ALC外壁とは?メリット・デメリット、注意点まで詳しく解説!

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ALC外壁を検討しているけど、特徴がわからないから不安に感じませんか?

実は、ALC外壁は「軽い」「耐久性がある」といったメリットがありますが、「水に弱い」というデメリットもあります。

この記事ではALC外壁のメリット・デメリットのほかに、そもそもALC外壁とは何なのか?そして注意点やメンテナンス、主要メーカーについても解説していきます。


1. ALC外壁とは?

ALC外壁とは、「Autoclaved Lightweight aerated Concrete」の頭文字から取った言葉で、「Autoclaved」は「高温高圧蒸気養生された」、「Lightweigh taerated」は「軽量気泡」、「Concrete」は「コンクリート」という意味です。

そのため、通常は「軽量気泡コンクリート」と呼ばれています。

そして「軽量気泡コンクリート」と呼ばれてる通り、ALC外壁は非常に軽いのが特徴です。一般的なコンクリートの約1/4の重量しかないので、なんと水に浮きます。

こんなに軽いと、耐久性に不安を感じるかもしれませんが、ALC外壁は耐久性が高いです。事実、倉庫や高層ビル、さらに東京スカイツリーにもALC外壁が使われています。

1.1. サイディング、モルタルとの違い

それでは、日本の住宅で多くのシェアを占める「サイディング」「モルタル」といった外壁材とALC外壁の違いは何でしょうか?

結論からいうと、ALC壁は「サイディング」「モルタル」と比較して耐久性に優れているといえます。

後程詳しく説明しますが、ALC壁は熱や乾燥に強いことからひび割れや反りが発生しづらいため、定期的なメンテナンスをすれば50年ほどもつこともあると言われています。

ALC外壁とサイディングの違い

サイディングの場合、窯業系や金属系、樹脂系、木質系など複数の種類があります。 はじめてサイディングを見た人はALC外壁との違いがわからないかもしれませんが、無理もありません。なぜなら、サイディングの上位互換の外壁材にあたるのが「ALC外壁」だからです。

サイディングは種類によって温度に弱かったり、火に弱かったりしますが、ALC外壁だと温度の影響をほとんど受けず、耐火性があるなど、ほかのサイディングにはない多くのメリットを持っています。

ただし、全ての点においてALC外壁が優れている訳ではありません。外壁材を選ぶ理由によってはALC外壁よりもサイディングの方が良いこともあります。

ALC外壁とモルタルの違い

モルタルとは「セメント」「砂」「水」を混ぜたものです。これを左官コテで塗り付けて外壁として仕上げます。そして塗り付けた後に塗装することが多いです。

ALC外壁はパネルを設置していくのに対して、モルタルは塗って外壁を作ります。

またモルタルのメリットとしてはデザイン性が高く、メンテナンスが楽という点があります。ただ小さなひび割れが起きやすく、工期が長くなりやすいデメリットがあります。

反対にALC外壁は工期が短く、ひび割れは起きにくいです。

2. ALC外壁のメリット・デメリットとは?

ALC外壁のメリット・デメリットについて解説します。ALC外壁は軽くて耐久性が高い以外にも、優れたメリットが複数あります。もちろんデメリットもあるので、把握が必要です。

ぴったりな外壁材を選ぶためにも、ALC外壁のメリット・デメリットを抑えましょう。

2.1. ALC外壁のメリット

耐久性が高い

ALC外壁は耐久性の高いことがメリットです。これは、木繊維やパルプ材といった有機物が含まれていないため、熱や乾燥に強く、その原因で発生してしまうひび割れや反りが起きにくいためです。

定期的なメンテナンスを怠らなければ50年以上は工事が必要ありません。このため、長く住みたいという方におすすめです。

軽い

ALC外壁は軽いです。これは直径0.05~0.1ミクロンという非常に細かい気泡が含まれているため、コンクリートなのに圧倒的な軽さを実現しまた。さらに、軽いためほかの外壁材と比べて工期を短縮できます。

また他の外壁材と比べて軽いため、地震時に外壁による負担を軽減させます。このように地震からの安全性を高められるだけでなく、すぐ外壁を施工できる特徴があるのです。

断熱性が高い

ALC外壁は断熱性が高いため、夏の暑さ、冬の寒さでも室内の温度を一定に保つ断熱効果があります。その理由は、内部に気泡を数多く含んでいるため、この気泡に包まれた空気が層を作り熱の伝わりを抑えるのです。
なお、ALC外壁の熱伝導率はコンクリートの約1/10。他の外壁材と比較しても、非常に優れた断熱性を持っていることがわかります。

耐火性・防火性が高い

ALC外壁は耐火性・防火性が高いため、火事の危険性を低くくします。なぜなら、主原料が無機質の珪石やセメントなどで構成されているためです。そのため炎や熱を受けても燃えにくく、有害物質が発生しません。火事からの安全性を高めます。

