ALCパネルの価格はいくら?知っておきたいALCパネルのメリット・デメリット

  • 【更新日】2021-04-19

「外壁材にALCパネルを検討しているけど、特徴がわからない」
「ALCパネルは他の外壁材と比べて買いなの?」
「ALCパネルのメンテナンスや塗装の注意点は?」

この記事は、こんなお悩みをお持ちの方向けに書いています。

ALCパネルは「軽い」「耐久性がある」というメリットがある一方、「水に弱い」というデメリットも存在するため、選択は慎重に行いましょう。
この記事では、外壁材としtねおALCパネルのメリット・デメリットのほかに、そもそもALCパネルとは何なのか?そして塗装の注意点やメンテナンス方法、主要メーカーについても解説していきます。
初めての方でも理解しやすいように書いていますので、ぜひ参考にしてみてください。

私の家だといくら?

目次

ALCパネルの価格相場

ALCパネルの価格相場は、メーカーや規格によりますが、5500円/㎡~16100円/㎡です。
この相場はあくまでもALCパネルの材料費であるため、業者に依頼し施工してもらう場合、施工費が含まれることも考慮しておきましょう。

30坪の戸建て住宅をALCパネルにする場合、工事費は約150~約250万円になります。
また窯業系サイディングや金属系サイディングといったサイディング系素材は、相場は約3,500円~。モルタルであれば、約4000円~とALCパネルよりも安価です。
極力工事費用を抑えたい方は、必要な機能だけ満たしているALCパネルもしくは他の外壁パネルを選ぶと良いでしょう。

ALCパネルの外壁とは?

ALCパネルの外壁とはどのようなものか、詳しく見ていきましょう。

ALCパネルとはどんな外壁材?

ALCパネルとは、ヨーロッパを中心に普及した建材で、「軽量気泡コンクリート」を意味します。高温で発泡加工しており内部に気泡が空いているため、その名の通り、非常に軽いのが一番の特徴(一般的なコンクリートの約1/4の重量)です。国外では北極圏から砂漠地帯まで、国内では東京スカイツリーや東京都庁でも使われています。
また、そのALCパネルの代表的製品には、旭化成のへーベルハウスに使われる、へーベルパワーボードなどがあります。

ALCパネルの特徴

デザイン
価格 ¥7,500~/㎡ ・他の外壁材よりも性能が高く、その分費用も高い傾向にある
性能 ①断熱性
  • ・外壁内の気泡により熱抵抗が高く、夏は涼しく冬は暖かい
  • ・そのため、屋内の冷暖房効率が高まり省エネにつながる
②耐火性
  • ・主成分がコンクリートで、燃えにくい素材
  • ・一般的なサイディング(14mm)に比べ、2倍以上の厚さ(37mm)
③耐久性
  • ・珪石や生石灰など無機物を主原料とし、有機物を含まない
  • ・そのため、乾燥収縮や熱膨張が小さく、ひび割れや反りが起きにくい
  • ・化学変化の起きにくい安定した板状結晶構造体、トバモライト結晶を含有
④遮音性
  • ・外壁内部の独立気泡が音を吸収し、内部への侵入を防ぐ
  • ・体感値で音の大きさが半分に減少するほどの効果
⑤調湿性
  • ・多孔構造より、室内空気中の水分量を調整する機能を持つ
  • ・湿度が高い場合は湿気を吸い、乾燥している場合は湿気を吐き出す
メンテナンス性 前提 ・ALCは防水加工のメンテナンス必須
頻度 ・メンテナンスは約10年周期で行う
方法 ・外壁塗装(防水性のある塗料を使う)
・コーキングの打ち増し・打ち換え

サイディング・モルタルとの比較

それでは、日本の住宅で多くのシェアを占める「サイディング」「モルタル」といった外壁材とALCパネルの違いは何でしょうか?
結論から言うと、ALC壁はサイディング・モルタルと比較して耐久性に優れているといえるでしょう。後程詳しく説明しますが、ALC壁は熱や乾燥に強いことからひび割れや反りが発生しづらいため、定期的なメンテナンスをすれば50年ほどもつこともあると言われています。

