外壁の張り替えをカバー工法、塗装と徹底比較!ベストな施工タイミングはいつ?

  • 【更新日】2025-05-22
外壁張り替え

外壁張り替えとは、既存の外壁材を解体して新しい外壁材を施工するリフォーム方法です。

住宅の外壁リフォームの方法には、他に「重ね張り」や「カバー工法」、「塗装」がありますが、その中で「張り替え」はどのような人に適しているのでしょうか

そこで本章では、外壁張り替えの特徴から「張り替え」「カバー工法」「塗装」の各方法におけるメリット・デメリットや費用、施工タイミングについて詳しく比較しています。

ご自宅の外壁のリフォーム方法を決めるときの参考になれば幸いです。

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小林成光(コバヤシマサミツ)さんのプロフィール写真 監修者:外装劣化診断士 小林 成光

600件以上の現地調査を実施する過程で得た専門性を生かし、日本発のネット見積もりシステムでビジネスモデル特許を取得。ヌリカエにて、外装工事の専門家として、顧客・加盟企業のサポート・コラムの監修に従事。 ▼略歴・プロフィール
「監修者|小林 成光(株式会社Speee)」

外壁の張り替えとは

外壁の張り替えをした方がいい人について

外壁リフォームの一つである外壁張り替え。

ここでは、外壁の張り替えがどのような工事であるについてのご紹介や、張り替えを選んだ方がいい人の特徴についても解説します。

既存の外壁材を撤去して新しいものに張り替える工事

外壁張り替えとは、既存の外壁を撤去して下地の状態確認や補修を行ったあと、新しい外壁を張り付ける工事です。

よく比較される工事である重ね張り(カバー工法)にはできない、下地の補修ができる点や耐震性が高まるといったメリットがあります。デメリットは、重ね張りよりも高額になる点です。

外壁材や下地が劣化が激しい場合や、雨漏りが起きている場合に張り替えをするケースが多くなります。

外壁張り替えを選んだ方がいい人とは

結論から言えば、以下の特徴に当てはまる人は、外壁の張り替えを第一に考えてみてください

外壁の張り替えを選んだ方がいい人の特徴

  1. 既存外壁の劣化が著しい場合
  2. 家の構造体にまで問題がある可能性がある場合
  3. 外壁の断熱性能を大幅に向上させたい場合
  4. 外観を完全に一新したい場合
  5. 長期的な耐久性を重視する場合
  6. 予算に余裕があり、より本格的なリフォームを希望する場合
現在の外壁劣化が著しい場合は、建物の内部まで劣化が進行している可能性があるため、早急な対応が必要です。

たとえば外壁に大きなひび割れが起きている場合は、雨水が建物内部に浸水し、雨漏りなどの症状に至ってしまうため、張り替え以外の選択肢がありません。

さらに外壁を丸ごと張り替えるため、長く快適な暮らしを実現できます。

また、予算に余裕があり、外壁のイメージチェンジをしたい場合には、張り替えがおすすめです。新築と見間違うほどの外観となるため、気分を一新した住まいとなるからです。

  • 上記の特徴に当てはまってはいるが、自宅は張り替えを選ぶべきか不安な場合は、ぜひ専門の業者に相談してみてください。

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張り替え・カバー工法・塗装を徹底比較!

外壁のリフォームでは「張り替え」の他にも「カバー工法」と「塗装」の主に3つの方法があります。それぞれで適した状況やタイミングは異なるため、自宅の外壁はどの方法が最も適切かしっかりと検討することが大切です。

そこで、まずは3つの方法ごとにメリットから費用目安まで比較できる一覧表をご用意しました。

張り替え カバー工法 塗装
築年数と耐用年数から外壁リフォームの必要性を判断するについて 外壁カバー工法の場合について 塗装
目的 根本的な全体修理 安価な全体修理 美観の回復・耐久性の延長
概要 古い外壁を剥がして新しい壁を張る 古い外壁の上に新しい壁を張る 表面に新しく塗料を塗る
メリット ・劣化を根本から解決できる
・耐震性への影響が少ない
・張り替えより安価
・工期が短い
・もっとも安価
・最も手軽に外観を変えられる
デメリット ・施工費用が最も高い
・工期が長い
・内部の老朽化は放置される
・耐震性が弱まる可能性がある
・激しい劣化は直せない
・長期的にみるとメンテナンスコストがかかる
費用相場(30坪) 160万円~200万円 140万円~180万円 50万円~100万円
施工タイミング 築30年以降 築20年以降 築10年以降

