「外壁をブラウン(茶色)で塗装したいけど、どんな見た目になるのだろう?」
「ブラウン系だと、どんな印象を持たれやすいのかな?」
などの疑問をお持ちではないですか?
この記事では、外壁をブラウンカラーにした施工例をはじめ、「おすすめの色の組み合わせ」や「おしゃれに仕上げるコツ」などをご紹介します。
「ブラウンカラーでの外壁塗装のイメージをつかみたい」という方は、ぜひともご覧ください。
ブラウン(茶色)での外壁塗装の施工事例
ブラウンカラーで外壁を塗装した住宅の施工事例を紹介します。「ブラウンの住宅の雰囲気を知りたい」「自分のイメージに近しいものはないか探したい」という方は、まずは施工事例を把握しましょう。
植木とマッチする穏やかなブラウンの住宅
出典:ガイソー小平店
ナチュラルなブラウンカラーが、植木や花壇としっかりマッチしています。
全体的に優しい雰囲気になっており、温かな家庭が築かれているのだろうと想像させます。
オレンジブラウンが輝く住宅
出典:しらかわ工芸社
オレンジのようなブラウンで塗装された、オリジナリティあふれる住宅です。
ブラウンの単色塗りですが、シンプルながらも地味な印象がなく個性的ですね。
ヨーロッパ風のウッディなブラウンの住宅
出典:株式会社みすず
まるで本物の木を使用しているかのような、自然な色合いのブラウンを基調とした住宅です。
屋根を濃いめのブラウン、軒天や雨どいなどをホワイトで塗装することで、個性が際立つ印象になりました。
グレーブラウンの落ち着きがある住宅
出典:株式会社みすず
グレーがかったブラウンを使用し、全体的に落ち着いた雰囲気に仕上がっています。
ナチュラルなブラウンよりも、もう少し近代的・都会的な印象になりました。
濃いめのブラウンが印象的な住宅
出典:ガイソー小平店
ダークブラウンが晴天に映える住宅です。
シック・モダン・かっこいいという印象ですが、黒ほど堅苦しくなく柔らかい雰囲気になっています。
ホワイトとブラウンを塗り分けた住宅
出典:株式会社みすず
1階をブラウン、2階をホワイトで塗り分けています。
メリハリが生まれ、王道のカラーを使用していても地味な印象になっておらず、まとまりがある雰囲気になりました。
2色のブラウンとレンガ調が映える住宅
出典:しらかわ工芸社
オレンジに近いブラウンと赤みの濃いブラウンという独特な色の組み合わせの住宅です。
ブラック寄りのレンガ調の外壁材をポイントで入れることで、まるで外国に建っているような仕上がりになっています。
ブラウンのコントラストが美しい住宅
出典:株式会社みすず
ダークブラウンを基調とした住宅です。
1階の支柱に明るめのブラウンを取り入れることで、全体的に重たい印象にならず、硬すぎない印象になりました。
▼外壁塗装の人気色については以下の記事で詳しくご紹介しています。
>> 外壁塗装の人気色ランキング
一番人気のブラウン系の外壁色は?
一口にブラウン系といっても、黒に近いような濃い色もあれば、薄い色、そして少し赤みのある色などさまざまです。
選択する色によって、建物の印象は大きく変わりますよ。
以下▼の表は、住宅のリフォームなどを手掛ける「サンリツホーム」が2018年12月に公表した外壁の人気色ランキングです。
順位 | 色の系統 | 色の名称 | |
---|---|---|---|
1位 | ホワイト系 | ブロークンホワイト | |
2位 | ホワイト系 | ニュートラルホワイト | |
3位 | ホワイト系 | クールホワイト | |
4位 | ベージュ系 | ミッドビスケット | |
5位 | ブラウン系 | モカ | |
6位 | ブラウン系 | ベージュ | |
7位 | ベージュ系 | ライトクリーム | |
8位 | ホワイト系 | ホワイトリリィ | |
9位 | ブラウン系 | アイアンハーグ | |
10位 | ベージュ系 | メリーノ |
※出典:株式会社サンリツホーム
ブラウン系の中では「モカ」が人気だということが分かりますね。
薄い茶色であるモカは、上品な雰囲気を漂わせてくれます。
人気があるブラウン「モカ」とは?
