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戸建てに住んでいる場合、定期的に外壁塗装をする必要があります。その期間は一般的に10年程の間隔で行うと良いと言われています。外壁は、雨や紫外線などで日々ダメージを受けています。適切な時期がきたら、メンテナンスを行うことで家自体が長持ちします。
しかし、10年経てばいつでも外壁塗装をして大丈夫というわけではありません。外壁塗装はまだするなと言えるような状態の場合もあります。ここでは、外壁塗装をするベストなタイミングや注意すべきことについて紹介します。
はじめての外壁塗装を検討されている方は、こちらの記事もおすすめです。
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監修者：外壁劣化診断士 小林 成光
600件以上の現地調査を実施する過程で得た専門性を生かし、日本発のネット見積もりシステムでビジネスモデル特許を取得。ヌリカエにて、外装工事の専門家として、顧客・加盟企業のサポート・コラムの監修に従事。
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外壁塗装はまだするな！適切なタイミングは？
新築の場合
新築の場合は、築8年から12年程で一度外壁塗装をすると良いと言われています。この数字は、一つの目安です。外壁に使われている材料や劣化の状態で外壁塗装のタイミングは変わってきます。
12年以上経過していても、外壁塗装をまだするなという状態の場合もあります。自分の家がどれくらい経つと外壁塗装が必要なのかを正確に知りたいならば、外壁材の種類とその耐久年数を調べると適切なタイミングを知ることが出来ます。
中古の場合
中古の場合は直近の塗装にはどの種類の塗料を使ったかを確認すると、適切なタイミングを知ることが出来ます。
例えば、アクリルを使用した場合はメンテナンスの周期は約3年です。またフッ素を使用した場合は約15年と言われています。
この数字もあくまで目安です。劣化の状態が激しい場合などは、早めに業者に相談することをおすすめします。
外壁塗装の費用は、業者によって大きく異なる場合があります。それは業者によって得意な分野が違ったり、材料の仕入れ方も異なるからです。その為、外壁塗装をする際は費用の相場をしっかり理解し業者を決めることが大切です。
例えば、30坪の戸建の場合、外壁のみで60万から90万程が相場となっています。また外壁に屋根をプラスすると80万から120万程になります。40坪、50坪の家の場合は10坪の増減で10万を加減して計算をしましょう。
また工事の仕方でも費用は変わります。外壁塗装の業者を決める際は、費用の相場を把握したうえで慎重に検討することをおすすめします。
外壁塗装で注意すること4つ
外壁塗装で使う塗料は、気温5度以下・湿度85％以上になると乾燥しにくくなります。その為、外壁塗装を行うベストな気候は、空気が乾燥し気温も安定している時期が良いとされています。
また季節ごとに外壁塗装を行う際に注意すべきこともあります。人によっては、外壁塗装はまだするなと思う季節もあるでしょう。季節ごとの注意やメリット・デメリットをよく確認し、ベストなタイミングで外壁塗装を行うようにしましょう。
1：春
春は湿度や気温が安定していて外壁塗装の時期としてはベストな季節です。
その為、外壁塗装を行う業者がすぐに予約で埋まってしまう可能性があります。春に外壁塗装を行いたい場合は、業者になるべく早めに連絡をして予約をしておくことをおすすめします。
2：夏
梅雨が明けて夏になると、基本的には雨の日が少なくなり、晴れの日が増えます。晴れの日が多い夏は天候的には外壁塗装の季節としては良い時期です。
しかし、施工中は窓が開けられないためクーラーは必須になります。またクーラーを使えないような工程のときに、家の中にいる場合は熱中症に注意しましょう。
夏に外壁塗装を行う場合は、窓の開閉やクーラーの使用について事前の確認が大切です。
3：秋
秋は春同様気温や湿度が安定するため、外壁塗装にはベストな季節です。しかし、秋は秋雨前線や台風の影響を受けやすい時期でもあります。
また、秋も気候が良いため業者がすぐに予約で埋まってしまう可能性があります。遅くとも2,3か月前には業者を定め予約をとることをおすすめします。
4：冬
冬は雪がたくさん降るような地域以外では、湿度が低くなるため塗料が乾燥しやすくなります。
しかし気温が5度以下になる時間帯は作業が出来なくなってしまう場合があります。その為冬は1日の作業時間が短くなるため、工事に他のシーズン以上に時間がかかってしまう場合があります。
また、雪が多い地域の場合は、業者がこの時期に外壁塗装を行ってくれるかも確認するようにしましょう。
この時期は、年内に家をきれいにしたいと考える方も多く、意外に予約が取りにくい時期でもあります。
外壁塗装をするべきタイミング6選
外壁塗装をするべき適切なタイミングかどうかを判断するうえで、注目しておきたいのが家の劣化です。
次はどのような状態になったら外壁塗装をするべきなのかについて紹介します。家の劣化は大きく分けて6つの状態に分けられます。
自分の家でその状態を見つけた場合、それは外壁塗装について考えるべき時期ということです。外壁塗装を適切なタイミングで行うことで家は長持ちすると言われています。
