外壁塗装コスパ最強の塗料は?ライフプランに合わせた塗料の選び方と助成金について

  • 【更新日】2022-10-14
外壁塗装コスパ最強の塗料は?ライフプランに合わせた塗料の選び方と助成金について

外壁塗装はリフォームの中でも高額になります。そこで施工単価に対して耐用年数で価格を算出する、外壁塗装のメンテナンスは頻度を抑えることも重要になります。

本記事では外壁塗装のコスパを抑える方法や、コスパの良い塗料、助成金の支給について解説します。

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コスパの良い外壁塗装を行うには塗料選びが重要

足場などの規模に応じて単純比例する項目を除き、外壁塗装では使用する塗料の種類に応じて大きく金額が変わります。

以下からはなぜ外壁塗装では塗料の種類に応じて金額が変動するのか、そして外壁塗装で用いられる塗料の種類について解説していきます。

外壁塗装は塗料に応じて値段が変わる

外壁塗装は基本的に10〜15年に一度を目安に行います。この年数が変わる理由は塗料の耐用年数が関係しています。

塗料は経年劣化し、耐久性も落ちるため、塗り替えが必要になります。自然災害など、何かしらのトラブルや理由で急激に劣化が進んでしまった場合を除き、塗料の耐用年数が高ければ高いほど、塗装の頻度が少なくなります

規模にもよりますが、外壁塗装は一回あたりおよそ100万程度の金額がかかる、決して安くはない工事です。

そのため、30年後など、現在住んでいる家に今後も長く住む予定の方は、耐用年数の高い塗料を選ぶことで塗装の頻度が減り、費用を大きく抑えられるため、結果的にコスパが良くなります

例えば向こう30年は現在の家に住むことを想定している方は、10年の耐用年数を持つ塗料であれば3回塗り替えを行う必要があります。対して耐用年数が15年の塗料を塗った場合は2回に節約することができます。

なお、外壁の種類や状態から、使用される塗料は大きく変わります。また塗料に応じて、それぞれ大きく値段が変わります

そのため、コスパの良い外壁塗装を行いたい場合、あらかじめ塗料の種類や特徴を把握しておくことが大切です。以下では様々な塗料の特徴についてご紹介します。

シリコン塗料

まずは何をおいてもおさえておきたいのはこのランクです。

シリコン塗料とは、主成分がシリコン樹脂で出来ている塗料のことを指します。機能性と値段のバランスが良く、屋根の塗装にも採用されるなど、汎用性の高い塗料です。

耐用年数も長いことからメンテナンスの頻度を抑えられるメリットがあります。

価格(平米単価)2,000~3,000円/㎡
シリコン塗料の耐用年数と価格
耐用年数 10~15年

フッ素塗料

フッ素塗料とは、主成分がフッ素樹脂で出来ている塗料のことを指します。

耐熱性や耐寒性に優れているため、気候条件が厳しい地域にお住いの方でも安心して使用できるのが特徴です。

また耐用年数は15~20年程度と、耐用年数にも優れています。塗料選びでメンテナンスの頻度を重視に考えられている方におすすめですが、その性能の高さから、価格は高くなることに注意が必要です。

価格(平米単価)3,500~5,000円/㎡
フッ素塗料の耐用年数と価格
耐用年数 15~20年

アクリル塗料

主成分がアクリル樹脂で出来ている塗料です。

軽いので重ね塗りがしやすく、発色や光沢が良いことも特徴です。

価格はかなり安いものの、耐用年数は5~8年と短めになっています。
そのため、塗り替えリフォームで用いられることはほとんどありません。

価格(平米単価)1,000~1,800円/㎡
アクリル塗料の耐用年数と価格
耐用年数 5~8年

ウレタン塗料

ウレタン塗料とは、主成分がウレタン樹脂で出来ている塗料のことを指します。非常に柔らかい素材のため、塗装対象との密着性に長けているのが特徴です。

細かい部分や曲面にも柔軟に対応できるため、ゴルフボールなどの小型で複雑な形状のアイテムにも使用されている塗料です。

アルミ・鉄・モルタル・コンクリートなどの外壁と相性が良く、木材が使われている外壁にも使用できます。 耐用年数は8年から10年程度とされており、硬度や強度も十分です。

しかし、ウレタン塗料には光沢感のあるものが多いので、理想のイメージと合わないという方は使用を避けた方が良いでしょう。

価格(平米単価)1,700~2,500円/㎡
ウレタン塗料の耐用年数と価格
耐用年数 8~10年

無機塗料

無機塗料とはガラスやレンガなど、無機物を主成分としている塗料のことです。紫外線の影響を受けにくく、劣化しにくいため、外壁が汚れにくくなるのが特徴です。

ただし一方で、塗料が硬いことからひび割れが発生しやすいという特徴も持っています。

価格(平米単価)3,500~5,500円以上/㎡
無機塗料の耐用年数と価格
耐用年数 20年以上

光媒体塗料

酸化チタンの性質を利用した塗料が光媒体塗料です。太陽光などが当たると化学反応が促進され、付着した汚れを雨で洗い流すことができる「セルフクリーニング機能」を持っています。