モカはブラウンより薄くベージュよりやや濃い色。ブラウン系の中でも色みを抑えたクールさを持っています。
主張しすぎず、飽きることのない人気のカラーです。
落ち着いた感じに外壁を仕上げたい人にオススメですよ。
「モカ」での外壁塗装の施工事例
上記の住宅は、二階を「モカ」で塗装しています。
「モカ」での外壁塗装の施工事例2
モカは柔らかい色に属するので、おだやかなイメージになるでしょう。
ブラウン系で外壁塗装するメリット
万人受けしやすい
ブラウンは外壁塗装の色として人気が高く、シンプルで王道のカラーとされています。
それと同時に、ベージュやグレーよりも高級感やかっこよさを覚えやすい色味でもあります。
素朴でありながらも大人っぽさを演出できる使いやすい色です。
外壁の色選びに悩んだら、ブラウン系を選べば失敗することは無いでしょう。
汚れが目立ちづらい
ブラウン系の外壁は、色の濃さによるものの泥・カビ・排気ガスの汚れなどが付着しても目立ちにくいです。
また、色あせたとしても分かりづらく、「汚い」「ダサい」という印象を持たれにくいでしょう。
「なるべく長くきれいな外観を保ちたい」という希望があるなら、ブラウンは最適だと言えます。
ブラウン系で外壁塗装するデメリット
普遍的な印象になりやすい
ブラウンは汎用性と需要が高い色なので、周辺の住宅でも使用していることが多いです。
そのため、ブラウンで外壁を塗ると「普遍的」「ありきたり」という印象になります。
ブラウンの外壁塗装で個性を演出したいなら、他の色と組み合わせたり、濃淡をつけるとよいでしょう。
似た色が多くて選びづらい
ブラウンといっても、その色味は千差万別です。
明るくて柔らかい色合いから、暗くて強い印象の色合いまで幅広く、似た色がたくさんあります。
外壁の色に強いこだわりがあれば選んでいて楽しいかもしれませんが、こだわりがなく面倒くさがりの人にとっては、ブラウンの色選びはつらい作業になってしまいます。
ブラウンと調和する色の組み合わせ例
外壁のすべての面をブラウン一色で塗装すると、統一感が出るものの、同時に面白みや独自性がないように思えるでしょう。
そのため、ブラウンは単色ではなく他の色と組み合わせて外壁塗装をすることをおすすめします。
おすすめの組み合わせ例を紹介しますので、ぜひとも参考にしてください。
ブラウン×白
出典:株式会社みすず
ホワイトと合わせれば、どんな濃淡のブラウンでも調和が取れます。
オーソドックな組み合わせですので、「複色使いで失敗したくない」という方には是非ともおすすめしたい配色です。
ブラウン×クリーム
出典:ガイソー小平店
系統が似ているブラウンとクリームは相性抜群の色の組み合わせです。
丸みのあるクリームの柔らかさと、クッキリとした暗めのブラウンの渋さが相まって、おしゃれな雰囲気に仕上がります。
もちろん、クリームと近しい色であるベージュもおすすめです。
ブラウン×黒
出典:住協建設
ウッディな質感のブラウンとブラックが、見事に似合っています。
全体的に重すぎず、柔らかすぎず、という絶妙な雰囲気を醸し出しています。
ブラウン×グレー
出典:しらかわ工芸社
地味な印象になりそうなブラウンとグレーの組み合わせですが、使い方次第ではこんなにおしゃれに仕上がります。
ブラウンを濃淡別に複色で使うことで、ワンランク上の雰囲気が演出できます。
ブラウン×レンガ調
出典:株式会社みすず
シックな暗めのブラウンに、赤みの濃いレンガ調の外壁材を合わせました。
レンガ調を織り交ぜることによって、ユーモアがあって楽しい雰囲気の住宅になります。
ブラウン×木目調
出典:NGSハードウッド
木目調のデザインは、ブラウンの外壁としっかり調和します。
同じブラウンでも色の濃淡をつけることで、別荘風で上品な仕上がりになります。
ブラウンでおしゃれな外壁塗装に仕上げるコツ
自宅の外壁塗装にブラウン系を使用するイメージはつかめたでしょうか。
以下では、ブラウン色での外壁塗装をおしゃれに仕上げるためのコツを紹介します。
これらのポイントを押さえれば、思い通りの外壁の色に仕上げやすくなるでしょう。
