屋根棟の修理費用はいくら?見積もり取得前に知っておきたい5つのこと

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屋根の棟(むね)とは、屋根面が交差して山型の稜線になった部分のことをいいます。
一般的には、屋根の最も高い頂部で水平になった中心部(大棟といいます)が知られていますが、棟には他にも寄棟屋根の大棟から隅に向かって下がっている隅棟などがあります。

棟は、屋根同士の交差部となるので、雨仕舞にかかわる非常に重要な部分です。
瓦葺き屋根の場合、棟は棟瓦で葺かれていますが、化粧スレートや金属屋根の場合は、金属製の棟包みと呼ばれるものが取り付けられています。

よくある棟の劣化事象としては、棟包みを固定している釘の浮きや、瓦屋根の場合は漆喰の崩れ、棟瓦のずれなどです。
強風で知らないうちに棟包みが飛ばされていたという様なケースもあるので、注意が必要です。

そこで今回は、棟の劣化に不安をお持ちの方に対して、棟の修理方法や修理費用の相場についてご紹介したいと思います。
これを読むことでより多くの方が、悪質な業者に騙されることなく、適切な屋根のメンテナンスを行える様になって欲しいと思います。

「まずは屋根塗装の相場全般の基礎知識についてを知りたい」という方は下記記事がオススメです。
> 屋根塗装の相場はいくら?適正相場とメンテンナンスすべき時期を解説!

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「屋根棟の修理費用」が検索される理由とは?屋根修理の相場はわかりにくい 

棟は住宅の中でも最も高い位置にあるため、修理には常に危険が伴います。
状況によっては、作業に足場が必要になるケースもあります。 
中には、足場の架設費用が棟の修理費用よりも何倍も高くなってしまうケースさえもあります。

また、棟の補修方法は様々です。
修理内容が1軒ごとに異なるため、お隣の家の修理は5万円でもあなたの家は10万円以上かかるなどということも決してめずらしくありません。
屋根修理には定価は存在しません。

さらに部分的な修理ですむと思っていたのに、屋根業者に現地を見てもらったら、全体的な改修を奨められてしまうこともあります。
部分的な修理では根本的な解決にならないため、短期間に何度も修理を繰り返すよりも、大がかりな工事を行って根本的に直してしまった方が結果的に安上がりというケースも確かにあります。
しかし一般の方には、業者のいうことが本当に正しいのかどうかわかりませんよね。

一方では、火災保険を悪用した少額の屋根修理をきっかけにあなたの家に入り込み、法外な金額で必要のない工事の契約を迫る悪質な業者も存在します。

これらの理由から、「屋根棟の修理費用」をインターネットで検索する人が多いと思われます。
修理費用の相場を知ることはあなたが屋根を修理するために欠かすことができない情報ですが、大事なことはそれだけではありません。

そこで次の章からは、「屋根棟の修理費用」について多方面から掘り下げてみたいと思います。

「屋根棟の修理費用」相場がばらつく理由。価格に差が出る3つの要素とは?

屋根棟の修理費用は、価格を決める要素の違いによって見積もり金額が異なります。
修理費用を決める要素にはどんなものがあるのでしょうか。

➀足場の必要性の有無
足場代が棟の修理費用よりも高くなることが・・・

屋根工事は高所作業なので、職人の安全性確保のために原則として足場が必要です。
しかし緩い勾配の屋根で、棟包みの交換や漆喰の部分的な補修程度の作業であれば、足場を省略することがあります。(ただし、万一転落事故などがあると大変なので、あまりお奨めできません)

足場を掛ける必要がある場合には、足場代だけで10万円以上かかってしまいます。
場合によっては棟の修理費用よりも足場代の方が高額になってしまうので、部分的な修理だけでなく全面的な屋根リフォームも検討しましょう。
また屋根修理は、外壁塗装と同時に行うと効果的です。
外壁塗装を行う際には、屋根の点検と補修を必ず同時に行う様にしましょう。

➁屋根材や工法の種類
安心のために値段が高くても最新の工法で修理する!