データ出典:費用は「ヌリカエ」が行った2025年5月時点のデスクリサーチより

3つの方法ごとに、メリット・デメリット、費用が大きく違うことが分かると思います。

ここからは、それぞれの方法の違いを比較する形で、各項目について解説していきます。

張り替え

まずは、外壁の張り替えから詳しくご紹介します。

改めて、張り替えのメリットやデメリット、費用などを確認しておきましょう。

張り替え
外壁カバー工法の場合について
概要 古い外壁を剥がして新しい壁を張る
メリット ・劣化を根本から解決できる
・耐震性への影響が少ない
デメリット ・施工費用が最も高い
・工期が長い
費用目安(30坪) 160万円~200万円
施工タイミング 築30年以降

データ出典:費用は「ヌリカエ」が行った2025年5月時点のデスクリサーチより

張り替えは最も大規模な外壁のリフォーム方法です。外壁に関わる問題はほとんど解決できる一方で、他の方法よりも費用が高くなります。

それでは、各項目について詳しく解説していきます。

メリット

張り替えのメリットは主に以下の2つです。

張り替えのメリット

  • ① 劣化を根本から解決できる
  • ② 耐震性への影響が少ない

張り替えは、既存外壁を全て剥がして下地も点検・補修できることから、外壁の劣化をほとんど解決できる点が最大のメリットです。

雨水の侵入などで外壁内部から腐食し劣化している場合、カバー工法や塗装では補修することができません。張り替えは古い外壁を一新するため、普段は確認できない外壁の中の状態も一緒に新しくできます。

また、張り替えはカバー工法に比べて耐震性への影響が少ないです。そのため、窯業系サイディングなど比較的重量のある外壁でも自由に張ることができ、検討できるデザインの幅が広がります

デメリット

張り替えのデメリットは主に以下の2つです。

ボックスタイトル

  • ① 施工費用が最も高い
  • ② 工期が長い

外壁の張り替えは、カバー工法・塗装よりも施工費用が高くなります。既存外壁の撤去や処分に大きなコストがかかるためです。外壁の面積や新しく張る外壁材によっては、予算オーバーになってしまうこともあるでしょう。

また、工期が長いこともデメリットの一つです。住みながらの工事を検討されている場合、工事期間中は音や建材、職人の出入りなどで多少なりとも不便な場面がでてくる可能性があります。

費用

外壁を張り替える費用は、一般的な戸建ての大きさである30坪の場合で160万円~200万円が相場になります。張り替えで100万円を切ることはほとんどないと考えて差し支えないでしょう。

長期的なメンテナンス費用を考えるのであれば、定期的に塗装をするよりも経済的な場合もありますが、一度の出費が大きな額になるため踏み切るには慎重な判断が必要です。

40万円以上の金額差があるのは、施工費用が使う外壁材などによって大きく変わるためです。これは、カバー工法と塗装においても同じのため、あくまでも目安としてご覧ください。

施工タイミング

外壁張り替えの施工タイミングは、目安として築30年以上経ったときです。

一般的に、多くの外壁材は30年前後経つと劣化が進み本来の性能が発揮されなくなると言われています。そのため、築30年を目安にして張り替えを検討するのが適切なタイミングとなります。

また、外壁内部の劣化が進んでいる場合も張り替えがおすすめされます。下地など外壁の中が劣化していると、カバー工法ではその問題が解決できず放置する形になってしまうためです。

カバー工法

続て、カバー工法について詳しくご紹介します。まずは概要から施工タイミングまでまとめた表を確認しましょう。

カバー工法
築年数と耐用年数から外壁リフォームの必要性を判断するについて
概要 古い外壁の上に新しい壁を張る
メリット ・張り替えより安価
・工期が短い
デメリット ・内部の老朽化は放置される
・耐震性が弱まる可能性がある
費用目安(30坪) 140万円~180万円
施工タイミング  築20年以降

