ベージュ色で外壁塗装した場合の、完成イメージがいまいちつかかめず不安…。
色選びの段階で、そのようにお考えではありませんか?
本記事では、外壁塗装の使用色としてベージュを候補に検討中の方に向けて、
- 外壁塗装で使えるベージュの種類
- ベージュの種類ごとの完成イメージの違い
- 塗装業者に色を指定する前の注意点
などについて解説しました。
ベージュの5つの種類と実際の施工例
一口に「ベージュ」と言っても色は何通りもあり、一戸建てに塗った場合のイメージもそれぞれ変わってきます。
まずは外壁塗料のカラーうち、ベージュ色と呼べるものにはどんなものがあるのかチェックしていきましょう。
そもそもベージュ色って?
ベージュとは、フランス語で「未加工で自然のままの羊毛」という意味です。
基本のベージュは、明るめで、少しすくんだ黄色味の多い茶色を指します。
外壁塗装用のベージュは5系統
代表的な塗料メーカーの色リストからベージュ系の色をピックアップしたところ、種類は「ノーマルベージュ」「ライトベージュ」「モカベージュ」「オレンジベージュ」「ピンクベージュ」の5種類に分けられました。
まずは5種類のベージュ色それぞれで外壁塗装した場合の戸建ての完成イメージと、業者に色を指定するときに使う色番号を紹介しています。
「ノーマルベージュ」で塗装した一戸建て
色見本では普通の濃さに見えるベージュ色でも、一戸建ての全体に塗装した場合には見本よりも濃い印象になりますので注意してください。
1階をノーマルベージュで塗装した家
2階建てのうち1階部分にノーマルベージュを使用した一戸建てです。
イエローとブラウンの中間をしているので明るさと落ち着きがちょうどよいバランスで感じられる、周囲と調和しやすい印象になっています。
ノーマルベージュ塗料の色番号
メーカー | 色番号 |
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日本ペイント |
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エスケー化研 |
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関西ペイント |
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「ライトベージュ」で塗装した一戸建て
ライトベージュは、実はノーマルベージュよりもよく外壁塗装に用いられます。
基本のベージュよりも白に近く使いやすいことと、白より汚れが目立ちにくいのが人気の理由のようです。
ライトベージュで統一した自然調の家
外壁全体のほか、樋や玄関の階段もライトベージュで統一した家です。
窓が小さくガラスも目立たないため、優しい人が住んでいそうなナチュラルなイメージが非常に際立っています。
ライトベージュ塗料の色番号
メーカー | 色番号 |
---|---|
日本ペイント |
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エスケー化研 |
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関西ペイント |
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「モカベージュ」で塗装した一戸建て
ベージュに少し黒~焦げ茶のニュアンスが加わり、大人っぽさも感じられるのがモカベージュです。
他のベージュ系カラーではやや女性的すぎると思う場合には、ピッタリの色でしょう。
全面モカベージュのキューブ状の住宅
装飾がほぼなくフラットな外壁を、全面モカベージュで塗装した家です。
ベージュ特有のやわらかい雰囲気にややシックなイメージも加わり、まるでおしゃれなカフェやアートスペースのような建物に仕上がっています。
モカベージュ塗料の色番号
メーカー | 色番号 |
---|---|
日本ペイント |
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エスケー化研 |
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関西ペイント |
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「オレンジベージュ」で塗装した一戸建て
ノーマルベージュより赤~黄色のニュアンスが強まり、元気の良さや個性の強さも感じられるのがオレンジベージュです。
周囲から浮きすぎるのはイヤだけど、少しだけ主張のあるカラーを使いたい場合にオススメです。
オレンジベージュで塗装した欧州風一戸建て
外壁全面を濃いめのイエローベージュで塗装し、ガレージの扉にも同系色であるイエローブラウンを使用しています。
遠目からも目立つ個性がありつつ、砂壁にも見える色をチョイスしたため自然素材のような質感もあり、悪目立ちの心配もないでしょう。
オレンジベージュ塗料の色番号
メーカー | 色番号 |
---|---|
日本ペイント |
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エスケー化研 |
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関西ペイント |
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「ピンクベージュ」で塗装した一戸建て
外壁塗装に使用すると、暖かみ・明るさ・清潔感がもっとも高いバランスまとまった家になるのが「ピンクベージュ」です。
ライトベージュに次いで人気の色で、多くの戸建てで使用されています。
ピンクベージュとグリーンの相性がよい三角屋根の家
大きな三角屋根と、外壁全体に使われたピンクベージュが印象的な一戸建てです。
屋根に使われた濃いめのブルーグリーン、破風と鼻隠しのホワイトが非常にオシャレにマッチしていますが、各々は住宅塗装によくある色なので奇抜な印象はまったく受けません。
ピンクベージュ塗料の色番号
メーカー | 色番号 |
---|---|
日本ペイント |
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エスケー化研 |
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関西ペイント |
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▼外壁塗装の人気色については以下の記事で詳しくご紹介しています。
>> 外壁塗装の人気色ランキング
ベージュ色のもつ効果・メリット
外壁をベージュ色に塗装した家は、他の色に比べてどのような効果やイメージがあるのでしょうか?