屋根棟の修理には、以下の費用がかかります。
屋根棟の修理費用=材料代+職人の人件費

・化粧スレート又は金属屋根の場合
材料代は、既存の屋根の種類によって異なります。
化粧スレートや金属屋根の場合は、棟板金と呼ばれる金属製の棟包みで頂部を覆います。
棟包みは従来トタン製で、芯になる木材の下地に鉄製の釘で固定していましたが、木材は腐りやすく、トタンは錆びやすいため、不具合が生じやすい部位でした。
近年では腐りにくい樹脂製の下地に、ステンレスビスを使用して固定する様になってきています。
また棟包みには、ガルバリウム鋼板を使用することが増えています。
これらの材料を用いることで、棟板金の飛散やそれに伴う雨漏りのリスクは大幅に低減できます。
従来の方法よりも材料代がかかりますが、その差は僅かです。

・瓦屋根の場合
瓦屋根の場合の棟修理は、漆喰の塗り替えか棟瓦の積み直しを行います。
漆喰の塗り替えであれば費用は安く済みますが、棟瓦を積み直す場合には職人の人件費が高くつきます。

また積み直しを行う場合には、従来型の葺き土だけを用いた工法だと、地震の際に大きな被害を受ける可能性があるため、最新のガイドラインに基づき、専用の棟金具や銅線を用いてしっかりと緊結することをお奨めします。
尚、従来の工法と比較して、当然工事費は割高になります。
工事費は、のし瓦の段数によっても異なります。

このように既存の屋根材の種類や使用する材料、採用する工法によって工事費用が異なるので、事前に工事内容の確認が必要です。

➂屋根の形状の違い
 同じ屋根面積でも、屋根形状によって棟の長さが2倍以上になることもある!

屋根が切妻屋根(三角形の最もシンプルな屋根形状)であれば、大棟しかないので、棟の長さが少なくて済みますが、寄棟屋根や入母屋屋根の場合には隅棟や下り棟(降り棟)などがあるので、棟の長さが2倍以上になることもあります。
屋根形状の違いで、屋根棟の修理費用は大きく異なります。

➃工事を依頼する業者の経費
 業者によって見積書の諸経費は大きく違う!

業者の見積書には、諸経費が一式で計上されています。
諸経費とは、社員の給与や交通費、駐車場代、電話代など、直接の工事費以外にかかる経費のことで、工事費の合計の5~10%程度が一般的です。
この比率は、会社規模が大きくなるほど高くなる傾向があります。

さらに大手リフォーム会社やハウスメーカーに工事を依頼すると、自社で工事を行わずに屋根工事の専門会社に作業を丸投げするので、見積書には専門会社の見積価格に中間マージンが上乗せされたものが提出されます。
この分の金額がコストアップになります。

屋根棟修理費用を計算する方法とは?

この章では、屋根棟修理費用の計算方法を解説したいと思います。
屋根の修理をお考えであれば、目安になる計算方法を知っておくと何かと便利ですよね。
屋根の棟修理に限らず、他の部位の修理費用の計算にも共通するものなので、しっかりと覚えておく様にしましょう。

屋根棟修理費用=屋根棟修理単価(1mあたりの修理費)×数量(m数) で計算します。

屋根修理の見積書に記載されている項目は次の5つです。
・項目  工事名、仕様、使用する商品とそのメーカー名などです。
・単位  長さ、面積、枚数など工事範囲の単位です。
・数量  実際に修理を行う範囲の数量です。
・単価  1mあたり、1㎡あたり、1枚あたりなどの価格です。
・金額  単価×数量で計算した工事範囲の修理費用です。

屋根修理に必要な項目は以下の3つです。
➀足場代
 足場の料金は、「足場の掛け面積(㎡数)」×「足場の単価(1㎡あたりの価格)」で計算します。
 足場の㎡単価の相場は700円~800円/㎡です。

➁養生シート代
 飛散防止用の養生シートを足場に設置します。
 数量は足場の掛け面積と同じです。
 養生シートの㎡単価の相場は200円/㎡前後になります。

➂棟修理費
 化粧スレート屋根または金属屋根の場合と、瓦屋根の場合で異なります。
 また、棟包みの種類や、修理方法、工法などによって単価が変わります。

・化粧スレートまたは金属屋根の場合
 棟板金(棟包み)の交換を行います。
 屋根全体を葺き替える場合には、棟板金交換の単価は2,000円~3,000円/mが相場ですが、棟板金の交換のみを行う場合や部分的に交換する場合は、5,000円/m前後になります。

