本記事は、外壁塗装を安くする方法を解説しています。
誰にでも使えるテクニックだけでも、80万円以上安くできる知恵が詰まっていますので、質を落とさず少しでも安く外壁塗装をしたい方のお役に立つ内容になっていると、自信をもってお届けしています。
②外壁と屋根を同時に塗装する
③市町村のリフォーム助成金を申請する
④塗料のグレードを下げる
⑤現金一括で支払う
⑥住宅ローン減税を利用する
⑦相見積もりをとる
⑧不要な作業を断る
⑨夏や冬に塗装する
⑩値引き交渉する
⑪風災が原因の場合、火災保険で直す
監修者:外装劣化診断士 小林 成光
600件以上の現地調査を実施する過程で得た専門性を生かし、日本発のネット見積もりシステムでビジネスモデル特許を取得。ヌリカエにて、外装工事の専門家として、顧客・加盟企業のサポート・コラムの監修に従事。
▼略歴・プロフィール |
- 1 外壁塗装の費用相場
- 2 【総額80万】外壁塗装費用を安くする方法11選
- 3 ①【30~40万円OFF】ハウスメーカーではなく地元業者に依頼する
- 4 ②【15~20万円OFF】外壁と屋根を同時に塗装する
- 5 ③【10~20万円OFF】市町村のリフォーム助成金を申請する
- 6 ④【15万円OFF】塗料のグレードを下げる
- 7 ⑤【10~15万円OFF】現金一括で支払う
- 8 ⑥【10万円OFF】住宅ローン減税を利用する
- 9 ⑦【3~10万円OFF】相見積もりをとる
- 10 ⑧【5万円OFF】不要な作業を断る
- 11 ⑨【5万円OFF】夏や冬に塗装する
- 12 ⑩【3~5万円OFF】値引き交渉する
- 13 ⑪【認定額次第】風災が原因の場合、火災保険で直す
- 14 安くて丁寧な塗装業者を見つけるには?
外壁塗装の費用相場
まず費用が安いのか高いのか判断するためにも、外壁塗装の費用相場を把握しておくことが大切です。
一般的な30坪住宅で塗装をした場合、80万円~120万円が相場目安になります。
以下相場を参考に、今お持ちの見積もり金額が高いのか安いのか判断してみてください。
坪数×塗料の費用相場
坪数と塗料に応じた、外壁塗装費用相場(総工事費用)です。
もっとも一般的な塗料だとシリコンですので、塗料名がわからない場合はシリコンの箇所をご参照ください。
建坪/塗料 | ウレタン塗料 (8~10年) |
シリコン塗料 (12~15年) |
ラジカル塗料 (13~16年) |
フッ素塗料 (15~20年) |
---|---|---|---|---|
20坪 | 44万 | 48万 | 53万 | 70万 |
30坪 | 75万 | 80万 | 82万 | 111万 |
40坪 | 85万 | 90万 | 92万 | 124万 |
50坪 | 86万 | 94万 | 96万 | 136万 |
60坪 | 127万 | 138万 | 151万 | 201万 |
70坪 | 142万 | 154万 | 168万 | 224万 |
※詳細な条件によって実際の金額が変わりますので、あくまで相場として参考にご覧ください
外壁塗装の費用相場についてもっと詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
工事単価の費用相場
以下の表は工事内訳の費用相場です。
外壁塗装の見積もりに登場する項目と単価の相場になります。
内訳(工程名) | 単価相場 |
---|---|
仮設足場工事 | 700円~1000円/㎡ |
飛散防止用メッシュ養生 | 100~200円/㎡ |
高圧洗浄 | 150~300円/㎡ |
下塗り(外壁塗装) | 600円~1,000円/㎡ |
中・上塗り(外壁塗装) | 800円~4,000円/㎡ |
コーキング処理 | 500円~1,000円/㎡ |
付帯塗装 | 500円~1,500円/㎡ |
下地補修 | 500円~1,000円/㎡ |
諸経費 | 10~20% |
表の青文字箇所をクリックすると詳細な記事に遷移します。
工事内訳についてもっと詳しく知りたい方はぜひクリックしてみてください。
【総額80万】外壁塗装費用を安くする方法11選
外壁塗装にかかる費用を安くできるテクニックを、節約できる金額が大きい順に11個ご紹介します。
安くできる金額 | 方法 |
---|---|