ALCパネル vs サイディング

耐久性 耐火性 断熱性 軽さ
ALCパネル
窯業系サイディング
樹脂系サイディング
木質系サイディング
金属系サイディング

サイディングの場合、窯業系や金属系、樹脂系、木質系など複数の種類があります。はじめてサイディングを見た人はALCパネルとの違いがわからないかもしれませんが、無理もありません。なぜなら、サイディングの上位互換の外壁材にあたるのが「ALCパネル」だからです。

サイディングは種類によって温度に弱かったり、火に弱かったりしますが、ALCパネルだと温度の影響をほとんど受けず、耐火性があるなど、ほかのサイディングにはない多くのメリットを持っています。

ただし、全ての点においてALCパネルが優れている訳ではありません。外壁材を選ぶ理由によってはALCパネルよりもサイディングの方が良いこともあります。

ALCパネル vs モルタル

耐久性 デザイン性 工期の短さ
ALCパネル
モルタル
ALCはモルタルに比べ、耐久性に優れ、その軽さ故、工期が短く済みます。

モルタルは「セメント」「砂」「水」を混ぜたものです。これを左官コテで塗り付けて外壁として仕上げます。そして塗り付けた後に塗装することが多いです。一方で、ALCパネルはパネルを設置していくのに対して、モルタルは塗って外壁を作ります。

またモルタルのメリットとしてはデザイン性が高く、メンテナンスが楽という点があります。ただ小さなひび割れが起きやすく、工期が長くなりやすいデメリットがあります。反対にALCパネルは工期が短く、ひび割れは起きにくいです。

ALCの規格

ALCパネルは形状や厚さ、表面加工によって分けられます。そのため同じALCパネルといっても、様々な種類が存在するのです。今回はそれぞれの種類について解説していきます。

形状が異なるALCパネル

ALCパネルは、下記2つの形状によって分けられます。

  1. 一般パネル
  2. コーナーパネル

一般パネルとは外壁の側面部分に使われる平らなパネルを指し、コーナーパネルとは、建物の四隅の角に使うL字型のパネルを指します。形状は少し異なりますが、頑丈さや模様、素材に違いが出ることはありません。

厚さが異なるALCパネル

ALCパネルは、下記2つの厚さによって分けられます。

  1. 薄型パネル
  2. 厚型パネル

薄型パネルとは、35mm以上、75mm未満のパネルを指します。主に鉄骨造、木造の建築物に使われるパネルです。

厚型パネルとは、厚さ75mm以上のパネルを指します。主に鉄骨造、鉄筋コンクリート造などの耐火建築物に使用されることが多いです。

表面加工が異なるALCパネル

ALCパネルは、下記2つの表面加工によって分けられます。

  1. 平パネル
  2. 意匠パネル

平パネルとはなんの模様もないパネルのことを指し、意匠パネルとはラインやチェック模様といったデザインが施されているパネルのことを指します。

 

ALCパネルのメリット・デメリットとは?

ALCパネルのメリット・デメリットについて解説します。ALCパネルは軽くて耐久性が高い以外にも、優れたメリットが複数あります。もちろんデメリットもあるので、把握が必要です。

自宅に最適な外壁材を選ぶためにも、ALCパネルのメリット・デメリットを抑えましょう。

ALCパネルのメリット


  • ● 耐久性が高い
  • ● 軽い
  • ● 断熱性が高い
  • ● 耐火性・防火性が高い
  • ● 遮音性が高い
  • ● 調湿性に優れる

耐久性が高い

ALCパネルは耐久性の高いことがメリットです。これは、木繊維やパルプ材といった有機物が含まれていないため、熱や乾燥に強く、その原因で発生してしまうひび割れや反りが起きにくいためです。

定期的なメンテナンスを怠らなければ50年以上は工事が必要ありません。このため、長く住みたいという方におすすめです。

軽い

ALCパネルは軽いです。これは直径0.05~0.1ミクロンという非常に細かい気泡が含まれているため、コンクリートなのに圧倒的な軽さを実現しまた。さらに、軽いためほかの外壁材と比べて工期を短縮できます。

また他の外壁材と比べて軽いため、地震時に外壁による負担を軽減させます。このように地震からの安全性を高められるだけでなく、すぐ外壁を施工できる特徴があるのです。

断熱性が高い

ALCパネルは断熱性が高いため、夏の暑さ、冬の寒さでも室内の温度を一定に保つ断熱効果があります。その理由は、内部に気泡を数多く含んでいるため、この気泡に包まれた空気が層を作り熱の伝わりを抑えるのです。
なお、ALCパネルの熱伝導率はコンクリートの約1/10。他の外壁材と比較しても、非常に優れた断熱性を持っていることがわかります。