データ出典:費用は「ヌリカエ」が行った2025年5月時点のデスクリサーチより

カバー工法は、張り替えほど費用をかけずに外壁を新しくできる方法です。しかし、補修範囲や耐震性の点でデメリットがあります。

それでは、各項目について詳しく解説していきます。

メリット

カバー工法のメリットは主に以下の2つです。

カバー工法のメリット

  • ① 張り替えより安価
  • ② 工期が短い

カバー工法は張り替えよりも施工費用を大きく抑えられるケースが多いです。張り替えで発生する既存外壁の撤去や処分にかかかる費用はありませんので、その分だけ施工費用を安く済ませることができるのです。

また、工期も短いので住みながらの工事も張り替えよりストレスに感じる場面を少なくできるでしょう。

デメリット

カバー工法のデメリットは主に以下の2つです。

カバー工法のデメリット

  • ① 内部の老朽化は放置される
  • ② 耐震性が弱まる可能性がある

カバー工法は、既存外壁の上に新しい外壁材を被せる工事のため、外壁内部の状態を点検・補修することができません。そのため、外壁の下地などに劣化があってもそのまま放置されることになります。

外壁の下地が劣化していると、その上にある外壁材まで広がり外壁全体の耐久性が著しく落ちる可能性が高いです。そのため、せっかくカバー工法をしても元々ある外壁の劣化によって建物自体の耐久性が損なわれるというケースも考えられます。

また、外壁材を2つ張り付けることになるので重量が増し耐震性が弱まってしまいます。カバー工法では耐震性への影響を考え軽量な外壁材であるガルバリウムでの施工がほとんどです。ガルバリウムは重量のある窯業系サイディングよりデザインの幅が限られるため、希望する外観イメージがある人は注意してください。

費用

カバー工法の費用は140万円~180万円が相場です。張り替えと同じく100万円を切ることはほとんどありませんが、基本的には張り替えの方が費用は高くなります。

しかし、カバー工法でもグレードの高い外壁材を使う場合は張り替えと同等の金額になってしまうことも考えられるため、その点はご注意ください。

施工タイミング

カバー工法の施工タイミングは、築20年以上経ったときです。築30年以上がタイミングとなる張り替えよりも早い時期なのは、カバー工法が外壁内部の劣化を直せないことが理由になります。

築20年であれば外壁の内部が劣化し、建物の耐久性に大きな影響を及ぼすといった事態になるケースは少ないです。そのため、カバー工法でも問題なく施工できるケースがほとんどになります。

外壁の内部が劣化する前にカバー工法をすることで、長期的なメンテナンスコストを抑えることにもつながるでしょう。

塗装

最後に、外壁塗装について詳しくご紹介します。

塗装
塗装
概要 表面に新しく塗料を塗る
メリット ・もっとも安価
・最も手軽に外観を変えられる
デメリット ・激しい劣化は直せない
・長期的にみるとメンテナンスコストがかかる
費用目安(30坪) 50万円~100万円
施工タイミング 築10年以降

データ出典:費用は「ヌリカエ」が行った2025年5月時点のデスクリサーチより

塗装は今回ご紹介する方法のなかで最も安いですが、張り替えとカバー工法ほど外壁の寿命を延ばすことはできません。

それでは、各項目について詳しく解説していきます。

メリット

塗装のメリットは主に以下の2つです。

塗装のメリット

  • ① 最も安価
  • ② 手軽に外観を変えられる

塗装は張り替えとカバー工法と比べて施工費用をかなり抑えることができます。外壁面積や使う塗料によりますが、一般的な規模である30坪の戸建てであれば、100万円を超えることはほとんどないでしょう。

一部分の塗装であればDIYでできる場合も多く、家の印象を手軽に変えられる点もメリットの一つです。

デメリット

塗装のデメリットは主に以下の2つです。

塗装のデメリット

  • ① 激しい劣化は直せない
  • ② 長期的にみるとメンテナンスコストがかかる

塗装は外壁の表面の補修にとどまるため、張り替えとカバー工法に比べると直せる劣化やその範囲は限定的になります。そのため、直すべき劣化があっても塗装ではカバーできない可能性がある点に注意が必要です。

また、塗装1回にかかる費用は安くても、定期的に塗り直すとなるとかなりの金額がかかります。張り替えやカバー工法をした外壁は、20年~30年周期でのメンテナンスとなるため、長期的にみると塗装はかえって割高になってしまうでしょう。