30~40万円 | ハウスメーカーではなく地元業者に依頼する |
15~20万円 | 外壁と屋根を同時に塗装する |
10~20万円 | 市町村のリフォーム助成金を申請する |
15万円 | 塗料のグレードを下げる |
10~15万円 | 現金一括で支払う |
10万円 | 住宅ローン減税を利用する |
3~10万円 | 相見積もりをとる |
5万円 | 不要な作業を断る |
5万円 | 夏や冬に塗装する |
3~5万円 | 値引き交渉する |
認定額次第 | 風災が原因の場合、火災保険で直す |
①【30~40万円OFF】ハウスメーカーではなく地元業者に依頼する
外壁塗装の依頼先を、新築時のハウスメーカーから地元の塗装業者に切り替えることで、費用を30~40万円安くすることができます。
ハウスメーカーに依頼しても、塗装作業には下請け・孫請けの業者がやってきます。
ですので、はじめから地元の塗装専門業者に発注することで、ハウスメーカーの取り分である中間マージンや販管費を削減することができます。
外壁塗装の費用は、一般に地元業者に依頼するよりも、ハウスメーカーに頼んだほうが3~4割高いと言われています。
仮にハウスメーカーに依頼すると130万円~140万円の塗装工事について、地元業者に依頼すると100万円ほどになります。
節約できる金額は約30~40万円と試算できます。
②【15~20万円OFF】外壁と屋根を同時に塗装する
外壁塗装と同時に、屋根塗装も行えば、長い目で見て15~20万円の節約になります。
理由は工事のたびにかかる、約15~20万円の「足場代」です。
外壁と屋根を同じ工事で終わらせることで、この足場代の発生を1回分で済ませることができます。
外壁も屋根も、いつかは塗装が必要になるのは変わらないので、費用の面からみると同時に施工するのがオススメです。
「塗装の足場費用」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「外壁塗装の足場費用はいくら?足場の設置理由と悪徳業者の見分け方も紹介」
③【10~20万円OFF】市町村のリフォーム助成金を申請する
全国の市町村のなかには、住民が持ち家のリフォームを行う場合に、費用の一部を補助・助成する制度を設けているところがあります。
外壁塗装を対象とした制度も数多くあるので、住んでいる自治体にそういった助成制度があるか一度確認することをオススメします。
なおほとんどの制度では、工事金額や施工業者、申請のタイミング、納税状況などに条件があるので、ご注意ください。
各都道府県のうち制度がある市区町村や、申請の流れ・コツなどについては、以下の記事で解説しています。
>>「外壁塗装で補助金・助成金は受け取れる?市区町村別の情報まとめ」
④【15万円OFF】塗料のグレードを下げる
塗料にフッ素塗料や無機塗料などの高級品を指定されている場合は、一般的なシリコン系塗料にグレードダウンすることで費用を安くすることができます。
押さえられる費用は、平均的な戸建ての外壁塗装で約15万円ほどです。
逆に、シリコン系塗料がすでに指定されている場合、さらにランクを落としても、あまり費用の節約にならならいのに対し、塗膜の耐用年数はグッと下がってしまうので、あまりオススメできません。
「塗料のグレードと施工価格」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「塗料知識を全公開!種類・特徴・価格・耐用年数・選び方」
⑤【10~15万円OFF】現金一括で支払う
リフォームローンの金利手数料は、一般的に3~5%です。
そこで、あなたが業者に現金での支払いを約束することで、金利手数料分(10~15万円)は値引きが可能でしょう。
業者にとっても融資先からの入金を待つより早く現金が受け取れ、キャッシュフローが良くなるというメリットがあります。
⑥【10万円OFF】住宅ローン減税を利用する
リフォームローンを使って外壁塗装をしようとしている場合、ローンの残額に応じた税控除を受けることで、実質的に10万円前後費用を安くすることができます。
該当の優遇制度は、正確には「住宅借入金等特別控除」といい、ローンが残っている間『残額の1%×最大10年間』、所得税から控除を受けられます。
本制度で税控除を受けられる額を計算した結果、通算控除額は120万円の外壁塗装で約10万円でした。