耐火性・防火性が高い

ALCパネルは耐火性・防火性が高いため、火事の危険性を低くくします。なぜなら、主原料が無機質の珪石やセメントなどで構成されているためです。そのため炎や熱を受けても燃えにくく、有害物質が発生しません。火事からの安全性を高めます。

遮音性が高い

ALCパネルは遮音性が高いです。これは、ALCパネルに含まれている多数の気泡が音を吸収するためです。なので、自動車や電車の騒音、さらに上や下の階の生活音を防ぎます。音が気になる人でも安心です。

調湿性に優れる

ALCパネルは調湿性に優れています。室内にある空気中の水分量をコントロールすることで、結露の発生を抑えて空調を快適にします。ただし外の水分を吸収してしまうと、調湿性が低下するので、調湿性を維持するために防水塗装を施しましょう。これで湿気が気になりません。

ALCパネルのデメリット


  • ● 水に弱い
  • ● つなぎ目が多い
  • ● 価格が高い

水に弱い

ALCパネルは水に弱いです。これは外壁内部に細かい気泡が含まれているため、吸水性が高いです。ALCパネルが水を吸収してしまうと外壁がひび割れ、欠落の原因になります。壁の強度を維持するためにも「水」は絶対に避けなくてはなりません。

つなぎ目が多い

ALCパネルはつなぎ目が多いです。ただ、問題はつなぎ目ではなく、そのつなぎ目から侵入してしまう「水」です。水がALCパネルに侵入すると、上記で述べたように壁が劣化する原因になります。そのため「シーリング」という素材をつなぎ目に注入することで、水の侵入を防ぐのです。

価格が高い

ALCパネルは価格が高いです。ですが、代わりに品質が高い特徴があります。なぜなら、「JIS A 5416」という日本工業規格の認証を取得した企業でないと生産できないからです。この規格は日本で3社しか認証されておらず、ALCパネルの品質の高さが伺えるはずです。

ALCパネルの注意点

ここでは、ALCパネルを採用する場合、絶対に注意していただきたいポイントをご説明します。

防水塗装が必須

実は、ALCパネルは非常に水に弱い外壁材です。 ALCパネルは内部が多孔構造になっており、それゆえ断熱性や遮熱性は飛躍的に向上しますが、水分が浸透しやすくなっています。加えて、ALCの場合、サイディング等と異なり外壁内側に透湿シート張らないため、ひび割れやシーリングの劣化は雨漏りに直結しやすいのです。
もし劣化を放置し、外壁自体が水分を多く含んだ結果、内部の腐食が進行し、耐久性を落とす原因になります。

ALCパネルに油性塗料は適さない

油性塗料は、塗料自体の透湿性が低いため、折角のALCの調湿性効果を台無しにしてしまいます。それどころか、その密閉性の高さゆえ、塗膜内部で結露が発生し、内部の腐食進行を加速させてしまうのです。
ALCパネルの調湿効果を損なわないためにも、塗料自体の透湿性が高い水性塗料を塗布するようにしましょう。

コーキングのメンテナンスが特に重要

ALCパネルは、パネル一枚当たりの幅が305mm・605mmと他の外壁材に比べ小さめに規格されています。そのため、同じ外壁面積でも、コーキング部分の長さが長くなるため、それだけ水分が浸透するリスクが高まるのです。
コーキング材は、外壁に関する材料の中でも最も劣化が早いため、少なくとも10年に一度は打ち増し(もしくは打ち替え)を行いましょう。

補足:メンテナンスが必要な劣化症状

ALCパネルには周期に限らず、メンテナンスが必要になる劣化症状があります。表のような症状が外壁に現れた場合は、早急なメンテナンスが必要です。放置すればするほど補修金額が上がるため、すぐに業者へ連絡することをおすすめします。