20年以上住み続ける予定であれば、塗装ではなくカバー工法か張り替えも検討することをおすすめします。

費用

外壁塗装の費用は50万円~100万円が相場です。費用は塗料によって大きく変わるため、グレードの高い塗料を使う場合は100万円以上かかるケースもあります。

ただし、一般的には100万円以上必要になるケースはそこまで多くありません。張り替えやカバー工法に比べると、半分以下の金額で施工できる可能性が高いです。

外壁塗装に使われる塗料の種類や費用、耐用年数などに就て詳しくは、以下の記事をご覧ください。

施工タイミング

塗装は、10年に一度のタイミングで点検または再塗装がおすすめされます。塗料は基本的に耐用年数が最低でも10年~であるため、築後10年または塗装から10年間隔でのタイミングで塗り替えるとよいでしょう。

ただし、塗料の耐用年数が経過していない場合でも、塗膜にひびや剥がれが出ている場合はできるだけ早いタイミングで塗装してください。

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外壁張り替えの費用が変動するポイント

外壁張り替えの費用は、以下の3つのポイントに大きく左右されます。

張り替え費用が変動するポイント
  1. 外壁の面積
  2. 外壁材の種類
  3. 依頼する業者

それぞれ詳しく解説します。

外壁の面積

外壁の張り替え費用は、施工する面積によって大きく左右されます。一般的に、面積が広くなればその分使用する外壁材の量も増え、施工にかかる人件費や足場の設置費用も高くなるためです。

たとえば、同じ材料・同じ工法であっても、30坪の住宅と40坪の住宅では費用に数十万円の差が出ることも珍しくありません。また、建物の形状によっては凹凸が多く、実際の施工面積が増えるケースもあるため、見た目以上に費用がかかることもあります。

外壁材の種類

使用する外壁材の種類も、費用に大きく影響します。たとえば、比較的安価で普及率の高い「窯業系サイディング」に対し、「金属サイディング」や「タイル外壁」は、材料費・施工費ともに高めになる傾向にあります。

また、天然素材を使った外壁材や断熱性能の高い高機能製品を選ぶと、さらに費用は上がるでしょう。

初期費用を抑えるか、長期的なメンテナンスコストを重視するかによって、選ぶ素材とその費用は大きく異なりますす。

依頼する業者

どの業者に工事を依頼するかによっても、外壁の張り替え費用は変動します。

大手のリフォーム会社は信頼性が高い一方、中間マージンが発生することがあるため費用が割高になるケースがあります。一方、地元密着型の工務店や外壁専門業者であれば、完全自社施工のため適正価格で契約できる可能性が高いです。

ただし、極端に安い見積もりを提示する業者には注意が必要となります。施工不良や追加請求のリスクも考慮しなければなりません。業者選びは、費用だけでなく施工実績や保証内容なども含めて総合的に判断することが重要です。