結論から言うと、ベージュはイメージ的にも性能的にも外壁塗装に向いている色です。
そのためデメリットよりもメリットのほうが多く、安心して選べる色と言えます。
住宅の外壁にベージュ色を使うメリットは以下のとおりです。
- 汚れが目立ちにくい
- 周囲の住宅と違和感なくなじむ
- 和風と洋風どちらにも合う
- 暖かみのある雰囲気を演出できる
- 家を大きく見せる効果がある
汚れが目立ちにくい
ベージュ色は、外壁の汚れのおもな原因である砂ほこりや土ほこりと近い色をしています。
そのため、ベージュ色の外壁に汚れが付着しても、あまり目立たないのです。
汚れが目立たない外壁の色には、他にも「グレー」「アイボリー」「ブラウン」などがあります。黒は色の薄い汚れが意外に目立ちます。
周囲の住宅と違和感なくなじむ
使用している家が多いこと、相性がよい色が多いことから、ベージュは周囲の住宅ともマッチしやすく自宅だけ浮いた印象になりづらい色です。
「景観とマッチした家にしたい」「近所の家から悪目立ちしたくない」とお考えの方に、ベージュ色での外壁塗装は最適と言えます。
和風と洋風どちらにも合う
ベージュはデザインの系統を問わず、どんな家にも似合いやすい色です。
和風・洋風のほか、モダンデザインやツートンデザインでもよく使われます。
暖かみのある雰囲気を演出できる
ベージュ色には「暖かみ」「優しさ」「ナチュラル」「上品」などのイメージがあります。
見る人の心に安心感を与えることから、ベージュ色の落ち着いた家に住みたいと考える人も多いのです。
家を大きく見せる効果がある
ベージュは、形を大きく見せる効果がある「膨張色」に分類されます。
そのため、ベージュ色で塗装した家は実際の大きさよりもすこし大きく見え、家が広くてゆったりして感じるのです。
住人としては嬉しく、ご近所からもうらやましく見てもらえる効果が期待できるでしょう。
膨張色には、他にも「白」「赤」「黄」などがあります。一般に、暖色系かつ薄めの色なら膨張色に当てはまることが多いです。
ベージュ色で塗装する際の注意
今度は住宅の外壁にベージュ色を使うデメリットと対策をご説明します。
まず、ベージュ色のもつデメリットは主に以下の2点です。
- 周囲の家や景色に埋もれやすい
- 1色だけでは締りがない
周囲の家や景色に埋もれやすい
メリットで挙げた「周囲の環境になじむ」を言い換えると、“周囲に埋もれやすい”ということができます。
家の色やデザインに個性を求めない方であれば、個性や存在感を発揮しづらいことはデメリットにはなりません。
しかし「デザインでご近所と差をつけたい」「遠くからでも目立つ印象的な家にしたい」という方には向かないカラーなので、はじめから選ばないようにするか、ベージュを使いつつ個性的なデザインを参考に工事をするとよいでしょう。
1色だけでは締りがない
実は、ベージュ色単色で塗装した外壁は、ややヤボったく物足りない印象を与えやすいです。
「施工事例」の章にあるベージュの家の写真は、いずれも別のハッキリした色と組み合わせたり、単色に近くてもテクスチャ(凹凸)のある素材を使用しているのにお気づきでしょうか?
これらの工夫は、ベージュ1色のみでは印象が締まらないため行われている対応策です。
ベージュ色メインでの外壁塗装を検討している場合は、ベージュ単色かつ滑らかな表面のデザインは避けたほうがよいでしょう。
ベージュのデメリットをおさえたデザイン事例
左は「施工事例」の章でも掲載したキューブ型の家です。家の形状が幾何学的でオリジナリティあふれるため、全面ベージュの外壁でも野暮ったくならず、スタイリッシュに仕上がっています。
右は、ライトベージュとモカベージュの2色を使い、広い面にモザイク模様をあしらった家です。よく見ると、2階のライトベージュの面にも正方形のタイル状の凹凸があります。色も形状もオリジナリティが出しづらければ、模様やテクスチャで個性を出せるのです。
まとめ
外壁塗装用の塗料に存在するベージュ色のバリエーションと、各色で塗装した一戸建て全体のイメージをご紹介しました。
ポイントをまとめると、以下のようになります。
- ベージュは、和風にも洋風にも合う使いやすいカラー
- ライトベージュやピンクベージュは、やさしい女性的な印象が強調
- モカベージュは、少しシックな印象が加わる
- オレンジベージュは、元気なイメージと程よい個性を出せる
塗装の上手な業者に依頼しないと意味がない
せっかく苦労して塗装色を決めても、外壁塗装が下手だったり、手抜き工事をする業者にあたってしまっては、イメージ通りの仕上がりになりません。
塗装の上手い業者を見極めるには、主に3つのポイントがあります。
- 地元で長く営業している業者に依頼する
- ネットで評判を調べる
- 相見積もりをとって、応対を比較する
地元にある外壁塗装業者の口コミは当サイトのデータベースから確認できます。
施工した人の支払った平均費用やかかった時間なども比べられるため、オススメです。