時期によっては外壁塗装の業者の予約が取りにくい時期もあります。家の劣化を見つけた場合は、早めに業者に相談をすることをおすすめします。
1：ひび割れがある
外壁がひび割れは、家の劣化が進行している証拠です。ひび割れの幅が約0.3mm以上の場合は、早めに対応をする必要があります。
またそれ以下の幅のひび割れを発見した場合も要注意です。ちょっとしたひび割れだから外壁塗装はまだ不要と考え放っておくと、カビや住宅の強度低下の原因になる可能性があります。ひび割れを見つけた場合は、早めにメンテナンスの手配を行いましょう。
2：色が褪せている
外壁は主に紫外線の影響で色が次第に褪せてきてしまいます。色褪せは、急にメンテナンスを要するような劣化ではありません。しかし色褪せが気に出し始めたら塗り替えの時期がきたと考え、外壁塗装の準備をし始めることをおすすめします。
3：チョーキングが起こる
外壁を触った際に白い粉が手につくことを「チョーキング現象」と言います。この現象が起きると、防水効果がなくなりカビの発生や大気汚染物質の付着を引き起こします。「チョーキング現象」を見つけたら放置せず、メンテナンスの準備をするようにしましょう。
4：さびている
住宅の外壁が金属製の場合、外壁がさびる場合があります。また外壁の近くに金属製のものがあると、さびが外壁にも移ることがあります。
外壁のさびを発見した場合は、すぐにメンテナンスが必要ということはありません。しかし放置すればする程さびは進行していきます。さびが広がっているように感じた場合は、適切なメンテナンスを行う必要があります。
5：外装がはがれてきている
外装がはがれ始め出したら早急にメンテナンスの手配を行いましょう。外壁塗装はまだ不要と考え外装のはがれを放置しておくと、外壁の中へ雨水が入り込みひび割れを引き起こします。
また外壁がはがれたことで下地素材がむき出しになり始めると、劣化はどんどん進みます。外壁のはがれを見つけたら、すぐに対応することが大切です。
6：苔やカビが発生している
苔やカビが発生し出したら、業者にお願いし適切なメンテナンスを行ってもらうようにしましょう。苔やカビは、一度根をはってしまうと根元からの除去はなかなか難しいと言われています。
外壁塗装を業者に頼むときに注意すること3つ
外壁塗装を頼む際、優良業者を選ぶこともとても大切です。その業者が、優良か悪徳か見定める基準は人によって異なります。ここでは、外壁塗装を業者に頼む際に最低限注意したい3つの項目を説明します。
この3つの項目を確認するまでは外壁塗装はまだするな、業者と契約するなと自分に言い聞かせましょう。そして3つの項目が確認出来たら、あとは自分に合った業者を選ぶことをおすすめします。
1：契約書類をよく読む
契約書類にしっかり目を通すこともとても大切です。
外壁塗装の場合は、契約時に完成したものがあるわけではありません。契約し、作業が全て終わることでその出来上がったものを私たちは見ることが出来ます。その為どのような工事が行われるのか、そしてトラブル時の保証についてもしっかり確認をすることが大切です。
契約書類は、一般人には分かりにくい部分もありますが、隅から隅まで読み全てクリアにした状態で外壁塗装をお願いするようにしましょう。不明点がある時点では外壁塗装はまだするなと心で言い続けながら契約書をよく読みましょう。
分からないからといって全て業者にお願いするような姿勢だけは避ける必要があります。
2：複数社で見積もりをとる
外壁塗装をするには大きな費用がかかります。その為、数社から見積もりをとることも大切になります。
1社のみの見積もりを行った場合、その業者が高い価格を提示してきても気づくことが出来ない場合があります。数社で見積もりをすれば、価格の比較が出来ます。
また見積もりの際にあまりに安い金額を提示してくる業者にも注意が必要です。安い金額の場合、手抜き工事だったり保証やアフターケアーが良くない場合があります。
また見積もりの際には、営業の方が自宅を見に来ることが多いです。その際に疑問に思っていることや不明点などを聞くことも出来ます。営業マンの対応が全てではないですが、話をよく聞きその業者に十分な知識や技術そして実績があるのかも一緒に確認しましょう。
3：不当に高い項目がないか確認する
外壁塗装の見積書も契約書同様しっかり確認をするようにしましょう。見積書は、契約書以上に専門用語が多く分かりにくい書類です。業者の中にはざっくりとした見積書しか提示しないところもあります。
また必要ない費用を上乗せし、不当な高い金額を提示するようなこともあります。不当な高い項目が合った場合は、外壁塗装はまだするなと自分に言い聞かせましょう。
外壁塗装をする際は、見積書や契約書の中に少しでも不明点がある場合はクリアになるまで契約をしないことが大切です。
外壁塗装の適切なタイミングを知ろう
外壁塗装を行う適切なタイミングは新築か中古か、そしてその家の劣化の状態で異なります。
家の劣化は定期的に観察し、家が塗り替え時期のサインを出していることを見落とさないようにしましょう。また劣化の状態の中には外壁塗装をまだ不要で、今は適切なタイミングではないといった場合もあります。
また外壁塗装はいざお願いしようと思っても、業者探し・見積もり・契約そして工事と時間がかかるものです。家の劣化が気になった場合は、良心的な業者に一度相談をしてみることをおすすめします。