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外壁張り替えのビフォーアフター施工事例

外壁張り替えの施工事例について

外壁の張り替え工事は、外観や住宅のイメージを大胆に変更できるメリットがあります。

  • 工事前後のビフォーアフター形式で、住宅スタイルごとに、おしゃれな外壁張り替えの事例を11コ紹介します。

クールスタイルの張り替え事例

クールなイメージの張り替え事例

画像出典:ケイミュー

黒の金属系サイディングで張り替えた事例です。

金属特有のメタルな質感と黒の組み合わせによってクールな外観に仕上がりました。

現代的でクールなデザインをお好みの方は、黒や深い青色の金属サイディングを使った張り替え工事がぴったりです。

シンプルスタイルの張り替え事例

シンプルなイメージの張り替え事例

画像出典:旭トステム

マットな質感のあるホワイトの外壁材で張り替えをした事例です。

黒の屋根と緑のガーデニング、そしてホワイトの外壁がうまく調和し、シンプルで落ち着いた雰囲気に仕上がっています。

シンプルなスタイルをお好みの方は、ツヤや光沢感がなく、素材感が生かされた外壁材の使用を検討するとよいでしょう。

和風スタイルの張り替え事例

和風なイメージの張り替え事例

画像出典:ケイミュー

平家の昔ながらの住宅に、石積み柄のサイディングで張り替えをした事例です。

和風な瓦屋根の住宅と石積み柄の外壁材がマッチし、洗練された仕上がりとなりました。

昔ながらの和風な住宅にお住いの方は、和のデザインを生かした張り替え工事を検討してみてください。

北欧スタイルの張り替え事例

北欧なイメージの張り替え事例

画像出典:ケイミュー

レンガ調の外壁材で張り替えをし、北欧スタイルに仕上げた事例です。

北欧スタイルは、三角屋根に、レンガ調の外壁材、周囲の景観に溶け込むぬくもりある配色が特徴です。

屋根や軒など家の形状まで工事することは難しいですが、本事例のようにヨーロピアンなレンガ調の外壁材を使えば、北欧スタイルに近づけることができます。

南欧スタイルの張り替え事例

南欧なイメージの張り替え事例

画像出典:ロビンスジャパン

ヨーロピアンの中でも南欧系のスタイルに仕上げた事例です。

南欧スタイルは、フラットな軒に、明るめの指し色・ホワイトの外壁材で外観が統一されます。

南欧スタイルといえば漆喰仕上げが定番ですが、漆喰風の真っ白な外壁材で張り替えをすれば、本事例のような南欧スタイルに近づけることができます。

アメリカンスタイルの張り替え事例

アメリカンなイメージの張り替え事例

画像出典:旭トステム

こちらは北欧・南欧とはまた違った、アメリカンスタイルの張り替え事例です。

アメリカンスタイルのポイントは、ラップサイディングと呼ばれる外壁材や横張りデザインの外壁材を使用することです。

ごくごく一般的な住宅が、アメリカンスタイルな住宅へ生まれ変わりました。

ブリックスタイルの張り替え事例

ブリックなイメージの張り替え事例

画像出典:旭トステム

こちらはレンガ調の外壁材で張り替えをした事例です。

ブリックスタイルは、レンガ調の外壁材を使用することがポイントです。深い色を使用すれば、どっしりと落ち着いた印象を表現できます。

個性にやや欠ける住宅が、重厚感ある雰囲気に大胆に変わりました。

ウッドスタイルの張り替え事例

ウッド、木目調のイメージの張り替え事例

画像出典:旭トステム

こちらは、木目調の外壁材で張り替えをした事例です。

本物の木材は、腐食や変色を起こしやすいためメンテナンスが大変ですが、木目調の外壁材を使えば、面倒な維持管理の手間を省くことが可能です。

本事例のように明度の高い色で張り替えをすると、明るさ・軽さのある、おしゃれなウッドスタイルを作ることができます。

ツートンスタイルの張り替え事例

ツートンカラーの張り替え事例

画像出典:旭トステム

こちらは二階部分をブラック、一階部分をホワイトのツートンスタイルで張り替え事例です。

本事例のように、異なる色を組み合わせて外壁を張り替えすることも実はできます。

暖色一片倒しの住宅が、モノトーンでまとまったおしゃれな外観に生まれ変わりました。

カラフルスタイルの張り替え事例

カラフルなイメージの張り替え事例

画像出典:アイジー工業

こちらは個性あふれるカラフルスタイルの張り替え事例です。

周囲の色と調和しやすかったり、清潔感もあることから、ベージュ、ホワイト、グレー、などの色が外壁ではよく使用されます。本事例のように、はっきり目立つブルーで張り替えをすれば、印象に残りやすいユニークな印象を与えることができます。

やや飾り気に欠ける住宅が、さわやか×ユニークが両立する住宅に生まれ変わりました。

キュートスタイルの張り替え事例

キュートなイメージの張り替え事例

画像出典:旭トステム

薄いピンクベージュと、オレンジのレンガ調の外壁材を使って張り替えをした事例です。

奇抜さをなくすため、明度・清潔感のバランスを調整することがキュートスタイルのポイントです。

さりげない可愛らしさが漂うピンクベージュ外壁と、玄関口のはっきりした明るいオレンジがマッチし、絶妙にキュートな住宅に生まれ変わりました。

外壁の張り替え、私の家だといくら?