「外壁塗装のローン減税制度」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「外壁塗装した場合も減税が受けられる!条件と方法を解説」
⑦【3~10万円OFF】相見積もりをとる
複数の業者から見積もりを取り寄せる「相見積もり」をすることで、外壁塗装の場合で約3~10万円の費用削減が期待できます。
相見積もりをとることにより、業者間で価格競争が起こり、各社の提示価格が全体的に下がります。
相見積もりで削減できる額は、工事の5%~10%ほどと言われているので、これを平均的な戸建ての塗装費用に当てはめると「3~10万円」の節約となります。
なお、相見積もりをとる際には、「3社以上からとること」「工事の条件(塗装箇所や使用塗料)を揃えること」が重要です。
⑧【5万円OFF】不要な作業を断る
外壁塗装と一緒に、雨樋などの付帯部分の塗装も見積もりに組み込まれていることがあります。
美観が気にならない場合は、これを断ることで塗装費用を抑えることが出来ます。
例えば、雨樋の塗装費用は「930~1,030円/m」が相場です。
雨樋が50mの場合、塗装をなくせば約5万円の節約となる計算です。
「雨樋塗装の必要性」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「雨どい塗装はしなくていい?雨どいのベストな取り扱い方法を解説します!」
⑨【5万円OFF】夏や冬に塗装する
春や秋は塗装作業に適しているため、業者に依頼が集中します。
そこで、比較的暇な夏や冬を指定して塗装を依頼するかわりに、価格交渉に応じてもらうという知恵もあります。
安くできる金額は、うまくいっても価格の1割(7~9万円)、ほとんどの場合は5万円前後となるでしょう。
「塗装に適した時期・季節」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「外壁塗装すべき時期は前回の塗装から10年後!適した季節と安くなる時期を解説」
⑩【3~5万円OFF】値引き交渉する
見積りが出たあと、契約したい業者が定まったら、もうひと声値引きができないか交渉するのも手です。
工事総額にもよりますが、全体の5~10%に欠けるぐらい、金額にして3~5万円の値引きなら応じてくれることも多いようです。
ただし、相見積もりをとったうえでさらに価格交渉をするのはNGです。
業者の心象を悪くしたり、仕上がりに影響がでかねないレベルのコストカットを招くことにもなるので、控えたほうが無難です。
「外壁塗装費用の相場」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「外壁塗装の費用相場は?費用の計算方法と安くする方法についても解説」
⑪【認定額次第】風災が原因の場合、火災保険で直す
風災などによる損傷が原因で外壁塗装が必要になった場合、費用を火災保険の保険金で最大で全額まかなうことができます。
ただし、異常が経年劣化による場合は対象外ですので、お気をつけください。
「外壁塗装時の火災保険の使い方」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「外壁塗装に火災保険を適用するための条件は3つ!無料で施工するために知るべきこと」
安くて丁寧な塗装業者を見つけるには?
優良業者の出す、外壁塗装の正確な金額を知るためには、「現地調査」を受ける必要があります。
そのとき重要なことが、複数社から見積もりを取得して「比較をする」ことです!
・「適正価格かどうか?」
・「工事内容は適切か?」
・「要望を聞いて提案してくれているか?」
などが判断でき、失敗しない外壁塗装工事ができるのです。
工事案は、それぞれの業者で異なってきます。1社のみの見積もりでは、その工事案が自宅に最も適切なものなのか、判断ができません。
複数の業者に見積もりを取ることによって、もっとも自分の希望に沿った外壁塗装工事はどれなのか、選ぶことができます。
そんな方は、カンタンに無料で比較見積もりが可能なヌリカエのサービスがありますので、ぜひご利用ください。
厳しい審査基準を満たした自社施工管理の塗装専門店から一括で複数の見積りを取ることができるので安心です。