッションフロア | 2,000円~4,500円 | 約13,000円~23,000円 |
コルク | 6,000円~9,000円 | 約25,000円~37,000円 |
フロアタイル | 6,000円~12,000円 | 約25,000円~50,000円 |
フローリング | 8,000円~11,000円 | 約33,000円~45,000円 |
クッションフロア
クッションフロアは内部に空気を含んだ塩化ビニール製のシートを使用した床材で、耐水性に優れており、価格も安価なのが特徴です。
洗面所用の床材として、現在もっとも一般的なのがこのクッションフロアでしょう。価格も安いため、傷みが気になってきたらすぐ張り替えられるメリットもあります。
床をクッションフロアに変える費用は、1㎡あたり2,000円~4,500円が相場で、一般的な2.5帖の洗面所の施工費用は合計約13,000円~23,000円が目安となります。
コルク
コルクアはカシの木の皮を加工して作られた床材で、クッション性に優れており、樹脂製のように表面がヒヤッとしないのが特徴です。
滑りにくい素材でもあるので、防寒性・防滑性が重要なバリアフリーを目的とした床リフォームで用いられる事が多いでしょう。
床をコルクに変える費用は、1㎡あたり6,000円~9,000円が相場で、一般的な2.5帖の洗面所の施工費用は合計約25,000円~37,000円が目安となります。
フロアタイル
フロアタイルは塩化ビニール製の板を使用した床材で、耐水性・耐久性・高級感ともにバランスがよく、価格もこなれている床材です。
表面のデザインも非常に豊富で、木製フローリングやコルクと見紛うほどの再現度のものもあります。
床をフロアタイルに変える費用は、1㎡あたり6,000円~12,000円が相場で、一般的な2.5帖の洗面所の施工費用は合計約25,000円~50,000円が目安となります。
フローリング
フローリングは主に木材を使用した床材で、もっともナチュラルな印象で高級感があります。
木の肌触りや香りも楽しめるかわりに、他の床材に比べて比較的水に弱く、傷もつきやすい素材です。
床をフローリングに変える費用は、1㎡あたり8,000円~11,000円が相場で、一般的な2.5帖の洗面所の施工費用は合計約33,000円~45,000円が目安となります。
既存の床材を張替える際に下地工事も行いますが、その下地の劣化状況によって追加で補修工事が必要になる場合があります。補修工事が大掛かりになる場合には追加で5万円ほどはかかるため、10万円前後の費用になる可能性があります。
洗面所の床材張替えの費用を安く抑える方法
洗面所の床材の張替えはできるだけ費用を抑えたい…という方に向け、ポイントを3つ解説します。
価格の安い床材を選ぶ
上記で解説した通り、洗面所の床材張替え費用は床材によって大きく異なります。最も安く済ませたいなら、クッションフロアを選びましょう。
また同じクッションフロアでも、デザインや機能性によっても価格差があります。
張替えではなく重ね張りをする
「張替え」ではなく、「重ね張り」する方法もあります。重ね張りは元の床を剥がさずにそのまま重ねるため、費用を抑えられます。
ただし床の高さが上がる、下地の状態が確認できないなどの点には注意してください。
相見積もりをとる
依頼しても良さそうな業者が何社かに絞れたら、複数の業者へ見積もりを取って価格を比較しましょう。
リフォーム工事は定価が無いため、同じ洗面所の床張替え工事でも、業者によって費用が変わることは珍しくありません。
洗面所の床材張替えをするときの注意点
ここでは、洗面所の床材を張替えるときの注意点について紹介します。
床材は耐水性を最優先する
洗面所の床材を選ぶ際、最も重要なのは耐水性です。洗面所は日常的に水が使われる場所であり、床材が水に弱いと水分による膨張やカビの発生、さらには構造的な損傷を引き起こす可能性があります。よって防水性能が高く、湿気に強い素材を選ぶことが重要です。
例えばビニール系のフローリングやタイルは水に強く、長期間にわたって洗面所の床としての機能を維持するのに適しています。床材を選ぶ際にはその耐水性能を確認し、洗面所の使用状況に合ったものを選ぶことが重要です。
部分的な張替えはつなぎ目に注意する
床材の部分的な張替えを行う場合、新旧の床材のつなぎ目に特に注意が必要です。つなぎ目が不適切に処理されると水が浸入しやすくなり、床材の剥がれや腐食の原因となります。
また、つなぎ目が目立つと見た目にも美しくありません。部分的な張替えを行う際には、新しい床材が既存の床材と完全にフラットになるように施工し、防水性を確保するために適切なシーリング材を使用することが重要です。
まとめ
本記事では洗面所の床材を張替えるタイミングや費用、注意点などを解説してきました。洗面所の床は日々水に触れるところなので耐水性がもっとも重要です。床材を新しくする際には耐水性の優れたものを選ぶようにしましょう。
また、洗面所の床材の張替え工事は専門的な知識と経験が必要なので自分でDIYしないことをおすすめします。リフォーム一括見積もりサイト「ヌリカエ 」では、優良な会社の中から条件に合った会社を複数ご紹介しています。洗面所リフォームの業者選びで悩んだら、ぜひ「ヌリカエ 」をご活用ください。