劣化症状 特徴
藻・カビ
深刻度:★ 塗膜の防水機能の低下により発生する。
特に、日当たりの悪い箇所に生じ、放置すると広がる。
高圧洗浄で対応しましょう。
チョーキング
深刻度:★★★ 塗料が乾燥し、白い粉状になる。
放置すると、塗膜の剥がれや膨れが発生する。
塗り替えに最適な時期です。
塗膜の剥がれ
深刻度:★★★★ 塗膜の防水機能が低下した状態。
放置すると、ひび割れ(クラック)が起こる。
早急に塗り替えが必要。
コーキングの亀裂
深刻度:★★★★ コーキングが乾燥し収縮した状態。
放置すると、建物内部への浸水の恐れも。
コーキングだけでも早めの対応が必要。
ヒビ割れ・反り
深刻度:★★★★★ 外壁の防水性能はもはや皆無。
放置すると、湿気により建物内部の部材が腐食する。
緊急で塗り替えが必要。

ALCパネルの取扱いメーカー

メーカー名 製品名 特徴
旭化成建材 へーベル 建物の特徴に合わせたALCパネルを提供
住友金属鉱山シポレックス シポレックス 幅広い場所で使えるALCパネルや、軽くて薄い特徴をもつALCパネルを提供
クリオン株式会社 クリオン 鉄骨造から木造まで、防音に優れたALCパネルに強み

ALCパネルを取り扱っているメーカーは全3社です。これらメーカーは「JIS A 5416」という日本工業規格の認証のあるメーカーになります。メーカーによっては特徴が違ってきますので、参考ください。

旭化成建材

asahikasei

旭化成建材が提供するALCパネル、へーベルの特徴は下記の2つです。それぞれの特徴について解説します。

  1. 高い強度
  2. 高い耐震性

へーベルは、ALCパネル内部に鉄筋マットやメタルラスといった補強材が組み込まれているため、他のALCパネルよりも高い強度を持ちます。

またロッキング構法という取付構法によって、地震の揺れによって建物の躯体が変形しても、パネルが変形を最小限に留めるようになっています。

ロッキング構法によって地震による建物の崩壊を防ぐことができます。

住友金属鉱山シポレックス

sumitomo siporex

住友金属鉱山シポレックスが提供するALCパネル、シポレックスの代表的な特徴は下記の2つです。それぞれの特徴について解説します。

  1. 高い安全性
  2. 高い断熱性

シポレックスは、アスベストを一切使っていません。アスベストに含まれるホルムアルデヒドというシックハウス症候群の原因となる成分を使っていないため、高い安全性を持つということができます。

またシポレックスは、無数の細かい気泡を含んでおり、コンクリートの約10倍の断熱性を持つことが特徴です。高い断熱性によって、建物の空調にかかる費用を低減します。

クリオン株式会社

clion

クリオン株式会社が提供するALCパネル、クリオンの代表的な特徴は、高い防音性です。

また木造から鉄骨造まであらゆる建物に合う豊富なサイズがあります。雨の音や遊ぶ子供の声など、外の音が気になる方におすすめです。

まとめ

ALCパネルのまとめ

  • ALCパネルは軽くて耐久性がある。
  • ALCパネルは水に弱いので注意が必要。
  • ALCパネルは約19年周期でメンテナンスを行う。
  • ALCパネルのメーカーは「JIS A 5416」の認証がある3社のみ。

もし、ここまで解説してきたことで疑問に感じたことがあれば、専門のアドバイザーにご相談ください。

最後に、記事の要点を振り返ってみましょう。

ALCパネルのメリットは?

「耐久性が高い」「コンクリートなどに比べて軽い」「耐火性が高い」などのメリットがあります。詳しく知りたい方はALCパネルのメリットをご覧ください。

ガルバリウム鋼板のデメリットは?

「つなぎ目が多く、防水性が低い」「価格が高い」などのデメリットがあります。詳しくはALCパネルのデメリットをご覧ください。

ALCパネルをトラブルなく使い続けるには?

「つなぎ目の防水塗装を欠かさないこと」「油性塗料を使わないこと」などが重要です。詳しくはALCパネルの注意点をご覧下さい。

ALCパネルのおすすめ製品・メーカーは?

旭化成の「ヘーベル」、住友金属の「シポレックス」、クリオン「クリオン」などが代表的です。詳しくはALCパネルの取扱いメーカーをご覧ください。

ALC外パネルのメリット・デメリットと注意点を把握して、後悔のない外壁材を選びましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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