ブラウンの濃淡を決める
一口にブラウンといっても、こげ茶のような濃い色味から、ベージュのような薄い色味まで幅があります。
濃いめだとスタイリッシュで大人っぽい印象になりやすく、薄めだと明るくて軽い印象になりやすいです。
あなたが重視したいポイントをベースに、ブラウンの明度を決めることをおすすめします。
ブラウンを塗る位置を決める
ブラウンを外壁のどこに塗るか、位置を決めることも大切です。
「1階と2階でブラウンの濃淡を使い分ける」「外壁はブラウンにして、屋根は別の色にする」など、ブラウンを使う場所や塗り方を具体的に決めましょう。
もちろん、上から下まで全面的にブラウン1色で統一して塗装することもできますが、面白みがなくて地味に感じやすくなるので注意してください。
カラーシミュレーターを使ってイメージする
大まかにでも使いたいブラウンの色味や場所が決められたら、カラーシミュレーターを使って外観のイメージを具現化しましょう。
頭の中でぼんやりと想像したまま塗装を依頼すると、竣工したときに「こんなはずではなかった」「思い通りの仕上がりになっていない」と後悔する可能性が高いです。
カラーシミュレーターを使えば、自宅が塗装後にどんな雰囲気になりそうか、仕上げたいイメージと合っているかを確認しやすくなります。
外壁塗装でブラウンを使う場合の注意点
実際にブラウンの外壁塗装を業者に発注する前に、必ず以下の点をチェックしておきましょう。
チェックしておかないと、塗装後に近所からクレームが来たり、カラーシミュレーターと違う出来栄えになったりする恐れがあります。
少々面倒に感じるかもしれませんが、自分のイメージ通りの外壁に仕上げるためにも実行しましょう。
自宅の外観が周囲に馴染むか確認する
極端ですが、例えばご自宅周辺の建物の外壁がすべて真っ白に塗装されている場合、ご自宅だけがブラウンだと不自然で浮いた印象になります。
また、北欧のように赤や青などのポップな色合いばかりの住宅街に立地しているのに、ブラウンの外壁に仕上げるとつまらない雰囲気をつくってしまいます。
近所を歩いてみて「近隣にもブラウンの外壁をもつ住宅はないか」「ブラウンを使っても悪目立ちしそうにないか」をしっかり確認しましょう。
A4以上のサイズで色見本やサンプル板をもらう
面積効果とは、全く同じ色を塗っていても、小さい面積では濃く暗く、大きい面積では薄く明るく見えやすくなる現象のことです。
面積効果を考慮せずに塗りたい色を指定してしまうと、塗装が完了した際に「想定よりも薄いな」「何だか明るくて気に入らないな」と感じるかもしれません。
そのため、塗装業者に塗りたい色を相談する際は、必ずA4以上のサイズの色見本をもらいましょう。
また、できれば髪の色見本だけではなく、サンプル板(サンプルボード)も借りてください。
サンプル板は外壁材に塗装した色見本なので、外壁材の質感や光沢感を加味したうえで色の判断がしやすくなります。
見本は晴れた日に屋外でチェックする
色見本やサンプル板が手に入ったら、室内だけではなく、晴れた日に屋外に出てチェックしましょう。
日光に比べると、蛍光灯やLED電球で照らされた室内では、どうしても色が濃く暗く見えやすいです。
晴れの日に外で見ると、同じ色見本でも薄かったり明るかったり見える傾向にあります。
外壁の塗装が終わった後に「思っていたよりも明るいな」と後悔しないように、必ず見本は外でも確認しておきましょう。
まとめ
ブラウン(茶色)を外壁塗装に用いると、温かい・柔らかい・落ち着きがあるといった印象になります。
「自宅を温かい雰囲気にしたい」「優しさを演出したい」とお考えなら、ブラウンカラーは非常に向いているでしょう。
しかし、使い方を誤ると「ありきたり」「無個性」「地味」というイメージになりやすいので、色の濃淡や配色には充分に注意しましょう。
もし「外壁をブラウンカラーで塗装したいけど、おしゃれに仕上がらなかったらどうしよう」と不安であれば、塗装業者に直接相談することをおすすめします。
塗装業者は施工はもちろんのこと、色のプロでもあるので、あなたの悩みを解決してくれるでしょう。