その特徴から、外観の美しさをより長く、綺麗に維持してくれます

価格(平米単価)3,800~5,500円/㎡
光触媒塗料の耐用年数と価格
耐用年数 15~20年

ラジカル塗料

ラジカル(制御型)塗料は2012年以降から使用されだした、新しいジャンルの塗料です。

塗膜の劣化や変色を防止する「高耐候酸化チタン」や「光安定剤」が配合されており、チョーキング現象(※)を抑制してくれます。

耐久性にも優れているため、コストパフォーマンスが高いです。

ただしラジカル塗料は比較的新しい塗料となっているため、国内の施工実績が少ないという点に関してはデメリット

になります。

※チョーキング現象:塗装の表面に塗料が粉状になって現れる現象のこと。

価格(平米単価)2,400~4,000円/㎡
ラジカル塗料の耐用年数と価格
耐用年数 14~16年

塗料の種類やグレードを比較

塗料を耐用年数の短い順に挙げると以下のようになります。

塗料の価格と、外壁塗装に用いた場合の耐用年数の比較
塗料の種類 価格(㎡単価) 耐用年数
アクリル塗料 1,000~1,800円/㎡ 5~8年
ウレタン塗料 1,700~2,500円/㎡ 8~10年
シリコン塗料 2,000~3,000円/㎡ 10~15年
ラジカル塗料 2,400~4,000円/㎡ 14~16年
フッ素塗料 3,500~5,000円/㎡ 15~20年
光媒体塗料 3,800~5,500円/㎡ 15~20年
無機塗料 3,500~5,500円以上/㎡ 20年以上

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外壁塗装の助成金でよりコスパの高い塗装を行う

市区町村、地域の自治体によっては「住宅リフォーム助成事業」「住宅省エネルギー改修工事等補助事業」「中古建物リフォーム費補助事業」など、外壁塗装工事に対して10万円から30万円ほどの助成金が支給されることもあります。

自己資金の支出を減らすことができるため、よりコスパの良い外壁塗装を行うことができるようになります。

ただし地域によっては塗料に制限がかけられていることなど、適用条件も変わってくるため、事前に確認しておく必要があります。

▼「各都道府県・市区町村にある助成金制度」についてもっと詳しく知りたい方はコチラ

外壁塗装の助成金申請の流れ

なお、助成金制度は基本的に以下の流れで受け取ることができます。

  1. 助成金の申請書をうけとる
  2. 塗装業者に見積書をもらう
  3. 自治体へ必要書類を提出する
  4. 自治体による審査のち、助成金支給が決定
  5. 自治体に実績報告書と請求書を提出
  6. 自治体から指定口座へ振り込み

 

助成金を受け取るための申請は決して複雑ではありませんが、各市区町村、申請には募集期間や締め切りがあります。

なお、多くの市区町村は年度初めの4月から募集を開始します。中には、年2回に分けて募集する市区町村もあるため、年度初めの募集が終わっていても利用できるケースもあります。

外壁塗装を行う前に助成金の募集期間についてもチェックしておきましょう。

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コスパの高い塗装を行うために、その他必要なこと

コスパの高い外壁塗装を行うためには、塗料や助成金だけではありません。

「業者選び」や「工事費用のカットや値段交渉」、「依頼時期」などによって、よりコスパの高い外壁塗装が実現します。以下からはそれぞれについて詳しく解説します。

業者選びも重要

クオリティを保ちつつ、より安く抑えたコスパの高い塗装を行うために、業者選びも重要です。

業者によっては紹介や事前相談のみを行い、工事自体は提携している下請け会社や孫請け会社などに依頼するケースもあるからです。

この場合、中間マージンである、紹介料が発生するため、結果的に通常の見積もりも高くなってしまいます。そのため、地域密着型などの、直接依頼から工事までを行う業者に依頼するのがおすすめです。

工事費用をカットする、値段交渉を行う

業者に値段交渉を行い、工事費用を安くしてもらうのも値段を抑えるポイントです。

ただし、行き過ぎた値段交渉は控えましょう。あまりにも安すぎる金額の場合、業者によっては塗料を薄めて使う、下地処理を省くなど、雑な工事が行われることもあります

このような場合、結果的に補修費用などがかかってくるため、コスパも悪くなってしまいます。

なお、必要ではない工事をカットするのも手です。外壁と同様に、屋根部分においても塗装の塗り替えは必要になります。

外壁と屋根、それぞれ別で工事を依頼する場合は足場費用を2回分支払うことになりますが、一緒に行えば、足場費用を1回分に抑えられます。

ただし工事はカットしすぎないようにしましょう。必要な工事を省いてしまうことで、仕上がりが悪くなり、結果的にコスパが悪くなってしまう事態につながりかねません。

値引き交渉について知りたい方は下記の記事もご覧ください。

時期によってはコストダウンが可能

値段交渉に関連して、閑散期に依頼を行うことで、工事費を安くしてもらえる場合があります。特に雨が降ることの多い6月から8月の時期は施工を依頼する人が減るため、施工費を安くしてもらいやすいです。

ただし雨が降ると施工ができず、工事が長引いてしまうというデメリットもあるため、スケジュール感などを事前に把握しておきましょう。

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外壁塗装はコスパよりもライフプランに合わせて納得のいく塗装業者を選ぼう!

外壁塗装はリフォームの中でも高額になるためコスパを重視しがちです。

ただし値段を重視しすぎると、塗料のグレードが落ちたり、施工不良などが原因して、補修費用がかかり、結果的にコスパの悪い工事になりかねません。耐久性や塗料の特徴を理解し、しっかりと業者に相談を行った上で工事を依頼しましょう。

なお、「ヌリカエ」では外壁塗装の見積もりシミュレーションを無料で利用可能なほか、見積もりの内訳説明や注意点を確認できます。外壁塗装の相場観を養い、よりコスパの良い外壁塗装を実現させるためにも利用することをおすすめします。

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