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外壁材別のメンテナンス時期

外壁のメンテナンス時期・耐用年数と工事について

外壁材 張り替えの目安 塗装の目安 カバー工法の目安
ガルバリウム
(金属サイディング)
25~40年 10~15年 15~20年
窯業系サイディング 30~40年 7~10年 10~15年
トタン外壁 20~30年 5~10年 10~15年
モルタル 40~50年 10~15年 15~20年
「本当に張り替え工事をするべきなの?」「自分の家の状態だと、どの工事を選んでいいのかわからない・・」とお困りの方も多いのではないでしょうか。

外壁材ごとにメンテナンス時期と、それに対応した工事方法について解説します。

ガルバリウム(金属サイディング)

ガルバリウム鋼板は、耐久性・耐食性に優れた外壁材ですが、長期間の使用で塗装の劣化や錆びが発生することがあります。特に、海沿いの地域では塩害による腐食が早まるため、定期的な点検が必要です。

  • 張り替えに適切な劣化症状は、全体的な錆びや穴あき、剥がれなどが発生したときです。

また、築年数25年~40年では、外壁表面の劣化が深刻でなくとも下地を含めて外壁全体の耐用年数が迫っているため、外壁の張り替えを検討しましょう。

メンテナンス内容 目安時期 費用相場(円/㎡)
塗装 10~15年 2,500~5,000
カバー工法 15~20年 5,000~8,000
張り替え 25~40年 8,000~15,000

窯業系サイディング

窯業系サイディングのメリット

 

窯業系サイディングは、セメントを主成分とした外壁材で、デザイン性と施工性の高さが魅力です。ただし、防水性がないため、表面塗装の劣化とともに吸水し、ひび割れや反りが発生することがあります。

張り替えに適切な劣化症状は、外壁のひびや浮き、反りがみられた場合です。

また金属サイディングと同じように、築年数25年~40年では、外壁表面の劣化が深刻でなくとも下地を含めて外壁全体の耐用年数が迫っているため、外壁の張り替えを検討しましょう。

メンテナンス内容 目安時期 費用相場(円/㎡)
塗装 7~10年 2,500~5,000
カバー工法 20~30年 5,500~7,000
張り替え 30~40年 8,000~15,000

トタン外壁

トタン屋根に穴が開いている画像

 

トタン外壁は軽量で施工しやすいのが特徴ですが、耐久性が低く、錆びやすい欠点があります。特に雨や湿気の影響を受けやすく、適切なメンテナンスが欠かせません。

張り替えに適切な劣化症状は、外壁の崩れや剥がれが起きたときです。

また築年数20~30年では、外壁表面の劣化が深刻でなくとも下地を含めて外壁全体の耐用年数が迫っています

  • 外壁の張り替えを検討したほうが良いと言われていますが、錆びに弱くもろい外壁材のため、より短いスパンで張り替えをする方もいます。
メンテナンス内容 目安時期 費用相場(円/㎡)
塗装 5~10年 1,500~3,500
カバー工法 10~15年 4,000~7,000
張り替え 20~30年 6,000~12,000

モルタル外壁

リシン

モルタル外壁は耐久性が高く、風雨や火に強いですが、経年劣化によってひび割れ(クラック)が発生しやすい特徴があります。特に地震の影響を受ける地域では、定期的な補修が必要です。

張り替えに適切な劣化症状は、大規模なひび割れや構造的なダメージです。窯業系サイディングに比べて浮きや反りは起こらず耐用年数も長いですが、部分的な張り替えなどができない特徴があります。

また適切な補修をしていれば比較的耐用年数が長い傾向にあり、築年数40~50年頃に外壁の張り替えを検討したほうが良いと言われています。

メンテナンス内容 目安時期 費用相場(円/㎡)
塗装 10~15年 3,000~6,000
部分補修 15~20年 2,000~5,000
張り替え 40~50年 10,000~20,000

外壁の張り替え、私の家だといくら?

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外壁張り替えについてのまとめ

外壁張り替えは、現在利用している外壁材を解体し、新しい外壁材に付け替えるリフォームの方法です。

利用している外壁材に応じて、張り替えの目安は変わってくるため、まずは自宅の外壁材がどんな種類かを確認してみてください。

外壁を張り替えることで、家のイメージチェンジにもつながります。

  • 複数の業者から相見積もりをとり、必ず費用を確認して自身にあった外壁に張り替えてみてください
リナビス
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あなたのお家
外壁塗装するといくら?

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step3
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▼書籍
  • 菊池克弘『住宅リフォーム重要事項32選』都市環境建設 2015
  • 建築工事研究会『積算資料ポケット版 リフォーム編 2022年度版』一般社団法人経済調査会 2021
  • みんなの建材倶楽部『使える!!内外装活用シート 2016-2017』エクスナレッジ 2016
  • 田村誠邦・甲田珠子『プロのための住宅・不動産の新常識』エクスナレッジ 2019