・瓦屋根の場合
 瓦屋根の棟修理方法には、棟瓦を積み直す方法と、棟漆喰を補修する方法があります。
 現在瓦職人が少なくなってしまったためか、瓦屋根の棟の修理費用は業者により大きな価格差がある様です。
 ここでは、一般財団法人経済調査会発行の「積算資料ポケット版リフォーム編」をもとに、修理費をご紹介します。

棟の取り直し(棟瓦の積み直し)の単価は、のし瓦3、4段程度の場合、1mから5mまで1式38,000円、1m増えるごとに8,000円/m加算します。(漆喰別途)
 尚、棟の取り直しは既存の瓦を再利用するので、手間賃(職人の人件費)のみの料金です。

棟漆喰直し(片面)は、1~5mまで1式27,000円、1m増えるごとに3,000円/m加算します。
 漆喰塗り直し費用は材料代と工賃を含んだ金額ですが、片面のみの単価なので、両面を塗り直す場合には費用は2倍になります。

「屋根棟修理費用」の具体的な計算例

前の章の「屋根棟修理費用」の計算方法は理解していただけましたでしょうか。ちょっとわかりにくいと思いますので、実際に棟の修理費用を計算してみましょう。

対象となる建物は、延床面積30坪(約100㎡)の木造2階建住宅です。
屋根形状は切妻屋根(三角形の屋根)で、棟の長さが12mあります。

まず足場の計算が必要ですが、足場の計算は他の記事でも解説しているので、今回は省略します。

➀化粧スレートまたは金属屋根の場合
 項目:棟板金(棟包み)交換
 金額:棟修理単価(1mあたりの修理費)×数量(m数)
    =5,000円/m×12m=60,000円  になります。

➁瓦屋根の場合
・漆喰塗り直しで修理する場合
 項目:漆喰塗り直し(両面)
 金額:1~5mまで 1式 27,000円×2(両面分)=54,000円
    5~12mまで
    漆喰塗り直し単価(1mあたりの修理費)×数量(m数)×2(両面分)
    =3,000円/m×7m×2=42,000円
    計 96,000円が漆喰塗り直し費用になります。

・棟の取り直し(棟瓦の積み直し)で修理する場合
 項目:棟の取り直し
 金額:1~5mまで 1式 38,000円
    5~12mまで
    棟の取り直し単価(1mあたりの修理費)×数量(m数)
    =8,000円×7m=56,000円
    さらに漆喰の塗り直しが必要なので、先に求めた96,000円を加算します。
    計 190,000円が棟の取り直し費用になります。

屋根棟修理費用を正確に知りたいなら、複数の屋根専門業者に相談を!

「屋根棟修理費用」の計算方法についてご説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。
最初にお断りした通り本記事の計算はあくまでも概算で、皆さんに相場の目安を知っていただくことを目的としています。
屋根修理の費用で失敗してしまう原因には、費用相場を知らないということのほかに、1社のみにしか見積もりを依頼しないで、業者の比較をしないことにあります。

屋根工事業者それぞれに、得意分野も違えば仕入先や経験、知識、技術も違います。また、見積もり書を作成する時の単価の設定や、数量の計測のしかた、諸経費など、業者により異なります。1社のみから見積を取っただけでは、適正な価格や数量になっているかどうかはわかりません。

無駄なお金をかけないためには、費用相場を知るだけでなく、複数の業者の中から信頼できる業者を探すことが大切です。

まとめ

屋根を修理する場合、インターネットなどで費用相場を調べようとしても、業者により価格差があってどれが正しいのかわからないものです。特に瓦屋根の修理費用は、バラツキが大きい様です。

一方、全国組織の瓦工事組合が屋根瓦補修工事標準価格表を一般公開しています。
組合に加盟していない業者もいるので、全ての業者に該当するわけではありませんが、こうした情報は相場を知る上でとても参考になります。あまりにも価格がかけ離れた業者には、注意が必要でしょう。

また、屋根修理の見積は、単価だけ調べても適正なのかどうかわかりません。
費用の計算方法を良く理解しておく必要があります。

今回は、皆さんに実際に屋根棟の修理費用を計算してもらいました。
今後、屋根の修理を行う際に、この記事を役立てていただければ幸いです。

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