遮音性が高い

ALC外壁は遮音性が高いです。これは、ALC外壁に含まれている多数の気泡が音を吸収するためです。なので、自動車や電車の騒音、さらに上や下の階の生活音を防ぎます。音が気になる人でも安心です。

調湿性に優れる

ALC外壁は調湿性に優れています。室内にある空気中の水分量をコントロールすることで、結露の発生を抑えて空調を快適にします。ただし外の水分を吸収してしまうと、調湿性が低下するので、調湿性を維持するために防水塗装を施しましょう。これで湿気が気になりません。

2.2. ALC外壁のデメリット

水に弱い

ALC外壁は水に弱いです。これは外壁内部に細かい気泡が含まれているため、吸水性が高いです。ALC外壁が水を吸収してしまうと外壁がひび割れ、欠落の原因になります。壁の強度を維持するためにも「水」は絶対に避けなくてはなりません。

つなぎ目が多い

ALC外壁はつなぎ目が多いです。ただ、問題はつなぎ目ではなく、そのつなぎ目から侵入してしまう「水」です。水がALC外壁に侵入すると、上記で述べたように壁が劣化する原因になります。そのため「シーリング」という素材をつなぎ目に注入することで、水の侵入を防ぐのです。

価格が高い

ALC外壁は価格が高いです。ですが、代わりに品質が高い特徴があります。なぜなら、「JIS A 5416」という日本工業規格の認証を取得した企業でないと生産できないからです。この規格は日本で3社しか認証されておらず、ALC外壁の品質の高さが伺えるはずです。

3. ALC外壁の注意点

ALC外壁を採用する場合、注意しなくてはいけない点があります。それは「水」です。デメリットでも申し上げた通り、ALC外壁は「水」に注意しなくてはなりません。逆に、水さえ注意すれば、ALC外壁は長く維持できます。

そして、水に注意するために欠かせないのが「防水塗装」です。

3.1. 防水塗装の必要性

ALC外壁は防水機能がありません。そのため「防水塗装」をする必要があります。もし、防水塗装をしないとALC外壁は吸水性が高いので、弱点である水を多く吸収してしまいます。なのでALC外壁を設置する際には、必ず防水塗装を施しましょう。

3.2. 防水塗装の注意点

また、注意してほしいのは防水塗装を施すのは外面のみです。なぜなら、もし室内まで防水塗装をしてしまうと外壁が呼吸できず、ALC外壁に水が溜まってしまいます。こうなると外壁の劣化が進行し、外壁が風化します。室内まで塗装しないように注意しましょう。

4. 注意!ALC外壁には定期的なメンテナンスが必要

ALC外壁は定期的なメンテナンスが必要です。もし、メンテナンスを行わないと外壁が水によって劣化が進行し、耐久性が下がっている場合があります。メンテナンスの周期としては約10年を目安に定期的に行いましょう。これでALC外壁を長持ちさせられます。

4.1. メンテナンスが必要な劣化症状

ALC外壁には周期に限らず、メンテナンスが必要になる劣化症状があります。上記の表のような症状が外壁に現れた場合は、早急なメンテナンスが必要です。とくに気づきにくいシーリング部分は、ALC外壁のつなぎ目なので欠損がある場合は水が浸透してしまいます。症状を確認したら、すぐに業者へ連絡しましょう。

5. ALC外壁の取扱いメーカー

メーカー名 製品名 特徴
旭化成建材 へーベル 建物の特徴に合わせたALCパネルを提供
住友金属鉱山シポレックス シポレックス 幅広い場所で使えるALCパネルや、軽くて薄い特徴をもつALCパネルを提供
クリオン株式会社 クリオン 鉄骨造から木造まで、防音に優れたALCパネルに強み

ALC外壁を取り扱っているメーカーは全3社です。これらメーカーは「JIS A 5416」という日本工業規格の認証のあるメーカーになります。メーカーによっては特徴が違ってきますので、参考ください。

6. ALC外壁を使用した戸建て住宅

ALC外壁を使用した戸建て住宅の例です。ALC外壁を設置している戸建てを見れば、外壁材が設置されたあとのイメージが感じられます。





ALC外壁を検討されている人はぜひ、ご参考ください。

出典:一般社団法人ALC協会

7. ALC外壁のまとめ

ALC外壁のメリット・デメリット、そして注意点を中心に解説していきました。要点としては以下の通りになります。

ALC壁のまとめ ・ALC外壁は軽くて耐久性がある。
・ALC外壁は水に弱いので注意が必要。
・ALC外壁は約10年周期でメンテナンスを行う。
・ALC外壁のメーカーは「JIS A 5416」の認証がある3社のみ。

もし、ここまで解説してきたことで疑問に感じたことがあれば、専門のアドバイザーにご相談ください。

ALC外壁のメリット・デメリットと注意点を把握して、後悔のない外壁材を選びましょう。

参考記事
旭化成 へーベルパワーボード
一般社団法人ALC協会

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